[オガワ/システムタープヘキサDX] ~解剖の儀~

今回は“オガワ張り”の起源となった[オガワ/システムタープヘキサDX]の現行モデルを所有幕との連結イメージを交えて解剖検証してみる。


 

通称“オガワ張り”と呼ばれるタープ稜線の一端とメインタープポールの間にセッティングテープを噛ませる設営スタイルは広く一般的に知られているものである。“オガワ張り”という名称自体はメーカーの“オガワ”による正式名称ではなく、元々セッティングテープをデフォルトで付属した[オガワ/システムタープヘキサDX]の発売と共に他のタープにおいてもセッティングテープやガイロープを使って同様の張り方がキャンパーの中で広がり定番化して通称となったというのだから良く考えると凄いことである。

■仕様

メインタープポールは[オガワ/ラチェットポール220-250cm]が2本付属している。大型タープなのに付属ペグがプラ製なのは少々心もとない。キャンプサイトなら40cmクラスの鋳造ペグに代替して使用する。セッティングテープの長さは4mあるため色々なタイプのテントとのオガワ張り併用が可能。所有している[オガワ/システムタープレクタ]のセッティングテープは3.3mだが、当タープと同じ4mにして欲しかった。

【重量】総重量(付属品除く)約4.1kg、付属品重量:約1.3kg、タープ:約2.4kg、ポール約1.7kg
【素材】ポリエステル210d(耐水圧1,800mm)、ポール:6061アルミ合金Φ25mm (ラチェットポール220~250cmx2本)
【収納サイズ】76×17.5×17.5cm
【カラー】サンドベージュxダークブラウン
【付属品】 張り綱(長4本/短4本)、セッティングテープ(4m)、Pペグ(大4本/小4本)、ハンマー、収納袋


 

■“オガワ”タープラインナップ

[オガワ/システムタープヘキサDX]は“オガワ”タープの中でも大型に分類される。製品名に“システム”を冠するものは全てセッティングテープ(オス)が同包されており、タープの稜線の一端もプラスチック接続部(メス)仕様となっている。

ogawa 形状 稜線長
/cm
ルーフ長
/cm
生地 カラー 総重量
/kg
フライ
/kg
価格 ポール
システムタープレクタ ※所有 レクタ 350 295 ポリエステル サンドベージュ 2.2 1.5 ¥17,050 ×
システムタープレクタTC レクタ 350 295 ポリコットン オフホワイト 3.06 2.34 ¥20,350 ×
システムタープペンタ ペンタ 300 300 ポリエステル サンドベージュ 1.02 0.56 ¥11,000 ×
フィールドタープレクタ レクタ 350 420 ポリエステル サンドベージュ 8.89 2.16 ¥39,600
フィールドタープレクタTC レクタ 350 420 ポリコットン サンドベージュ 3.5 2.9 ¥35,200 ×
システムタープペンタTC ペンタ 400 400 ポリコットン オフホワイト 2.7 2.3 ¥26,400 ×
フィールドタープレクタLDX ヘキサ 420 570 ポリエステル サンドベージュ 11.5 3.4 ¥48,400
システムタープヘキサDX ヘキサ 480 570 ポリエステル サンドベージュ 4.1 2.4 ¥48,400
フィールドタープヘキサDX ヘキサ 500 570 ポリエステル サンドベージュ 4.36 2.7 ¥50,600








 

■[オガワ/ロッジシェルターⅡ]併用イメージ

ロッジシェルターⅡとのオガワ張り連結はタープ下スペースを広くとるとかなり広い設営スペースが必要となるため通常の区画サイトでのレイアウトは厳しい。


 

とはいえ、タープ下スペースを半分程に短くしたらしたで大型ヘキサタープの利点を損ねてしまう。やはり、[オガワ/ロッジシェルターⅡ]のオガワ張り連結には300*300cm程度のレクタタープの方が相性が良いように思われる。



 

■[オガワ/タッソTC]併用イメージ

汎用のタープ連結アダプタ経由でオガワ張り調に連結。このスタイルは強風時にタッソTCの支柱ポールへの荷重負荷が懸念されることと、そもそもソロだとここまで広いタープが必要ではない。



 

過保護張り連結イメージ。ポリエステル生地の大型ヘキサタープは所有していないので雨天設営時に過保護張りすることで、ポリコットン生地であるタッソTCの雨濡れを低減することが出来き実用性はあると考えらえる。


 

■[ヘリノックス/タクティカルコットテント]併用イメージ

[ヘリノックス/タクティカルコットテント]の半分を被せる形でオガワ張りしたイメージ。ソロではここまで広いタープ下スペースは必要ないが、ツーマンソロの時等は良いかもしれない。



 

[ヘリノックス/タクティカルコットテント]と併用する場合は過保護張りが一番良いと思われる。理由は日除け&雨除けスペースを確保しつつ、ソロでは必要十分なタープ下スペースも確保するこができるため。



 

■まとめ

[オガワ/システムタープレクタDX]と所有3幕のレイアウトイメージから実用性のある併用アレンジを想定してみると。

①[オガワ/ロッジシェルターⅡ]⇒実用性△
併用アレンジは広い設営スペースが必要となり実用性は低い。2テントサイトやフリーサイトで単独で設営するのが良いと思われる。

②[オガワ/タッソTC]⇒実用性○
雨天設営時に先行設営し過保護張りするとポリコットン生地のフライの濡れを低減できるため実用性は高い。

③[ヘリノックスタクティカルコットテント]⇒実用性◎
小型テントと大型ヘキサの組合せは3シーズンにおけるベストの組合せだと考えられる。ソロの際は過保護張り、ツーマンソロの場合はオガワ張りすることにより、広い雨除け及び日除けスペースを確保することが出来る。


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