レクタタープアレンジを[テンマク/焚火タープTCレクタ]を使って思いつく限り全部で23手を起草してみた。

[テンマク/焚火タープTCレクタ]のプロファイルはコチラ。ポリコットン生地の中型タープでタープポールやガイラインとの接続点(三角金具)が16カ所ありタープアレンジがし易い。ポリコットン生地のため良質な影を演出してくれるがその分重い。また、雨天撤収時は雨水を吸ってとてつもなく重くなる(>_<)。主に[オガワ/ファシル]と併せて使っているお気に入りのタープ幕である。

現在所有しているタープポールは4種、ポールの高さ別なら28種類の選択肢が存在する。とはいっても実際に使うポールの長さは限られており、その殆どが250cm/240cm/180cmの3つが占めている。[スノーピーク/ウィングタープ]の240と280は径が同じなので組み合わせることもできるがカラーが違うので今回のアレンジ構成には含めない。

今回はメインタープポールに[DOD/ビッグタープポール250]を使用し、サブタープの長さと取付け位置をアレンジ全部で23手を思いつく限り起草。次の機会で実際にレクタタープを使って実証する予定。
■メインポール*2+サブポール*4
メインポール2本、サブポール4本を使ったスタンダードなアレンジとそこから派生したアレンジを起草。
①≪基本張り≫メインポール250cm*2+サブポール180cm*4 ⇒★★★★☆
メーカーの取り扱い説明書にも記載があるメインポール2本+サブポール4本による最もスタンダードなレクタタープのアレンジ。晴天時で使い易いアレンジの1つ。
○有効タープ下スペースが広い
○タープ下からの視界が良い
○風の通りが良い
○ウィング端側にポールがガイラインがないので導線が良い
×風雨時雨が侵入しやすい
×朝日&西日が侵入しやすい
×雨天時雨水がタープ上に溜まりやすい
×雨天時ウィング端に雨のカーテンが出来て導線を妨げる

②≪基本張り≫メインポール250cm*2+サブポール180cm*4+雨天アレンジ① ⇒★★★★☆
雨天時雨のカーテンを防止するためにウィング端のセンターをガイラインで下げて雨水を誘導するアレンジ
○雨天時雨水がタープ上に溜まり難い
○風の通りが良い
×ウィング端側センターにガイラインがあるので視界と導線を妨げる
×雨水がウィング端中央に集約されるため流れる雨水による泥撥ね汚れのリスクあり(荷物等は置かない)

③≪基本張り≫メインポール250cm*2+サブポール180cm*4+雨天アレンジ② ⇒★★★★☆
雨天時雨のカーテンを防止するためにウィング屋根部のセンターをガイラインで下げて雨水を誘導するアレンジ。
○雨天時雨水がタープ上に溜まり難い
○風の通りが良い
△ウィング屋根側センターにガイラインがあるが特に視界を妨げることはない
×雨水がウィング屋根中央に集約されるため流れる雨水による泥撥ね汚れのリスクあり(荷物等は置かない)

④≪基本張り≫メインポール250cm*2+サブポール180cm*4+セッティングテープ(オガワ張り仕様) ⇒★★★☆☆
メインポール2本+サブポール4本による最もスタンダードなアレンジのメインポールをセッティングテープ経由で接続。通称オガワ張り。ドーム型テントと連結させる際に設営スペースを抑えつつ雨に濡れない導線を確保することが出来る。
○ドーム型テントと連結しやすい(テントキャノピー方向に連結すると雨水が左右に流れるため視界が良い)
○設営スペースを調節できる
○風の通りが良い
×セッティングに時間がかかる(特に単独の場合)
×風に弱い

⑤≪ロッジ張り≫メインポール250cm*2+サブポール180cm*4 ⇒★★☆☆☆
スタンダードなアレンジの片側ウィング屋根の中間部にポールを移動。設営スペースが狭い時や、小型テントとの併用時等が用途。縦からみると片側がロッジの屋根に似ているため勝手にロッジ張りと命名。
○設営スペースを抑えることが出来る
○朝日&西日除け効果あり
○目線除け効果あり
○風除け効果あり
×風の影響を受けやすい
×タープ下スペースが狭い

⑥≪ロッジ張り≫メインポール250cm*2+サブポール180cm*4⇒☆☆☆☆☆
スタンダードなアレンジの両側ウィング屋根の中間部にポールを移動。縦からみると片側がロッジの屋根に似ているため勝手にロッジ張りと命名。実用度は低い。
○設営スペースを抑えることが出来る
○朝日&西日除け効果あり
○目線除け効果あり
○風除け効果あり
○風雨時雨の侵入が少ない
×タープ下スペースがかなり狭い

⑦≪台形張り≫メインポール250cm*2+サブポール180cm*2⇒☆☆☆☆☆
片側ウィング屋根中間部4カ所に250cm/180cmポールを使うアレンジ。同じ高さのポールを使うと明らかにタープ上に雨水がたまるため、ポールに高低差を設けている。縦からみるとタープが台形の形をしているため勝手に台形張りと命名。実用度は低い。
○設営スペースを抑えることが出来る
○サイドからの風雨時雨の侵入が若干少ない
×タープ下スペースが狭い

⑧≪キャノピー張り≫メインポール250cm*2+サブポール180cm*2⇒★★★☆☆
スタンダードなアレンジの片側ウィングをストレッチコード経由で直接地面にペグダウン。設営スペースが狭い時や、小型テントとの併用時等が用途。縦からみるとキャノピー(ひさし)のようなので勝手にキャノピー張りと命名。
○設営スペースを抑えることが出来る
○朝日&西日除け効果あり
○目線除け効果あり
○風除け効果あり
○サブポールが2本で済む
×風の影響を受けやすい
×タープ下スペースが狭い

⑨≪基本張り≫メインポール250cm*2+サブポール120cm*4⇒★☆☆☆☆
ベーシックスタイルのサブポール4本を120cmに下げたアレンジ。ポールを使わずに場合と設営スペースが余り変わらない。
○ベーシックスタイルに比べ雨撥ね被害が少ない
○ベーシックスタイルに比べ雨風の侵入が少ない
○ベーシックスタイルに比べサイドからの朝日・西日の侵入が少ない
×ベーシックスタイルに比べ視界が悪い
×ベーシックスタイルに比べ風の抜けが若干悪い
×ベーシックスタイルに比べ風の影響を受けやすい

⑩≪基本張り≫メインポール250cm*2+サブポールなし⇒★★☆☆☆
ベーシックスタイルのサブポールを使わずに直接ガイライン(カラビナ経由)でペグダウンするアレンジ。特徴は120cmサブポールを使ったときとほぼ同様。
○ベーシックスタイルに比べ雨撥ね被害が少ない
○ベーシックスタイルに比べ雨風の侵入が少ない
○ベーシックスタイルに比べサイドからの朝日・西日の侵入が少ない
○サブポールなしで設営できる
×ベーシックスタイルに比べ視界が悪い
×ベーシックスタイルに比べ風の抜けが若干悪い
×ベーシックスタイルに比べ風の影響を受けやすい

⑪≪基本張り≫メインポール200cm*2+サブポールなし⇒★★☆☆☆
ベーシックスタイルのメインポールを200cmに下げて、サブポールを使わずに直接ガイライン(ストレッチコード経由)でペグダウンするアレンジ。2ポールシェルター調になりサイドからの風の入り込みを極力減らすことが出来る。
○ベーシックスタイルに比べ雨撥ね被害が少ない
○ベーシックスタイルに比べ雨風の侵入が少ない
○ベーシックスタイルに比べサイドからの朝日・西日の侵入が少ない
○サイドからの風の侵入が少ない
○ベーシックスタイルに比べサイドからの風の侵入がないため、風には強い
○サブポールを必要としない
×ベーシックスタイルに比べ視界が悪い
×ベーシックスタイルに比べ風の抜けが悪い

⑫≪基本張り≫メインポール150cm*2+サブポールなし⇒★★☆☆☆
ベーシックスタイルのメインポールを150cmに下げて、サブポールを使わずに直接ガイライン(ストレッチコード経由)でペグダウンするアレンジ。200cmに比べて風の影響は受け憎くなる。強風時どうしてもタープを張りたいときの最終手段スタイル。
○ベーシックスタイルに比べ雨撥ね被害が少ない
○ベーシックスタイルに比べ雨風の侵入が少ない
○ベーシックスタイルに比べサイドからの朝日・西日の侵入が少ない
○サイドからの風の侵入が少ない
○ベーシックスタイルに比べサイドからの風の侵入がないため、風には強い
×ベーシックスタイルに比べ視界が悪い
×ベーシックスタイルに比べ風の抜けが悪い

⑬≪ウィング張り≫メインポール250cm*1/200cm*1+サブポール180cm*2⇒★★☆☆☆ベーシックスタイルのメインポールの1方の高さを200cmにダウンし、メインポールの低い側のサブポールを外したアレンジ。ベル型テントやAフレームテントとの連結が容易なアレンジ。
○雨天時、雨水がサイド後方に流れる
×風に弱い

⑭≪ウィング張り≫メインポール200cm*1/150cm*1+サブポール120cm*2⇒★★☆☆☆
ベーシックスタイルのメインポールを200cmと150cmに下げ、メインポールの低い側のサブポールを外したアレンジ。小型テントと連結しやすいアレンジだが実用度は低い。
○雨天時、雨水がサイド後方に流れる
×風に弱い

■メインポール*2+サブポール*2
メインポール2本、サブポール2本を使ったタトンカ張りを中心にそこから派生したタープアレンジ。
⑮≪タトンカ張り≫メインポール250cm*2+サブポール240cm*2⇒★★★★★
タープウイングセンターをそれぞれ240cmポール1本で立ち上げ両サイドをカラビナ経由で直接ガイラインでペグダウン。通称タトンカ張り。180cmサブポールを使うより雨除け・日除け効果は下がるが視界も良く開放度も高く、全アレンジ中最も汎用性が高い。
○タープ下からの視界が広く開放度も高い
○雨天時、雨水がウィング両サイドに流れるためタープ下中央部への泥撥ね汚れが少ない
○雨天時、サブポール付近には雨のカーテンが出来ないため導線を妨げない
○朝日や西日がタープ内に入り難く日陰スペースが広い(180cmサブポールよりは日除け効果は落ちる)
○[ユニフレーム/REVOフラップ]の接続点を4つ設けることが出来る
×ガイラインが増えるため導線を妨げる

⑯≪タトンカ張り≫メインポール250cm*2+サブポール180cm*2⇒★★★★☆
タープウイングセンターをそれぞれ180cmポール1本で立ち上げ両サイドを直接ガイラインでペグダウン。通称タトンカ張り。240cmサブポールを使うより開放度は低いが雨除け・日除け効果は高い。
○雨天時、雨水がウィング両サイドに流れるためタープ下中央部への泥撥ね汚れが少ない
○雨天時、サブポール付近には雨のカーテンが出来ないため導線を妨げない
○朝日や西日がタープ内に入り難く日陰スペースが広い
×ガイラインが増えるため導線を妨げる
×タープ下開放度は少し低下する(サブポール240cmポールに比べ)

⑰≪タトンカ張り≫メインポール200cm*2+サブポール180cm*2⇒★★☆☆☆
メインポールを200cmにして高さを抑えたタトンカ張り。
○雨天時、雨水がウィング両サイドに流れるためタープ下中央部への泥撥ね汚れが少ない
○雨天時、サブポール付近には雨のカーテンが出来ないため導線を妨げない
○朝日や西日がタープ内に入り難く日陰スペースが広い
×ガイラインが増えるため導線を妨げる
×タープ下開放度は少し低下する(サブポール240cmポールに比べ)

■その他のタープアレンジ
タープを1枚の板上として使い四隅をポールで立ち上げる一枚板張り、ポール1本で立ち上げるシェルター張り、稜線を対角線上とするウィング張り。起草の段階で既に実用度は低そう。
⑱≪一枚板張り≫メインポール250cm*2+サブポールなし⇒★☆☆☆☆
サブポールを使わず、タープを一枚板としてメインポール2本で立ち上げるアレンジ。勝手に一反張りと命名。
○タープ面積をフルで使用可能(稜線で折り曲げないため)
×明らかに風に弱い

⑲≪一枚板張り≫メインポール250cm*2+サブポール240cm*2⇒☆☆☆☆☆
サブポールに240cm2本を使って、タープを一枚板としてメインポール2本で立ち上げるアレンジ。
○タープ面積をフルで使用可能(稜線で折り曲げないため)
×雨天時タープ上に雨水が溜まりやすい
×明らかに風に弱い

⑳≪一枚板張り≫メインポール250cm*2+サブポール180cm*2⇒☆☆☆☆☆
サブポールに180cm2本を使って、タープを一枚板としてメインポール2本で立ち上げるアレンジ。
○タープ面積をフルで使用可能(稜線で折り曲げないため)
×明らかに風に弱い

㉑≪シェルター張り≫メインポール250cm*1+サブポールなし⇒★☆☆☆☆
メインポール1本で立ち上げるアレンジ。時短でシェルターを作りたいときのアレンジ。中型ではなく取り回しの良い小型幕での利用価値が高い。
○ポール数1本で設営可能
×タープ下有効スペースが狭い

㉒≪ウィング張り≫メインポール250cm*2+サブポール180cm*2⇒☆☆☆☆☆
スクエアタープの対角線を稜線とし、メインポール250cm*2、サブポール180cm*2で立ち上げたスタイル。稜線部に補強がないので耐久性も心配。小型幕なら良いが、このサイズのタープだと使い勝手は悪い。

㉓≪ウィング張り≫メインポール250cm*2+サブポールなし⇒★☆☆☆☆
スクエアタープの対角線を稜線とし、メインポール250cm*2、サブポールを使わず直接ペグダウンしたアレンジ。稜線部に補強がないので耐久性も心配。

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