[Ogawa/オーナーロッジタイプ78R TC] ~夢想の儀~

[Ogawa/オーナーロッジタイプ78R TC]の店頭展示モデルを実際に観てきた上でリアル購入とその後に試してみたいことを夢想してみた。

■仕様

[Ogawa/オーナーロッジタイプ78R TC]はポリコットン生地を採用したミドルサイズのロッジ鉄骨型テント。以下、製品HPより抜粋した仕様。最適使用人数2~3人のサイズ感のテントとしては最重量級に位置している。

【重量】約27.21kg(付属品除く) フライ:約9.76kg、インナー:約3.45kg ポール:約14.0kg、付属品:約3.35kg
【素材】フライ:ポリエステル210d(耐水圧1,800mm)+T/C(耐水圧350mm)、インナーテント:ポリエステル68d、T/C グランドシート:ポリエステル210d(耐水圧1,800mm) ポール:スチール(φ22mm)
【展開サイズ】360*310*205(h)cm

【収納サイズ】90*34*50(h)cm※収納袋は2分割
【カラー】オフホワイトxダークブラウン
【付属品】張り綱3m*4本、スチールピン25cm*15本、アイアンハンマー1丁、収納袋
【備考】キャノピーポール、グランドシート、インナーマットは付属せず
【定価】184,800円

※正確な仕様は各製品HPを参照のこと

 

■シリーズ比較

オーナーロッジタイプ78Rシリーズには現在ポリエステル(PE)とポリコットン生地(TC)モデルの2つがラインナップ。

≫仕様比較

TCとPEモデルの違いはフライ生地でそれに伴う重量が違うのみで重量差は2.16kg。TCモデルはPEより年次が1年新しいからか割引率が低い。

メーカー名 オーナーロッジタイプ78R
製品名 オーナーロッジタイプ78R TC
(TC生地)
オーナーロッジタイプ78R
(PE生地)
カラー オフホワイトxブラウン サンドベージュxブラウン
フライ生地(耐水圧) ポリコットン(350mm)
ポリエステル210d(1,800mm)
ポリエステル210d(1,800mm)
フライ重量(kg) 9.76 7.6
フライ+ポール重量(kg) 23.76 21.6
フライ+ポール+インナー重量(kg) 27.21 25.05
外寸(cm) 360*310*205(h)
収納寸(cm) 92*34*50(h) 90*32*48(h)
予想暖房能(℃)※フジカハイペット 16 15
定価 ¥184,800 ¥162,800
最安値※執筆時自己調査 ¥133,056(-28%) ¥95,142(-42%)

※正確な仕様は各製品HPを参照のこと

 

≫特徴比較

思いつく限りの生地由来の利点難点がコチラ。我思うTC生地の利点は特に寒暖差が激しい冬キャンプ、高原の秋春キャンプの朝の幕内結露の拭き取り作業が楽なこと。PE生地だと拭き取り作業中に幕内降雨状態になり服もギアも結構濡れることが多々あり(>_<)。但しTC生地は結露がないわけではなく結露を生地内に吸収して水滴状にならないだけなので、その分撤収時の乾燥に時間が掛かり、完全乾燥撤収しないとカビ発生リスクが高く事後メンテナンスの負荷が高いことが難点。とどのつまり甲乙付け難し(´;ω;`)ウッ…。TCモデルのフライはオフホワイトカラーなので[Anker/Nebula Capsule Ⅲ Laser]のスクリーンとしてもそのまま代替可能。特に両側面奥側と後面パネルは広いので72インチ程には投影できそう。只、ホワイトトラップ効果が発動し寒い季節なら問題ないが暖かい季節だと虫が寄ってきやすい。

項目 オーナーロッジタイプ78R TC オーナーロッジタイプ78R
生地 ポリコットン(TC) ポリエステル(PE)
カラー オフホワイトxブラウン サンドベージュxブラウン
フライ重量(kg) 9.76 7.6
フライ+ポール重量(kg) 23.76 21.6
利点 ◎結露による水滴が少ない
○火の粉による穴あきリスクが少ない
○遮光性が高い
○暖房効率がやや良い
○質感が良い
○四面フライをプロジェクタスクリーンとして代替可能
○ライトアップにより幕内が明るい
○フライがやや軽い
◎フライの汚れが目立ちにくい
フライが乾きやすい
○フライのカビ発生リスクが低い
○ベージュ基調タープと同系色で併せやすい
○収納時のサイズがやや小さい
難点 ×フライがやや重い
×フライの汚れが目立つ
×フライが乾きにくい
×フライのカビ発生リスクが高い
×ベージュ基調タープと非同系色で併せにくい
×収納時のサイズがやや大きい
×ライトアップすると虫が寄ってきやすい
××結露による水滴が多い
×火の粉による穴あきリスクが多い
×遮光性がやや低い
×暖房効率がやや悪い
×質感がやや悪い
×四面フライをプロジェクタスクリーンとして代替不可

※個人的見解による評価

 

■キャノピーアレンジイメージ

[Ogawa/オーナーロッジタイプ78R TC]のキャノピー立上げは両側側面及び背面の3面対応。展示モデルにおけるキャノピーハトメ間の長さは凡その実測値を追記。


側面キャノピーのハトメ間長は約245cmなので[スノーピーク/ポンタシールド235*200]、背面キャノピーのハトメ間長は約185cmなので[HIMIMI/テントシート210*180]で拡張が可能と思われる。雨に濡れない拡張スペースではないため日除けスペースとしての使用を想定。




 

■タープ併用イメージ

[Ogawa/オーナーロッジタイプ78R TC]の展開サイズはPE生地モデルと全く同じ。短辺前面入口に庇が設けられており雨天時でも雨が幕内に侵入し難いのが地味に便利。

ミドルサイズのロッジ型に併せやすいと思われる3タープをピックアップ。特にファミキャン仕様の際は前室スペースがロッジシェルターⅡに比べ狭いため、雨除け&日除けスペースを確保するにはタープ連結が必須と思われる。

①[Ogawa/システムタープペンタ3×3]300*300cm※所有
②[Ogawa/システムタープレクタTC]350*295cm※ポリエステル生地モデルを所有
③[DDハンモック/DDタープXL]450*300cm※未所有

①[Ogawa/システムタープペンタ3×3]

[Ogawa/オーナーロッジタイプ78R TC]の3本の庇ポールを経由で[Ogawa/システムタープペンタ3×3]を直結。利点はメインタープポール1本でセット可能で時短で雨に濡れない動線を確保することが出来ること。難点はタープ下スペースが狭いこと、雨天撤収時にテントを先行撤収出来ないこと。



 

②[Ogawa/システムタープレクタTC]

テントのサイズ感とバランスが良いのは[Ogawa/システムタープレクタTC]。色味的なことを考えるとオフホワイトカラーのTCモデルが良いが泥や樹脂汚れが目立つのが難点。オガワ張り連結することでテント⇔タープ間で雨に濡れない動線を確保することでき、且つ雨天撤収時にテントを先行して撤収することができ、タープ下で撤収作業を行うこと子が出来る。


 

③[DDハンモック/DDタープXL]

3rdパーティ製のベストマッチと思うタープは[DDハンモック/DDタープXL]450*300cmのブラウンカラーモデル。[Ogawa/オーナーロッジタイプ78R TC]の屋根はブラウンカラーなので色味的にもマッチ。オガワ張りのセッティングテープの長さを変えることによりタープ下スペースを調節し易い。またタープとテントの被せる面積を増やせば冬なら保温及び結露防止効果の向上、夏なら遮光性向上が期待できそう。

稜線長が450cmと長いので過保護張りも可能。雨天設営時にはタープを先行設営しその下でテントを設営することも出来る。


 

■幕内レイアウトイメージ

≫ソロ

ソロの場合は純正吊下インナーは使用せず、[DRASOUL/コットテントTC]ハイコット仕様、もしくは[Ogawa/インナー1522]をカンガルースタイルにて運用。[Ogawa/インナー1522]ならソロでゆったりもしくはデュオ転用も可能。ソロの場合はタープレスでも問題ないが、雨天&炎天やデュオの場合は最も時短展開撤収が可能な[Ogawa/システムタープペンタ3×3]を3本の庇ポールに直結した方が快適度が増すかな。

≫ファミリー

ファミリートリオ使用の場合は純正吊下インナーを使用し、インナー内にハイコット*1とインフレーターマット*2をレイアウト。純正吊下インナー仕様だと前室スペースが狭くギアを配置すると3人で使用するには狭いため別途タープを併用した方が良い。1泊もしくは雨無なら時短展開可能な[Ogawa/システムタープペンタ3×3]の直結張り、2泊もしくは雨天&炎天なら[Ogawa/システムタープレクタ]をオガワ張りが良いかな。

■過去出動履歴と快適度による代替率

最低気温と最高気温をモニターし始めた2021~2024年でロッジシェルターⅡを出動した全38回のキャンプ出動履歴から寒暖差一覧を算出。湿度50%と仮定して結露が発生し易い気温差が10℃とすると「最低気温10℃未満且つ気温差10℃以上」であればロッジシェルターⅡよりTC生地で暖房効率が高く結露が少ないオーナーロッジタイプ78R TCの方が快適度が高いと考えられる。暖房出力2.5kwの石油ストーブ[フジカ/ハイペット]における暖房能もロッジシェルターⅡは実質+10℃、オーナーロッジタイプ78R TCだと予想暖房能が+16℃と幕内空間が狭い分暖房効率がも良いと思われる。それを踏まえて過去代替した方が良いと思われるのは11回で率でいうと約3割(29%)となる。また、TC生地では避けたい雨天撤収は全38回中4回の11%で、TC生地代替11回中2回が該当。

通算 キャンプ場名 標高 最低
気温
最高
気温
気温
雨天
撤収
代替
1 #073 2022 静岡 ふもとっぱらキャンプ場 830 -6 10 16 0 1
3 #056 2021 栃木 那須野が原公園オートキャンプ場 400 6 16 10 1 1
#077 2022 千葉 昭和の森フォレストビレッジ 85 5 19 14 0 1
4 #057 2021 千葉 キャンプマナビス 30 11 23 12 1 0
#078 2022 栃木 那須野が原公園オートキャンプ場 400 6 22 16 0 1
#097 2023 茨城 大洗サンビーチキャンプ場 15 13 23 10 0 0
#110 2024 栃木 那須野が原公園オートキャンプ場 400 5 20 15 0 1
5 #059 2021 群馬 北軽井沢スウィートグラス 1,100 1 14 13 0 1
#060 2021 群馬 赤城山オートキャンプ場 600 14 28 14 0 0
#079 2022 群馬 北軽井沢スウィートグラス 1,100 2 16 14 1 1
#081 2022 茨城 大洗サンビーチキャンプ場 15 13 31 18 0 0
#098 2023 千葉 しおさいキャンプフィールド 9 19 25 6 0 0
#112 2024 静岡 宇佐美城山公園キャンプ場 57 14 23 9 0 0
#113 2024 群馬 赤城山オートキャンプ場 600 15 24 9 0 0
6 #061 2021 茨城 大洗サンビーチキャンプ場 15 20 26 6 0 0
#062 2021 茨城 大洗サンビーチキャンプ場 15 20 26 6 0 0
#082 2022 茨城 大洗サンビーチキャンプ場 15 17 22 5 0 0
#114 2024 茨城 大洗サンビーチキャンプ場 15 19 25 6 0 0
#115 2024 茨城 大洗サンビーチキャンプ場 15 21 30 9 0 0
7 #063 2021 群馬 北軽井沢スウィートグラス 1,100 16 29 13 0 0
#064 2021 長野 駒出池キャンプ場 1,285 16 29 13 0 0
#085 2022 山梨 べるが尾白の森キャンプ場 800 19 31 12 0 0
#116 2024 群馬 北軽井沢スウィートグラス 1,100 19 27 8 0 0
8 #065 2021 群馬 北軽井沢スウィートグラス 1,100 18 29 11 0 0
#086 2022 群馬 北軽井沢スウィートグラス 1,100 18 30 12 0 0
#101 2023 長野県 駒出池キャンプ場 1,285 16 31 15 0 0
#117 2024 長野 戸隠キャンプ場 1,200 16 30 14 0 0
9 #066 2021 栃木 フレンドパークむかわ 650 8 26 18 0 1
#102 2023 茨城 大洗サンビーチキャンプ場 15 23 26 3 0 0
#118 2024 山梨 べるが尾白の森キャンプ場 800 13 23 10 0 0
#119 2024 茨城 大洗サンビーチキャンプ場 15 22 28 6 0 0
10 #068 2021 群馬 赤城山オートキャンプ場 600 13 20 7 0 0
#088 2022 群馬 赤城山オートキャンプ場 600 12 20 8 0 0
#103 2023 群馬 赤城山オートキャンプ場 600 12 20 8 1 0
11 #070 2021 栃木 昭和ふるさと村 118 2 16 14 0 1
#089 2022 栃木 オーキャン宝島 600 0 14 14 0 1
#104 2023 栃木 ファクトランドキャンプ場 700 8 23 15 0 1
12 #072 2021 栃木 キャンプ&キャビンズ那須高原 400 2 10 8 0 1

 

オーナーロッジタイプ78R TCとロッジシェルターⅡをキャンプ形態及び月毎で使い分けるとしたらこんな感じかな。

ファミリー ハイ
シーズン
オコモリソロ ハイ
シーズン
1月 オーナーロッジタイプ78R TC    オーナーロッジタイプ78R TC
2月 オーナーロッジタイプ78R TC    オーナーロッジタイプ78R TC
3月 オーナーロッジタイプ78R TC    オーナーロッジタイプ78R TC
4月 オーナーロッジタイプ78R TC オーナーロッジタイプ78R TC  
5月 ロッジシェルターⅡ オーナーロッジタイプ78R TC  
6月 ロッジシェルターⅡ オーナーロッジタイプ78R TC  
7月 ロッジシェルターⅡ オーナーロッジタイプ78R TC  
8月 ロッジシェルターⅡ オーナーロッジタイプ78R TC  
9月 ロッジシェルターⅡ オーナーロッジタイプ78R TC  
10月 ロッジシェルターⅡ オーナーロッジタイプ78R TC  
11月 オーナーロッジタイプ78R TC オーナーロッジタイプ78R TC  
12月 オーナーロッジタイプ78R TC   オーナーロッジタイプ78R TC


 

■購入シミュレーション

執筆時の店頭及びネット調べによる最安値はコチラ。[Ogawa/オーナーロッジタイプ78R]の割引率42%の際は10万円を切る価格で買得感が高い。

[メーカー/製品名] 定価 最安価格 割引率 SHOP
[Ogawa/オーナーロッジタイプ78R TC] ¥184,800 ¥125,984 32% OO店
[Ogawa/オーナーロッジタイプ78R] ¥162,800 ¥95,142 42% YC店
[Ogawa/タイプ78R用PVCマルチシート] ¥12,100 ¥9,738 20% AZ店
[Ogawa/インナー1522] ¥37,400 ¥22,252 41% YC店
[Ogawa/インナー1522用PVCマルチシート] ¥7,700 ¥6,113 21% AZ店
[Ogawa/システムタープレクタTC] ¥25,300 ¥12,659 50% AZ店
[DDハンモック/DDタープXL4.5×3] ¥17,080 ¥12,727 25% AZ店

初度購入をシミュレーションしてみた。まあまあ高いナ(´;ω;`)ウゥゥ。[Ogawa/オーナーロッジタイプ78R TC]の割引率が40%超になるのを待つのもアリかな。

≫購入シミュレーション
・[Ogawa/オーナーロッジタイプ78T TC]¥125,984
・[Ogawa/タイプ78R用PVCマルチシート]¥9,738
・[DDハンモック/DDタープXL4.5×3] ¥12,727
計148,449円


 

■まとめ

「最低気温10℃未満且つ気温差10℃以上」であればロッジシェルターⅡよりTC生地でやや暖房効率が高く結露が少ないオーナーロッジタイプ78R TCの方が快適と思われ過去38回のロッジシェルターⅡの出動履歴からその条件に該当するのは11回の約3割。我家は既にロッジシェルターⅡを所有しているため追加するならTC生地のオーナーロッジタイプ78R TCの方が用途が広がるが、オフホワイトカラーで汚れが目立つこと、価格が高いことからPE生地モデルとの甲乙付け難い。2025年のOGAWAの新製品としてサンドベージュカラーのTCモデルが出ればTC生地モデルに傾くのだが…

✅過去全38回のキャンプ中11回(約3割)はポリコットン生地のオーナーロッジタイプ78R TCの方が快適であると予想される
✅過去38回のキャンプ中4回(約1割)は雨天撤収で乾燥撤収しないとカビ発生リスク高くなるTC幕の出動は避けたい
✅月別で考えると1~4月&11~12月はオーナーロッジタイプ78R TC、5~10月はロッジシェルターⅡの方が快適度が高い
✅1~4月&11~12月で雨天撤収の回数は11回中2回(約2割)

2024年12月頃に2025年の新製品発表がある見込みなのでその際にサンドベージュカラーのTCモデルがラインナップに追加されないなら、安価で乾燥メンテナンスが容易なPE生地のオーナーロッジタイプ78Rも含めて再度検討したい。


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