ドーム型テント[ノースフェイス/エバベース6]をソロ幕目線で所有幕との比較等含め諸々解剖検証してみた。
目次
■仕様
メーカーHPより引用した仕様はコチラ。2本の長ポールと2本の短ポールをメインフレームとして天井に1本のリッジポールを使用したドーム型シェルター。フライ3.27kg、ポール3.27kgの計6.54kgなので取り回しは良さそう。また、ノースフェイスのテント名に含まれる数字は最大使用人数を表しておりエバベース6の最大使用人数は6人となる。只、荷物スペースを含めると実質4人使いがベターかな。
【Fabric】
<キャノピー>ポリエステルメッシュ<フロア>150D ポリエステルオックス 10,000mmPUコーティング<フライシート>75D ポリエステルタフタ 2,000mmPUコーティング
【Function】
ダブルウォールのアウトフレーム構造/吊り下げ式のインナーテント/4ヵ所の出入り口/ハンギングループ/スノースカート/ダッフル型の収納ケース
原産国 中国
【Size】ONE SIZE
【Weight】約9.55kg(本体約3,270g、インナー約2,255g、ポール約3,270g、ペグ約560g)
【Color】ニュートープグリーン
【備考】
<収納サイズ>25*68*25cm
<ポール本数>5
<収容人数>6名
<フライサイズ>310*310*200(h)cm
<フロアサイズ>280*280cm ※インナーテント
<フロア面積>7.65m²
<高さ>200cm
<出入口数>4
※フライサイズをインナーサイズと間違えていたためイメージを修正(2023.2.21)
オプションでフットプリントとハーフインナーもあるが、ソロで使用するとしたら必要はないかな。ハーフインナーのボトムが三角形なのも使い難そう…
[コールマン/ドームシェルター300]や[キャプテンスタッグ/CSリビングシェルター]と同系統のフレームワークにて設営。
■拡張パーツ
[ノースフェイス/エバベース6]は四方開放が出来るドーム型シェルターで付属のインナーテントを装着することでテントとしても使用可能。加えてユニークな特徴の1つとして2つのアーチ型テントのドッキング機能がある。
-[ノースフェイス/エバカーゴ2]
-[ノースフェイス/エバカーゴ4]
メーカー | ノースフェイス | ノースフェイス | ノースフェイス |
製品名 | エバベース6 | エバカーゴ4 | エバカーゴ2 |
タイプ | ドーム型 | アーチ側 | アーチ型 |
ペグダウンなしで自立 | 可 | 不可 | 不可 |
外寸(cm) | 310*310*200(h) | 370*235*170(h) | 250*220*125(h) |
パッケージ(cm) | 68*25*25(h) | 56*22*22(h) | 54*18*18(h) |
重量(kg) | 9.55 | 5.05 | 3.76 |
フロア面積(m2) ※全幅*奥行 |
9.6 | 8.7 | 5.5 |
メインフレーム | ポール*5 | ポール*2 | ポール*2 |
生地 | ポリエステル | ポリエステル | ポリエステル |
付属ペグ(本) | 12 | 13 | 13 |
付属ガイライン(本) | 4 | 5 | 5 |
ボトム形状 | 準四角形 | 台形+台形 | 台形+台形 |
カラー | ニュートープグリーン | ニュートープグリーン | ニュートープグリーン |
スカート | ○ | ○ | ○ |
サイドウォール | × | × | × |
ベンチレーション | 2 | 1 | 1 |
フライメッシュ | × | × | × |
キャノピー立上げ | ○ | ○ | ○ |
オプション | フットプリント/ハーフインナー | フットプリント | フットプリント |
参考価格 | ¥66,000 | ¥31,900 | ¥20,900 |
※正確な仕様は各製品HPを参照のこと
各幕単体で付属のインナーテントを装着してテントとして使用する場合の実質人数はエバカーゴ2→1人、エバカーゴ4→3人、エバベース6→5人といったところかな。

-[ノースフェイス/エバカーゴ2]
エバベース6にエバカーゴ2は最大2つ迄ドッキングすることが可能。
-[ノースフェイス/エバカーゴ4]
エバベース6にエバカーゴ4は最大2つ迄ドッキングすることが可能。

出入口として1面残すとして最大3面にエバカーゴ2もしくはエバカーゴ4を装着しベース基地調に使用することも可能。3つ装着するのは手間が掛かりそうだけど。

■ドーム3幕比較
[ノースフェイス/エバベース6]とドーム型シェルターテント3幕の仕様比較。
-[ミニマルワークス/シェルターG]
-[スモア/ディーパー]※所有
-[ノースフェイス/ランダー4]※HKさん所有
メーカー | ノースフェイス | ミニマルワークス | スモア | ノースフェイス |
製品名 | エバベース6 | シェルターG | ディーパー | ランダー4 |
タイプ | ドーム型 | ドーム型 | ドーム型 | ドーム型 |
ペグダウンなしで自立 | 可 | 可 | 可 | 可 |
外寸(cm) | 310*310*200(h) | 350*300*170(h) | 460*230*180(h) | 410*260*180(h) |
パッケージ(cm) | 68*25*25(h) | 65*25*25(h) | 63*25*25(h) | 66*24*24(h) |
重量(kg) | 9.55 | 6.4 | 8 | 6.84 |
フロア面積(m2) ※全幅*奥行 |
9.6 | 10.5 | 10.6 | 10.7 |
メインフレーム | ポール*5 | ポール*4 | ポール*4 | ポール*3 |
生地 | ポリエステル | ナイロン | ポリエステル | ポリエステル |
付属ペグ(本) | 12 | 8 | 28 | 15 |
付属ガイライン(本) | 4 | 4 | 14 | 6 |
ボトム形状 | 準四角形 | 準四角形 | 準四角形 | 八角形 |
カラー | ニュートープグリーン | オリーブ/タン | ニュートープグリーン | ニュートープグリーン |
スカート | ○ | × | ○ | ○ |
サイドウォール | × | × | × | × |
ベンチレーション | 2 | 4 | 2 | 3 |
フライメッシュ | × | △(別売OP) | ○ | × |
キャノピー立上げ | ○ | × | ○ | ○ |
オプション | フットプリント/ハーフインナー | TPUドア/MESHドア/グランドシート/ベスティブル/ベスティブル用TPUドア/ベスティブル用MESHドア | グランドシート | |
参考価格 | ¥66,000 | ¥125,400 | ¥69,980 | ¥55,000 |
※正確な仕様は各製品HPを参照のこと
-[ミニマルワークス/シェルターG]
フットプリントはほぼ同等。エバベースは四方4面開放できるが、シェルターGは全後方の2面開放。両テント共にフライメッシュ仕様ではないが、シェルターGは別売オプションのメッシュパネルを装着することでメッシュ仕様にすることも出来る。

エバベース6にエバカーゴ2を装着したスタイルとシェルターGに拡張前幕ベスティブルを装着したスタイルを比較してみた。エバベース6+エバカーゴ2の方が二回り小さいがリビングスペースはエバベース6の方が高さがあり、3面開放出来るため居住性は高い。

エバベース6にエバカーゴ4を装着したスタイルとシェルターGに拡張前幕ベスティブルを装着したスタイルを比較してみた。幕内空間はほぼ同等。

-[スモア/ディーパー]
エバベース6はディーパーの約6割のフットプリントサイズ。エバベース6は四方四面開放可能だが、ディーパーは前後2面開放。エバベース6はフライメッシュはないがディーパーは2面メッシュ仕様になる。
エバベース6+エバカーゴ2はディーパーとほぼ同等のサイズ感。エバベース6+エバカーゴ2は3面開放可能だが、ディーパーは前後2面開放。

エバベース6+エバカーゴ2*2はディーパーより一回り大きい。エバベース6+エバカーゴ2*2は2面開放、ディーパーは前後2面開放且つメッシュ仕様あり。

-[ノースフェイス/ランダー4]
フロアスペースはランダー4の方が広いが幕内空間はほぼ同等な印象。エバベース6は四方四面開放、ランダー4は前後二面開放可能。両幕ともフライメッシュなし。

キャンプ仲間のHKさんのソロキャン主幕。HKさんはデフォルトのインナーテントを使わずに[DOD/フカヅメカンガルーテントSS]をカンガルースタイルで使用。




■ティピー1幕比較
小生のソロキャン主幕[オガワ/タッソTC]との比較。
-[オガワ/タッソTC]※所有
メーカー | ノースフェイス | オガワ |
製品名 | エバベース6 | タッソTC |
タイプ | ドーム型 | ティピー型 |
ペグダウンなしで自立 | 可 | 不可 |
外寸(cm) | 310*310*200(h) | 415*370*250(h) |
パッケージ(cm) | 68*25*25(h) | 74*24*24(h) |
重量(kg) | 9.55 | 10.5 |
フロア面積(m2) ※全幅*奥行 |
9.6 | 8.9 |
メインフレーム | ポール*5 | ポール*1 |
生地 | ポリエステル | ポリコットン |
付属ペグ(本) | 12 | 16 |
付属ガイライン(本) | 4 | 8 |
ボトム形状 | 準四角形 | 六角形 |
カラー | ニュートープグリーン | サンドベージュ |
スカート | ○ | ○ |
サイドウォール | × | × |
ベンチレーション | 2 | 1 |
フライメッシュ | × | × |
キャノピー立上げ | ○ | ○ |
オプション | フットプリント/ハーフインナー | ハーフインナー/メッシュクリーン |
参考価格 | ¥66,000 | ¥71,500 |
※正確な仕様は各製品HPを参照のこと
-[オガワ/タッソTC]
フットプリントはタッソTCの方が広いが外周部のデッドスペースを含めると幕内空間はほぼ同等。タッソTCはキャノピーアレンジにより幕内拡張、エバベースはエバカーゴ装着により幕内拡張のオプションあり。
■2ルーム2幕比較
エバベース6+エバカーゴ4と2ルームテントとして使える2幕を比較してみた。
-[オガワ/ロッジシェルターⅡ]※所有
-[コールマン/タフスクリーン2ルームハウスMDX]※KKさん所有
メーカー | ノースフェイス | オガワ | コールマン |
製品名 | エバベース6+エバカーゴ4 | ロッジシェルターⅡ | タフスクリーン2ルームハウスMDX |
タイプ | ドーム型+アーチ型 | ロッジ型 | ドーム型 |
ペグダウンなしで自立 | 不可 | 可 | 可 |
外寸(cm) | 545*310*200(h) | 460*350*210(h) | 530*320*215(h) |
パッケージ(cm) | 68*25*25(h) /56*22*22(h) |
90*34*32(h) /90*34*20(h) |
74*32*32(h) |
重量(kg) | 14.6 | 26.1 | 17 |
フロア面積(m2) ※全幅*奥行 |
15.1 | 11 | 17 |
メインフレーム | ポール*7 | ポール*15 | ポール*5 |
生地 | ポリエステル | ポリエステル | ポール*5 |
付属ペグ(本) | 25 | 26 | 26 |
付属ガイライン(本) | 9 | 8 | 8 |
ボトム形状 | 準四角形+台形 | 準四角形 | 長方形 |
カラー | ニュートープグリーン | ダークブラウン /サンドベージュ |
カーキ |
スカート | ○ | ○ | ○(前室のみ) |
サイドウォール | × | × | × |
ベンチレーション | 3 | 2 | 4 |
フライメッシュ | × | ○ | ○ |
キャノピー立上げ | ○ | ○ | ○ |
オプション | フットプリント/ハーフインナー | 5人用インナー/2人用インナー/PVCマルチシート | テントシート |
参考価格 | ¥97,500 | ¥187,000 | ¥82,280 |
※正確な仕様は各製品HPを参照のこと
-[オガワ/ロッジシェルターⅡ]
ロッジシェルターⅡの方が一回り大きく、メッシュ及びキャノピーアレンジの選択肢が多い。


-[コールマン/タフスクリーン2ルームハウスMDX]
タフスクリーン2ルームハウスMDXの方が一回り大きく、4人家族でも余裕をもって使用することが出来る。ファミキャンメインならデフォルトが2ルームテントのタフスクリーン2ルームハウスMDXの方が使い勝手が良いかも。使用人数が1人~3人、使用人数がバラツキがある場合、寝室を分ける場合はエバカーゴ2/4を拡張できるエバベース6が良いかな。
■ソロ幕視点
エバベース6をソロ幕視点で考えるとシェルター使いでフレーム型インナーテントをカンガルースタイルで運用するのが良さそう。1人用インナーテントならテーブルやチェア、シェルフもレイアウト可能なのでオコモリキャンプも可能。

エバベース6が壁面の角度が垂直に近いのでハイコット仕様の[ヘリノックス/タクティカルコットテントソロインナーメッシュ]レイアウトできそう。エバカーゴ2をドッキングすればデュオキャンも可能。

ソロでエバカーゴ2を装着すればエバベース6を丸々リビングスペースとして使用することも可能。

■まとめ
解剖の儀を踏まえての所感はコチラ。
◎四方四面開放で風の抜けが良くビーチシェードとしても転用できそう
○エバカーゴ2/4をドッキングすることにより幕内拡張が可能
○スクエアなフットプリントでテントサイトのレイアウトが容易
○壁面が垂直に近いので幕内のデッドスペースが少ない
×フライメッシュがなく換気調節幅が狭そう
×ベンチレーターが大きく常時開放仕様で暖房効率が悪そう
×結露が多そう(ポリエステル生地全般)
×火の粉による穴あきリスクが高そう(ポリエステル生地全般)
小生のキャンプスタイルに導入するとしたらエバベース6+エバカーゴ2の組合せ。1泊キャンプならエバベース6単体でカンガルースタイルで運用、2泊キャンプならエバカーゴ2を装着してゆったりリビング仕様もしくはゲストを招いてのデュオキャン。加えてエバベース6は四方四面開放が可能なのでビーチサイドでも転用できそう。チェックイン後、急ぎエバベース6を設営し、炎天雨除けスペースを確保して、まったりしてから後付けでエバカーゴ2を装着するというタイムテーブルも可能となるので何気に良いかも!
≫エバベース6
ソロキャンメインで偶に3シーズン4人ファミキャン。ソロキャンはエバベース6をカンガルースタイルで使用。4人ファミキャンの場合はエバベース6にデフォルトの3シーズンファミキャンはエバベース6にデフォルトのインナーテントを装着し使用。雨天炎天時は別途タープを設営。
≫エバベース6+エバカーゴ2
ゆったりソロキャンメインで偶にデュオキャン。エバカーゴ2を寝室としてエバベース6を広々リビングとしてゆったりソロキャン。エバベース6にインナーテントもしくはコットを追加すれば寝室別仕様のデュオキャンも可能。
≫エバベース6+エバカーゴ4
デュオキャンメインで偶に3シーズン4人ファミキャン。エバカーゴ4を2人用寝室としたデュオキャン。3シーズン4人ファミキャンの場合はエバベース6にデフォルトのインナーテントを装着し使用、雨天炎天時は別途タープを設営。エバベース6とエバカーゴ4両方にインナーテントを装着すれば6~7人での2室就寝スペースも確保できる。ただ、4~5人ファミキャンがメインの場合は最初から2ルームテントを選んだ方が良い。
[…] [ノースフェイス/エバベース6] ~解剖の儀~ […]