[Ratelworks/ボーデンMID BF] ~解剖の儀~

ラーテルワークス4周年を記念し限定モデル[Ratelworks/ボーデンMID] の“解剖の儀”を執り行う!執筆時、完売・再販予定なしということだが再々販の期待を込めて…

■概要

製品HPから抜粋した仕様と特徴がコチラ。

≫仕様

クロスフレームをベースとしたドームを後方と前方をアーチフレームで拡張し縦フレーム3本で固定したドーム型テント。クロスフレームの立上げは比較的容易だが、縦フレームがかなり長いので設置はやや難しい印象を受ける。前室部分は三面三方オープン、メッシュ仕様に加えキャノピー立上げも可能且つ開口部も大きく幕内からの視界もかなり良好♪後方パネルもオープン&メッシュ仕様になるため風の抜けも良い。レギュラーモデルの[Ratelworks/ボーデン]では別売OPのルーフプロテクタもデフォルトで付属。68Dリップストップポリエステル生地2色(グレージュ/コヨーテブラウン)、150DポリエステルBF生地1色(グレージュ)の3色展開。個人的にはコヨーテブラウンカラーが好みだが、質感はBF(ブラッシュファイバー)生地が好み。

【品名】BODEN MID(ボーデン ミッド)
【品番】RWS0211
【価格】79,800円(税込)
【オプション】対応製品:[RWS0116/0117] FLIP UP POLE (フリップアップポール)2本セット 170cm
【材質】フライシート[CB/GR]:68Dリップストップポリエステル(シリコンコーティング、遮光PUコーティング(リビング)、耐水圧3000mm、撥水加工、UVカット加工)
フライシート[BF]:150DポリエステルBF(PUコーティング、遮光PUコーティング(リビング)、耐水圧5000mm、撥水加工、UVカット加工)
インナー:68Dポリエステル
インナー(ボトム):210Dポリエステルオックスフォード(PUコーティング、耐水圧3000mm、撥水加工)
ポール:センターポール13mm A7001、リッジ/フロント/アーチポール13mm A7001、バックポール11mmA7001
【サイズ】設営時サイズ:約445*300*180(h)cm
【収納サイズ】[CB/GR]約76*35*30(h)cm、[BF]約76*38*40(h)cm
【重量】[CB/GR]総重量:約20kg、約15kg (ツールバッグ除く)、[BF]総重量:約23.5kg、約18.5kg (ツールバッグ除く)
【対応人数]2~4人

※正確な仕様は各製品HPを参照のこと

≫詳細

製品HPに記載されいてる詳細がコチラ。橙字は個人的所感。

・スペクトラファイバー採用
スペクトラファイバーとは、地球上に存在する世界最強・最軽量の素材の一つで、その生地を負荷がかかる箇所に採用しています。⇒不意な突風や強風時の安心材料となる。

・豊富なポケット
インナーテントの入り口にある大きな収納ポケットとテント内にも収納ポケットを装備しています。⇒小物整理とアクセスが容易になるので便利。

・大きなベンチレーション
左右に2箇所設置。テント内からも開閉・スタンディングバーの立ち上げが可能です。テント内の空気循環をよりよく促し、快適な環境を維持します。前後に2箇所設置。テント内から開閉可能です。大きな窓を閉め切っていても換気が出来ます。⇒全4カ所のベンチレーションがあるためフルクローズ時でも換気能が高い。

・ビルディングテープ収納ポケット
ビルディングテープにつまずいたり、予期せぬテントの破損を回避するために、設営後(ペグダウン後)はビルディングテープの片側を外して収納できます。⇒ビルディングテープの躓き予防になるし、雨天中、雨天後に泥塗れになることもないのであると嬉しい機能。

・電源コード用ファスナーつき
インナーテント前方には便利なファスナーがついています。⇒小生はソロキャンでは非電源サイトを使うことが多いので特になくても良い機能だがあって困ることはない。

・リフレクト仕様の耐風ループ
フライシートとポールの安定性を増す、ブラックのテープは夜間光を当てると光るリフレクトテープを採用しています。⇒冬キャンは暗くなるのが早いのであると便利。

・スカートつき
冬場は冷気の侵入を防ぎ、夏場はスカートを巻き上げることで通気性をアップ。オールシーズン対応可能なテントです。⇒特に冬キャン用途では必須な機能でペグダウンも可能なため風によるバタつきを防ぐことが可能なので便利。

※正確な詳細は製品HPを参照のこと

≫特徴

製品HPに記載されいてる特徴がコチラ。橙字は個人的所感。

【Ⅰ】扱いやすいサイズ感
・BODENならではの快適さと扱いやすさはそのままに、3~4人家族に最適なサイズ感を実現しました。 ダウンサイジングによる容積と重量の削減により、収納や持ち運びもしやすくなりました。
・テント内では大人が立って歩ける天井高。 3~4人で快適に過ごしやすい”ちょうど良い”、2人では広々贅沢空間を楽しめます。
・広々とした寝室ではゆったりとした時間を過ごすことができます。
・従来よりコンパクトな収納サイズ
⇒サイズ感的にはデュオ使用がベター。トリオなら大人2人+子供1人が限界、大人3人だと手狭感あり。

【Ⅱ】4周年記念限定ルーフプロテクタ標準装備
本来別売りのルーフプロテクタを標準装備。BODEN MIDフライシートは遮光性の高いPUが加工を施しており、十分な遮光性がございます。 しかしながら、真夏などのより強い日差しの下でも安心してご使用いただけるようにルーフプロテクタを標準装備としました。 ルーフプロテクタを装着することで、フライシートとの空間(空気層)を作り、結露発生を低減する効果がございます。 また、些細な部分ではありますが、降雨時は多少の雨音軽減の効果も期待できます。⇒冬キャン時の結露予防と防雨対策には必須なアイテム。

【Ⅲ】4周年記念限定 織りネーム
BODEN MIDの収納袋や本体には織りネーム縫製。4周年記念モデル数量限定仕様となります。⇒所有満足度を向上させるが、個人的には必要なし。

【Ⅳ】BF生地を含めた3色展開
従来のBODEN同様のCB・GRカラーに加えてWAL LIGHT BFに採用のブラッシュファイバー生地(ポリエステル起毛生地)を採用。ポリエステルの特徴でもある乾きやすさと軽さはそのままに、生地表面を起毛させることでT/Cやコットンのような重厚感のある風合いをお楽しみいただけます。⇒所有満足度を向上させるが、個人的には必要なし。

【Ⅴ】BODEN同様の6形態
①全巻き上げ:すべてを巻き上げて、風通しをよくすることも可能。
②フル開放&跳ね上げ:メッシュをすべて巻き上げ、影を作りながらも風通しよく過ごしていただくことが可能です。
③フルメッシュ&跳ね上げ:全窓をメッシュにし、尚且つ跳ね上げることが可能。虫の侵入を防ぎながら、しっかりとサイド・フロントパネルで影を作れます。
④半メッシュ:両サイドのパネルは少し巻き上げて固定することが可能なので、雨が降った際にも風通りよく空気を取り込むことが可能です。
⑤フルメッシュ:メッシュにできる箇所が全部で6カ所あります。夏場でも虫の侵入を防ぎながら風通りを良くすることで、快適に過ごすことができます。
⑥フルクローズ:換気をしながら、全窓をクローズできることで、雨や風の侵入を防ぎます。
⇒フルクローズ、フルメッシュ、フルオープン、前室三方三面キャノピー立上げに加え、半メッシュ仕様も可能。半メッシュは幕内の日除けをしつつ換気も可能なので実用性が高い。

※正確な特徴は製品HPを参照のこと

≫オプション

・FLIP UP POLE (フリップアップポール)2本セット 170cm
メーカー推奨のキャノピーパネル立上げポール長は170cm。

 

■イメージ

外寸値を参考にイメージを作図し諸々比較し検証してみる。

≫展開イメージ

身長175cmの小生が幕内で直立できるスペースは稜線下スペースに辛うじて確保することができる。デフォルトのインナーサイズはソロで使うにはやや広くデュオ使いがベターな感がある。前面入口パネルは庇が設けられているため雨天時の雨の侵入は少ない。

※あくまで大まかなイメージ図で実物との差異のある可能性あり

≫インナーイメージ

所有アイテムを使ってインナー及びマットのレイアウトをイメージしてみる。デフォルトの吊り下げインナーの奥行が205cmと短く幕壁の角度を考えるとハイコット3つの配置は難しいかもしれない。3人家族の我家が使用するとしたらインフレーターマット2枚+ハイコット1個(幕壁が干渉するようならローコット)がベター。デュオで使うならデフォルトの吊り下げインナー内にハイコット2個(幕壁が干渉するようならローコット2個)もしくは土間スタイルでハイ仕様のコットテント2個がベター。後面パネルが内側ではなく外側に傾斜しているためソロならコットテントを最大限に後ろに寄せてレイアウトし前室を最大広で使うのがベターかな。

・インフレーターマット:[THERMAREST/ベースキャンプL]
・コット:[Helinox/コットワンコンバーチブル]
・コットテント:[AS2OV/フォールディングコット2WAY]+[DRASOUL/コットテントTC]

※あくまで大まかなイメージ図で実物との差異のある可能性あり







 

■vs ボーデン

“ボーデン”シリーズのサイズ規格はファミリーとソロ・デュオ用途の2種類、生地規格は68Dリップストップポリエステルと150Dブラッシュファイバーの2種類、カラーはグレージュ/コヨーテブラウンの2色展開の計5種のラインナップ。

シリーズ “ボーデン”シリーズ
テント名 ボーデン ボーデンBF ボーデンMID ボーデンMID BF
タイプ ドーム ドーム ドーム ドーム
カラー グレージュ グレージュ グレージュ/コヨーテブラウン グレージュ
生地 68Dリップストップポリエステル 150Dブラッシュファイバー 68Dリップストップポリエステル 150Dブラッシュファイバー
耐水圧(mm) 3,000 5,000 3,000 5,000
ポール センター19mm(A6061)
リッジ/フロント/アーチ16mm(A7001)
バック14.5mm(A7001)
センター19mm(A6061)
リッジ/フロント/アーチ16mm(A7001)
バック14.5mm(A7001)
センター13mm(A7001)
リッジ/フロント/アーチ13mm(A7001)
バック11mm(A7001)
センター13mm(A7001)
リッジ/フロント/アーチ13mm(A7001)
バック11mm(A7001)
外寸(cm) 567*400*200(h) 567*400*200(h) 445*300*180(h) 445*300*180(h)
外寸乗値(m3) 45 45 24 24
インナー寸(cm) 380*260*195(h) 380*260*195(h) 300*205*175(h) 300*205*175(h)
収納寸(cm) 80*35*35(h) 80*35*35(h) 76*35*30(h) 76*40*38(h)
総重量(kg)※ツールバック含まず 20 25.5 15 18.5
ポール数(本) 7 7 7 7
対応人数(人) 5 5 3~4 3~4
参考価格 ¥129,800 ¥129,800 ¥79,800 ¥79,800
オープン 四面 四面 四面 四面
メッシュ 四面 四面 四面 四面
グランドシート あり あり あり あり
ルーフプロテクタ 別売 別売 あり あり
TPU なし なし なし なし
ペグなし自立

※正確な仕様は各製品HPを参照のこと。



 

レギュラーサイズのファミキャン用途の[Ratelworks/ボーデン]の三方向視点のイメージ図はコチラ。ファミキャン幕としては珍しく奥行400cmと広く余裕があり、広いインナーと相まって5人家族での使用にも耐えうる幕に仕上がっている。

[Ratelworks/ボーデンMID] は[Ratelworks/ボーデン]に比べ二回り程小さい。サイズ感的には荷物スペースを鑑みて[Ratelworks/ボーデンMID] はデュオ、[Ratelworks/ボーデン]はカルテット(4人)使用がベストと思われる。

※あくまで大まかなイメージ図で実物との差異のある可能性あり

 

■vs ヴォ―ゲルMID

ソロオコモリ幕として気になっている[Ratelworks/ヴォ―ゲルMID]との仕様比較がコチラ。展開サイズとインナーサイズ、総重量等、フレーム本数を考えると[Ratelworks/ボーデンMID] はデュオ/トリオ、[Ratelworks/ヴォ―ゲルMID]はソロ/デュオ向きの幕と言える。

シリーズ “ボーデン”シリーズ “ヴォ―ゲル”シリーズ
テント名 ボーデンMID BF ヴォ―ゲルMID
タイプ ドーム ドーム
カラー グレージュ グレージュ
生地 150Dブラッシュファイバー 68Dリップストップポリエステル
耐水圧(mm) 5,000 3,000
ポール センター13mm(A7001)
リッジ/フロント/アーチ13mm(A7001)
バック11mm(A7001)
アーチ14.5mm(A7001)
オーバーハング13mm(A7001)
バック11mm(A7001)
外寸(cm) 445*300*180(h) 400*350*195(h)
外寸乗値(m3) 24 27
インナー寸(cm) 300*205*175(h)
収納寸(cm) 76*40*38(h) 70*40*30(h)
総重量(kg)※ツールバック含まず
18.5 12.2
ポール数(本) 7 5
対応人数(人) 3~4 2~3
参考価格 ¥79,800 ¥79,900
オープン 四面 一面
メッシュ 四面 四面
グランドシート あり あり
ルーフプロテクタ あり あり
TPU なし 別売OP
ペグなし自立

※正確な仕様は各製品HPを参照のこと。


 

上空視点でのイメージ比較では[Ratelworks/ボーデンMID BF]は長方形調、[Ratelworks/ヴォ―ゲルMID]は八角形調だが、ボトム面積はほぼ同等と言える。

前面視点でのイメージ比較では[Ratelworks/ボーデンMID BF]は[Ratelworks/ヴォ―ゲルMID]より一回り小さい。

側面視点でのイメージ比較では[Ratelworks/ボーデンMID BF]は[Ratelworks/ヴォ―ゲルMID]に比べ前室スペースに余裕がある。

※あくまで大まかなイメージ図で実物との差異のある可能性あり

 

■所感

[Ratelworks/ボーデンMID BF]の“解剖の儀”を終えての所感がコチラ。総じて言えることは使い手を考えても非常に逸脱な幕であること。仮に再販しても早々に売り切れることが予想される。また、BF(ブラッシュファイバー)生地は遮光性が高いため日差しが強い夏場でも濃い影を作ってくれて快適に過ごすことが期待できる。サイズ感的にはソロとしてはサイズオーバー、デュオがベター、トリオはミニマムファミキャンにも応用できる印象。

◎前室三方三面がフルクローズに加えフルメッシュ、フルオープン、キャノピー立上げ可能で幕内からの視界も良い
◎四方四面がフルオープンになり風の抜けが良い
◎後面がオープン仕様になり出入りが可能
◎BF(ブラッシュファイバー)生地はコットンライクの質感で遮光性が高い

○クロスフレームをベースとしているため魚座フレームに比べ立ち上げが容易
○ペグダウンなしで自立するため立ち上げ後の位置調整が容易
○ベンチレーターが4つ設けられておりフルクローズ時でも換気が良好
○前面パネルに庇が設けられており雨天時の幕内への雨の侵入が少ない
×縦ポールが長くフレームワークがやや難解
×全高が180cmのため身長175cmの小生の幕内直立スペースが少ない
×重量18.5kgはサイズ感的には思い
×TPUドアオプションがない


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