クーラーボックスの老舗メーカー『シマノ』から2022年1月発売の“アイスボックス”シリーズに続き、2023年1月に“ヴァシランド”シリーズが発表となった。元々、今夏に[シマノ/アイスボックスPRO30L]を購入する予定だったのだがここにきて選択肢が増えて迷い処…というこで“ヴァシランド”シリーズを“アイスボックス”シリーズと比較しながら我家のキャンプスタイルにマッチした容量及びクラスを比較検討してみた。
目次
■“ヴァシランド”シリーズ
容量は32Lと40Lの2種、それぞれ断熱構造が4種の計8規格のラインナップ。32Lの外寸は650*402*368(h)cm、40Lは650*402*434(h)cmと全幅及び奥行は同サイズだが、高さが40Lが6.6cmと高い。
-PRO
32Lの最大氷保持期間は11日間、40Lは13日間と驚異の保冷力を誇る最高級ハイスペックモデル。値段と重量も最高級(>_<)。
-EL
32Lの最大氷保持期間は8.5日間、40Lは9.5日間と所有の[オレゴニアンキャンパー/ヒャドクーラー27Q]の4.5日間に比べるとかなり保冷力が高い。
-ST
32Lの最大氷保持期間は5.5日間、40Lは6日間と標準的な保冷力で価格重量バランスも良い。当クラスのみサンドベージュとカーキの2色展開となり恐らくキャンプ用途がメインターゲット。
-VL
32Lの最大氷保持期間は4.5日間、40Lは5日間と真夏のキャンプ以外では十分耐えうるスペック。所有の[オレゴニアンキャンパー/ヒャドクーラー27Q]の4.5日間と同程度の保冷力。コスパ重視モデル。
■“アイスボックス”シリーズ
容量は22Lと30Lの2種、それぞれ断熱構造が4種の計8規格のラインナップ。
-PRO
22Lの最大氷保持期間は6.5日間、30Lは10日間。シリーズ中最高スペック。
-EL
22Lの最大氷保持期間は4.5日間、30Lは6日間。
-ST
22Lの最大氷保持期間は3.5日間、30Lは4.5日間。所有の[オレゴニアンキャンパー/ヒャドクーラー27Q]の4.5日間と同程度の保冷力。
-VL
22Lの最大氷保持期間は3日間、30Lは4日間。コスパ重視モデル。
■仕様比較
-シリーズ別
“アイスボックス”と“ヴァシランド”シリーズのサイズ展開それぞれ各2種類、保冷力別に各4種類の計8種類。
製品名 | カラー | 容量 | 最大氷 保持期間 |
外寸 (mm) |
重量 (kg) |
断熱構造 | 参考 価格 |
ICEBOX-PRO | カーキ | 22L | 6.5日間 | 530*330*332(h) | 5.7 | 6面極厚真空パネル+発泡ウレタン | ¥55,000 |
30L | 10日間 | 583*350*350(h) | 7.7 | ¥58,300 | |||
ICEBOX-EL | チャコール | 22L | 4.5日間 | 530*330*332(h) | 4.8 | 3面極厚真空パネル+発泡ウレタン | ¥31,900 |
30L | 6日間 | 583*350*350(h) | 6.1 | ¥34,100 | |||
ICEBOX-ST | サンドベージュ | 22L | 3.5日間 | 530*330*332(h) | 4.2 | 発泡ウレタン | ¥19,800 |
30L | 4.5日間 | 583*350*350(h) | 5.3 | ¥21,450 | |||
ICEBOX-VL | メディアムグレー | 22L | 3日間 | 530*330*332(h) | 3.7 | 発泡ポリスチレン | ¥15,950 |
30L | 4日間 | 583*350*350(h) | 4.8 | ¥17,600 | |||
VACILAND-PRO | アンヴィルグレー | 32L | 11日間 | 650*402*368(h) | 9.1 | 6面極厚真空パネル+発泡ウレタン | ¥90,000 |
40L | 13日間 | 650*402*434(h) | 9.9 | ¥93,000 | |||
VACILAND-EL | モカ | 32L | 8.5時間 | 650*402*368(h) | 8.5 | 3面極厚真空パネル+発泡ウレタン | ¥69,000 |
40L | 9.5時間 | 650*402*434(h) | 9.2 | ¥72,000 | |||
VACILAND-ST | サンドベージュ/カーキ | 32L | 5.5時間 | 650*402*368(h) | 7.8 | 発泡ウレタン | ¥42,000 |
40L | 6日間 | 650*402*434(h) | 8.3 | ¥43,000 | |||
VACILAND-VL | サンドベージュ | 32L | 4.5日間 | 650*402*368(h) | 7.1 | 発泡ポリスチレン | ¥37,000 |
40L | 5日間 | 650*402*434(h) | 7.5 | ¥38,000 |
※正確な使用は各製品HPを参照のこと
-容量別
容量は22L/30L/32L/40Lの4種類。40Lモデルは唯一2Lペットボトルが縦に入れることが出来る。但しサイズが大きくなると重量が増すのがネック(>_<)。
≪容量:外寸≫
①22L:530*330*332(h)cm⇒デイキャンプ
②30L:583*350*350(h)cm⇒1泊2日キャンプ
③32L:650*402*368(h)cm⇒1泊2日キャンプ
④40L:650*402*434(h)cm⇒2泊3日キャンプ
現所有の[オレゴニアンキャンパー/ヒャドクーラー27R]とサイズアップモデル[オレゴニアンキャンパー/ヒャドクーラー47R]、過去所有の[コールマン/スチールベルトクーラー54QT]を追加して容量別にスペックを並べてみたのがコチラ。
容量 | 外寸(mm) | 製品名 | 最大氷 保持期間 |
重量 (kg) |
断熱構造 | 参考価格 |
22L | 530*330*332(h) | ICEBOX-VL | 3日間 | 3.7 | 発泡ポリスチレン | ¥15,950 |
ICEBOX-ST | 3.5日間 | 4.2 | 発泡ウレタン | ¥19,800 | ||
ICEBOX-EL | 4.5日間 | 4.8 | 3面極厚真空パネル+発泡ウレタン | ¥31,900 | ||
ICEBOX-PRO | 6.5日間 | 5.7 | 6面極厚真空パネル+発泡ウレタン | ¥55,000 | ||
25.5L | 475*365*370(h) | HYAD-27R | 4.5日間 ※予想 |
7.9 | 高密度ウレタン | ¥19,800 |
30L | 583*350*350(h) | ICEBOX-VL | 4日間 | 4.8 | 発泡ポリスチレン | ¥17,600 |
ICEBOX-ST | 4.5日間 | 5.3 | 発泡ウレタン | ¥21,450 | ||
ICEBOX-EL | 6日間 | 6.1 | 3面極厚真空パネル+発泡ウレタン | ¥34,100 | ||
ICEBOX-PRO | 10日間 | 7.7 | 6面極厚真空パネル+発泡ウレタン | ¥58,300 | ||
32L | 650*402*368(h) | VACILAND-VL | 4.5日間 | 7.1 | 発泡ポリスチレン | ¥37,000 |
VACILAND-ST | 5.5時間 | 7.8 | 発泡ウレタン | ¥42,000 | ||
VACILAND-EL | 8.5時間 | 8.5 | 3面極厚真空パネル+発泡ウレタン | ¥69,000 | ||
VACILAND-PRO | 11日間 | 9.1 | 6面極厚真空パネル+発泡ウレタン | ¥90,000 | ||
40L | 650*402*434(h) | VACILAND-VL | 5日間 | 7.5 | 発泡ポリスチレン | ¥38,000 |
VACILAND-ST | 6日間 | 8.3 | 発泡ウレタン | ¥43,000 | ||
VACILAND-EL | 9.5時間 | 9.2 | 3面極厚真空パネル+発泡ウレタン | ¥72,000 | ||
VACILAND-PRO | 13日間 | 9.9 | 6面極厚真空パネル+発泡ウレタン | ¥93,000 | ||
44.5L | 665*404*383(h) | HYAD-47R | 4.5日間 ※予想 |
10 | 高密度ウレタン | ¥29,700 |
51L | 600*420*410(h) | スチールベルト54QT | 4.0日間 ※予想 |
7.5 | 発泡ウレタン/ポリエチレン | ¥28,800 |
※正確な使用は各製品HPを参照のこと
ヴァシランドシリーズ40Lクラスの内寸は444*261*315(h)mm。食材整理のためにインナーボックスも用意したいところ。
-最大氷保持期間別
『シマノ』によると最大氷保持期間とは容量比40%の氷を入れ、30℃9h-20℃15hで保管後に氷重量を測定して氷が溶けきるまでの時間を算出したもの。[オレゴニアンキャンパー/ヒャドクーラー27R/47R]と[コールマン/スチールベルトクーラー54QT]の最大氷保持期間の記載はないため断熱構造とネット記事からの予測値となる。通常の3シーズンの2泊3日のキャンプ(夏は標高1,000m以上の高原キャンプ)を想定した場合、最大氷保持期間は4日間あれば必要十分と言える昨今の夏の異常な暑さを考えると6日以上は欲しい。
≪2泊3日キャンプ≫※私見
・3シーズン⇒最大氷保持期間4日間以上
・日中30℃超⇒最大氷保持期間6日間以上
・日中35℃超⇒最大氷保持期間8日間以上
最大氷保持期間 | 製品名 | 容量 | 外寸 (mm) |
重量 (kg) |
断熱構造 | 参考価格 |
3日間 | ICEBOX-VL | 22L | 530*330*332(h) | 3.7 | 発泡ポリスチレン | ¥15,950 |
3.5日間 | ICEBOX-ST | 22L | 530*330*332(h) | 4.2 | 発泡ウレタン | ¥19,800 |
4日間 | ICEBOX-VL | 30L | 583*350*350(h) | 4.8 | 発泡ポリスチレン | ¥17,600 |
4.0日間 ※予想 |
スチールベルト54QT | 51L | 600*420*410(h) | 7.5 | 発泡ウレタン/ポリエチレン | ¥28,800 |
4.5日間 | ICEBOX-EL | 22L | 530*330*332(h) | 4.8 | 3面極厚真空パネル+発泡ウレタン | ¥31,900 |
4.5日間 ※予想 |
HYAD-27R | 25.5L | 475*365*370(h) | 7.9 | 高密度ウレタン | ¥19,800 |
4.5日間 | ICEBOX-ST | 30L | 583*350*350(h) | 5.3 | 発泡ウレタン | ¥21,450 |
4.5日間 | VACILAND-VL | 32L | 650*402*368(h) | 7.1 | 発泡ポリスチレン | ¥37,000 |
4.5日間 ※予想 |
HYAD-47R | 44.5L | 665*404*383(h) | 10 | 高密度ウレタン | ¥29,700 |
5日間 | VACILAND-VL | 40L | 650*402*434(h) | 7.5 | 発泡ポリスチレン | ¥38,000 |
5.5時間 | VACILAND-ST | 32L | 650*402*368(h) | 7.8 | 発泡ウレタン | ¥42,000 |
6日間 | ICEBOX-EL | 30L | 583*350*350(h) | 6.1 | 3面極厚真空パネル+発泡ウレタン | ¥34,100 |
6日間 | VACILAND-ST | 40L | 650*402*434(h) | 8.3 | 発泡ウレタン | ¥43,000 |
6.5日間 | ICEBOX-PRO | 22L | 530*330*332(h) | 5.7 | 6面極厚真空パネル+発泡ウレタン | ¥55,000 |
8.5時間 | VACILAND-EL | 32L | 650*402*368(h) | 8.5 | 3面極厚真空パネル+発泡ウレタン | ¥69,000 |
9.5時間 | VACILAND-EL | 40L | 650*402*434(h) | 9.2 | 3面極厚真空パネル+発泡ウレタン | ¥72,000 |
10日間 | ICEBOX-PRO | 30L | 583*350*350(h) | 7.7 | 6面極厚真空パネル+発泡ウレタン | ¥58,300 |
11日間 | VACILAND-PRO | 32L | 650*402*368(h) | 9.1 | 6面極厚真空パネル+発泡ウレタン | ¥90,000 |
13日間 | VACILAND-PRO | 40L | 650*402*434(h) | 9.9 | 6面極厚真空パネル+発泡ウレタン | ¥93,000 |
※正確な使用は各製品HPを参照のこと
■考察
-現状
現在、夏シーズンの2泊3日ファミキャン(3人家族)では容量25.5L[オレゴニアンキャンパー/ヒャドクーラー27R]にポータブル冷蔵庫[EENOUR/車載冷蔵庫 25L]を併用している。ポータブル冷蔵庫は駆動に電源が必要なため電源サイトもしくは1泊ならポータブル電源[EENOUR/ポータブル電源EB120]を使用している。[オレゴニアンキャンパー/ヒャドクーラー27R]の保冷力予想は約4.5日間だが、正直真夏の1泊2日キャンプでも保冷力不足を感じることがある。
-キャンプスタイルとのマッチング
これまでの我家のキャンプスタイルを鑑みると必要条件は容量40L/最大氷保持期間6日間!
≫容量
2泊3日ファミキャンでポータブル冷蔵庫併用なら30Lもしくは32Lで必要十分だが非併用となると40Lは欲しいところ。夏のビーチサイドだと40Lだとサイズオーバー。そして悩ましいのがヴァシランドシリーズの32Lと40Lのフットプリントサイズが同じで高さが6.6cm高いというサイズ展開。フットプリントが同じなら40Lモデルの方の方が汎用性が高いかも…そして更に悩ましいのが値段の差3000円程とほぼないこと。そして40Lモデルは2Lペットボトルが縦に入れることが出来ることも含めるとやはり40Lモデルが良いかな。
≫保冷力
[オレゴニアンキャンパー/ヒャドクーラー27R]は正直、真夏の2泊3日ファミキャンでの保冷力は足りず、ポータブル冷蔵庫を冷凍モードにして保冷剤を入れ替えながら使うことで対応している。となると最大氷保持期間は6日間以上は欲しい。
“ヴァシランド”シリーズの40Lモデルは断熱構造の違いから4タイプがラインナップされており、必要条件を満たすのは“VACILAND-ST”だが、昨今の夏の異常な暑さを考えると1つ上の保冷力を有する“VACILAND-EL”の方が良いかもしれない。そうなると重量差+0.7kgで“VACILAND-PRO”の驚異の保冷力を試してみたくなる…何だか車のグレード選びみたいダナ。
容量 | 外寸(mm) | 製品名 | カラー | 最大氷 保持期間 |
重量 (kg) |
断熱構造 | 参考価格 |
40L | 650*402*434(h) | VACILAND-VL | サンドベージュ | 5日間 | 7.5 | 発泡ポリスチレン | ¥38,000 |
VACILAND-ST | サンドベージュ/カーキ | 6日間 | 8.3 | 発泡ウレタン | ¥43,000 | ||
VACILAND-EL | モカ | 9.5時間 | 9.2 | 3面極厚真空パネル+発泡ウレタン | ¥72,000 | ||
VACILAND-PRO | アンヴィルグレー | 13日間 | 9.9 | 6面極厚真空パネル+発泡ウレタン | ¥93,000 |
■まとめ
2泊3日のキャンプでの使用を踏まえると昨今の異常な暑さでも保冷力が期待できる[シマノ/ヴァシランド-EL 40L]が一番マッチングしていると思われる。只、上位モデルとの[シマノ/ヴァシランド-PRO 40L]との価格差が21,000円、重量差0.7kg。価格差は結構あるが重量差はそれ程でもないのが悩ましい。と言っても10kg弱は食材含めた重さは15kg超でかなり重いけど。予約販売も始まったようなので、ブログ記事やYoutube動画を観て悩んでから結論を出す予定。
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