屋内ガラス水槽2022 ~サイズアップ検討編~

屋内ガラス水槽を立ち上げて結構な数のメダカを投入しては墜ちるを来る返しながら5ヵ月が経過。墜ちた原因を改めて整理してみる。

■墜ちる原因

≪墜ちるときの事象≫
・高水温(水温30℃以上/気温34℃以上)の時に墜ち率が高い
・水替え翌日の墜ち率が高い
・メダカ投入5日目頃の墜ち率が高い

やはり墜ちる原因は『水質悪化』『水質急変』『溶存酸素不足』が三大素因と考えられる。特に屋内水槽は屋外水槽に比べ時間経過に伴い酸性化に傾き易いとのこと。弱酸性が最適なシュリンプと弱アルカリが最適なメダカだと先にメダカが墜ち、ミナミヌマエビが元気に繁殖という事象に繋がる所以かもしれない。

≪墜ちる三大素因≫
①水質悪化(硝酸塩、酸性化)
②水質急変
③溶存酸素不足

■墜ちないための対策

対策としては水替えの頻度と量、生体数の制限があるが、根本原因として容量不足の問題がある。つまり水槽の容量をクラスアップすれば墜ちの3台素因対策となり、生体数を制限すれば水替えの頻度も少なくて済む。また、“外掛け式”フィルターはろ過能力が低いため、ろ過能力の高い“外部式”“上部式”“底面式”フィルターにした方が水質悪化のリスクが低くなる。

≪対策≫
①水槽の容量を増やす
②フィルターを“外部式”“上部式”“底面式”の何れかに変更

■水槽の容量を増やす

現在40cm26Lのガラス水槽を使用している。理想は60cmクラスの水槽だが、狭い我家ではサイズと重量を鑑みると導入は厳しい。それを踏まえるとやはり45cmクラスの水槽が最適解と考えられる。45cmクラス水槽は縁付き水槽なら上部式フィルターを選択できるのも利点。

・[アクアシステム/ルノアール450]
容量と見栄えを考えるとこの水槽が一番好み。底面フィルターセット(ASPセット)がある。難点は価格が高いこととフレームレス構造のため上部式フィルターが選択できないこと。


 

・[コトブキ/プログレ450]
フレーム式の前面曲げガラス式水槽で上部フィルターを選択できるのが利点。セットモデルはお得感あり。

 

・[ニッソー/スティングレー450H]
ニッソー版フレーム式の前面曲げガラス式水槽。上部フィルター付属のセットモデルはお得感あり。


■フィルターを変更

45cmクラスの水槽及び淡水使用を考慮した場合、洗濯できるフィルターの種類は主に4タプ。メダカとシュリンプメインの水槽を考えると上部もしくは底面式が良いかな。メンテナンスのことを考えると上部が良さ気。

方式 生物
ろ過
物理
ろ過
溶存
酸素
メンテ
ナンス
静音性 上見 生体
環境
水草
環境
価格
外掛
上部 × ×
底面 ×
外部 × ×

※区分はあくまで私見

①外掛式フィルター

現在40cm水槽で導入しているのがコチラ。初期導入費用は安いがフィルターの交換頻度が高く何気に維持費用は嵩む。ろ過能力が低いので生体数を制限し、水替えの頻度もそれなりに高い。

◎初期導入費用が安い
○メンテナンスが容易
○水槽上部の占有スペースが小さいため、照明設置やメンテナンス、上見がし易い
○溶存酸素が多め
×ろ過能力が低い
×音がうるさい
×水流が強い
×フィルター交換の頻度が高く維持費用が高い

・[コトブキ/外掛け式フィルター プロフィットフィルター X3]

 

②上部式フィルター

物理ろ過能力が高くメンテナンスが容易なのが最大の利点。

◎メンテナンスが容易
○ろ過能力が高い(特に物理ろ過)
○溶存酸素が多め
○初期導入費用が安い
×水槽上部の占有スペースが大きく、照明設置やメンテナンス、上見がし難い
×音がうるさい
×フレームレス水槽には基本使えない

・[コトブキ/スーパーターボ トリプルボックス 450]

 

③底面式フィルター

生物ろ過能力が高く底砂をソイルにすれば水質が安定し易いが年1回のリセット作業が必要となるのがネック。

◎ろ過能力が高い(特に生物ろ過)
○水槽上部の占有スペースが小さいため、照明設置やメンテナンス、上見がし易い
○静穏性が高い
○フィルターを併用し易い
×定期的な底床掃除が必須
×ソイル底砂の場合最低1年に1回リセットする必要がある

・[アクアシステム/プロジェクトフィルタープラス]


 

④外部式フィルター

ろ過能力が高いが、メダカ水槽にはオーバースペックな感がある。

◎生物ろ過能力が高い
○水槽上部の占有スペースが小さいため、照明設置やメンテナンス、上見がし易い
○静穏性が高い
○CO2が逃げ難く水草を育成し易い
○カスタマイズ性が高い
○水槽のサイズや用途別に製品及びパーツが豊富
×初期導入費が高い
×水槽とは別に設置スペースが必要
×溶存酸素が少ない

・[エーハイム/クラシックフィルター2211]


 

■サイズアップ水槽候補

現状の水槽候補は以下の3つの水槽。外観はルノアール450の方が一番好きだが、メンテナンスと価格のことを考えるとプログレ450の方が有利。プログレ450の9点セットは既に持っているものもあるので5点セットに保温機器を追加するのが良いかな。スティングレー450Hはセット割引率が一番高いが上部フィルターの口コミレビューが悪いのが気になるところ。

メーカー アクアシステム ニッソー コトブキ コトブキ
製品名 ルノアール450 スティングレー450H プログレ450 プログレ450
セット名 ASP基本セット LED熱帯魚セット 5点セット 9点セット
参考価格 ¥18,800 ¥12,980 ¥10,303 ¥13,600
フィルター式 底面 上部 上部 上部
外寸(cm) 490*320*370(h) 450*300*350(h) 460*300*340(h) 460*300*340(h)
容量(L) 45 40 42 42
重量(kg) 10.3 10 8 8
ガラスフタ
フィルター
プロジェクトフィルタープラス\5,736

スライドプラスフィルター450\4,518

トリプルボックス 450\2,626

トリプルボックス 450\2,626
底砂
プロジェクトソイル 6kg
\2,826
× × ×
照明 ×
LED PGライナー450
\4,890

フラットLED SSブラック
\4,380

フラットLED SSブラック
\4,380
保温機器 ×
プロテクトヒーター R-160W
\2,570
×
セーフティオート SH-100W
\2068
水温計 ×
水温計M\598
×
水温計L\556
4付属品値抜価格 ¥10,238 ¥404 ¥3,297 ¥3,970
その他 通常の45cm用の台座に乗らない スライドプラスフィルター450のレビュー評価が悪い   バックスクリーンは使わない

※付属品の型番が分からないものは予測品の執筆時の価格にて計算

-候補①

⇒[アクアシステム/ルノアール450  基本セット]
LEDライトと保温器具の付属は無い。プロジェクトソイル6kgは大体2,900円なので底砂抜きの価格は約17,000円。[コトブキ/プログレ450]はLEDライト付きのため、凡そ倍の値段。ASPシステムはソイルと底面フィルターを組わせたろ過システムで水槽の立ち上がりが早く、水替えの頻度も少ないという利点があるが、ソイルの寿命が尽きるとフィルターが詰まるため6か月から1年に1回リセット作業が必要となるのが難点。

【水槽外寸】49*32*37(h)cm ※縁枠の幅は45cmだが底面が広い
【水槽容量】45L
【フィルター】底面フィルター
【セット品】ガラスフタ、プロジェクトソイル6kg、プロジェクトフィルタープラス(プレート3枚)等
【参考価格】19,800円


-候補②

⇒[コトブキ/プログレ450 5点セット] (or [コトブキ/プログレ450 9点セット])
5点セットは保温器具の付属は無い。上部フィルターの評判は良い。付属のLEDライトはスリムだが1灯式。

【水槽外寸】46*30*34(h)cm 
【水槽容量】42L
【フィルター】上部フィルター
【セット品】ガラスフタ、スーパーターボ トリプルボックス 450(フィルター)、フラットLED SS(LEDライト)
【参考価格】10,303円


 

-候補③

⇒[ニッソー/スティングレー450H LED熱帯魚セット]
フィルター、照明、保温機器付で一番割引率が高くお得感がある。上部フィルターの口コミレビューが悪いのが気になる。LEDライトは少し厚みがあるが3灯式。

【水槽外寸】45*30*35(h)cm ※縁枠の幅は45cmだが底面が広い
【水槽容量】40L
【フィルター】上部フィルター
【セット品】ガラスフタ、スライドプラスフィルター450(フィルター)、LED PGライナー450(LEDライト)、ヒーター。
【参考価格】12,980円


 

■まとめ

諸々検討した結果、甲乙付け難く絞り切れず。スタイリッシュな水槽だが、使用できるフィルターが制限される①、価格と機能のバランスが良さ気な②、低予算オールインワンパックだがフィルターの口コミ評価が悪い③。敢えて言うなら②が辛うじて一歩リードかな。

①[アクアシステム/ルノアール450  基本セット]+保温器具+LED照明
②[コトブキ/プログレ450 5点セット]+保温器具
③[ニッソー/スティングレー450H LED熱帯魚セット]




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