[オガワ/ファシル] ~タープポール最適化編~

これまでの検証を踏まえ、[オガワ/ファシル]と[テンマク/焚火タープTCレクタ]の1テントサイトで一番汎用性の高いタープレイアウトはタープウィング半面をテント長辺側に被せるアレンジであることが示唆された。今回はそのレイアウトにおいて一番汎用性の高いタープポールの長さをメイン及びサブポールに分けて検討してみた。★は独断と私見による汎用度。

≪タープウィング半面をテント長辺側に被せるタープアレンジの主な利点≫

雨に濡れない導線を確保することが出来る
○雨天時雨が直接テントに当たらないので幕内が若干静か
○快晴時、テントに直接日光が当たり難いので幕内の温度上昇が抑えられる
雨天時でもテント長辺側の一辺のパネルをフルメッシュ仕様にでき、且つメッシュの透明度が高いため幕内外からの視界が良い
○雨天設営時にタープを先行設営し、その下でテント設営の作業が出来きその後の幕移動距離も短い
×タープ下面積が狭く、2家族共有スペースを設けることが出来ない

■メインポール⇒280cm*2
[テンマク/焚火タープTCレクタ]のメーカーHPに掲載されている推奨ポールはメイン280cm、サブ180cmである。推奨だけあってかメインポール長を280cmにすると雨水がタープ上に溜まることはまずない。

≪サブポール⇒180cm*2≫★★☆
オーソドックスなポール長構成。雨の確立が少なければ導線も良く使い勝手が良いアレンジ。

○外観が美しい
○開放部タープウィング端に障害物がないため導線がスムーズ
○メインとサブポールの高低差が100cmあるので雨がタープに溜まらない
×大雨時、開放部ウィング端に雨のカーテンが出来き泥撥ね被害が大きい
×大雨時、開放部ウィング端に雨のカーテンが出来き出入りを妨げる

≪サブポール⇒240cm*1≫★★★
雨天時を考えると一番汎用性の高いアレンジ。

○雨がタープ四隅に流れるため中央部の泥撥ね被害が少ない
○開放部ウィング端センターが高さがあり開放感がある
○大雨時でも開放部ウィング中央付近は雨水がサイドに流れるため雨のカーテンが出来ずに出入りし易い
○開放部ウィング端センターが高さがありタープ下でBBQをやっても煙が抜けやすい
○開放部ウィング端センターにポールがあるため、ランタンフックが使い易い
開放部ウィング端センターポールに[ユニフレーム/REVOフラップ]を連結することも出来る
×開放部ウィング中央にポールとガイラインが位置するため導線を一部阻害する
×テント頂点とタープに隙間が生じるためタープがルーフフライの代用とならない

≪サブポール⇒240cm*1+180cm*1≫★☆☆
サブポールの長さを変えて雨に流れをウィング端の片方に誘導するアレンジ。

○高いサブポール側には雨のカーテンが出来ないので移動しやすい
×見た目がイマイチ

■メインポール⇒280cm*1+240cm*1

≪サブポール⇒180cm*2≫★☆☆
メインポールの高さを変えて雨水を低いタープポール側に誘導するレイアウト。

○雨を短いメインタープポール側に誘導することが出来る
×完成図が想定しにくい
×見た目がイマイチ
×大雨時に水がサイドに集中するため泥撥ね被害のリスクがある

■メインポール⇒250cm*2

≪サブポール⇒180cm*2≫★☆☆

○外観が美しい
○開放部タープウィング端に障害物がないため導線がスムーズ
○メインポールが低めなのでロープやデコレーションライト等がつけやすい
×メインとサブポールの高低差が70cmで雨がタープに若干だが溜まりやすい
×大雨時、開放部ウィング端に雨のカーテンが出来き泥撥ね被害が大きい
×大雨時、開放部ウィング端に雨のカーテンが出来き出入りを妨げる

≪サブポール⇒180cm*1+120cm*1≫★☆☆
サブポールの高さを変えて雨水を低いタープポール側に誘導するレイアウト。

○サブポール長180cm付近は雨のカーテンが出来ないため出入りがし易い
○サブポール長120cmの泥撥ね被害は少ない
×外観がイマイチ美しくない
×サブポール長120cmの出入りは制限される

≪サブポール⇒180cm*1≫★★☆
メインとサブポールの高さを抑えたアレンジ。

○天井が低いため雨や日光の侵入が少ない。
○メインとサブポールの高低差は70cmと短めだが、タープウィング端センターに180cmポールで立ち上げることで雨水が溜まることはない。
×天井が低いため雨天時、タープ下でのBBQや焚火をすると煙が若干溜まりやすい
×タープ下面積が狭く、2家族共有スペースを設けることが出来ない(メインポール280cmより若干広い)

≪サブポール⇒240cm*1≫★★☆

○タープ開放部センターに高さを出すことで視界が良い。
○天井が低いが、タープ開放部センターの高さが240cmと高いのでタープ下でBBQや焚火の煙の抜けは良いはず。
×メインとサブポールの高低差は10cmと短く、タープ稜線とタープウィング端センターを結ぶ三角形エリアの角度が殆どなくもしかしたら雨水が溜まるかもしれない。
×タープ下面積が狭く、2家族共有スペースを設けることが出来ない

■結論
雨天キャンプやゲリラ豪雨を鑑みると一番汎用性の高いポール長はメイン280cm*2、タープテント部サブ180cm*1、タープ開放部240cm*1だと推察される。当アレンジのサブポールは耐久性を重視して径が30mmと太い[スノーピーク/ウィングポール240]を使用したほうが良い。

メインポール長 【280cm】 【250cm】
・サブポール長の選択肢が増え雨の流れを作り易い
・タープ下でBBQをしても煙が溜まり難い
・雨&日光の侵入が少ない
・タープがルーフフライの代用となりうる
× ・雨&日光の侵入が多い
・タープがルーフフライの代用となり難い
・サブポール長の選択肢が少なく雨の流れを作り難い
・タープ下でBBQすると煙が溜まり易い

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