睡蓮ビオトープ2023 ~導入した水草全23種 編~

残暑厳しい今日この頃、厳しい夏を越えた導入水草23種の軌跡を辿ってみた。

■導入水草一覧

先シーズンから越冬組は温帯睡蓮(ローズマグノリア)と姫睡蓮(品種不明)、ミズトクサ、マツモの4種。アマゾンフロッグピット、サルビニアククラータ、ホテイソウは枯れてしまい越冬することが出来なかったため、今期別途購入。ナガバオモダカ、ウォーターバコパ、ヒメホタルは実家の五右衛門鉢に入れて置いたのだが、枯れたと思って父親により廃棄されていたためナガバオモダカ、ウォーターバコパは新たに今季再投入!

現在の自宅及び実家のビオトープ水槽に導入している水草は全18分類全23種。基本、耐寒性があり寒冷地を除く地域では屋外越冬が可能な品種を中心に選んでいる。越冬不可もしくは厳しいものは熱帯睡蓮(ティナ)、ウォーターダイヤ、アマゾン フロッグ ピット、サルビニア ククラータ、ホテイソウ。これらの水草は次の秋口にビニールハウスに移動して越冬に挑む予定。黄色背景は開花に行った水草。と思いきや熱帯睡蓮(ティナ)は鳥に食べられたのか根茎自体が紛失(>_<)。アマゾンフロッグピットは執筆時枯れてしまった。

分類 水草名 耐寒性 耐暑性
浮葉植物 温帯睡蓮(耐寒性睡蓮)
>ペリーズ ファイヤー オパール
>ペリーズ ダブル イエロー
>ローズ マグノリア
>マンカラウボン
>マニー サイアム
姫睡蓮(耐寒性睡蓮)
>ヘルボラ
>品種不明
亜属間交配種睡蓮
>サイアム パープル2
熱帯睡蓮
>ティナ
×~△
ヒメコウホネ
ガガブタ
抽水植物 ウォーター コイン(ウォーターマッシュルーム/ウチワゼニクサ)
ウォーター ダイヤ(ルドウィギア セドイデス) ×
ウォーター バコパ
ナガバ オモダカ
ミズトクサ
ロタラ ロトンジフォリア
湿性植物 ウォーター ミント
シュロガヤツリ
ミニシペラス(ミニシペルス)
浮遊植物 アマゾン フロッグ ピット × △~○
サルビニア ククラータ × △~○
ホテイソウ × △~○
マツモ △~○

※私見含む

■浮葉植物

浮葉植物とは地中に根を張り水面い葉を広げる水草で睡蓮やコウホネ、ガガブタ等の種類が該当。気温が高くななる6月頃から急激に葉が茂るので外鉢は思っているより大きめにした方が吉。

≫温帯睡蓮

-ペリーズ ファイヤー オパール
大型耐寒性睡蓮で多弁の濃赤色の豪華な花を咲かせてくれた♪


 

-ペリーズ ダブル イエロー
大型耐寒性睡蓮で多弁の黄色の豪華な花を咲かせてくれた♪


 

-ローズ マグノリア
中型耐寒性睡蓮でほんのり薄桃色の花弁の花を咲かせてくれた♪


 

-マンカラウボン
中型耐寒性睡蓮で橙色の花弁の花を咲かせてくれた♪


 

-マニー サイアム
小型耐寒性睡蓮で白色の花弁の花を咲かせてくれた♪

≫姫睡蓮

-ヘルボラ
最小種の姫睡蓮で黄色の花弁の小さな花を咲かせてくれた♪


 

-品種不明(白)
先シーズン、ホームセンターセールで購入した品種不明の姫睡蓮(白)。姫睡蓮だが葉は中型睡蓮並みに大きい。



 

≫亜属間交配種睡蓮

-サイアム パール2
耐寒性睡蓮と熱帯睡蓮のハイブリッド種の中型睡蓮で、耐寒性睡蓮にない紫色の花弁の花を咲かせてくれた♪

 
≫熱帯睡蓮

-ティナ
鳥に啄まれたのか根茎自体が紛失しロスト(>_<)。



 

≫ヒメコウホネ

父親がホームセンターで購入してきた水草。執筆時まで開花ならず。



 

≫ガガブタ

白い小さな花を咲かせてくれた。



 

■抽水植物

≫ウォーター コイン

ウチワゼニクサ、ウォーターマッシュルームの名前でも販売されている水草。繁殖力が強く内鉢の外にまでどんどん成長する。



 

≫ウォーター ダイヤ

綺麗な菱形の葉っぱが放射状に広がり成長していく。強い太陽光にも負けずどんどん増える。



 

≫ウォーター バコパ

内鉢をサイズアップしたら爆殖。青い小さな花を咲かせてくれた。



 

≫ナガバ オモダカ

水質浄化作用のフレコミに釣られ導入。思ったより成長が遅い。白い小さな花を咲かせてくれた。



 

≫ミズトクサ

先進シーズンからの越冬した水草。内鉢をサイズアップしたら爆殖。



 

≫ロタラ ロトンジフォリア

導入時に小さな桃紫色の花を咲かせてくれた。内鉢をサイズアップしたら森化した♪



 

■湿生植物

≫ウォーター ミント

ミントの香りのする葉を茂らせ蚊除け効果もある。途中株分けしベランダビオトープに導入した株は何故か枯れてしまった。庭先ビオトープに導入した種は枯れていないが匂いが少なくなった気がする。



 

≫シュロガヤツリ

1m程に成長。鳥獣ガードを設置する際に干渉したため五右衛門水槽に移設。



 

≫ミニシペラス

80cm程に成長。鳥獣ガードを設置する際に干渉したため五右衛門水槽に移設。



 

浮遊植物

≫アマゾン フロッグ ピット

アブラムシ被害も多く、導入初期に全滅(>_<)。強烈な暑さが原因かもしれない。



 

≫サルビニア ククラータ

導入初期に殆ど枯れてしまったがが秋口に復活。復活後は大きく成長せず小さいまま増えていく感じ。酷暑には弱いのかも知れない。



 

≫ホテイソウ

アブラムシ被害が兎に角多い。都度、水道で洗い流すが酷い場合は廃棄。前期は花を咲かせてくれたが今季は未開花。



 

≫マツモ

真夏に茶色に変色し枯れかけたが、秋口には緑色に復活し増殖している。真夏の強烈な日差しには弱いのかも。



 

■観察日誌

≫開花に至った水草

睡蓮以外の開花に至った水草。やはり小さくとも花が咲くと水槽が華やかになる♪

-ガガブタ
-ナガバオモダカ
-ロタラ ロトンジフォリア
-ウォーターバコパ

 
≫爆増の水草

以下の3種の水草は爆殖するためシーズン途中での株分けが必要。

-ウォーターコイン
-ロタラ ロトンジフォリア
-ウォーターバコパ

≫枯れてしまった(枯れかけの)水草

枯れてしまったもしくは一時枯れかけとなった水草。アブラムシ被害と40℃近くの過酷な暑さが原因と思われる。復活した水草もあるが、越冬できなかった場合は来季の再導入は見送りかな。

-アマゾン フロッグ ピット
-サルビニア ククラータ
-ホテイソウ
-マツモ
-ウォーターミント

■所感

以下、夏を超える迄の水草生育の所感。来季はこれを踏まえて導入水草を選んでいく予定。

・導入した睡蓮8種は何れも開花に至ったが、日照時間と真夏の水温上昇のバランスの良い場所を見極めるのが難しかった。
・“ロタラ ロトンジフォリア”と“ウォーターバコパ”は内鉢をサイズアップすることにより簡単に森化することが出来き小さな花も楽しむことが出来た
・“ガガブタ”と“ナガバオモダカ”は小さな可愛い花を咲かせてくれた
・背が高い“シュロガヤツリ”や“ミニシペラス”は1m近くまで成長するので鳥獣ガードを設置する場合やベランダビオトープには向かないことが解った。
・球根タイプの熱帯睡蓮“ティナ”は恐らく鳥被害でロストした
・夏の異常な暑さからか、浮遊植物全般に成長が芳しくなかった
・“アマゾンフロッグピット”と“ホテイソウ”はアブラムシ被害に遭い易かった


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