キャンプ歴5年の軌跡 ~現役4幕編~

丸5年のテント迷走の歴史を経て、現在の我家の幕構成は以下の4幕に至る。内1幕は実践未投入だが。

①[Ogawa/Lodge Shelter Ⅱ] ⇒主ファミリー幕
②[S’more/Deeper] ⇒雨ソロ幕、副ファミリー幕
③[Ogawa/TassoTC] ⇒主ソロ幕
④[Helinox/ Tactical Cot Tent] ⇒夏ソロ幕

■現役4幕の仕様比較

私見交えた4幕の仕様比較がコチラ。[Helinox/ Tactical Cot Tent]はタープ併用を前提としている。汎用率は各状況毎を6段階評価(0~5P)しポイント化したものを総計点で割って算出している。最も汎用性が高いのはおのずと[Ogawa/Lodge Shelter Ⅱ]で迷ったらこれを選べばまず間違いはない。

メーカー Ogawa S’more Ogawa Helinox
製品名 Lodge Shelter Ⅱ Deeper TassoTC Tactical Cot Tent
タイプ 鉄骨 ドーム ティピー ドーム
ペグダウンなしで自立 不可
ポールをスリーブに通す行程
外寸(cm) 460*350*210(h)  460*230*180(h) 415*370*250(h) 290*280*140(h)
パッケージ(cm) 92*36*54(h) 63*25*25(h) 74*24*24(h) 57*20*20(h)
重量(kg) 26.1
(フライ9.7/ポール16.4)
8 10.5
(フライ6.3/ポール1.0/付属品3.1)
3.02
(フライ1.43+インナー1.59)
フロア面積(m2)※予測値 16 10 9 5.4
体積予測値(m3)※予測値 24 15 8 5
暖房能
※予測値
10℃ 15℃ 20℃ ×
フレームポール(本) 15 4 1 2
生地 ポリエステル ポリエステル ポリコットン ポリエステル
インナーテント △(別売) ○(2個) △(別売)
インナー寸(cm) 340*220*205(h)
340*150*205(h)
210*140*140(h)
210*140*140(h)
360*150*200(h) 190*70*95(h)
人数 ソロ +++ ++++ +++++ +++++
デュオ +++ +++++ ++++
ファミリー +++++ +++ +++
季節 ++++ +++ +++++ +
春秋 +++++ +++ ++++ ++
+++++ ++++ +++ +++++
気温 最低気温15℃未満 ++++ ++++ +++++ +
最低気温15℃以上 +++++ +++++ ++++ +++++
天気 雨天 +++++ ++++ + +++++
炎天 +++ ++ +++++ ++++
泊数 1泊 +++ +++++ ++++ +++++
連泊 +++++ +++ ++++ +++
汎用ポイント(全60P) 50P 45P 47P 36P
汎用率 83% 75% 78% 60%

※1)正確な仕様は各メーカーHPを参照のこと
※2)タクティカルコットテントはソロインナーメッシュとソロフライのセット表示でハイコットは含まず
※3)暖房能はフジカハイペット使用時のもので幕内使用は自己責任下で実施

①[Ogawa/Lodge Shelter Ⅱ]⇒出動回数(22)

過去所有幕中、最高値となる22回の出動を誇る4シーズンファミキャン幕!インナーテントは暖房機器が必要な季節は5人用インナーTC、暖房機器の必要のない夏場はカンガルースタイルで運用することが多い。5人用インナーTCがインナー内で直立でき作業スペースも広いため快適であるが、収納時のサイズと重さが難点。

◎フライを地面に広げずに設営撤収できる
◎メッシュアレンジが豊富で換気調節が容易

○キャノピーアレンジにより日除けスペースを調節可能
○ポールをスリーブに通し撓らせる作業が無い

○石油ストーブをインストール可能(自己責任下)
×途轍もなく重い
×インナーテント単体での収納サイズも大きく重い




雨天時は[オガワ/システムタープレクタ]を短辺側入口の庇を延長する形でオガワ張り連結するとタープ下でBBQも出来て快適である。



 

②[S’more/Deeper]⇒出動回数(2)

補完したてのコンパクト2ルームテント。ペグダウンなしで自立できるため立ち上げ後の位置調整が可能。雨の降る可能性のあるおこもりソロキャン幕、1泊のファミキャン幕としても応用可能。

◎ペグダウンなしで自立するため立ち上げ後の位置調整が容易
○フレームワークがシンプル
○2ルームテントとしては軽量コンパクト

○インナーテントが2つ付属しており両側に分けて設置することが可能
○両面の長辺側キャノピーの立ち上げが可能
○メッシュパネル及びメッシュウィンドウがある
○石油ストーブをインストール可能(自己責任下)
×ポールをスリーブに通し撓らせる行程がある
×キャノピー立ち上げ時にサイドウォールがないため雨天時雨が幕内に侵入し易い
×火の粉による穴あきリスクが高い



 

③[Ogawa/TassoTC]⇒出動回数(7)

冬秋春の3シーズン用のソロキャン主幕。ボトムの形状毎に3つのスタイル「六角形」「七角形」「八角形」を選択することが出来る。六角形スタイルがメイン、七角形スタイルをサブとして使用、八角形は使っていない。加えてキャノピーアレンジが豊富なため、季節や環境によって選択の幅が広いのが最大のウリ。幕内に石油ストーブもインストール可能(自己責任下で使用)で暖房効率も高い。タッソTCはキャノピーアレンジが豊富なため基本タープレス運用だが、ツーマンソロキャン等の際は色味が同じ[オガワ/フィールドタープレクタTC]を併用。

◎キャノピーアレンジが豊富
○設営スタイルを選ぶことが出来る(六角形スタイルが軸)

○結露が少ないため冬キャンで使い易い
○遮光性が高い
○火の粉による穴あきリスクが少ない(化繊生地に比べ)
○別売りのメッシュスクリーンを装着すれば幕内空間を最大化できデュオキャンにも対応可能
○石油ストーブをインストール可能(自己責任下で使用)
×雨天時ポリコットン生地が水を吸って取り回しが悪くなる
×速やかに乾燥しないとカビ発生リスクが高い

≪六角形スタイル≫

 +メッシュスクリーン

≪七角形スタイル≫




 

④[Helinox/ Tactical Cot Tent]⇒出動回数(0)

夏シーズン用のソロ幕。[Helinox/ Tactical Cot Tent]にインナーメッシュとソロフライを追加装着することによりテントコットとして使用することが出来る。地面の状態に左右されず上々な寝心地を得ることが出来るのが利点。インナーメッシュインナーテントは頭上空間が広く閉塞感は少ないが左右が狭く閉塞感がある。夏シーズンはファミキャンメインとなるためその実、出番は少ない。

◎自立可能で設営及び移動が簡単
◎夏シーズンの雨天炎天時はタープと併用することにより快適に過ごすことが出来る

○地面の状態に左右されず安定した寝心地を得ることが出来る
○インナーメッシュに加えスカートが無いため通気性が高い
○上部空間が広い
○全幅が長く身長175cmの小生の頭部足先とインナー幕壁の干渉は無い
×天候不順時の幕内完結のオコモリテントとしては使えない

×インナーの奥行が狭い



 

雨天炎天時には[オガワ/システムタープヘキサDX]を併用すると快適。



 

■まとめ

現在の幕構成でもファミリー、ソロキャンプ共に十分対応可能。敢えて補完するとしたらソロのおこもりキャンプでも使える化繊生地製の自立型ドーム型テントがあれば万全かな。

【ファミリー】
ファミキャン主幕[Ogawa/Lodge Shelter Ⅱ]は春夏秋冬の4シーズン、雨天炎天下にも対応できる万能幕!重量級の重さ以外は死角のない逸品幕である。1泊キャンプなら軽量コンパクトで取り回しの良い[S’more/Deeper]を選択しても良い。

【ソロ】
ソロキャン主幕[Ogawa/TassoTC]もキャノピーアレジが豊富で4シーズン使用できる。ポリコットン生地で結露が少ないことを考えると冬寄りの幕である。また、雨天撤収時が苦手でカビ発生予防のため可及的速やかな乾燥が必須となるため出来る限り雨天時の出動は控えたい。雨の降る可能性のある時は春秋冬シーズンなら暖房機器も設置できる[S’more/Deeper]、夏シーズンなら[Helinox/ Tactical Cot Tent]とタープの過保護張りが良い。

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