睡蓮ビオトープ2024 ~長月 観察記 其の壱~

2024年9月睡蓮ビオトープのタスク&観察記第1段。

■タスクプラン

今回は未開花睡蓮の開花を見据えて外鉢構成の変更がメイン。

【①-1】 ベランダ配置の[チャーム/凛RIN角型M]に導入した亜属間交配種睡蓮“フェイマクドナルド”が、2024.6.15の植付から77日を経過しても花芽が出ず、止む無く日当たりが最も良い南側の庭先ビオトープ水槽に移動。

【①-2】 ベランダ配置の[GEX/快適繁殖ケースL]に導入した夜咲熱帯睡蓮“タイニムファ”は2024.6.28の植付から64日経過しても花芽が出ず、外鉢を同じくベランダ配置の[チャーム/凛RIN角型M]に移動。本来は日当たりの良い南側庭先に移動したいところだが夜咲タイプなので開花確認ができないため止む無く外鉢のサイズアップにて対応。

【①-3】 庭先配置の[コメリ/角型タライジャンボ120-B]に導入した耐寒性姫睡蓮“ヘルボラ”を[GEX/快適繁殖ケースL]に移動

【②】各睡蓮の最大葉径を計測

【③】オーバーフロー対策の作動検証

【④】デメキン(黒)3匹を[ダイライト/角型容器RL-500L]に投入by父親

タスク前後の外鉢毎の睡蓮構成がコチラ。

設置場所 [メーカー名/製品名] 容量 タスク前 タスク後
生体 睡蓮 生体 睡蓮
庭北側 [ダイライト/角型容器RL-500L] 500 タナゴ/メダカ/ランチュウ [ペリーズダブルイエロー][ペリーズファイヤーオパール][マニーサイアム] タナゴ/メダカ/ランチュウ/デメキン [ペリーズダブルイエロー][ペリーズファイヤーオパール][マニーサイアム]
[コメリ/角型タライジャンボ120ーA] 120 ランチュウ [ローズマグノリア] ランチュウ [ローズマグノリア]
[コメリ/角型タライジャンボ120-B] 120 ランチュウ [ムラサキシキブ][ヘルボラ] ランチュウ [ムラサキシキブ]
[チャムオン/陶器睡蓮鉢17号] 35 メダカ [マンカラウボン(子)] メダカ [マンカラウボン(子)]
庭南側 [ダイライト/角型容器RL-300L] 300 メダカ [サイアムパープル2][キングオブサイアム][アウグキー] メダカ [サイアムパープル2][キングオブサイアム][アウグキー]
[ナフコ/角型タライジャンボ120ーA] 120 メダカ [ラズベリー] メダカ [ラズベリー]
[ナフコ/角型タライジャンボ120ーB] 120 メダカ [マンカラウボン] メダカ [マンカラウボン][フェイマクドナルド]
[ナフコ/角型タライジャンボ120-C] 120 メダカ [グレッグスオレンジビューティー] メダカ [グレッグスオレンジビューティー]
庭西側 五右衛門水槽 250 タナゴ/ランチュウ   タナゴ/ランチュウ  
ベランダ [チャーム/凛RIN角型M] 78 メダカ [フェイマクドナルド] メダカ [タイニムファ]
[GEX/快適繁殖ケースL] 25 メダカ [タイニムファ] メダカ [ヘルボラ]


 

■タスク前

タスク前の睡蓮ビオトープ水槽の様子がコチラ。

≫庭先ビオトープ水槽

台風前の強風で睡蓮花が倒れ気味なのが少し残念(>_<)。

≫ベランダビオトープ水槽

未だ花芽ができない亜属間交配種睡蓮“フェイマクドナルド”と夜咲熱帯睡蓮“タイニムファ”の外鉢を変更。

亜属間交配種睡蓮“フェイマクドナルド”は22Lコンテナに入れ南側庭先に移動!



 

■タスク後

≫睡蓮構成の変更

今季の開花を見越して睡蓮3種の外鉢を変更。

・亜属間交配種睡蓮“フェイマクドナルド”⇒南側庭先[ナフコ/角型タライジャンボ120ーB]に移設
・夜咲熱帯睡蓮“タイニムファ”⇒ベランダ[チャーム/凛RIN角型M]に移設
・耐寒性姫睡蓮“ヘルボラ”⇒[GEX/快適繁殖ケースL]に移設

≫睡蓮最大葉径の計測

2024.8.31に計測した各睡蓮の一番大きい水上葉の葉径一覧がコチラ。睡蓮最小種と言われる耐寒性姫睡蓮“ヘルボラ”は葉径もやはり小さく6cm程度。花サイズがMクラスの睡蓮の水上葉の大きさは大体15cm前後が多い。花サイズの小さい熱帯睡蓮“ムラサキシキブ”の最大葉径は18cmと大きい。今回の計測での最大葉径は熱帯睡蓮“キングオブサイアム”の23cm。

最大
葉径
No. 名称 種類 花サイズ 色調 植替日
植付日
初開
花日
開花日数
6cm 1 ヘルボラ 耐寒性 SS 4/30 7/26 87days
8cm 2 マニーサイアム 耐寒性 S 4/14    
13cm 3 フェイマクドナルド 亜属間交配種 M 6/15    
15cm 4 グレッグズオレンジビューティー 耐寒性 M 6/28 8/24 57days
5 ローズ マグノリア 耐寒性 M 4/30 7/3 64days
6 アウグキー 亜属間交配種 M 6/15 7/29 44days
7 サイアムパープル2 亜属間交配種 M 4/30 8/1 93days
8 タイニムファ※夜咲 熱帯 M 6/28    
16cm 9 ペリーズダブルイエロー 耐寒性 L 4/14 6/18 65days
10 マンカラウボン 耐寒性 M 4/14 6/29 76days
18cm 11 ラズベリー 耐寒性 L 6/1 7/15 44days
12 ムラサキシキブ ※ムカゴ 熱帯 S 6/28 7/4 6days
19cm 13 ペリーズファイヤーオパール 耐寒性 L 4/14 7/20 97days
23cm 14 キングオブサイアム 熱帯 M 7/6 8/31 56days

※あくまで我が睡蓮ビオトープの生育環境下における計測値

≫オーバーフロー対策作動検証

前回ろ過マットをカットして設置したオーバーフロー対策の作動は特に問題がなさそう。



 

■庭先ビオトープ水槽@北側

夏場の日照時間と水温上昇のバランスが程よい北側に配置したビオトープ水槽5鉢。

≫庭先ビオトープ水槽@北側
①[ダイライト/角型容器RL-500L]
②[コメリ/角型タライジャンボ120ーA]
③[コメリ/角型タライジャンボ120-B]
④[チャムオン/陶器睡蓮鉢17号]
⑤[チャーム/睡蓮鉢14号]

≫[ダイライト/角型容器RL-500L]

ビオトープ水槽中最大容量500Lを誇る外鉢[ダイライト/角型容器RL-500L]には赤黄白の耐寒性睡蓮をレイアウト。父親により黒デメキン3匹が新たに投入。

【睡蓮】耐寒性睡蓮“ペリーズファイヤーオパール”“ペリーズダブルイエロー”“マニーサイアム”
【水草】“ミズトクサ”“ロタラ ロトンジフォリア”“ナガバ オモダカ”“ウォーターミント”“
サルビニア ククラータ”
【生体】タナゴ/ランチュウ/デメキン/メダカ/ミナミヌマエビ


 

耐寒性睡蓮“ペリーズファイヤーオパール”の最大葉径19cm。


 

耐寒性睡蓮“ペリーズダブルイエロー”の最大葉径16cm。


 

耐寒性睡蓮“マニーサイアム”の最大葉径8cm。耐寒性睡蓮“マニーサイアム”は水上葉少ないが花芽が確認でき近日中の開花が期待できる。



 

≫[コメリ/角型タライジャンボ120ーA]

耐寒性睡蓮とランチュウのコラボ水槽。

【睡蓮】耐寒性睡蓮“ローズマグノリア”
【水草】湿生植物“ウォーターミント”
【生体】ランチュウ

耐寒性睡蓮“ローズマグノリア”の最大葉径は15cm。



 

≫[コメリ/角型タライジャンボ120-B]

熱帯睡蓮とランチュウのコラボ水槽。水上葉にムカゴも出来ている。

【睡蓮】熱帯睡蓮“ムラサキシキブ”
【水草】
【生体】ランチュウ、メダカ

熱帯睡蓮“ムラサキシキブ”の開花!外鉢のサイズアップと日照時間が長くなったためかベランダより花サイズが大きい。


 

熱帯睡蓮“ムラサキシキブ”の最大葉径は花径が小さめなのに18cmと大きい。



 

≫[チャムオン/陶器睡蓮鉢17号]

子株用の外鉢。

【睡蓮】耐寒性睡蓮“マンカラウボン(子)”
【水草】
【生体】メダカ、ミナミヌマエビ


 

≫[チャーム/睡蓮鉢14号]

大雨で水が溜まっていたので熱帯睡蓮“ムラサキシキブ”のムカゴと浮葉植物“ガガブタ”の子株用に使用。

【睡蓮】熱帯睡蓮“ムラサキシキブ”ムカゴ
【水草】浮葉植物“ガガブタ”
【生体】


 

■庭先ビオトープ水槽@南側

最も日当たりが良く睡蓮には最も好条件。反面、炎天下時の水温上昇による生体ダメージリスクの高い南側配置の睡蓮ビオトープ水槽。

≫庭先ビオトープ水槽@南側
⑤[ダイライト/角型容器RL-300L]
⑥[ナフコ/角型タライジャンボ120ーA]
⑦[ナフコ/角型タライジャンボ120ーB]
⑧[ナフコ/角型タライジャンボ120ーC]

≫[ダイライト/角型容器RL-300L]

熱帯睡蓮及び亜属間交配種睡蓮用の外鉢。前回ベランダから移設した熱帯睡蓮“キングオブサイアム”が初開花!やはり日照時間は花上りに重要也!

【睡蓮】熱帯睡蓮“キングオブサイアム”、亜属間交配種睡蓮“アウグキー”“サイアムパープル2”
【水草】
【生体】メダカ、スジシマドジョウ


 

熱帯睡蓮“キングオブサイアム”の初開花♪耐寒性睡蓮にない濃紫の色調且つ多弁で豪華だが、強風で花形が少し崩れてしまっているのが残念(´;ω;`)ウッ…。



熱帯睡蓮“キングオブサイアム”の最大葉径は今回の計測で最大長となる23cm

亜属間交配種睡蓮“サイアムパープル2”の最大葉径は15cm。

亜属間交配種睡蓮“アウグキー”の最大葉径は15cm。



 

≫[ナフコ/角型タライジャンボ120ーA]

今季導入の耐寒性睡蓮“ラズベリー”用の外鉢。

【睡蓮】耐寒性睡蓮“ラズベリー”
【水草】浮葉植物“ヒメコウホネ”
【生体】メダカ、ミナミヌマエビ

耐寒性睡蓮“ラズベリー”の肉眼による開花初観察!濃いピンク花弁が水槽に映える♪

耐寒性睡蓮“ラズベリー”の最大葉径は18cm。



 

≫[ナフコ/角型タライジャンボ120ーB]

亜属間交配種睡蓮“フェイマクドナルド”をベランダから日当たりの良い庭先南側移設。

【睡蓮】耐寒性睡蓮“マンカラウボン”、亜属間交配種睡蓮“フェイマクドナルド”
【水草】抽水植物“アンブリア”
【生体】メダカ

亜属間交配種睡蓮“フェイマクドナルド”の最大葉径は13cm。

耐寒性睡蓮“マンカラウボン”の最大葉径は16cm。



 

≫[ナフコ/角型タライジャンボ120-C]

今季導入の耐寒性睡蓮“グレッグスオレンジビューティー”用の外鉢。

【睡蓮】耐寒性睡蓮“グレッグスオレンジビューティー”
【水草】浮葉植物“ガガブタ”
【生体】メダカ

強風で花が倒れてしまっているので手で支えながら撮影。

耐寒性睡蓮“グレッグスオレンジビューティー”の最大葉径は15cm。



 

■庭先ビオトープ水槽@西側

≫五右衛門水槽

最も水深が深く、日照時間の短い五右衛門ビオトープ水槽。

【睡蓮】
【水草】浮遊植物“ホテイアオイ”、湿生植物“シュロガヤツリ”
【生体】ランチュウ、タナゴ、レッドラムズホーン

前季に父親が道の駅で買ってきた品種不明の“タナゴ”と“ランチュウ”2匹。レッドラムズホーンも数匹確認。何故か水が驚くほどクリアだと思ったら父親が定期的に水替をしているとのこと。



 

■ベランダビオトープ水槽@南側

ベランダは日照時間が短く開花条件が厳しいため、未開花睡蓮のレイアウトを変更



 

≫[チャーム/凛RIN角型M]

夜咲熱帯睡蓮“タイニムファ”を[GEX/快適繁殖ケースL]から[チャーム/凛RIN角型M]に移動。外鉢のサイズアップで花芽が出来ることを願う!

【睡蓮】夜咲熱帯睡蓮“タイニムファ”、熱帯睡蓮“ムラサキシキブ”ムカゴ付水上葉
【水草】浮葉植物“ガガブタ”、抽水植物“ミズトクサ”、浮遊植物“マツモ”“アオウキクサ”、沈水植物“アナカリス”
【生体】メダカ、ミナミヌマエビ、極火蝦

夜咲熱帯睡蓮“タイニムファ”だが子株からの水上葉に栄養が取られているのかな。

夜咲熱帯睡蓮“タイニムファ”の計測最大葉径は15cm。

浮葉植物“ガガブタ”開花。

熱帯睡蓮“ムラサキシキブ”のムカゴから早くも水上葉が出てきた。



 

≫[GEX/快適繁殖ケースL]

既に花芽が複数出来ている耐寒性姫睡蓮“ヘルボラ”を庭先から移設。

【睡蓮】耐寒性姫睡蓮“ヘルボラ”
【水草】湿生植物“ウォーターミント”、浮葉植物“ガガブタ”
【生体】メダカ幼体

移設後、いつの間にか耐寒性姫睡蓮“ヘルボラ”が開花♪


 

耐寒性姫睡蓮“ヘルボラ”の最大計測葉径は6cm。

耐寒性姫睡蓮“ヘルボラ”は水上葉が小さく、茎も細くて本数が多い。



 

■所感

台風前の強風のため花形が若干崩れてしまったが今季初開花の熱帯睡蓮“キングオブサイアム”に加え計5種の睡蓮が開花(^▽^)/。耐寒性睡蓮“マニーサイアム”も花芽が確認でき近日中の開花が期待できる。

   

現時点における開花睡蓮は全11品種。未開花睡蓮は3種だが内1種は花芽を確認。花芽が出てこない亜属間交配種睡蓮“フェイマクドナルド”と夜咲熱帯睡蓮“タイニムファ”は何れも日照時間の短いベランダ配置のもの。今回、亜属間交配種睡蓮“フェイマクドナルド”は日照時間の最も長い南側庭先に移設して開花に期待。夜咲熱帯睡蓮“タイニムファ”は庭先だと夜の開花確認が出来ないため、ベランダの外鉢をサイズアップして様子を見る予定。


 COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

睡蓮ビオトープ2024 ~植替編 其の壱~

メダカ観察日記2022 ~これから始めるとしたら編~

ベランダビオトープ2022 ~準備編~

ベランダビオトープ2022 ~墜ちる原因とエアレーション対策編~

睡蓮ビオトープ2023 ~名もなき姫睡蓮 開花迄の軌跡~

睡蓮ビオトープ2023 ~文月 観察記 其の壱~