個人的に完成度が高いと感心しているポータブル冷蔵庫[EENOUR/車載冷蔵庫 TAW35 35L]の“解剖の儀”を執り行う!
目次
■仕様
製品HPより抜粋した[EENOUR/車載冷蔵庫 TAW35 35L]の仕様がコチラ。イマドキの「2室個別温度設定可能」「内臓バッテリー仕様」「ハンドルキャスター付」「スマホ操作可能」を備えた容量35Lのポータブル冷蔵庫。
【容量】35L
【重量】約17.6kg
【製品寸法】約71.1cm*46cm*41.1cm
【冷却方式】コンプレッサー式
【設定温度】-20℃~20℃
【入力電源】 AC100V~240V、DC12/24V、バッテリー(別売)
【消費電力】50~70W
【断熱材】高密度発泡ウレタン
【温度調節】2室個別温度設定
【電源コードの長さ】ACアダプター(約2.1m), DC電源コード(約2.45m)
【セット内容】本体、ACアダプター、DC電源コード、ワイヤーバスケット、取扱説明書
【別売りパーツ】専用バッテリー FSAK-02 173Wh(商品ASIN:B09XCV9FZN)
【特徴】スマホ対応、開閉蓋の向き変更可能、伸縮式ハンドルと大型キャスターを採用、ワイヤーバスケットを内蔵、まな板を内蔵、栓抜きが外装、庫内灯搭載、USBポート外装、水抜き栓内臓、天板の耐荷重100kg
■シリーズ仕様比較
[EENOUR/車載冷蔵庫TAW]シリーズは35L/45L/55Lの3容量展開。3製品とも全幅と奥行は同じ71.1*46cmで全高が41.1/50.6/57.1cmと順に高くなっていく。2室個別温度設定及び個別開閉が可能。メイン室とサブ室の容量比は大体2:1。我家は容量40Lのハードクーラー[シマノ/VACILAND-PRO 40L]との併用すること及び車載レイアウトを含めるとマッチング度合いは最低容量のTAW35が高い。
[メーカー名/ 製品名] |
[EENOUR/ 車載冷蔵庫TAW35] |
[EENOUR/ 車載冷蔵庫TAW45] |
[EENOUR/ 車載冷蔵庫TAW55] |
容量 | 35L | 45L | 55L |
外寸(cm) | 71.1*46*41.1(h) | 71.1*46*50.6(h) | 71.1*46*57.1(h) |
重量(kg) | 17.6 | 19.19 | 19.61 |
室数(室1+室2) | 2(28L+10L) | 2(34L+14L) | 2(39L+18L) |
メイン室(cm) | 31*27*33.3(h) | 30.9*26.9*40.8(h) | 30.9*26.9*47.3(h) |
サブ室(cm) | 31*20*15.7(h) | 30.9*20*23.2(h) | 30.9*20*29.7(h) |
内臓バッテリー | 1口 | 1口 | 1口 |
ハンドル& キャスター |
○ | ○ | ○ |
本体価格 | ¥39,900 | ¥41,900 | ¥44,900 |
内臓バッテリー1個 | ¥14,980 | ¥14,980 | ¥14,980 |
内臓バッテリー用 ACアダプタ |
¥3,980 | ¥3,980 | ¥3,980 |
本体+ 内臓バッテリー2個 |
¥69,860 | ¥71,860 | ¥74,860 |
※正確な仕様は各製品HPを参照のこと
※※容量はカタログ値から引用
※※※各室の容量はカタログ記載の内寸から算定(合計はカタログ容量と差異あり)
■伝えたい魅力「13点」
[EENOUR/車載冷蔵庫 TAW35 35L]はこれでもかというくらい便利な機能を盛沢山満載した仕様となっている。今回は13の魅力点を個人的見解から語ってみる。下線部は特に個人的に魅力を感じるポイント。
①アウトドア感溢れるタフな外観
②2室個別温度設定
③AC/DCに加え内臓バッテリー駆動が可能
④開閉蓋の向きの変更が可能
⑤伸縮式ハンドルと大型キャスターを採用
⑥スマホ連動操作が可能
⑦天板耐荷重100kgで椅子使用が可能
⑧ワイヤーバスケットが内臓
⑨庫内灯搭載
⑩まな板を内装
⑪水抜き栓内装
⑫栓抜きを外装
⑬UCBポート外装
①アウトドア感溢れるタフな外観
何といってもアウトドア感溢れるカラーとデザインがカッコよく所有欲を満足させてくれる。
②2室個別温度設定
2室個別での温度管理が可能。我家なら大室は冷凍食品、小室はドリンク類として使いたい。メイン室の内寸は31*27*33.3(h)cm、サブ室は31*20*15.7(h)で内寸値計算容量はそれぞれ28L及び10Lとなる。メイン室は2ペットボトル(高さ30cmを想定)が縦に入る。サブ室は500mLペットボトル(高さ21cmを想定)はギリ入らない。
③AC/DCに加え内臓バッテリー駆動が可能
デフォルトで内臓バッテリーは付属していないが別売で購入することにより、コードレス駆動が可能。対応の内臓バッテリーは同シリーズTAW45/TAW55でも流用可能(Dシリーズ用とは違う型番なので多分流用不可)。内臓バッテリー仕様によりケーブルレスで使用できるのは嬉しい。2個用意しておけば往路&復路ではカーシガレットに付け替えなくても良いかも。2個使いなら夏の1泊2日非電源サイトのファミキャンなら事足りそう。保険としてポータブル電源は用意すると思うけど。
④開閉蓋の向きの変更が可能
蓋は個別開閉が可能で更に向きもそれぞれ変更可能。車載時の荷室へのアクセスにこの機能があると地味に便利。
⑤伸縮式ハンドルと大型キャスターを採用
今まではキャリーワゴンで運搬していたが、ハンドル&キャスター付なので整地での単独運搬はスムーズ。只、オートサイトなら良いがフリーサイトで舗装されていない道の場合ガタガタするのと電気部品への負荷が気になる。難点は同容量のポータブル冷蔵庫と比べるとハンドル&キャスター機能がついたことにより大型化且つ重量増となること。ハンドル&キャスターの経年劣化、耐久性の懸念もある。
⑥スマホ連動操作が可能
正直、必要ないと思ったが、車載時の温度管理ができるのは便利かもしれない。
⑦天板耐荷重100kgで椅子使用が可能
耐荷重はあくまで静止時を想定しているため、破損が怖いので我家では椅子としては使わないかな。
⑧ワイヤーバスケットが内臓
2室それぞれいにワイヤーバスケットが付属しているため食材管理が容易。これは嬉しい機能。
⑨庫内灯搭載
夜間光量が少ない際に庫内の食材を確認し易くなるため便利。
⑩まな板を内装
まな板の収納場所に困るのでまな板内装は何気に便利かもしれない。
⑪水抜き栓内装
今まで水抜き栓のあるハードクーラーを使ってきたが1回も使ったことがない。氷水でドリンクを冷やしたり、庫内洗浄時にあると便利なのかもしれない。
⑫栓抜きを外装
道の駅でクラフトビールを購入した際に偶に必要となるので地味に便利だが我家的にはなくてもOK。
⑬USBポート外装
電子機器の充電ポートとしても使用可能だが、バッテリー駆動時は持続時間が短くなるため使わないことが多いので我家的にはなくても良い機能。
■伝えたい懸念事項「4点」
①運搬
②車載
③耐久性
④初期費用
①運搬
伸縮式ハンドルとキャスターによる整地での運搬は楽だが、荒地での運搬は大変。手持つとなると本体重量17.6kgに食材重量もプラスされるため総重量は25~30kgに及び、持ち上がるのも大変な重さ。
②車載
全幅71.1cm、奥行46cm、高さ41.1cm。ステップワゴンRP4の現行車載レイアウトで2列目足元に配置するには奥行40cmが最適のため厳しい。1列目足元には当然配置できず、2列目後部座席もしくはラゲッジに積載するしかないがその際に通風孔も確保する必要があるので車載レイアウトはかなり制限される。所有のクーラーボックスを用いて2列目足元スペースのレイアウトは近いうちに検証する予定。
③耐久性
振動による電子機器の耐久性及びハンドル&キャスターのの耐久性が心配。ハンドル&キャスターの交換についての表記は無いが、“EENOUR”のサポートは中国メーカーの中ではしっかりしているので対応してくれるかもしれない。
④初期費用
ポータブル冷蔵庫本体は搭載機能の割には39,900円と割安を感じる価格だが、別売内臓バッテリー(15600mAh)は1個当たり14,980円と高め。専用ACアダプタと交換用も含めてバッテリー2個を合わせると73,840円となり初期費用が高い。内臓バッテリーがType-C充電口だったら尚良かった。
・[EENOUR/車載冷蔵庫 TAW35 35L]:39,900円
・[EENOUR/15600mAh充電式バッテリーFSAK-002]:14,980円*2個
・[EENOUR/FSAK-002用ACアダプター]:3,980円
総計:73,840円
■4機種仕様比較
所有[EENOUR/車載冷蔵庫25L]と、容量が同じもしくは近い2室タイプのポータブル冷蔵庫2機種を含めた仕様比較。
①[EENOUR/車載冷蔵庫25L]
②[THORR/ポータブル冷蔵庫30L]
③[EENOUR/車載冷蔵庫D35 35L]
④[EENOUR/車載冷蔵庫TAW35 35L]
[THORR/ポータブル冷蔵庫]と[EENOUR/車載冷蔵庫D35 35L]はステップワゴンRP4の2列目足元スペースに配置できるが、[EENOUR/車載冷蔵庫TAW35 35L]は現在の車載レイアウトで厳しい。シートアレンジで対応できるか否かは要検討。
[メーカー名/ 製品名] |
[EENOUR/ 車載冷蔵庫] |
[THORR/ ポータブル冷蔵庫] |
[EENOUR/ 車載冷蔵庫D35] |
[EENOUR/ 車載冷蔵庫TAW35] |
容量 | 25L | 30L | 35L | 35L |
外寸(cm) | 63.5*37.5*31.5(h) | 70.8*38*39.5(h) | 62.5*39.5*44(h) | 71.1*46*41.1(h) |
重量(kg) | 11.8 | 18.5 ※内臓バッテリー1個含む |
14.5 | 17.6 |
室数(室1+室2容量) | 2(26L+6L) | 2(22L+6L) | 2(30L+5L) | 2(28L+10L) |
メイン室(cm) | 31.2*28.8*29.3(h) | 28.4*27.8*27.7(h) | 29.5*29*35(h) | 31*27*33.3(h) |
サブ室(cm) | 15.5*28.8*133(h) | 28.4*20.5*9.7(h) | 29*17*10(h) | 31*20*15.7(h) |
内臓バッテリー | 0 | 1口 | 2口 | 1口 |
ハンドル& キャスター |
× | ○ | × | ○ |
本体価格 | ¥26,240 | ¥46,800 | ¥29,800 | ¥39,900 |
内臓バッテリー1個 | – | ¥13,800 | ¥17,980 | ¥14,980 |
内臓バッテリー用 ACアダプタ |
– | – | ¥3,980 | ¥3,980 |
本体+ 内臓バッテリー2個 |
– | ¥60,600 | ¥53,800 | ¥69,860 |
※正確な仕様は各製品HPを参照のこと
※※容量はカタログ値から引用
※※※各室の容量はカタログ記載の内寸から算定(合計はカタログ容量と差異あり)
・[EENOUR/車載冷蔵庫25L]
外寸63.5*37.5*31.5(h)cm/重量11.8kg。2021年4月に購入し夏場を中心に約2年半使用。主に冷凍レシピの際に冷凍庫として使用することが多い。現在カタログ落ちで販売されていない。


・[THORR/ポータブル冷蔵庫30L]
外寸70.8*38*39.5(h)(h)cm/重量18.5kg。[EENOUR/車載冷蔵庫TAW35]より容量は若干少ないが、奥行が38cmでステップワゴンRP42列目足元スペースに配置できるのが良い。2室個別温度設定及び蓋の個別開閉も可能。2Lペットボトルが縦積み出来ない。
・[EENOUR/車載冷蔵庫D35 35L]
外寸62.5*39.5*44(h)cm/重量14.5kg。[EENOUR/車載冷蔵庫TAW35]と違いハンドル&キャスターは付いていないが奥行が39.5cmでステップワゴンRP42列目足元スペースに配置できるのが良い。蓋は1つなので個別開閉は出来ない。また、内臓バッテリー口が2個あるためモバイル駆動時間が長いのも魅力の1つ。
■車載可否の検証
外寸63.5*37.5*31.5(h)cm/重量11.8kgの[EENOUR/車載冷蔵庫 25L]のステップワゴンRP4の2列目足元スペースへの車載状況強がコチラ。現行ステップワゴンの7人乗りモデルなら2列目スペースを広く取れるので問題ないが、前モデルだとそうもいかない。


2列目の座席を最高後方に移動し、1列目座席のボトム固定パーツ迄の長さは約53cm。運転席を運転に支障のない角度にリクライニングした際にポータブル冷蔵庫の積載可否は要検討。

下線は所有アイテム。奥行40.2cmの[シマノ/クーラーボックス VACILAND-PRO 40L]及び全幅46.2cmの[オレゴニアンキャンパー/ヒャドクーラー27QT]を縦向きに積載できるか否かをまず検討したい。[オレゴニアンキャンパー/ヒャドクーラー27QT]が積載可能なら[EENOUR/車載冷蔵庫 TAW35 35L]も行けそうだが、前の[EENOUR/車載冷蔵庫 25L]の積載状況を見ると結構厳しいかな。仮にサイズ的に積載できたとしても食材含め25kg超のポータブル冷蔵庫を気軽に車載作業ができるかも不安が残る。
・[シマノ/クーラーボックス VACILAND-PRO 40L]⇒外寸650*402*434(h)mm/重量9.9kg
・[THORR/ポータブル冷蔵庫 30L]⇒外寸708*380*395(h)mm/重量18.5kg
・[EENOUR/車載冷蔵庫 TAW35 35L]⇒外寸711*460*411(h)mm/重量17.6kg
・[EENOUR/車載冷蔵庫 25L]⇒外寸635*375*315(h)mm/重量11.8kg
・[オレゴニアンキャンパー/ヒャドクーラー27QT⇒]外寸462*338*353(h)mm/重量5.5kg
追記①)奥行40.2cm[シマノ/クーラーボックス VACILAND-PRO 40L]を小生の運転時の背もたれのポジションにし、2列目座席を最後方に移動し配置。蓋の開閉も可能。


全幅61cmの苗床を[シマノ/クーラーボックス VACILAND-PRO 40L]の上に置いてみた。これを見る限り奥行46cmの[EENOUR/車載冷蔵庫 TAW35 35L]をレイアウトするのは厳しいかもな。




助手席に置くとこんな感じ。運転中の視界を妨げる程ではないがやや不安定。


追記②)外寸46.2*33.8*35.3(h)cm[オレゴニアンキャンパー/ヒャドクーラー27QT]を2列目足元スペースに縦向きに積載できるか否かを試してみたところ…できた!奥行46.2cmで配置できたということは外寸711*460*411(h)mmの[EENOUR/車載冷蔵庫 TAW35 35L]も積載できるかも。



[EENOUR/車載冷蔵庫 TAW35 35L]を積載できたしても移動負荷が大きいようなら2列目座席スペースに収納時サイズ70*45*2.5(h)cmの[ユニフレーム/焚火テーブルラージ]を台座としてその上に置けば何とか行けるかな。
■まとめ
[EENOUR/車載冷蔵庫D35 35L]は完成度が高く我家のキャンプスタイルにもマッチするポータブ冷蔵庫。キャンプ時は冷凍(冷凍食品)&冷蔵(ドリンク/調味料)、テニス時には冷蔵(弁当)&冷蔵(ドリンク)で使いたい。唯一の懸念事項はサイズ、特に奥行が46cmあり、通常の車載レイアウトだとステップワゴンRP4の2列目座敷下に配置できないこと。シートアレンジや配置場所を検討して車載スペースを確保できることが出来るのならば来夏シーズン前に是非とも補完したいと考えている。
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