オガワの得意とするティピー型テント!その中でも大型ベル型ティピー[オガワ/グロッケ16 TC]の“解剖の儀”を執り行う!
目次
■仕様
メーカーHPより引用した製品仕様はコチラ。
≫製品仕様
フライ重量13.2kgは思っていたよりも軽いが、雨天時は水を吸ってかなり重くなり取り回しが悪くなりそうで想像に耐えない(>_<)。
【重量】約19.6kg
フライ:約13.2kg、グランドシート:約2.2kg、ポール:約4.2kg、付属品:約2.9kg
【素材】
フライ:T/C(耐水圧350mm)、グランドシート:ポリエステル210d(耐水圧1,800mm)
メインポール:スチール(φ32mm)、フロントポール:6061アルミ合金(φ22mm)
【収納サイズ】90x38x38cm
【カラー】サンドベージュ
【付属品】張り綱1.5mx9本、3mx1本、スチールピン25cmx15本、20cmx5本、
アイアンハンマー1丁、収納袋
【最大使用人数】9人
≫純正オプション
純正オプションは以下の2点、連結可能なタープは3点。グロッケ8と12にはハーフインナーのオプションがあるが、グロッケ16は執筆時ラインナップはない。
・PVCマルチシート グロッケ16用
耐水圧10,000mmを誇る厚手のグランドシート。重く取り回しは悪いが風で捲れ難く、且つクッション性もあるため特に雨の日にあると安心。もし小生がグロッケ16TCを購入するとしたら追加するかな。
・グランドマット グロッケ16用
専用グランドマット。もし小生がグロッケ16TCを購入するとしても他の幕への汎用性がないので追加せず手持ちのウレタンマットやエルパソマットで代用するかな。
・システムタープペンタ4×4 TC
ベル型テントとの相性抜群のポリコットン製ペンタタープ。Aフレーム頂点に直結することにより雨に濡れない動線を確保することが出来る。グロッケ12TCと同じオフホワイトカラーなので、グロッケ16TCと同じサンドベージュカラーの追加となれば尚良い。
・システムタープペンタ3×3
小型ポリエステル製ペンタタープ。グロッケ16TCと併せるには少し小さいが雨天時の玄関用として考えるなら時短展開できるのでアリかな。グロッケ8の方が相性が良いがタープ下スペースは思いの外小さく雨天時だと2名使用が限度かな。Aフレーム頂点に直結することにより雨に濡れない動線を確保することが出来る。
・システムタープヘキサDX
左右対称前後非対象の大型ポリエステル製ヘキサタープ。Aフレーム頂点に直結可能だが雨に濡れない動線は確保できない。
■“グロッケ”シリーズ4製品
“グロッケ”シリーズは3サイズ4製品ラインナップ。製品名末尾の数字はフロア面積を示している。3サイズ展開はオガワではグロッケのみなので人気の高さが伺える。4幕中3幕はポリコットン生地、1幕がポリエステル生地でどうちらかというと冬キャンプを想定した幕構成になっている印象を受ける。グロッケ8は所有歴のある幕だが、お座敷スタイルより土間スタイルを好む我家には合わなかったことと、トリオ使いにおける五角形ボトムの幕内レイアウトが難しかったため譲渡したが、ある意味使いこなせていなかった感がある。
・グロッケ16 T/C
・グロッケ12 T/C
・グロッケ8 T/C
・グロッケ8
[オガワ/グロッケ8] ~初張の儀~
[オガワ/グロッケ8] ~タープ連結の儀~
[オガワ/グロッケ8] ~ムササビウイングタープ連結編~
≫3サイズイメージ比較
全幅はボトム形状が正五角形と仮定して予測値を算出。グロッケ8はソロ~デュオ、グロッケ12はデュオ~トリオ、グロッケ16はトリオ~カルテット使いといったところかな。グロッケ8は入口全高が152cmと低めなので身長175cmの小生は出入り時に頭を屈める必要があるが、グロッケ16は180cmあるため出入りはし易い。
≫4幕仕様比較
“グロッケ”シリーズ4幕の仕様比較がコチラ。
[メーカー名/製品名] | [オガワ/グロッケ8] | [オガワ/グロッケ8TC] | [オガワ/グロッケ12TC] | [オガワ/グロッケ16TC] |
タイプ | ベル型ティピー | ベル型ティピー | ベル型ティピー | ベル型ティピー |
外寸(cm) | 352*335*225(h) | 352*335*225(h) | 425*405*265(h) | 493*470*305(h) |
辺の長さ(cm) | 215 | 215 | 265 | 305 |
入口全高(cm) | 152 | 152 | 160※予測値 | 180 |
CUBE値(m3) | 27 | 27 | 46 | 71 |
幕内空間(m3)※予測値 | 10 | 10 | 16 | 26 |
フロア面積(m2)※予測値含 | 8 | 8 | 12 | 16 |
収納寸(cm) | 78*28*28(h) | 82*30*38(h) | 80*35*35(h) | 90*38*38(h) |
重量(kg) | 8.6 | 11.4 | 14.7 | 19.6 |
フライ重量(kg) | 5.4 | 8.1 | 9.3 | 13.2 |
カラー | サンドベージュ/ダークブラウン | サンドベージュ | オフホワイト/ダークブラウン | サンドベージュ |
生地 | ポリエステル | ポリコットン | ポリコットン | ポリコットン |
最大使用人数(人)※カタログ値 | 4 | 4 | 5~6 | 9 |
フレーム(本) | 2 | 2 | 2 | 2 |
付属ペグ(本) | 20 | 20 | 20 | 20 |
付属ガイロープ(本) | 10 | 10 | 10 | 10 |
開放面(枚) | 1 | 1 | 1 | 1 |
フロントリアメッシュ | 1 | 1 | 1 | 1 |
サイドメッシュ | 4 | 4 | 4 | 4 |
天窓メッシュ | 0 | 0 | 0 | 0 |
ベンチレーター(場所/個) | 2 | 2 | 2 | 2 |
グランドシート | ○ | ○ | ○ | ○ |
ルーフフライ | × | × | × | × |
スカート | ○ | ○ | ○ | ○ |
吊り下げインナー | △(別売) | △(別売) | △(別売) | × |
キャノピーアレンジ | × | × | × | × |
本体価格 | ¥97,800 | ¥107,800 | ¥121,000 | ¥151,800 |
別売インナー価格 | ¥22,000 | ¥22,000 | ¥27,500 | – |
別売グランドシート価格 | ¥17,600 | ¥17,600 | ¥25,300 | ¥26,400 |
※正確な値は各製品HP参照のこと
■グロッケ16TCレイアウトイメージ
グロッケ16TCの幕内及びタープ連結イメージ。
≫幕内レイアウトイメージ
グロッケ16TCを我家に導入するとしたら土間仕様のカンガルースタイルかな。ボトムの形状が五角形なのでレイアウトはやや難しそう。
≫タープ併用イメージ
グロッケ16TCと相性が最も良いと考えられる[オガワ/システムタープペンタ4×4]との併用イメージ。グロッケ16TCのAフレーム頂点と連結することにより雨に濡れない動線を確保することが出来ると思われる。タープ連結部は強風時に外れやすそうなのでポールエンドストッパーは合った方が良いかな。[オガワ/システムタープペンタ4×4]のカラーがオフホワイトなのでグロッケ16TCと同じサンドベージュカラーがあればよりマッチング度が上がるのだが。
カラーはサンドベージュより若干濃いがポリコットン生地の[テンマクデザイン/ムササビウィング13TC]の方が合うかも知れない。
■グロッケ16TC VS ロッジシェルターⅡ
我家のファミキャン主幕“ロッジシェルターⅡ”とのイメージ仕様比較。何れも最適使用人数は3~4人といったところかな。
≫イメージ比較
ベル型ティピーはモノポールティピーにくらべA型フレームにより雨天時の雨の侵入や幕内からの視界が良いのが利点。ティー型テントに共通してペグダウンなしで自立できないためサイトレイアウト時の最初の位置決めは重要となる。
≫仕様比較
ボトムサイズはほぼ同等だが、グロッケTCはベル型で全高305cmと幕内からの解放感があり、ポリコットン生地で結露が少なく質感も高いが雨天時の取り回しに難あり。ロッジシェルターⅡはフライを地面に広げることなく設営が可能なため雨天設営撤収に有利且つ四面四方が開放及びメッシュ仕様になるため換気調節が可能でキャノピー立上げも出来るためオールシーズンで使い易い。難点は結露とメガトン級の重さのみ。
[メーカー名/製品名] | [オガワ/ロッジシェルターⅡ] | [オガワ/グロッケ16TC] |
タイプ | 鉄骨型 | ティピー型(ベル型) |
外寸(cm) | 460*350*210(h) | 493*470*305(h) |
辺の長さ(cm) | – | 305 |
入口全高(cm) | 165 | 180 |
CUBE値(m3) | 34 | 71 |
幕内空間(m3)※予測値 | 27 | 26 |
フロア面積(m2)※予測値含む | 15 | 16 |
収納寸(cm) | 92*36*54(h) ※2分割 | 90*38*38(h) |
重量(kg) | 26.1 | 19.6 |
フライ重量(kg) | 9.7 | 13.2 |
カラー | サンドベージュ/ダークブラウン | サンドベージュ |
生地 | ポリエステル | ポリコットン |
最大使用人数(人)※カタログ値 | 5 | 9 |
フレーム(本) | 15 | 2 |
付属ペグ(本) | 26 | 20 |
付属ガイロープ(本) | 8 | 10 |
開放面(枚) | 4 | 1 |
フロントリアメッシュ | 2 | 1 |
サイドメッシュ | 4 | 4 |
天窓メッシュ | 0 | 0 |
ベンチレーター(場所/個) | 2 | 2 |
グランドシート | △(別売) | ○ |
ルーフフライ | △(ライナーシート) | × |
スカート | ○ | ○ |
吊り下げインナー | △(別売) | × |
キャノピーアレンジ | ○ | × |
本体価格 | ¥187,000 | ¥151,800 |
別売インナー価格 | ¥64,900 | – |
別売グランドシート価格 | ¥13,750 | ¥26,400 |
※正確な値は各製品HP参照のこと
■グロッケ16TC VS アスガルド19.6
サイズ感の近いKKさんの冬のファミキャン幕[ノルディスク/アスガルド19.6]との仕様比較がコチラ。両幕共ポリコットン製のベル型ティピー。グロッケ16TCは五角形、アスガルド19.6は変形12角形でペグダウン及び張り網数はグロッケ16TCの方が少なく設営行程がややシンプルだがその分耐風性はやや劣る。アスガルド19.6のフロアはジッパー装着式でトグル装着式のグロッケ16TCに比べ密着性が高い。出入口の高さはグロッケ16TCの方が高く出入りし易い。立ち上がり壁面のメッシュはアスガルド19.6が5枚、グロッケ16TCは4枚だがグロッケ16TCはメッシュ仕様に加えオープン仕様にすることも出来る。
[メーカー名/製品名] | [オガワ/グロッケ16TC] | [ノルディスク/アスガルド19.6] |
タイプ | ティピー型(ベル型) | ティピー型(ベル型) |
フロア形状 | 5角形 | 変形12角形 |
外寸(cm) | 493*470*305(h) | 500*470*300(h) |
辺の長さ(cm) | 305 | – |
入口全高(cm) | 180 | 160 |
CUBE値(m3) | 71 | 71 |
幕内空間(m3)※予測値 | 26 | 26 |
フロア面積(m2) | 16 | 19.6 |
収納寸(cm) | 90*38*38(h) | 116*42*42(h) |
重量(kg) | 19.6 | 20 |
フライ重量(kg) | 13.2 | – |
カラー | サンドベージュ | ホワイト |
生地 | ポリコットン | ポリコットン |
耐水圧(mm) | 350 | 350 |
最大使用人数(人)※カタログ値 | 9 | 8~10 |
フレーム(本) | 2 | 2 |
付属ペグ(本) | 20 | 26 |
付属ガイロープ(本) | 10 | 13※予測値 |
開放面(枚) | 1 | 1 |
フロントリアメッシュ | 1 | 1 |
サイドメッシュ | 4 | 5 |
ベンチレーター(場所/個) | 2 | 2 |
グランドシート | ○ | △(別売) |
ルーフフライ | × | × |
スカート | ○ | ○ |
吊り下げインナー | × | △(別売) |
本体価格 | ¥151,800 | ¥195,800 |
別売インナー価格 | – | ¥88,220 |
別売グランドシート価格 | ¥26,400 | ¥88,000 |
※正確な値は各製品HP参照のこと
■所感
“解剖の儀”を終えての個人的所感がコチラ。
◎質感が高くベル型テント特有のフォルムも相まってラグジュアリー感が高い
◎立ち上がり部の4枚のメッシュパネルはメッシュ仕様に加えオープン仕様も可能で換気調節幅が広い
○ポリコットン生地で結露が少なく火の粉による穴あきリスクも低い
○A型フレームにより幕内の頭上スペースに余裕が生まれ。雨天時の雨の侵入が少なく、幕内からの視界も良い
○ペンタタープとの相性が良い
○入口全高が180cmと高く出入りし易い
×炎天時、幕内に入りポールとAフレームをセットする作業が暑くて大変そう
×雨天撤収時は水を吸ってフライが途轍もなく重く収納が大変そう
×事後カビ発生を避けるために可及的速やかな乾燥作業必要そう
×出入り口が前面1つのみで後面出入口がない
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