2WAYコットを考える2023 ~10製品 比較検討編~

キャンプ時の快適な睡眠に関する重要な要素はマットもしくはコットとシェラフそしてピローの寝具3点セット。今回はその3つの中からマット、特にコットについて所有の2ギアを含めてロー及びハイコットの2段階で高さを選択可能な2WAYコットについて考えてみる。

■所有コット&マット

ソロキャンは[Helinox/コットワンコンバーチブル]、ファミキャンでは[Helinox/コットワンコンバーチブル]+[サーマレスト/ベースキャンプL]2つで使用することが多い。

A.[Helinox/コットワンコンバーチブル]※2WAYコット

外寸190*68*16(h)cm/重量2.32kg。現在の多々ある2WAYコットの源流とも言えるコット。2WAYとして使用するには別売のコットレッグが必要。購入当初は組立&撤収が面倒で1年程使用頻度が低かったが、ソロキャンを始めてからは、使い勝手の良さからファミキャンも含めオールシーズンで頻回使用している優良コット。別売オプションも豊富。本体とオプションは結構値段が高いのが難点。当製品の購入当初は選択肢がこれしかなかったが今は派生品が数多く発売され大分求めやすくなってきている。


 

A-1[Helinox/コットレッグ12CPS]
純正オプションのコットレッグを装着することにより高さ16cmのローコットが38cmのハイコットとして使用することが出来る。


 

A-2[Helinox/サマーキット]
純正オプションのメッシュ生地の寝面シート。通気性が抜群なので春秋でも夜は結構寒い。ビーチサイドでサマーベッドとしても使用可能。※執筆時カタログ落ち

A-3[Helinox/インシュレーテッド]
純正オプションの約1cm厚のインフレーターマット仕様の寝面シート。寝心地は抜群で空気の層があるため、冬キャンでもかなり暖かい。


 

A-4[Helinox/タクティカルコットテントソロインナーメッシュ]
コットワンコンバーチブルをメッシュテント化することが出来る準純正オプション。上方が広いため開放感はあるが、その分幕壁に干渉するためティピー型テントでは使えない。


 

A-5[FIELDOOR/ポップアップメッシュテント]
コットをテントコット化することが出来る汎用オプション。汎用性があり、様々なコットへの取付も可能。


 

B.[KingCamp/サマーベッドワイド]※リクライニングサマーベッド

外寸200*68*35(h)cm/重量8.4kgの600Dオックスフォードメッシュテスリン生地採用で通気性が良い4段階リクライニング仕様のワンタッチ展開のサマーベッド。展開&収納は楽だがその収納時のサイズが大きく、重い。キャンプ未投入。


 

B-1[FIELDOOR/ポップアップメッシュテント]
コットをテントコット化することが出来る。汎用性があり、様々なコットへの取付も可能。



C.[サーマレスト/ベースキャンプL]※インフレーターマット

外寸196*63*5(h)cm/収納寸66*19*19cm/重量1.53kgのインフレーターマット。R値が6.0と保証されており、外気温-5℃においても高い保温性を示す。3シーズンキャンプではウレタンマットと併用せずに十分なクッション性と冷気遮断効果あり。冬シーズンは[オガワ/フォームマット2]と併用することによりR値8.0で外気温-15℃でも耐えうる。主にファミキャン時に2枚並べて使用することが多い。難点は大きな石や木の根があると寝心地が著しく悪くなること。収納時のサイズが大きいこと。面倒だがコットと併用することにより断熱性及び寝心地が向上する。



 

■コットとマットの違い

コット[Helinox/コットワンコンバーチブル]とインフレーターマット[サーマレスト/ベースキャンプL]の実際に使ってみての利点&難点。あくまで私見。

タイプ インフレーターマット コット
利点 ・寝心地が良い
・断熱性が高い

・幕壁に干渉し難い
・傾斜があっても滑り難い
・根や石の影響を受けにくい
・雨天浸水に強い
・ベンチ転用が可能
・地面からの冷気&熱気に強い
・コット下に収納スペースを確保可

・高さ調節が可能
・地面を這う虫の影響を受けにくい
・テントコット化が可能
難点 ・傾斜があると滑りやすい
・根や石の影響を受けやすい
・雨天浸水に弱い
・ベンチ転用が出来ない
・高さ調節が出来ない
・地面を這う虫の影響を受けやすい
・組立が面倒
・幕壁に干渉し易い
・断熱性が低い

 

■10製品仕様比較

気になる2WAYタイプのコットと所有コット(ベッド)[Helinox/コットワンコンバーチブル]と[KingCamp/サマーベッドワイド]を含めた10製品仕様比較

No. [メーカー名/製品名] 寝面 高さ 収納寸 重量 耐荷重 生地 参考価格
1 [Naturehike/アウトドアベッド] 190*65cm 37/18cm 52*19*19(h)cm 2.3kg 150kg 600D
ナイロン
¥16,900
2 [Helinox/コットワンコンバーチブル]※別売コットレッグ含/所有 190*68cm 38/16cm 54*16*16(h)cm 2.83kg 145kg 300D
ナイロン?
¥44,000
3 [TOMOUNT/2WAYSコット] 192*66cm 38/17cm 55*19*19(h)cm 2.9kg 150kg 600D
オックスフォード
¥9,499
4 [そうまファクトリー/2wayコット] 190*66cm 37/16cm 54*18*18(h)cm 3.1kg 150kg 600D
ポリエステル
¥14,980
5 [WAQ/2WAYフォールディングコット] 190*65cm 37/17cm 60*18*18(h)cm 3.2kg 150kg 300D
ナイロン
¥15,800
6 [VENTLAX/2WAYアジャスタブルコット] 190*67cm 37/17cm 56*17*17(h)cm 3.2kg 150kg 600D
ポリエステル
¥15,800
7 [BROOKLYN OUTDOOR COMPANY/The Folding Cot] 190*68cm 37/17cm 52*18*18(h)cm 3.2kg 150kg 300D
ナイロン
¥15,980
8 [FUTUREFOX/2WAYワイドコット] 190*90cm 37/18cm 75*20*20(h) 3kg 150kg 600D
ポリエステル
¥12,640
9 [ogawa/アウトドアベッド] 191*71cm 42/25cm 59*19.5*17(h)cm 5.2kg 120kg ? ¥18,077
10 [KingCamp/サマーベッドワイド]※所有 200*68cm 35cm 80*15*72.5(h)cm 8.4kg 150kg 600D
オックスフォードメッシュ
¥12,500

※正確な仕様は製品HPを参照のこと











 

■マッチング度が高いと思われる3製品

小生のキャンプスタイルとのマッチングが高いと思われる製品を3つピックアップしてみた。

⑥[VENTLAX/2WAYアジャスタブルコット]

外寸190*67*37or17(h)cm/重量3.2kg。[Helinox/コットワンコンバーチブル]よりも奥行きが1cm短いが[Helinox/コットワンコンバーチブル]のオプションであるサマーキットやタクティカルコットテントソロインナーメッシュが使えるかもしれない。展開行程、軋み音、価格のバランスが最も良さ気な2WAYコット。





 

⑦[BROOKLYN OUTDOOR COMPANY/The Folding Cot]

外寸190*68*37or17(h)cm/重量3.2kg。寝面サイズが[Helinox/コットワンコンバーチブル]と同じ190*68cmのためもしかすると[Helinox/コットワンコンバーチブル]のオプションであるサマーキットやタクティカルコットテントソロインナーメッシュが使えるかもしれない。軋み音が気になるというコメントが少し多めな印象。





 

⑧[FUTUREFOX/2WAYワイドコット]

外寸190*90*37or18(h)cm/重量3kg。奥行が[Helinox/コットワンコンバーチブル]よりも22cm長い90cmとなり寝返りがうちやすそう。[Helinox/コットワンコンバーチブル]で実際に何泊もしてみたが少し寝返りをうつだけでフレームポールに干渉してしまうため、寝心地が同程度と仮定すると快適度は1ランク上がることが必定!導入して寝心地を試してみたい一品である。ワイドであるが故の展開時の力加減と脚フレームの荷重負荷による耐久性が少し心配。





 

■まとめ

現状の代替候補は奥行90cmとワイドな[FUTUREFOX/2WAYワイドコット]、次いで寝面サイズが[Helinox/コットワンコンバーチブル]と同じ[BROOKLYN OUTDOOR COMPANY/The Folding Cot]といった所か。これからキャンプを始める人にオススメなのは価格含めて総合的なバランスが良い[VENTLAX/2WAYアジャスタブルコット]。


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