大人気[ミニマルワークス/シェルターG]の後継[ミニマルワークス/シェルターGP]を解剖検討してしてみる。Pは“Premium”の頭文字由来みたい。ポリコットン生地モデルも追加されることも期待。
■仕様
≫仕様
製品HPより抜粋した[ミニマルワークス/シェルターGP]の基本スペックがコチラ。
【展開サイズ】350*300*180(h)cm
【収納サイズ】65*25*25(h)cm
【重量】7.4kg
【カラー】オリーブ/タン/チャコール
【素材】スキン(ナイロン40DリップトップPU/耐水圧2,000mm)、ルーフ(ポリ75D/TPU)、ポール(ジュラルミンメイン13φ/サイド11φ)、ペグ(ジュラルミン16cm)
【構成】テントスキン/ポール4本/ペグ8本/TPUフルルーフ/ガイロープ6本/収納バッグ
【製造国】中国/大韓民国
【本体価格】165,000円
※正確な仕様は各製品HPを参照のこと
≫特徴
シェルターGシリーズ共通の個人的印象がコチラ。
・総重量10kg未満で軽量コンパクトで取り回しが良い
・4本フレームによる独創的なフレームワーク
・洗練された左右対称のシルエット
・ルーフ及び両サイドのベンチレーションにより高い換気能を誇る
・TPUルーフにより幕内からの視界が良い
シェルターGとの主な違いは以下の6点。特に全高UPは身長175cmの小生が直立できるスペースが確保できるため腰痛持ちには有難い♪外部スカートが使いになっため暖房効率が良くなったこと、サイドメッシュパネルが追加されたことによる換気能調節、幕内からの視界が広がったのも好ましい変更点。+1kgの重量増はトレードオフとなるが総重量7.4kgは十分軽量コンパクトな部類に入る。
・全高が+10cmの180cmとなり身長175cmの小生の直立スペースが確保
・ルーフフライがパートからフルに変更
・外部スカートが追加
・サイドメッシュパネルが追加
・生地の耐久性がUP
・重量が+1kgの7.4kg
※正確な仕様は各製品HPを参照のこと
≫純正オプション
本体及び純正オプションはコチラ。吊り下げ型インナーテントのラインナップは無いため、テントとして使用する際はコット寝か別途インナーテントを用意してカンガルースタイルでの運用となる。冬のソロキャン幕として考えるとベスティブルは特に必要ないが、TPUドアは2枚揃えたいところ。
・本体(¥165,000)
・TPUドア(¥26,400)
・MESUドア(¥10,780)
・ベスティブル(¥63,800)
・ベスティブルTPUドア(¥16,500)
・ベスティブルMESHドア(¥9,900)
≫イメージ
ザックリとした3方イメージがコチラ。やはり全高が180cmとなったことで身長175cmの小生が直立できるスペースが確保できるのは腰痛持ちにとっては重要!
幕内レイアウトイメージがコチラ。ソロのおこもり幕として理想的な幕内スペースで暖房効率も高く、両サイドの4つのベンチレーターと2つのメッシュパネルにより換気能調節も良く石油ストーブをインストールする冬のソロ幕としては理想的な幕と言える。
■オコモリ5幕比較
[ミニマルワークス/シェルターGP]と最近ピップアップした石油ストーブ[フジカ/ハイペット]がインストールできるオコモリ幕計5種を諸々比較してみる。
Ⅰ.[ミニマルワークス/シェルターGP]
Ⅱ.[ネイチャーハイク/Dune10.9]※所有
Ⅲ.[オガワ/オーナーロッジタイプ78R]
Ⅳ.[東京クラフト/テンビシェルター]
Ⅴ.[Ogawa/ロッジシェルターⅡ]※所有
≫仕様比較
オコモリ幕5種をCube値(全幅x奥行x全高)の小さい順に並べての仕様比較がコチラ。ソロオコモリを考えると[オガワ/ロッジシェルターⅡ]はちょっと広すぎるかな。
メーカー名 | ミニマルワークス | ネイチャーハイク | オガワ | 東京クラフト | オガワ |
製品名 | シェルターGP | Dune10.9 | オーナーロッジタイプ78R | テンビシェルター | ロッジシェルターⅡ |
タイプ | ドーム型 | ドーム型 | 鉄骨型 | ドーム型 | 鉄骨型 |
外寸(cm) | 350*300*180(h) | 420*260*200(h) | 360*310*205(h) | 440*330*210(h) | 460*350*210(h) |
Cube値(m3) | 18.9 | 21.8 | 22.8 | 30.5 | 33.8 |
予測体積(m3) | 15 | 17 | 18 | 24 | 27 |
予想暖房能(℃) | 18 | 16 | 15 | 12 | 10 |
収納寸(cm) | 65*25*25(h) | 73*35*25(h) | 90*32*48(h) | 65*25*25(h) | 92*36*54(h) |
インナー寸(cm) | なし | 240*200*180(h) | 200*300*200(h) ※予測値含む |
300/260*200*190(h) | 220*340*205(h) ※別売5人用インナーⅡ |
フライ生地 | ナイロン40D | ポリエステル150d | ポリエステル210d | ポリエステル68D/75D | ポリエステル210d |
総重量(kg) | 7.4 | 11.8 | 28 | 10.5 | 37 |
フライ重量(kg) | ? | 5.48 | 7.6 | 5 | 9.7 |
インナー重量(kg) | なし | 2.33 | 3.45 | 2.3 | 7.5※別売 |
ポール重量(kg) | ? | 3.48 | 14 | 3 | 16.4 |
付属品重量(kg) | ? | 0.38 | 3.35 | 0.2 | ? |
フライ+ポール重量(kg) | ? | 8.96 | 21.6 | 7.3 | 26.1 |
ポール数(本) | 4 | 3 | 15 (+庇ポールx3) |
3 | 15 (+庇ポールx3+キャノピーポールx2) |
張り網(本) | 6 | 6 | 6 | 6? | 8 |
ペグ(本) | 8 | 16 | 25 | 12? | 26 |
ベンチレーター | 4 | 2 | 1 | 2 | 2 |
四面メッシュ | 可 ※両側面は三角パネルのみ |
可 | 可 ※後面は上部メッシュのみ |
可 | 可 |
四面オープン | 不可 | 可 | 可 | 可 | 可 |
キャノピー | なし | 前後面 | 両側面+後面 | 前面 | なし |
≫価格比較
[ミニマルワークス/シェルターGP]はソロオコモリ幕として非常に魅力的な製品であるが如何せん本体及びオプションの価格が高く、値崩れも起こし難い。せめて本体価格が10万円を切ってくれれば手が出るのだが…
メーカー名 | ミニマルワークス | ネイチャーハイク | オガワ | 東京クラフト | オガワ |
製品名 | シェルターGP | Dune10.9 | オーナーロッジタイプ78R | テンビシェルター | ロッジシェルターⅡ |
本体価格 | ¥165,000 | ¥65,990 | ¥162,800 | ¥54,900 | ¥187,000 |
実売価格※執筆時 | ¥160,050 | ¥50,990 | ¥123,840 | ¥49,482 | ¥123,600 |
インナーテント | × | 付属 | 付属 | ¥22,000※別売 | ¥64,900※別売5人用インナーⅡ |
ルーフ | 付属 | ¥5,928※別売 | 付属※ライナーシート | ¥7,500※別売 | 付属※ライナーシート |
グランドシート | ¥13,200※別売 | ¥5,650※別売 | ¥12,100※別売売 | × | ¥13,750※別売 |
TPUドア | ¥26,400※別売 | ¥5,518※別売 | × | × | × |
MESUドア | ¥10,780※別売 | × | × | × | × |
ベスティブル | ¥63,800※別売 | × | × | × | × |
ベスティブルMESHドア | ¥9,900※別売 | × | × | × | × |
ベスティブルTPUドア | ¥16,500※別売 | × | × | × | × |
≫条件比較
4シーズン使用のソロオコモリ幕として個人的にテントに望む条件10項目のマッチング率がコチラ。[ミニマルワークス/シェルターGP]のマッチング率は低いが冬シーズンに限れば小生のキャンプスタイルに最適クラス。
メーカー名 | ミニマルワークス | ネイチャーハイク | オガワ | 東京クラフト | オガワ |
製品名 | シェルターGP | Dune10.9 | オーナーロッジタイプ78R | テンビシェルター | ロッジシェルターⅡ |
①ポールをスリーブに通し撓らせる行程なし | × | × | ○ | × | ○ |
②フライを地面に広げる行程なし | × | × | ○ | × | ○ |
③ペグダウンなしの自立 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
④四方四面がオープン仕様 | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
⑤四方四面がメッシュ仕様 | △ | ○ | △ | ○ | ○ |
⑥雨天時常時開放できるベンチレーター | ○ | ○ | △ | ○ | ○ |
⑦身長175cmが幕内で直立できるスペース | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
⑧キャノピー立上げ | △ | ○※前後面 | ○※両側面+後面 | ○※前面 | ○※両側面 |
⑨TPUドア仕様になること | ○※別売 | ○※別売 | × | × | × |
⑩フライ&ポール重量が10kg未満であること | ○ | ○ | × | ○ | × |
○(2P) | 4 | 6 | 5 | 6 | 7 |
△(1P) | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 |
×(0P) | 3 | 2 | 1 | 3 | 1 |
マッチング率(P計/20点満点) | 50% | 60% | 60% | 60% | 70% |
≫イメージ比較
[オガワ/ロッジシェルターⅡ]を除く4幕イメージ比較によると体積は最小、サイズ感が一番近いのは[ネイチャーハイク/Dune10.9]となる。フジカハイペットにおける予想暖房能は+18℃で恐らく4幕中最も高いことが予想される。
■購入シュミレーション
冬のソロキャンオコモリを前提としての購入シュミレーションがコチラ。カラーは所有タープカラーに併せやすい“タンカラー”を選択。ん~やはり20万超の値段はおいそれと手が出ない。仮に10%オフセールがあったとしても213,840円…
・シェルターGP タンカラー 本体(165,000円)
・TPUドア2枚(26,400円*2=52,800円)
・MESUドア2枚(9,900円*2=19,800円)
計237,600円
■所感
物欲の虫がビンビン刺激される非常に魅力的な幕であるが本体オプション共に如何せん価格高い…機会があれば是非導入した気持ちはあるのだけれど(´;ω;`)ウッ…。ポリコットン生地モデルのシェルターGHもサイズアップしGPと同じ外寸になればこれまた魅力値倍増なのだが♪
◎前後面TPU仕様が選択可能(別売)
◎前後面MESH仕様が選択可能(別売)
◎両サイドの2枚のメッシュパネルにより換気能及び幕内からの視界が良好
○身長175cmの小生が直立できるスペースがある⇒シェルターGはない
○左右対称のシルエットがカッコイイ
○暖房効率が高い(フジカハイペットにおける予想暖房能+18℃)
○雨天時常時開放可能なベンチレーターを4つ備える
○天井TPUドアがあり視界が良い
○ペグダウンなしで自立が可能
○ルーフフライがトップのみからフルカバー仕様に変更(見た目はやや悪くなるが遮光性及び保温性UP)
○別売のベスティブルを装着することにより幕内スペースを拡張できる
×ポールをスリーブに通し撓らせる行程がある
×フライを地面に広げる行程がある
×両サイドからの出入りが出来ない
×本体及びオプションの価格が高い
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