睡蓮ビオトープ2023 ~これから始める人へ~

メダカビオトープ未経験者の中学同期から睡蓮ビオトープを始めるに当たりオススメ構成はあるかとの質問を受けた。これからメダカビオトープを始めたい人、とりわけ睡蓮を導入したい人向けに個人的見解による構成を考えてみる。水草は直植ではなくメンテナンスが容易な内鉢を外鉢に沈める方式がオススメ。睡蓮植付や水草導入を考えると3~4月頃に始めるのがベター。

■外鉢

睡蓮を育てるには水面との距離が5~10cm程確保でき、ある程度深さのある容器が良い。

≫ベランダ&玄関⇒[チャムオン/陶器睡蓮鉢17号(35L)]
外寸51*51*25(h)cm。ベランダや庭先なら見た目も良く30Lの水量を確保できる[チャムオン/陶器睡蓮鉢17号(35L)]がオススメ。姫睡蓮もしくは小型温帯睡蓮1種+水草1~2種をレイアウト可能。以下の写真は品種不明の姫睡蓮だが、葉が茂り過ぎて外鉢外にはみ出てしまっている。導入するなら葉が小さい品種を選択した方が、メダカの上見が阻害されずに良い。


 

≫庭先⇒[コメリ/角型タライジャンボ80型(78L)]
外寸77*58.5*29.5(h)cm。庭先なら実水量60L近くの水量を確保できる[コメリ/角型タライジャンボ80型(78L)]もしくはそれに準じる製品がオススメ。中型迄の温帯睡蓮1種+水草2~3種をレイアウト可能。以下の写真は普通種大型耐寒性睡蓮“ペリーズ・ダブル・イエロー”。このサイズなら中型の耐寒性(温帯)睡蓮の導入も可能。



 

■内鉢

姫睡蓮は普通種の温帯睡蓮(耐寒性睡蓮)と違い中央に植付けるため、円形のプランターを選択。

・[セリア/FL植木鉢6号]
外寸18.5*18.5*13(h)cmのプラスチック製プランター。



 

■睡蓮

睡蓮は耐寒性のある温帯睡蓮(耐寒性睡蓮)と耐寒性のない熱帯睡蓮に大別される。初めての場合は開花期間が長く、病害虫にも強い温帯睡蓮が良い。温帯睡蓮の中では外鉢及び内鉢共に小さいサイズでも花上りが容易とされる小型種“姫睡蓮”から選ぶと良い。我家で導入している姫睡蓮は“ヘルボラ”。睡蓮を導入するとある程度の日照時間(5hr以上!?)を確保しないと開花しないので置く場所に留意する必要がある。

≫姫睡蓮
・ヘルボラ(薄黄色)
・レイディケリ ロゼア プロリフェラ(桃白色)
・リトル スー(桃橙色)
・スノープリンセス(白色)

※色味は個人的な印象



 

■水草

睡蓮は葉が茂るまで時間が掛かるので、同時に2~3種の水草を導入すると見た目的にもメダカの隠れ家的にも良い。個人的な水草のオススメ構成はコチラ。背の高くなる水草は手入れが大変なこと鳥獣ガード設置の際に干渉することから、己のビオトープスタイルが確立するまでは導入しない方が無難。

①ウォーターバコパ or ロタラ ロトンジフォリア
②ガガブタ or ウォーターダイヤ
③マツモ
③サルビニアククラータ














内鉢は100円ショップで入手すると初期投入費用を安く済ませるので便利。個人的なオススメはストーン風プランター。

・[セリア/ストーン風プランター4号鉢]
外寸12.9*12.9*12.7(h)cm



 

■生体

生体は主役として“メダカ”、脇役として“ミナミヌマエビ”、“ヒメタニシ”がオススメ。メダカの品種は最初は安価で丈夫な“ヒメダカ”、上見姿が映える“幹之メダカ”が良い

①メダカ(ヒメダカ/幹之メダカ)
②ミナミヌマエビ
③ヒメタニシ








■まとめ

30L以上の外鉢と睡蓮含む水草とメダカ成体を導入することで比較的簡単にビオトープ水槽を立ち上げることが出来き気軽に四季を楽しむことが出来る♪但し、綺麗な状態で維持するには水草のトリミングや水替え、足し水等のメンテナンスはある程度必要となる。

現在の小生のベランダビオトープがコチラ。外鉢は容量78Lのプラスチック容器と、容量25Lの発泡スチロール容器。睡蓮は中型の耐寒性睡蓮“マンカラウボン”とその他水草を導入!



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