当初は冬のソロ幕での使用を想定し、結露及び火の粉による穴あきリスクの少ないシェルターGHの派生幕であるT/C生地モデルの[DOKICAMP/The Crab Nest G2000 X TC]を購入しようと色々と思案してきたが雨天時の使用及び事後メンテナンスの手間を考えるとやはりナイロン生地モデルの方が使い勝手が良いのではという考えに至る。今回は改めてナイロン生地モデルを軸にT/C生地モデルの違いを検討してみる。
■製品仕様
製品HPから引用した[The Crab Nest G2000 X Version TENT シェルター テント BASIC]の仕様はコチラ。耐水圧がXバージョンで3,000mmになっているはずだが記載は2,000mmのままなので、旧バージョンの仕様のままかも。フォルムや外寸及び重量が本家[ミニマルワークス/シェルターG]とほぼ同等である。
≫PRODUCT SPECIFICATIONS.(テント本体)
【カラー】Black/Army-Green/Kaki
【重さ】Basic Set 約6.5kg
【製品サイズ】 設営時 : W350*D300*H170cm 収納時 : W65*D25*H25cm
【素材】フライシート : Nylon 40D SIL処理 リップストップ (WATER PROOF 2,000mm) ,耐水PUコーティング / 耐水圧2,000mm フレームポール : 7001アルミニウム合金 Φ13mm/厚さ1mm サイドポール : 7001アルミニウム合金 Φ11mm/厚さ0.7mm ルーフ:Poly 75D,TPU
【品番】TG2000SVB
【原産国】China
【備考】
*透明TPU製ROOFTOP COVERは付属しています。
*インナーテント、グランドシートは付属していません。
*水はけのいい平坦な場所を選んで設営してください。
*強風時や悪天候時には速やかにテントの使用を中止し安全な場所へ避難してください。
*本製品は常設用ではありません。長時間日光に晒された場合、退色や生地劣化、
シームテープの剥がれなどを起こします。
*紫外線の影響と思われる素材の劣化により、耐久限度を超えたものは修理できない可能性があります。
*必ずペグとロープでしっかりと固定してください。
*足元の設営用ロープやペグに引っかからないようご注意ください。
*濡れたままでの保管はカビや異臭、生地の色移り、劣化や汚れなどの原因となります。
使用後は必ず風通しのいい日陰で十分に乾燥させ、汚れを落としてから保管してください。
【ACCESSORIES 付属アクセサリー】スキン*1,TPUループ*1,メッシュドア*1,ポール*4,ペグ*12,収納カバン
■T/Cバージョン仕様比較
ポリコットン生地の[The Crab Nest G2000 X T/C VERSION シェルター テント]との仕様比較がコチラ。2023年8月にナイロン及びポリコットンモデルがXバージョンに仕様変更になっている。生地の仕様変更に加え、サイドベンチレーターの数が4つから2つに、サイドメッシュが4枚追加となり、アウタースカートも付く。冬メインでの使用を考えると好ましい仕様変更と考えられる。ベンチレーターは2つで必要十分、4枚のサイドメッシュにより換気調節幅が広くなる上に幕内からの視界も広がり個人的には嬉しい仕様変更。T/Cモデルの方がスキンが重いのでポールも太くなっているかと思いきやカタログスペック上は同じ。また、互換性があるはずなのにオプション品の値段が微妙に違うのは謎。尚、T/Cモデルの拡張テント関連のオプションは執筆時ラインナップにはない。
[メーカー名/製品名] | [ドキキャンプ/ G2000X ] | [ドキキャンプ/G2000X TC] |
カラー | ブラック/アーミーグリーン/カーキ | ブラック/アーミーグリーン/カーキ |
外寸 | 350*300*170(h)cm | 350*300*170(h)cm |
CUBE値 | 18m3 | 18m3 |
収納寸 | 65*25*25(h)cm | 65*25*25(h)cm |
重量 | 6.5kg | 9.5kg |
生地 | 40Dナイロン (片面シリコン) |
ポリコットン (テフロンコーティング) |
耐水圧 | 3,000mm | 400mm |
フレーム本数 | 4本 | 4本 |
フレームポール径 | Φ13mm/厚さ1mm | Φ13mm/厚さ1mm |
サブポール径 | Φ11mm/厚さ0.7mm | Φ11mm/厚さ0.7mm |
付属ペグ本数 | 8本 | 8本 |
付属ガイロープ本数 | 6本 | 6本 |
開放面 | 2面 | 2面 |
フロント/リアメッシュ | 1+1(別売)枚 | 1+1(別売)枚 |
天窓メッシュ | 1枚 | 1枚 |
サイドメッシュ | 4枚 | 4枚 |
ベンチレーター | 2ヵ所 | 2ヵ所 |
グランドシート | △(別売) | △(別売) |
TPUルーフフライ | ○ | ○ |
アウタースカート | ○ | ○ |
スノースカート | ○ | ○ |
TPUドア | △(別売) | △(別売) |
本体価格 | ¥49,800 ※2023/10/15から¥54,900 |
¥67,900 |
本体用TPUドア価格 | ¥3,999 | ¥3,899 |
本体用MESHドア価格 | ¥2,899 | ¥2,699 |
本体用フロアシート価格 | ¥3,699 | ¥3,499 |
拡張テント価格 | ¥16,999 | – |
拡張テント用フロアマット価格 | ¥2,199 | – |
拡張テント用インナー価格 | ¥8,999 | – |
本体用連結シート価格 | ¥4,200 | – |
※正確な値は各製品HPを参照のこと
※CUBU値とは全幅*奥行*全高の掛値で幕内空間の目安として個人的に用いている数値
■使用状況別の使い勝手
炎天や冬の使用を考えると遮光性が高く結露の少ないT/C生地モデルは魅力的…が雨天使用を含めると事後メンテナンスも含めるとナイロン生地モデルの方が汎用性が高い。ソロのメインシーズンは雨の少ない冬であること、ソロはファミキャンに比べ雨天中止率が高いことを考えるとT/C生地モデルの方が使い勝手が良いのだが…T/C生地幕は[オガワ/タッソTC]も所有しているのでナイロン生地の方が使い分けが出来て良いとも言えるし。ん~甲乙付け難く結局は己のキャンプ嗜好に依存する…。また、執筆時T/C生地モデルは拡張テントのオプションラインナップが無い。
[メーカー名/製品名] | [ドキキャンプ/G2000X ]※ナイロン生地 | [ドキキャンプ/G2000X TC]※ポリコットン生地 |
質感 | ○ | ◎ |
重量 | ○ | △ |
遮光性 | △ | ◎ |
耐水性 | ◎ | △ |
結露発生リスク | △ | ◎ |
火の粉による穴あきリスク | × | ◎ |
カビ発生リスク | ◎ | △ |
TPUドア | ○ | ○ |
MESHドア | ○ | ○ |
拡張テント | ○ | × |
価格 | ○ | △ |
※私見による評価
■タープ併用イメージ
[The Crab Nest G2000 X Version TENT シェルター テント BASIC]と所有タープ5幕、未所有タープ1幕との併用イメージがコチラ。ワンマンソロの場合、設営の手間が掛かるためタープはまず併用しないが、炎天雨天やツーマンソロの際は併用すると快適に過ごすことが出来る。
・[スノーピーク/ポンタシールド235*200cm]
・[オガワ/システムタープレクタ350*295cm]
・[オガワ/フィールドタープレクタTC350*420cm]
・[テンマクデザイン/ムササビウィング13TC390*380cm]
・[オガワ/システムタープヘキサDX480*570cm]
・[DOD/ビートルタープ380*450cm]※未所有
■購入シミュレーション
2幕の必要構成における見積価格がコチラ。尚、ナイロン生地の[ドキキャンプ/G2000X ]は2023/10/15より+¥5,000の¥54,900に値上がり予定。正直、ソロ使用なら拡張テントは必要ないのだが試してみたい気持ちが強い。頻度は少ないがデュオやトリオキャンプにも応用できるし。
[メーカー名/製品名] | [ドキキャンプ/G2000X ] | [ドキキャンプ/G2000X TC] |
本体価格 | ¥49,800 | ¥67,900 |
本体用TPUドア価格 | ¥3,999 | ¥3,899 |
本体用MESHドア価格 | ¥2,899 | ¥2,699 |
本体用フロアシート価格 | ||
拡張テント価格 | ¥16,999 | |
拡張テント用フロアマット価格 | ¥2,199 | |
拡張テント用インナー価格 | ¥8,999 | |
本体用連結シート価格 | ||
合計価格 | ¥84,895 | ¥74,498 |
予約注文 15% OFF適応価格 | ¥72,161 | ¥63,323 |
※正確な値は各製品HPを参照のこと
■タッソTC&エバベース6比較
所有幕[オガワ/タッソTC]と[ノースフェイス/エバベース6]の仕様比較がコチラ。
[メーカー名/製品名] | [オガワ/タッソTC] ※ヘキサスタイル |
[ドキキャンプ/G2000X] | [ノースフェイス/エバベース6] |
外寸 | 415*370*250(h)cm | 350*300*170(h)cm | 310*310*200(h)cm |
CUBE値 | 38m3 | 18m3 | 19m3 |
収納寸 | 74*24*24(h)cm | 65*25*25(h)cm | 68*25*25(h)cm |
重量 | 10.5kg | 6.5kg | 9.55kg |
生地 | ポリコットン | ナイロン | ポリエステル |
耐水圧 | 350mm | 3,000mm | 2,000mm |
フレーム本数 | 1本 | 4本 | 5本 |
付属ペグ本数 | 16本 | 8本 | 12本 |
付属ガイロープ本数 | 8本 | 6本 | 4本 |
開放面 | 2面 | 2面 | 4面 |
フロント/リアメッシュ | × | 1+1(別売)枚 | × |
天窓メッシュ | × | 1枚 | × |
サイドメッシュ | × | 4枚 | × |
ベンチレーター | 1ヵ所 | 2ヵ所 | 2ヵ所 |
グランドシート | × | △(別売) | ○ |
TPUルーフフライ | × | ○ | × |
アウタースカート | ○ | ○ | ○ |
スノースカート | × | ○ | × |
TPUドア | × | △(別売) | × |
本体価格 | ¥71,500 | ¥49,800 ※10/15から¥54,900円 |
¥66,500 |
※正確な値は各製品HPを参照のこと
※CUBU値とは全幅*奥行*全高の掛値で幕内空間の目安として個人的に用いている数値
冬の晴キャンは結露が少なく火の粉による穴あきリスクの低い[オガワ/タッソTC]の使い勝手が1枚上。[ドキキャンプ/The Crab Nest G2000 Xver. ]と[ノースフェイス/エバベース6]は用途が被るが、冬の雨キャンを想定した場合、TPUドアオプションのある[ドキキャンプ/The Crab Nest G2000 Xver. ]に軍配が上がるかな。[ノースフェイス/エバベース6]は4面開放出来るため、タープとしてもしくはビーチサイドで使うには最適。
[メーカー名/製品名] | [オガワ/タッソTC] | [ドキキャンプ/G2000X] | [ノースフェイス/エバベース6] |
質感 | ◎ | ○ | ○ |
重量 | △ | ○ | △ |
遮光性 | ◎ | △ | ○ |
耐水性 | × | ◎ | ○ |
結露発生リスク | ○ | △ | △ |
火の粉による穴あきリスク | ◎ | × | × |
カビ発生リスク | × | ○ | ○ |
別売TPUドア | × | ○ | × |
別売MESHドア | ○ | ○ | × |
別売拡張テント | × | ○ | ○ |
価格 | △ | ○ | △ |
※私見による評価
■まとめ
既にポリコットン生地幕の[オガワ/タッソTC]を所有していること、[ノースフェイス/エバベース6]の冬キャンでの暖房効率の悪さを考えると補完すべきはT/C幕ではなくナイロン幕の[ドキキャンプ/G2000X]が良いかな…拡張テントのオプションも魅力的だし。値上げ前にポチるかどうかを考えよう…でも、在庫を持たず注文を先行してから製品作成に取り掛かる先行注文後行製造式な上に、クチコミによると納期がかなり遅れることが多いみたいで、問い合わせ窓口の対応も適当とのことなので中々ポチするには至らない(´;ω;`)ウッ…
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