2ポールシェルター2018 ~10幕再検証編~

ここ最近一番気になっている幕…それは“2ポールシェルター”!小生が感じる“2ポールシェルター”の4大メリットがコレ。尚、個人的見解も多々含まれているのでご了承をm(_ _”m)。

『時短設営』
・ガイロープの数が少なく時短設営が可能。
・グランドシートを敷かなければ更に時短。
・吊り下げ式のハーフインナーは取付が楽チン。

『時短撤収』
・ガイロープの数が少なく時短撤収が可能。
・グランドシートを敷かなければ更に時短。
・吊り下げ式のハーフインナーは取付が楽チン。

『時短乾燥』
・タープスタイルにすると乾燥が早い。
・タープスタイルだとスカートエリアが最小となるため雑巾で拭くのも楽。
・グランドシートもハーフインナーテントの下だけなので乾燥が楽。ピルツ15のPVCマルチシートは気温差の激しい朝や雨天後の乾燥が大変。

『バリエーション』
・昼間は長辺側1方を開放、真夏は長辺側2方を開放、就寝時や風が強い時はフルクローズ、その他一部開放など季節や使用人数によって張り方のバリエーションが豊富。

とはいえ、“2ポールシェルター”も万能幕ではない。上方になるにつれ狭くなる形状なので、「2ルームテントと比べると閉塞感がある」、通常メッシュがないので「虫が多い時にシャットアウトできない」、雨天時フルクローズの出入りの際に「雨が入り込みやすい」等のデメリットもある。

・[オガワ/ピルツ15TC]→お座敷スタイルが快適。トンガリテントは子供が喜ぶ。2018年度の使用頻度が一番高い幕。
・[オガワ/アイレ]→フルメッシュ仕様、“2ポールシェルター”は基本メッシュがないため、虫が多い季節はメッシュで物理的にシャットアウトできない。雨幕としても使用。
・[コールマン/アテナトンネル]→インナーテントも前室も広く秋のファミキャンに適している。とはいえ2018年の出動回数はゼロ。

さて肝心の“2ポールシェルター”だが各々形状は様々で色々な特徴を有する。名称もインナーテント付属だと〇〇テントと称さえることもある。タープ寄りのモデルはスカートがないタイプが多く〇〇タープと称される。ちなみに小生は[バンドック/2ポールテント]と[ニーモ/ヘキサライト6P]の設営経験あり、[スノーピーク/ランドステーションL]と[キャプテンスタッグ/CSクラシックス キャンプベースUV]は展示会で実物を確認済。以上を踏まえて現状購入可能な10幕を改めて検証してみた。並びは横幅は短い順。

[メーカー/幕名] 外寸(cm) 収納時外寸(cm) 重さ インナー外寸(cm) ボトム
[ニーモ/ヘキサライト6P] 561*470*226(h) 5.7kg 六角形
[バンドック/2ポールテント] 600*300*210(h) 65*27*25 7.5kg 290*140*200(h) 八角形(長方形)
[ネイチャーハイク/2ポールタープ] 600*300*220(h) 70*25*25 3.86kg 八角形(長方形)
[キャンプマニア/プレシャス] 620*360*200(h) 70*25*25 6.2kg 320/160*140*180(h)
※別売 台形
八角形
[オガワ/ツインピルツフォーク] 630*355*210(h) 65*25*25 6.02kg 320/160*140*180(h)
※別売 台形
八角形
[オガワ/ツインピルツフォークTC] 630*355*210(h) 65*35*30 10.1kg 320/160*140*180(h)
※別売 台形
八角形
[キャプテンスタッグ/CSクラシックス キャンプベースUV] 680*380*220(h) 72*23*24 14.7kg 240*240*200(h) 六角形
[テンマクデザイン/サーカス720DX] 720*360*220(h) 23.8kg 225*225*200(h) 六角形
[ホールアースコレクション/アースデルタネストシェルター] 735*360*220(h) 88*28*28 20.5kg 340*340*210(h)
※五角形
六角形
[スノーピーク/ランドステーションL] 885*510*210(h) 76*28*33 8.9kg 八角形(多角形)

①[ニーモ/ヘキサライト6P]

外寸561*470*226(h)cm/5.7kgとボトム形状が正方形に近いので区画サイトでレイアウトがし易い。また高さがあるため、身長175cmの小生でもセンター部分は干渉せず幕内は広い。実際に3回ほど設営経験があるが、ボトム形状が六角形のため、レクタタープ仕様ないため設営は簡単だが綺麗に張るには少々コツが必要。短辺側の支点が八角形タイプが2点なのに対し六角形タイプは1点なので片方のペグダウン箇所を変更する必要がある。長辺側を開放しタープとして使うことが多いなら八角形タイプのほうがシンプルで簡単。逆にテントとして短辺側を開放し出入口としてつかうなら六角形タイプのほうが使いやすい。現在販売されているキャニオンカラーは汚れも目立たず綺麗に張り上げた姿はも美しく遮光性も高い。

 

②[バンドック/2ポールテント]

外寸600*300*210(h)cm/7.5kgと2ポールシェルターの中では小振り。ハーフインナー290*140*200(h)cmが2個付属。サブポールも2本付属。開放は長辺側のみで短辺側にはジッパーがなく開放不可。ホワイト基調でカッコイイが遮光性は期待できない(非検証)。長辺側を開放しタープとして展開するのは非常に簡単だが、フルクローズ状態で短辺側から出入りできないのが難点。センター部分が余り低くならないので身長175cmの小生の頭は干渉しない。

③[ネイチャーハイク/2ポールタープ]※ホワイト/イエローカラー

中華製の格安2ポールシェルター。外寸600*300*220(h)cm/3.86kgと[BUNDOK/2ポールテント]とボトムサイズは同じだが高さが+10cmとなるので恐らく身長175cmの小生はセンター部分でも頭は干渉しない。名称がタープとなっているためスカートは付いてない。短辺側ジッパーで開閉は可能だが長辺側にはない。長辺側で開放する場合は短辺側ジッパーを開いて短辺側半分と長辺側を併せて開放する必要がある。現在、AMAZON在庫切れ。

④[キャンプマニア/プレシャス]

オガワ外注幕。外寸620*360*200(h)cm/6.2kgとツインピルツフォークより若干小振り。ポリエステルスパンと呼ばれる特殊生地が使われておりで耐水性や耐候性が高く遮光性にも優れているようだ。高さ210cmのツインピルツフォークでもセンター部分は身長175cmの小生の頭が干渉するので当幕はもっと干渉することが予想される。スカートも付いていないので朝露や雨天後の乾燥メンテナンスが楽で汚れが目立たない色味なので非常に魅力的だが高さと18万弱という値段の高さがネック。只今、限定10幕予約販売受付中。

⑤[オガワ/ツインピルツフォーク]※ベージュ/ブラックカラー

外寸630*355*210(h)cm/6.02kg。短辺側も開放することができるのでフルクローズ時の出入りも可能で風の通りも良い。生地が薄いので炎天下での遮光性はTC素材に比べると劣る。汚れが目立たないベージュなのでグランドシートなしでも気軽に設営撤収ができる。尚、センター部分は身長175cmの小生の頭は若干干渉する。カナディアンイーストコラボのブラックモデルも販売されており、カッコ渋いが夜間のライトが映えないのと蜂が心配なので候補外。サイドウォールがないので雨天時に雨が幕内に入り込むためクローズする必要がある。

⑥[オガワ/ツインピルツフォークTC]

外寸630*355*210(h)cm/10.1kg。10幕中、唯一のポリコットン生地で遮光性、通気性、耐火性に優れ結露も少ない。反面、耐水性は化繊に劣り、完全乾燥しないとカビの生えるリスクがありメンテナンスが大変。また、オフホワイトカラーは汚れ易いので設営の際はグランドシートの上で設営したほうが良い。化繊に比べると重く、雨に濡れると更に重くなる。夜間ライトが映えるが、夏場はライトトラップ効果で虫も寄ってくる。サイドウォールがあれば雨天時でもキャノピーを立ち上げて雨が降るのを眺めながら過ごせて完璧なのだけど。オプションでは発売されないかな~。

 

⑦[キャプテンスタッグ/CSクラシックス キャンプベースUV]

外寸680*380*220/14.7kg、インナー240*240*200(h)cm。フルインナー付属なので追加オプションなしで直ぐにキャンプ泊可だが短辺側からはみ出すので収まりが良くない。ホワイトカラーで生地も薄いので炎天下の遮光性は期待できない。タープアレンジは豊富で季節や天候によってアレンジしやすい。

⑧[テンマクデザイン/サーカス720DX]

外寸720*360*220(h)cm/23.8kg、インナー225*225*200(h)cm。アウトフレームタイプなので幕内にポールがないためレイアウトが用意。またサイドウォール付きなので雨天時の雨の入り込みが少ない。難点はポール4本が重く総重量が20㎏超えと重いこと。ブラウンカラーは汚れが目立たないのでグランドシートなしで設営しても大丈夫そう。現在AMAZON在庫切れ。

⑨[ホールアースコレクション/アースデルタネストシェルター]

外寸735*360*220(h)cm/20.5kgと[バンドック/2ポールテント]に比べ一回り大きい。2ポールではなく2クロスポールシェルターで幕内にポールがないのでレイアウトがし易い。また、長辺側の1辺がメッシュ使用となり、フルクローズ時での換気が可能。サイドウォール付なので雨や風の入り込みも少なく、フルインナーも付属しているので追加オプションなしで直ぐに実践投入可能。非常に汎用性の高い幕だが、難点は総重量20.5kgとヘビー級の重さ。

⑩[スノーピーク/ランドステーションL]※ブラウン/アイボリーカラー

885*510*210(h)/8.9kgと10幕中最大サイズを誇る。変幻自在タープでアレンジパターンも恐らく最も多い。幕内も広大でこれだけ広ければ雨の日も幕内でのんびり過ごすことができる。一方、サイズが大きいため区画サイトでの設営は難しい。タープ寄りなのでスカートは付いていない。スカート付のMサイズは廃盤。ブラウンカラーなので汚れは目立たず、化繊生地なのでグランドシートなしでも設営できそう。

以上の10幕をタイプ別で分類。尚、【 】は小生の嗜好。

■ポール数
個人的見解では収納時コンパクトで軽量でシンプルに2ポールで立ち上げるタイプが良い。→【2ポール内側立ち上げタイプ】

①幕の内側から2本のポールで立ち上げるタイプ
軽量で設営もシンプル、インフレームなので幕内にポールがあるためランタンフック等をかけることが出来るが一方でレイアウトも制限される。別売りや自作の二又ポールを使うと幕内を広く使える。
→[ニーモ/ヘキサライト6P][バンドック/2ポールテント][ネイチャーハイク/2ポールタープ][キャンプマニア/プレシャス][オガワ/ツインピルツフォーク][オガワ/ツインピルツフォークTC][キャプテンスタッグ/CSクラシックス キャンプベースUV][スノーピーク/ランドステーションL]

②クロスフレーム2組(ポール数4本)で立ち上げるタイプ
設営はシンプルでアウトフレームとなるため幕内にポールがないためレイアウトがし易い。難点はポールが4本となるため重いこと。
→[テンマクデザイン/サーカス720DX][ホールアースコレクション/アースデルタネストシェルター]

■ボトムの形状
私見だがレクタタープをベースとした短辺側に2点ペグダウンする八角形(長方形/多角形含む)タイプのほうが初心者でも綺麗に張りやすい。短辺側に1点ペグダウンする六角形型タイプはペグダウン数は少ないのは利点だが長辺側開放時や綺麗に張るには少々コツがいる。→【短辺側に2点ペグダウン(八角形)タイプ】

①短辺側に2点ペグダウン(八角形、長方形、多角形)
[バンドック/2ポールテント][ネイチャーハイク/2ポールタープ][キャンプマニア/プレシャス][オガワ/ツインピルツフォーク][オガワ/ツインピルツフォークTC][スノーピーク/ランドステーションL]

②短辺側に1点ペグダウン(六角形)
[ニーモ/ヘキサライト6P][キャプテンスタッグ/CSクラシックス キャンプベースUV][テンマクデザイン/サーカス720DX][ホールアースコレクション/アースデルタネストシェルター]

■高さ
2ポールシェルターはポールの高さ=幕内の高さではない。通常の2ポールシェルターのセンター部は大なり小なり低くなっている。ポール長は220cmあれば身長175cmの小生でで靴を履いている状態でセンター部が干渉しない。210センチだと多少干渉するが腰を曲げる必要はなし。→【ポール長220cm以上】

①ポール長220cm以上
[ニーモ/ヘキサライト6P][キャプテンスタッグ/CSクラシックス キャンプベースUV][テンマクデザイン/サーカス720DX][ホールアースコレクション/アースデルタネストシェルター]

②ポール長220cm未満
[バンドック/2ポールテント][ネイチャーハイク/2ポールタープ][キャンプマニア/プレシャス][オガワ/ツインピルツフォーク][オガワ/ツインピルツフォークTC][スノーピーク/ランドステーションL]

■重量
各モデルで付属品が違うので一概に言えないが、クロスフレームタイプは20㎏越えの重量級となっている。デイキャンプ、タープ使用を考えると10㎏を超えるモデルは使い辛い。既に重量級幕ピルツ15TCも所有しているし→【重量10㎏以下タイプ】

①10kg以上
[オガワ/ツインピルツフォークTC][キャプテンスタッグ/CSクラシックス キャンプベースUV][テンマクデザイン/サーカス720DX][ホールアースコレクション/アースデルタネストシェルター]

②10kg未満
[ニーモ/ヘキサライト6P][バンドック/2ポールテント][ネイチャーハイク/2ポールタープ][キャンプマニア/プレシャス][オガワ/ツインピルツフォーク][スノーピーク/ランドステーションL]

■インナーテント
宿泊する場合は付属もしくは別売のインナーテント、小型テントのインナーをカンガルー式、インナーは使わずコットを配置するケースがある。[オガワ/ツインピルツフォーク]はフルインナーもあるが設置のし易さ、収まりの良さの点からハーフインナーのほうが良い。→【吊り下げ式のハーフインナータイプ】

①専用インナー付属
[バンドック/2ポールテント][キャプテンスタッグ/CSクラシックス キャンプベースUV][テンマクデザイン/サーカス720DX][ホールアースコレクション/アースデルタネストシェルター]

②専用別売インナー
[キャンプマニア/プレシャス][オガワ/ツインピルツフォーク][オガワ/ツインピルツフォークTC]

③専用インナー無し(カンガルー式、コットを使用)
[ニーモ/ヘキサライト6P][ネイチャーハイク/2ポールタープ][スノーピーク/ランドステーションL]

■生地
ポリコットン幕は結露の少なさ、難燃性、通気性、見栄えの点は有利だが重く汚れ安いという不利な点あり。冬キャンプ+薪ストーブインストールで無ければ化繊タイプのほうがオールシーズン、オールウェザーで汎用性が高くグランドシートなしでも気軽に張ることができる。→【化繊タイプ】

①ポリコットン素材
[オガワ/ツインピルツフォークTC]

②化繊(ポリエステル)素材
[ニーモ/ヘキサライト6P][バンドック/2ポールテント][ネイチャーハイク/2ポールタープ][キャンプマニア/プレシャス]
[オガワ/ツインピルツフォーク][キャプテンスタッグ/CSクラシックス キャンプベースUV][テンマクデザイン/サーカス720DX][ホールアースコレクション/アースデルタネストシェルター][スノーピーク/ランドステーションL]

■スカート
冬に使うのでなければスカート無のほうがメンテナンス、シルエットの面から好ましい。→【スカート無タイプ】

①スカート無
[ニーモ/ヘキサライト6P][バンドック/2ポールテント][ネイチャーハイク/2ポールタープ][キャンプマニア/プレシャス][スノーピーク/ランドステーションL]

②スカート有
[オガワ/ツインピルツフォーク][オガワ/ツインピルツフォークTC][キャプテンスタッグ/CSクラシックス キャンプベースUV][テンマクデザイン/サーカス720DX][ホールアースコレクション/アースデルタネストシェルター]

■カラー
一般的に淡色は遮光性が高い、濃色は高い。また、夜間ライトは淡色のほうが幕内が明るく、濃色は暗くなる。尚、ポリコットンやコットン幕は例外で淡色でも遮光性は高い。ベージュやブラウンは汚れが目立たず汚れても直ぐに落ちるのでグランドシートを敷く必要性は低く時短設営に支障をきたさない。ツインピルツフォークはカナディアンイーストコラボのブラックモデルも選択可→【ブラウン/ベージュタイプ】

①ホワイト系
[バンドック/2ポールテント][ネイチャーハイク/2ポールタープ ホワイト][オガワ/ツインピルツフォークTC][キャプテンスタッグ/CSクラシックス キャンプベースUV]

②ベージュ系
[ネイチャーハイク/2ポールタープ イエロー][キャンプマニア/プレシャス][オガワ/ツインピルツフォーク][ホールアースコレクション/アースデルタネストシェルター]

③ブラウン系
[ニーモ/ヘキサライト6P][テンマクデザイン/サーカス720DX]

以上を踏まえて小生が2ポールシェルターに望む要件をまとめてみるとこんな感じ。すべての条件を満たす幕はない。

【ボトム形状】八角形
【高さ】220cm
【重さ】10kg未満
【メインポール】2本
【長辺側】開放可
【短辺側】開放可
【生地】化繊
【スカート】無
【カラー】ブラウン、ベージュ系

現状購入可能幕で一番、要件に合致するのは下記の4幕。まずはコスパの高い[BUNDOK
/2ポールテント]で2ポールシェルターを検証して、他の幕に展開していく予定。

[ogawwa/
ツインピルツフォーク]
[ogawa/
ツインピルツフォークTC]
[キャンプマニア/
プレシャス]
[BUNDOK
/2ポールテント]
遮光性 ×
重さ ×
スカート × ×
高さ ×
価格 ×
結露
通気性 ×
ダブルジップ ×
耐火
汚れ ×
生地 ポリエステル ポリコットン ポリエステルスパン ポリエステル

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