[WIWO/ヤクドーム350] ~解剖の儀~

メッシュフルなソロキャン用オコモリドームとして気になっている[WIWO/ヤクドーム350]を所有ギアと比較しながら解剖検討してみた。

■仕様

[WIWO/ヤクドーム350]の製品HPから引用した仕様はコチラ。グランドシートやルーフフライはデフォルトで付属している。ヤクドーム460/550と違い天窓もなく全高も185cmと低いがフレームポールが5本(メイン4本/サブ1本)と少なくフレームワークがシンプルで設営し易い。

【商品内容】テント本体/ポール/ペグ/グランドシート/フライシート/収納バッグ
【サイズ】設営時/350cm×350cm×185cm、収納時/67cm×26cm×25cm
【重量】約10.7kg
【材質】テント本体/リップストップナイロン70D、ポール/直径13mm 7001ジュラルミン
【耐水圧】2,000mm
【製造国】ベトナム


 

-純正オプション

・[WIWO/ヤクドーム350専用ベスティブル]
ベスティブルとは“玄関”を表す言葉。ヤクドーム350にファスナー連結することにより幕内空間を拡張可能が可能で入口前面及び後面パネルに装着可能。ベスティブル後面パネルは開放及びキャノピー立上げ出来るので雨天時の出入口として使うことも出来るし、コットを置いて寝室スペースとして使うことも可能。


 

・[WIWO/ヤクドーム350専用透明ウインドウ]
ヤクドーム350にファスナー連結が可能なTPU透明ウィンドウで入口前面及び後面パネルに装着可能。冬キャン時に石油ストーブの暖気を逃さずに幕外の景色を見ることが出来るのが魅力!

 

■ヤクドームシリーズ3幕比較

-仕様比較

ヤクドームシリーズの現在のラインナップはヤクドーム350/460/550の3種(ヤクドーム450は廃版)。円形の天窓はヤクドーム460/550にはあるがヤクドーム350にはない。2ルーム的に使用するとなると、使用人数はヤクドーム350は1人、ヤクドーム460なら2~3人、ヤクドーム550なら4~5人といったところかな。CUBU値は全幅*奥行*全高の四角柱の体積で広さ比較の独自指標。

[メーカー名/製品名] [WIWO/
ヤクドーム350]
[WIWO/
ヤクドーム460]
[WIWO/
ヤクドーム550]
生地 リップストップ
ナイロン70D
ナイロン40D リップストップ
ナイロン40D
耐水圧 2,000mm 2,000mm 2,000mm
外寸(cm) 350*350*185(h) 460*460*210(h) 550*550*230(h)
CUBE値(m3) 23 44 70
収納寸(cm) 67*26*25(h) 75*36*30(h) 80*40*35(h)
重量(kg) 10.7 17.2 19.5
ボトム形状 八角形 八角形 十角形
ポール 13mm 7001
ジェラルミン
13mm 7001
ジェラルミン
13mm 7001
ジェラルミン
メインフレーム(本) 4 8 9
サブフレーム(本) 1 0 0
付属ペグ(本) 10? 12? 12?
付属ガイロープ(本) 2 2 2
開放面(枚) 2 2 4
ベンチレーター(場所/個) 上部(2) 中部(2) 中部(2)
フライメッシュ(枚) 6 8 8
グランドシート
ルーフフライ
スカート
吊り下げインナー × × ×
OP/透明パネル ×(発売予定?)
OP/メッシュパネル × × ×
OP/前室 ×(発売予定?)
OP/タープ × × ×
ペグダウンなしで自立
キャノピーアレンジ × × ×
メッシュアレンジ
身長175cm幕内直立
ポールをスリーブに通す行程
フライを地面に広げる行程

※1)正確な仕様は各製品HPを参照のこと
※2)カタログに記載のない項目は予測値を記載
※3)メッシュパネルとベンチレーターは私見区別

-イメージ比較

ヤクドーム350/460は正八角形、ヤクドーム550は正十角形と仮定して、全幅/奥行/全高の比をそれぞれ併せて作成しただけのイメージ図として比較。ヤクドーム550の大きさが際立っており、張り網スペースは少ないとはいえ、狭めの区画サイトでのレイアウトは厳しいかもしれない。

-[WIWO/ヤクドーム460]

ヤクドーム450の後継モデル。天窓付きでメッシュフルで耐風性の強いフレーム構造。フレーム8本をスリーブに通し立ち上げる行程が大変そう。フルメッシュ仕様の際の幕内からの視界が広がるのは一度体験してみたい。3人家族の我家のファミキャン幕で一度使ってみたい…

 

-[WIWO/ヤクドーム550]

ヤクドームシリーズ最大サイズで象徴的なモデル。設営後の外観と広大な幕内空間は憧れるがフレーム9本をスリーブに通し立ち上げる行程で心が折れそう。3人家族には明らかにオーバースペックなので我家での導入はないかな。

 

■所有ドームテント2幕比較

[WIWO/ヤクドーム350]と所有ドームテント[S’more/ディーパー][THE NORTH FACE/エバベース6]との3幕比較。

-仕様比較
[メーカー名/製品名] [S’more/
ディーパー]
[THE NORTH FACE
/エバベース6]
[WIWO/
ヤクドーム350]
外寸(cm) 460*230*180(h) 310*310*200(h) 350*350*185(h)
CUBE値(m3) 19 19 23
収納寸(cm) 63*25*25(h) 68*25*25(h) 67*26*25(h)
重量(kg) 8 9.55 10.7
ボトム形状 準四角形 準四角形 八角形
メインフレーム(本) 4 4 4
サブフレーム(本) 0 1 1
付属ペグ(本) 28 12 10?
付属ガイロープ(本) 14 4 2
開放面(枚) 2 4 2
ベンチレーター(場所/個) 中部(2) 上部(2) 上部(2)
フライメッシュ(枚) 2 0 6
グランドシート △(OP)
ルーフフライ × ×
スカート
吊り下げインナー ○(2個) ×
OP/透明パネル × ×
OP/メッシュパネル × × ×
OP/前室 × ×
OP/タープ × × ×
ペグダウンなしで自立
キャノピーアレンジ ×
メッシュアレンジ ×
身長175cm幕内直立
ポールをスリーブに通す行程

※1)正確な仕様は各製品HPを参照のこと
※2)カタログに記載のない項目は予測値を記載
※3)メッシュパネルとベンチレーターは私見区別

-イメージ比較

サイズ感は近いがCUBU値から考えると若干、ヤクドーム350の方が幕内空間が広い。ディーパーは短辺側にそれぞれインナーテントを取り付けることが出来るのが特徴的で心身つを分割することが出来る。

サイズ感はほぼ同等だが、CUBE値でいると若干ヤクドーム350の方が広い。エバベースは四方四面が開放可能だがヤクドーム350は前後面二面開放となるがメッシュアレンジが豊富。

-フレームワーク比較

赤⇒フレームポール(長)、青⇒フレームポール(短)、黄色⇒サブフレーム。3幕ともメインフレーム4本での構成となるがそれぞれフレームワークに個性がある。

-[S’more/ディーパー]

吊り下げ型インナーテントが2個付属し寝室を2分割できる。長辺側2面はキャノピー立上げも可能で2つのメッシュパネルも備える。



 

-[THE NORTH FACE/エバベース6]

四方四面開放可能なドームシェルターだがメッシュパネルはない。前後面の入口パネルは半面開放及びキャノピー立上げが可能。エバカーゴ2/4とのドッキングにより幕内空間を拡張し別途寝室スペースを設けることが出来る。



 

■類似ドームシェルター2幕比較

[WIWO/ヤクドーム350]の外にソロキャン用オコモリドームシェルターで気になっている[MINIMAL WORKS/シェルターG][KOVEA/ゴーストシェルター]の3幕仕様比較。

-仕様比較
[メーカー名/製品名] [MINIMAL WORKS/
シェルターG]
[WIWO/
ヤクドーム350]
[KOVEA/
ゴーストシェルター]
外寸(cm) 350*300*170(h) 350*350*185(h) 375*370*190(h)
CUBE値(m3) 18 23 26
収納寸(cm) 65*25*25(h) 67*26*25(h) ?
重量(kg) 6.4 10.7 11
ボトム形状 八角形 八角形 八角形
メインフレーム(本) 4 4 4
サブフレーム(本) 0 1 1
付属ペグ(本) 8 10? 10
付属ガイロープ(本) 4? 2 1
開放面(枚) 2 2 2
ベンチレーター(場所/個) 中部(4) 上部(2) 上部(2)/中部(2)
フライメッシュ(枚) 0 6 6
グランドシート ×
ルーフフライ
スカート ×
吊り下げインナー × × ×
OP/透明パネル
OP/メッシュパネル × ×
OP/前室
OP/タープ × ×
ペグダウンなしで自立
キャノピーアレンジ × × ×
メッシュアレンジ
身長175cm幕内直立 ×
ポールをスリーブに通す行程

※1)正確な仕様は各製品HPを参照のこと
※2)カタログに記載のない項目は予測値を記載
※3)メッシュパネルとベンチレーターは私見区別

執筆時のオプション含めた参考価格。透明パネルは個人的に非常に気になっているオプション。本体価格は横並び。

[参考価格] [MINIMAL WORKS/
シェルターG]
[WIWO/
ヤクドーム350]
[KOVEA/
ゴーストシェルター]
本体 ¥125,400 ¥127,600 ¥120,000
OP透明パネル ¥20,900 ¥23,500 ¥18,800
OPメッシュパネル ¥9,900  -
OP前室 ¥46,200 ¥24,800 ¥31,200
OPタープ ¥39,900
本体+全OP ¥202,400 ¥175,900 ¥209,900
-イメージ比較

[MINIMAL WORKS/シェルターG]はやや小ぶりだが、[WIWO/ヤクドーム350]と[KOVEA/ゴーストシェルター]のサイズ感はほぼ同等。

 
-[MINIMAL WORKS/シェルターG]

他2幕と比べ収納時のサイズが軽量コンパクトでフレームワークもシンプルで取り回しもも楽。四方四面開放は出来ないが前面及び後面が大きく開くため風の通りは良く、4つのベンチレーターによりフルクローズ時の換気能も高い。オプションで透明パネルの外にメッシュパネルのラインナップあり。難点は身長175cmの小生が直立できるスペースが確保できないこと。








 

-[KOVEA/ゴーストシェルター]

[WIWO/ヤクドーム350]よりも若干サイズアップとなるドームシェルター。3ポールハブシステム且つポールをスリーブに通す行程が無いので雨天時の負荷も少ない。オプションで透明窓[KOVEA/ゴーストシェルター用ウレタン窓]や前室[KOVEA/ゴーストシェルター専用ベスティビュール]を拡張できることに加え、直結可能なタープ[KOVEA/ゴーストシェルター専用ヘキサタープ]も選択することが出来る。前室はファスナー連結だが、透明パネルはフック式連結となる。


 

■まとめ

[WIWO/ヤクドーム350]を解剖検討してみた結果、小生のキャンプスタイルとのマッチング度はかなり高いと思われる。競合幕としては[KOVEA/ゴーストシェルター]があり、仕様比較だけから考えると甲乙つけ難い。

≫[WIWO/ヤクドーム350]の所感
◎半球状のフォルムがカッコイイ

◎メッシュアレンジが豊富
○ルーフフライ、ボトムシートがデフォルトで付属(ボトムシートは使わないが)
○透明パネルのオプションあり(暖房しながら外の景色が見ることが出来る)
○前室オプションあり(雨天時の出入口として便利)
×4カ所のスリーブにメインフレームポールを通す行程がある
×身長175cmの小生が直立可能だがその範囲は狭い(LEDランタンを吊るしたら頭部に干渉するかも)
×ヤクドーム460/550にある天窓がない


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