睡蓮ビオトープ2024 ~開花に至った9品種 葉月編~

今期育成している睡蓮全15種の内、開花に至った9種を品種毎に纏めてみた。併せて開花に至っていない6種についても考察。

 

■開花迄の日数

今期育成している睡蓮は耐寒性睡蓮9種、亜属間交配種睡蓮3種、熱帯睡蓮3種の全15品種。内、開花に至ったのは9品種、開花待ちは5種、根腐れを起こしたのが1種。桃字は今季導入品種、下線は今季開花品種。執筆時における開花率は60%。開花に至った9品種の内5品種の複輪咲を確認できた。

分類 No. 名称 サイズ 色調 植替日
植付日
初開
花日
開花日数 複輪
耐寒性
睡蓮
(温帯
睡蓮)
1 グレッグズオレンジビューティー M 6/28      
2 タンポン M 6/28 × × ×
3 ペリーズダブルイエロー L 4/14 6/18 65days
4 ペリーズファイヤーオパール L 4/14 7/20 97days ×
5 ヘルボラ SS 4/30 7/26 87days ×
6 マニーサイアム S 4/14      
7 マンカラウボン M 4/14 6/29 76days
8 ラズベリー L 6/1 7/15 44days ×
9 ローズ マグノリア M 4/30 7/3 64days
亜属間
交配種
睡蓮
10 アウグキー M 6/15 7/29 44days
11 サイアムパープル2 M 4/30 8/1 93days
12 フェイマクドナルド M 6/15      
熱帯睡蓮 13 キングオブサイアム M 7/6      
14 タイニムファ※夜咲 M 6/28      
15 ムラサキシキブ ※ムカゴ S 6/28 7/4 6days ×


 

植付及び植替から初開花に至る日数を早い順に並べたのがコチラ。植付及び植替時の時期と根茎の大きさにバラツキがあるため一概には言えないが、熱帯睡蓮“ムラサキシキブ”の初開花に至る日数は約1週間とダントツで早い。耐寒性睡蓮“ラズベリー”と亜属間交配種睡蓮“アウグキー”は約1ヵ月半、耐寒性睡蓮“ローズマグノリア”と“ペリーズダブルイエロー”が約2ヵ月、耐寒性睡蓮“マンカラウボン”が約2か月半、耐寒性睡蓮“ヘルボラ”とペリーズファイヤーオパール”、亜属間交配種睡蓮“サイアムパープル2”が約3ヵ月要した。

開花日数 植替日
植付日
初開
花日
名称 サイズ 色調 複輪
6days 6/28 7/4 ムラサキシキブ ※ムカゴ S ×
44days 6/1 7/15 ラズベリー L ×
44days 6/15 7/29 アウグキー M
64days 4/30 7/3 ローズ マグノリア M
65days 4/14 6/18 ペリーズダブルイエロー L
76days 4/14 6/29 マンカラウボン M
87days 4/30 7/26 ヘルボラ SS ×
93days 4/30 8/1 サイアムパープル2 M
97days 4/14 7/20 ペリーズファイヤーオパール L ×
6/28 グレッグズオレンジビューティー M  
4/14 マニーサイアム S  
6/15 フェイマクドナルド M  
7/6 キングオブサイアム M  
6/28 タイニムファ※夜咲 M  
× 6/28 × タンポン M ×


 

■内鉢と外鉢

睡蓮15品種の内鉢と外鉢一覧がコチラ。開花に至っていない理由は内鉢&外鉢というより植替ダメージ及び日照時間の短さが原因と思われる。

分類 No. 名称 サイズ 色調 内鉢2024 外鉢2024
耐寒性
睡蓮
(温帯
睡蓮)
1 グレッグズオレンジビューティー M [大和/ガレージコンテナ45型] [ナフコ/角型タライジャンボ120]
2 タンポン M [大和/ガレージコンテナ45型] [ナフコ/角型タライジャンボ120]
3 ペリーズダブルイエロー L [大和/ガレージコンテナ45型] [ダイライト/角型容器RL-500L]
4 ペリーズファイヤーオパール L [大和/ガレージコンテナ45型] [ダイライト/角型容器RL-500L]
5 ヘルボラ SS [セリア/FL植木鉢6号] [チャムオン/陶器睡蓮鉢17号]
6 マニーサイアム S [セリア/フルーラプランター] [チャーム/睡蓮鉢14号]
7 マンカラウボン M [セリア/フルーラプランター] [コメリ/角型タライジャンボ120]
8 ラズベリー L [大和/ガレージコンテナ45型] [ナフコ/角型タライジャンボ120]
9 ローズ マグノリア M [セリア/フルーラプランター] [コメリ/角型タライジャンボ120]
亜属間
交配種
睡蓮
10 アウグキー M [セリア/大鉢角型] [ダイライト/角型容器RL-300L]
11 サイアムパープル2 M [セリア/FL植木鉢6号] [ダイライト/角型容器RL-300L]
12 フェイマクドナルド M [セリア/大鉢角型] [チャーム/凛RIN角型M]
熱帯睡蓮 13 キングオブサイアム M [セリア/大鉢角型] [ダイライト/角型容器RL-300L]
14 タイニムファ※夜咲 M [セリア/フタ付きプレーンボックス] [GEX/快適繁殖ケースL]
15 ムラサキシキブ ※ムカゴ S [セリア/FL植木鉢6号] [コメリ/角型タライジャンボ80]


 

■開花に至った9品種

開花に至った全9品種の開花写真(初開花に至る日数の早い順)。

≫ムラサキシキブ(熱帯睡蓮)⇒6days

今期初導入品種。SもしくはSSサイズの小型睡蓮。花上りはかなり良く10Lバケツも開花。紫と白のコントラストが綺麗。



 

≫ラズベリー(耐寒性睡蓮)⇒44days

今期初導入品種。父親の撮影写真の確認のみだが写真を見る限り多弁で濃ピンクの花弁で花形も良い。肉眼でも是非確認したい。

 
≫アウグキー(亜属間交配種睡蓮)⇒44days

今期初導入品種。尖状の花弁でマッドレッド調な赤味。甘い匂いがするとのことだが特に感じなかった。4枚目の写真は複輪咲及び“サイアムパープル2”とのペア咲。

≫ローズ マグノリア(耐寒性睡蓮)⇒64days

植替3期目品種。花弁数が多くないが淡いピンク色で花上りも良く複輪咲も見られらた。

≫ペリーズダブルイエロー(耐寒性睡蓮)⇒65days

植替2期目品種。多弁大型の睡蓮で花形も良く今期一番の出来♪

 

 

≫マンカラウボン(耐寒性睡蓮)⇒76days

植替2期目品種。花上りが抜群に良くオレンジ色をベースに花下部が薄っすらとピンク色で綺麗♪



 

≫ヘルボラ(耐寒性睡蓮)⇒87days

植替2期目品種。姫睡蓮とも呼ばれ睡蓮最小種で水上葉も小さく花弁も小さい。



 

≫サイアムパープル2(亜属間交配種睡蓮)⇒93days

植替2期目品種。父親の撮影写真の確認のみだが写真を見る限り透き通るような紫色の花弁。肉眼でも是非確認したい。

 

 

≫ペリーズファイヤーオパール(耐寒性睡蓮)⇒97days

植替2期目品種。父親の撮影写真の確認のみだが写真を見る限り大型多弁の大型睡蓮。前期より赤味がやや弱い気がする。肉眼でも是非確認したい。

 

 

■開花に至っていない6品種

≫グレッグズオレンジビューティー(耐寒性睡蓮)

ヤフオク出品時のコメントには花上りが良くないとの記載があったが、2024/6/28に植付をしたが未だ花芽の確認が出来ず。水槽は日当たりの良い南側に配置しているが最近の炎天下で早めに日除けをしてしまい十分な日照時間が確保できていないのかもしれない。根付きはしっかりしているし水上葉も出ているので今期中の開花に期待。

≫タンポン(耐寒性睡蓮)

いつもは“Kazuの睡蓮ビオトープ”さんで睡蓮株を購入しているがコチラは別の出品者から購入。届いた際に根茎が小さく少し軟らかく、2024/6/28に植付するも葉が伸びず、根茎も腐ってしまい完全に沈黙。当品種は是非導入したい品種なので来期は“Kazuの睡蓮ビオトープ”出品のものを再購入したい。

 

≫マニーサイアム(耐寒性睡蓮)

2024/4/14に受け替え。前期は驚異の五輪咲を誇ったが今季は親株、子株共に発育が悪く根は付いているものの水上葉も少なく発育が良いとは言えない。今期中の開花に不安が残る。



 

≫キングオブサイアム(熱帯睡蓮)

2024/7/6に新規植付。ベランダビオトープで育成していたが根付き、水上葉共に順調に育っているが未だ花芽が出来ず。日照時間の短さ、外鉢の小ささが原因と考え今回、庭先の練床水槽(300L)に移設。



 

≫フェイマクドナルド(亜属間交配種睡蓮)

2024/6/15に新規植付。根付き、水上葉共に順調に育っているが未だ花芽が出来ず。これまで熱帯睡蓮“キングオブサイアム”と同じ外鉢に入れていたが、内鉢1個体制に移行。ベランダで日照時間は短いが、2つの睡蓮の水上葉が茂って日光が届き難かったのが改善されると思われる。

≫タイニムファ(夜咲熱帯睡蓮)

2024/6/28新規植付。根付も良く水上葉も開放水面を覆う程繁っているが未だ花芽が出来ず。脇芽から小さい水上葉も出ているので、植替の必要も考えたが、時期と植替ダメージを考えこのまま維持し様子を観ることに。外鉢が小さく水上葉で株元への非上りが悪いので小まめにトリミングをするよう心掛ける予定。

■所感

今期開花に至った睡蓮9種を並べてみた。黄色調と赤色調の大輪種はあるが、紫色調と白色調の大輪種が無い。紫色調の大輪種は未だ見開花だが、“キングオブサイアム”があるが、白色調の大輪種がないので気に入った品種が見つかれば補完したい。

≫植替種
現時点の今年一番の出来は何といっても耐寒性睡蓮“ペリーズダブルイエロー”。花のサイズも大きく多弁で花形も整っており非常に綺麗♪耐寒性睡蓮“マンカラウボン”は花形も色味も綺麗で植替後の立ち上がりが早く、複輪咲も早々に確認することができ開花9種の中で抜群の花上りと安定感がある。

≫今季導入種
今期初導入品種の中では熱帯睡蓮“ムラサキシキブ”がバケツ水槽にて開花。花形は小さいが紫と白のコントラストが綺麗。耐寒性睡蓮“ラズベリー”も非常に濃ピンクからーで花形も綺麗だが父親撮影写真での確認となり肉眼で未確認。亜属間交配種睡蓮“アウグキー”はマッドレッドで花上りも良いが1回嗅いだ限りでは匂いはしなかった。


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