小生、実はポールをスリーブに通すタイプのテントが余り好みではない。理由は以下の雨天キャンプに纏わる嫌な思い出が理由。
<好みでない理由>
・雨天設営時ポールを組み難いこと
・雨天設営時ポールがスリーブに引っかかって中々入らないこと
・雨天撤収時ポールをピンから抜き難いこと
・雨天撤収時にポールの中に泥水が入り込んでしまうこと
・雨天撤収時ポールをスリーブから抜き難いこと
・雨天撤収時ポールが畳み難くなること
ここのところポールをスリーブに通す作業のない1ポールテントもしくは2ポールテント系統のテントに傾倒していた。にもかからわずここにきて、ポールをスリーブに通す代表的なドーム型テント[オガワ/ファシル]の補完。全高が180cmと低いことと、インナーテントスペースの奥行きが200cmと短いこと事前に展示モデルで確認した上で妥協。
<補完に至った理由>
・天候不順時におこもり出来る2ルームテントであること
・腰痛持ちでも取り回しの良いコンパクト軽量の幕であること
・雨天撤収後の乾燥作業がマンションベランダで可能な小型の幕であること
・家族3人で使える必要最低限のスペースを有すること
先の『赤城山オートキャンプ場』キャンプで実践初投入に至ったことを踏まえテントのレビューをしてみた。タープレイアウトについては別途投稿の予定。
≪設営≫
〇シンメトリー構造なのでサイトレイアウトがやり易い
〇ペグダウンなしで自立できるため位置の微調整がし易い
〇PVCマルチシートは少し重いが小型なので特に気にならない
〇PVCマルチシートは重みがあるので少しの風では飛ばされない
〇PVCマルチシートは厚みがありクッション性がある
〇テント幕体が小さいので取り回しが良い
〇フレームポール4本は全て同じ長さなので間違えることはない
〇ポールをスリーブに通すときの引っかかりはほぼ無くスムーズ
〇初設営の際はポールをピンに挿し立ち上げる際に結構力が必要であったが、数回の試し張りを経た後はスムーズに作業可能
〇テント幕体のフックが優秀で取付時に手を挟むリスクも少なく脱着もスムーズ
〇インナーテント取付は頂点部さえ特定できれば脱着はスムーズ
〇全高が180cmと低く奥行も265cmと短いためタープ連結の際のガイラインワークがし易い
≪実践≫
〇チャックの開閉は噛み難くスムーズ
〇パネルのロールアップもスムーズ
〇メッシュパネルの透明度が高く幕内外からの視界が良い
〇全高180cmと低い割には頭上スペースには余裕があり身長175cmの小生の頭部が干渉するエリアは少ない
△インナーテントは3人家族でギリ使える広さ
×インナーテントの奥行が200cmと少し狭くマットはコットのレイアウトが制限される⇒+5cmあれば尚良かった
≪撤収≫
〇フックを取り外さなくてもポールを抜くことが可能なため時短に貢献するが、フックを外した方が作業はやり易い
〇幕体が小さいので取り回しが良く撤収作業もスムーズ
秋冬キャンプでは暖房能と幕内結露、スカート部の乾燥も併せて検証してみたいところ。3人家族で最高身長が175cm以下の使用を考えるならば現状、汎用性が最も高い2ルームテントと言えるのではないだろうか!?ポールをスリーブに通すデメリットを補えるベネフィットを備えている優良幕。インナーテントの奥行が+5cmあればハイコットやマットのレイアウト等もし易く最高のテントに仕上がるかな。デュオでゆったり使うのも良いかもしれない。4人家族以上はもう一回り大きい[サバティカル/アルニカ]等のテントをオススメする。
◆[オガワ/ファシル]の良い点
①コンパクトな2ルームテント
⇒3人家族使用に耐えうるミニマム2ルームテント
⇒天候不順時にも前室で過ごすことが出来る
⇒幕体が小さいので取り回しが良い
②左右対称のシンメトリー構造
⇒サイトレイアウトが容易
⇒インナーテントレイアウトが2通り
⇒インナーテントを付けていない側にはインナーテント用のリングやベルトが残るため、LEDランタン等の小物を掛けることが出来て便利
③ペグダウンなしで自立できる
⇒ポール4本で立ち上げた後、位置の調整が可能。
⇒特に雨天設営時の際にタープ下で立ち上げた後、位置を調整できるのは便利。
④メッシュアレンジが豊富
⇒アウターテントは四方パネルがメッシュ仕様、しかも部分開放可能
※フルメッシュ仕様は何気に熱が籠り暑い。私見だがフルメッシュで夏でも涼しく過ごすことが出来るというのは大嘘!語弊がある。
[…] [オガワ/ファシル] ~1stレビューの儀~ […]