今回はOGAWAのテントをシリーズ別に分析してみる。
目次
■タイプ別シリーズ一覧
オガワの主力ラインナップとしてシリーズ展開しているのは全部で7つ。
≫比較表の項目について
※1)CUBE値は全幅*奥行*全高の掛値で広さの独自目安値として表記
※2)ドーム型の体積はCUBE値*0.8、ティピー型の体積はCUBE値*0.4を目安値
※3)奥行表記がないティピー型テントは奥行を全幅と同じ値と仮定
※4)ツートンカラーは面積が広いと思われるカラーを優先
※5)生地は面積が広いと思われる種類を優先
※6)重量は付属品を除く値を記載
①“ステイシー”シリーズ
ミニマムツールームドーム型テント。デュオでも使えるがソロで広々使うのがベターと思われる。収納時のサイズ&重量が小さく時短展開&撤収が可能。3シーズンならステイシーST-Ⅱ、オールシーズンならスカート&メッシュ付きのステイシーファルダがオススメ。冬キャンメインで石油ストーブをインストールしてオコモリしたい小生のキャプスタイルへのマッチング度は低い。
・ステイシーST-Ⅱ
・ステイシーファルダ
プロダクツ | カラー | 生地 | 厚さ | 耐水圧 (mm) |
外寸 (cm) |
CUBE値 (m3) |
重量 (kg) |
定価 |
ステイシーST-Ⅱ | サンドベージュ | PE | 75d | 1,800 | 300*230*130(h) | 9 | 3.9 | ¥54,780 |
ステイシーファルダ | ダークブラウン | PE | 75d | 1,800 | 300*230*130(h) | 9 | 4.04 | ¥59,400 |
②“アポロン”シリーズ
ミドルサイズのアーチ型テントで大人4人だと少し狭い印象を受ける。2人もしくは3人でゆったり使うのがベターと思われる。2サイズ展開でレギュラーサイズにはポリコットン生地モデルのラインナップ。フレーム4本のアーチ型テントで稜線方向に3本のサブフレームを挿入することによりアーチ型テントの整形のし難さが改善している。フレームをクロスさせないためポールをスリーブに通す作業がドーム型テントに比べて容易だが、ペグダウン数が思いの外多く、耐風性が弱い印象が拭えなかったことから代替候補には至っていない。あくまで私見となるがペグダウン数が多いならフレームワークのシンプルなティピーもしくは2ポール型、フレームワークはやや複雑ながらペグダウンなしで自立できるドーム型テントの方が好み。
・アポロンS
・アポロン
・アポロンTC
プロダクツ | カラー | 生地 | 厚さ | 耐水圧(mm) | 外寸(cm) | CUBE値(m3) | 重量 (kg) |
定価 |
アポロンS | サンドベージュ | PE | 75d | 1,800 | 440*255*182(h) | 20 | 13.2 | ¥141,900 |
アポロン | サンドベージュ | PE | 210d | 1,800 | 585*320*205(h) | 38 | 23 | ¥187,000 |
アポロンTC | オフホワイト | TC | – | 350 | 585*320*205(h) | 38 | 25 | ¥196,800 |
③“タッソ”シリーズ
拡張パネルを搭載したティピー型テントでアレンジが豊富。レギュラーサイズではポリコットン生地モデルも備え、オプションのメッシュスクリーンを装着することで幕内空間を拡張することも出来き季節と天候によってのアレンジが豊富。ヘキサスタイル用のハーフインナーのオプションもあるが基本土間スタイル。メッシュパネルはないが、背面もオープンできるため風の抜けは良くオールシーズン対応の優良幕と言える。ちなみにタッソTCは小生の冬のソロキャンの主幕。
・タッソUL
・タッソ
・タッソTC
プロダクツ | カラー | 生地 | 厚さ | 耐水圧 (mm) |
外寸 (cm) |
CUBE値 (m3) |
重量 (kg) |
定価 |
タッソUL | カーキ | NL | 20d | 1,800 | 240*240*180(h) | 10 | 1.2 | ¥50,600 |
タッソ | ダークブラウン | PE | 75d | 1,800 | 370*370*250(h) | 34 | 4.1 | ¥58,300 |
タッソTC | サンドベージュ | TC | – | 350 | 370*370*250(h) | 34 | 7.4 | ¥71,500 |
④“グロッケ”シリーズ
お座敷スタイルを前提としたティピーベル型テント。グロッケ8以外の3幕は全てポリコットン生地採用でどちらかというと冬キャン寄りの味付けかな。入口フレームによりティピー型テントの情報空間の狭さを改善した上に幕内からの視界も良好。立上げ部前面にメッシュパネルがありメッシュ及びオープン仕様にできるため換気調節はし易いが、背面からの出入りは出来ない(子供ならできるかも)。お座敷スタイルは快適だが、冬キャンの際のグランドシートの結露の処理が面倒なため、個人的には土間スタイルの方が好み。特にポリコットン生地モデルの張り姿は逸脱的にカッコいい。お座意識スタイルメイン且つ春秋冬のキャンプなら是非ともお勧めしたい幕と言える。冬使いメインを前提とするとポリコットン生地モデルがオススメかな。ソロならグロッケ8TC、デュオ~トリオならグロッケ12TC、カルテット以上ならグロッケ16TCといったところ。
・グロッケ8
・グロッケ8TC
・グロッケ12TC-Ⅱ
・グロッケ16TC
プロダクツ | カラー | 生地 | 厚さ | 耐水圧 (mm) |
外寸 (cm) |
CUBE値 (m3) |
重量 (kg) |
定価 |
グロッケ8 | サンドベージュ | PE | 75d | 1,800 | 335*215*225(h) | 16 | 8.6 | ¥96,800 |
グロッケ8TC | サンドベージュ | TC | – | 350 | 335*215*225(h) | 16 | 11.4 | ¥107,800 |
グロッケ12TC-Ⅱ | サンドベージュ | TC | – | 350 | 405*265*270(h) | 29 | 15.7 | ¥126,500 |
グロッケ16TC | サンドベージュ | TC | – | 350 | 470*305*310(h) | 44 | 19.6 | ¥151,800 |
⑤“ツインクレスタ”シリーズ
Y字ポールにより情報空間の窮屈感を解消した2ポールシェルター。短辺側メッシュ及びサイドウォール搭載により季節と天候による対応レンジが広い。特にポリコットン生地の質感は高く張り上げた姿はカッコイイ!特にツインクレスタTCはポリコットン生地で遮光性が高く日差しの強い場合でも良質な影を演出してくれると共に、冬場の結露も少ないためデュオキャンにオススメの幕であると思う。デュオ使用の場合、短辺側にOPの吊り下げインナーを装着し2人用寝室とするのも良し、両短辺側にインナーを各々配置することにより寝室を分けるもよし、同伴者によってアレンジできるのも魅力。
・ツインクレスタS TC
・ツインクレスタ
・ツインクレスタTC
プロダクツ | カラー | 生地 | 厚さ | 耐水圧 (mm) |
外寸 (cm) |
CUBE値 (m3) |
重量 (kg) |
定価 |
ツインクレスタS TC | サンドベージュ | TC | – | 350 | 420*256*160(h) | 17 | 7.56 | ¥82,500 |
ツインクレスタ | サンドベージュ | PE | 75d | 1,800 | 570*305*200(h) | 35 | 6.9 | ¥90,200 |
ツインクレスタTC | サンドベージュ | TC | – | 350 | 570*305*200(h) | 35 | 11.1 | ¥97,900 |
⑥“ロッジシェルター”シリーズ
OGAWAのロゴにもなっている歴史ある鉄骨型ロッジテント。鉄骨フレームを先行して組み上げ、フライを掛けて設営する行程のため、屋根フレームの上でフライを畳むことが出来るため雨天時にフライを地面に広げる必要がないのが最大の特徴。四方四面をオープン仕様及びメッシュ仕様にもなり、長辺側キャノピーの立上げも可能な季節と天候によるアレンジ幅が広くオールシーズン使い易いテント。我家のファミキャン主幕であり、出動回数も過去最多の29回を誇る。3シーズンがメインとなるためポリコットンではなくポリエステル生地モデルを選択。
・ロッジシェルターⅡ
・ロッジシェルターTC
プロダクツ | カラー | 生地 | 厚さ | 耐水圧 (mm) |
外寸 (cm) |
CUBE値 (m3) |
重量 (kg) |
定価 |
ロッジシェルターⅡ | サンドベージュ | PE | 210d | 1,800 | 460*350*210(h) | 34 | 26.1 | ¥187,000 |
ロッジシェルターTC | オフホワイト | TC | – | 350 | 460*350*210(h) | 34 | 28.2 | ¥195,800 |
⑦“オーナーロッジ”シリーズ
ロッジシェルターⅡと同じく鉄骨フレームを有し、クラシカルなフライデザインの鉄骨型テント。オーナーロッジヒュッテレーベンのスタイルは独特だが、タイプ52&78はロッジシェルターのサイズダウン版と言って差し支えない。
・オーナーロッジヒュッテレーベン
・オーナーロッジタイプ52R
・オーナーロッジタイプ52RTC
・オーナーロッジタイプ78R
・オーナーロッジタイプ78RTC
プロダクツ | カラー | 生地 | 厚さ | 耐水圧 (mm) |
外寸 (cm) |
CUBE値 (m3) |
重量 (kg) |
定価 |
オーナーロッジヒュッテレーベン | オフホワイト | TC | – | 350 | 520*225*205(h) | 24 | 19.6 | ¥137,500 |
オーナーロッジタイプ52R | サンドベージュ | PE | 210d | 1,800 | 310*260*210(h) | 17 | 16.9 | ¥113,300 |
オーナーロッジタイプ52RTC | オフホワイト | TC | – | 350 | 310*260*210(h) | 17 | 18.7 | ¥121,000 |
オーナーロッジタイプ78R | サンドベージュ | PE | 210d | 1,800 | 360*310*205(h) | 23 | 25.05 | ¥162,800 |
オーナーロッジタイプ78RTC | オフホワイト | TC | – | 350 | 360*310*205(h) | 23 | 27.21 | ¥184,800 |
■状況別オススメ幕
各状況別に個人的見解により1幕のみオススメ幕をPickUp!
≫ミニマムソロ
・ステイシーファルダ
「時短設営」「2ルーム構造」「サイドパネルメッシュ」に魅力を感じ、「石油ストーブをインストールできないこと」「天候不順時のオコモリ時の幕内自由度が少ないこと」を許容できればオススメ!
≫オコモリソロ
・タッソTC
「シンプルなフレームワーク」「豊富なキャノピーアレンジ」「別売メッシュスクリーンにより幕内拡張」に魅力を感じ、「立上げ後の位置調整が出来ないこと」「非乾燥撤収後のメンテナンスの手間」を許容できればイチオシ!
≫デュオ
・ツインクレスタTC
「Y字ポール採用で情報スペースが広い」「長辺両側のキャノピー立上げによる日除け&抜群の風の抜け」「短辺側にメッシュパネル採用」「長辺一辺にサイドウォール」「デュオ仕様で寝室を片側に寄せても良し両側に分けても良し」を有した死角のない2ポールシェルター!
≫トリオ
・ロッジシェルターⅡ
「ポールをスリーブに通す行程が無い」「四方四面がオープン&メッシュ仕様になる」「フライを地面に広げる行程が無い」ことに魅力を感じ、「鉄骨フレームのヘビー級の重さ」を許容できるならばダントツでオススメ!
≫カルテット
・グロッケ16TC
「広大なお座敷スペース」「入口フレームにより上方のスぺ―スが広く幕内からの視界も良好」「オープン&メッシュ仕様になる立上げパネル」に魅力を感じ、「未乾燥撤収後のメンテナンスの手間がかること」「ピン張りが難しいこと」を許容できるならオススメ!
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