キャンプメーカー“Snowpeak”のテーブルとチェアのスタイル別の構成を諸々考えてみる。
目次
■ハイスタイルの定義付け
キャンプで一概にロースタイルやハイスタイルという言葉が使われているが各メーカーによって呼称が様々で決まった定義はない。今回はロースタイル及びハイスタイルに加え、その中間としてミドルスタイルの3つのテーブル全高、チェア座面高の長さ幅を独断と偏見により定義付けし、各スタイルに対応したテーブルとチェアを検証していく。
項目 | ロースタイル | ミドルスタイル | ハイスタイル |
テーブル高 (目安) |
40cm (27~47cm) |
55cm (48~62cm) |
70cm (63~75cm) |
チェア座面高 (目安) |
30cm (23~32cm) |
35cm (33~37cm) |
40cm (38~48cm) |
利点 | ・収納時のサイズが小さい ・軽い ・幕内レイアウトがし易い ・焚火チェアとして使い易い |
⇔ | ・乗り降りが容易 ・料理や作業がし易い |
難点 | ・乗り降りの際に腰と膝に負担が掛かる ・料理や作業がし難い |
⇔ | ・収納時のサイズが大きい ・重い ・幕内レイアウトがし難い ・焚火チェアとして使い難い |
※あくまで私見
■“Snowpeak”のテーブル一覧
“Snowpeak”のパンフレットから抜粋した各スタイルの名称は以下の通り。“Snowpeak”の全高66cmミドルスタイルは私見定義付けではハイスタイル。“Snowpeak”の全高83cmハイスタイルはチェアレスでスタンディングポジションを想定している。
“Snowpeak”におけるスタイル定義
・グランドスタイル⇒全高30cm(お座敷スタイルを前提)
・ロースタイル⇒全高40cm(ローチェア使用を前提)
・ミドルスタイル⇒全高66cm(ハイチェア使用を前提)
・ハイスタイル⇒全高83cm(スタンディング使用を前提)
“Snowpeak”のテーブルシリーズ構成がコチラ。フォールディングシリーズは全高薬40cmのローテーブルとしても使用することが出来るため追記。
≫ワンアクションテーブル(6製品)
・ワンアクションローテーブル
・ワンアクションローテーブルLight Bambo
・ワンアクションテーブル
・ワンアクションテーブルLight Bambo
・ワンアクションテーブルロング
・ワンアクションテーブルロングLight Bambo
≫IGTテーブル
・エクステンションIGT(3製品)
・IGTスリム
・エントリーIGT
≫フォールディングシェルフ(4製品)
・フォールディングシェルフ
・フォールディングシェルフLight Bambo
・フォールディングシェルフロング
・フォールディングシェルフロングLight Bambo
“Snowpeak”テーブル6製品の仕様比較がコチラ。並びは全高の低い順、小数点の値は四捨五入にて表記。“Snowpeak”におけるローテブルの全高は41cm前後、ミドルテーブルのラインナップは無く、ハイテーブルの全高は66cmで2製品ラインナップされている。
Snowpeak | ワンアクションローテーブルLB | エクステンションIGT | IGTスリム | エントリーIGT | ワンアクションテーブルLB | ワンアクションテーブルロングLB | |
全幅(cm) | 84.6 | 84-134.8 | 94 | 83.3 | 90 | 121.5 | |
奥行(cm) | 49.6 | 49.8 | 40.3 | 44 | 72 | 72 | |
全高(cm) | 40 | 40 | 40.8 | 44 | 66 | 66 | |
重量(kg) | 4 | 11 | 7.4 | 5.4 | 6.4 | 7.6 | |
ロー(27~47cm) | 40cm | ● | ● | – | – | – | – |
41cm | – | – | ● | – | – | – | |
44cm | – | – | – | ● | – | – | |
ハイ(63~75cm) | 66cm | – | – | – | – | ● | ● |
※正確な仕様は各製品HPを参照のこと
各テーブルの天板サイズイメージ比較がコチラ。“Snowpeak”のローテーブルは全高40cm/奥行50cmが基軸、ハイテーブルの全高66cm/奥行70cmが基軸の構成となっている。
≫ワンアクションテーブル
展開時に天板と脚部が連動する1アクション(ロック除く)テーブル。レギュラー仕様ではなく軽量のLight Bamboo仕様の製品を掲載。
・ワンアクションローテーブルLight Bamboo
展開寸84.6*49.6*40(h)cm/収納寸84.6*50*24.8(h)cm/重量4kg。1アクションシリーズのローテーブル。同シリーズのハイテーブルと違い奥行が約50cmとやや短い。
・ワンアクションテーブルLight Bamboo
展開寸90*70*66(h)cm/収納寸90*36*9(h)cm/重量6.4kg。1アクションシリーズのハイテーブル。全高66cmでFDチェアワイドの肘掛部分がテーブル下に入るので未使用時の設置面積が小さくなることも利点。
・ワンアクションテーブルロングLight Bamboo
展開寸121.5*72*66(h)cm/収納寸121.5*36*9(h)cm/重量7.6kg。1アクションシリーズのハイテーブルのロングバージョン。タープ下で使うならこれが一番だが、[Ogawa/ロッジシェルターⅡ]の幕内使用を考えるとサイズオーバー。収納時のサイズも大きく車載を圧迫するので我家への導入は難しい。
≫IGTテーブル
IGTシステム対応のテーブル。
・エクステンションIGT
展開寸134.8-84*49.8*40(h)cm/収納寸84*49.8*6.7(h)cm/重量11kg。
天板をスライドし中央部分にIGTフレームが出現し対応ユニットをセットすることが出来る。
・IGTスリム
展開寸94*40.3*40.8(h)cm/収納寸85.2*40.3*8(h)cm/重量7.4kg。
脚フレームが細く外観がスッキリしているスリムテーブル。
・エントリーIGT
展開寸83.3*44*40(h)cm/収納寸83.3*44*5(h)cm/重量5.4kg。IGTテーブルシリーズのエントリーモデル。
■“Snowpeak”のチェア一覧
“Snowpeak”のチェアシリーズ構成は全8製品(カラー生地違いモデルは除く)。ミドルスタイルに対応するチェアが1製品、ハイスタイルに対応するチェアが2製品ラインナップ。
≫ローチェア
・ローチェア ショート
・ローチェア30
≫Takeチェア
・Take!チェア ロング
・Take!チェア
≫開閉式チェア
・FDチェアワイド
≫ベンチチェア
・FDベンチ
・フォールディングシェルフ
・フォールディングシェルフロング
“Snowpeak”のベンチチェアを除くチェア6製品の仕様比較がコチラ。小数点の値は四捨五入にて表記。
Snowpeak | ローチェア ショート | ローチェア30 | Take!チェア ロング | Take!チェア | FDチェアワイド | |
全幅(cm) | 58 | 58 | 59.5 | 55 | 59.5 | |
奥行(cm) | 65 | 65 | 80 | 63 | 58 | |
全高(cm) | 69 | 86 | 95 | 75 | 84 | |
座面高(cm) | 30 | 30 | 36 | 42 | 46 | |
重量(kg) | 3.4 | 3.6 | 3.5 | 3 | 3.6 | |
ロー(23~32cm) | 30cm | ● | ● | – | – | – |
ミドル(33~37cm) | 36cm | – | – | ● | – | – |
ハイ(38~48cm) | 42cm | – | – | – | ● | – |
46cm | – | – | – | – | ● |
※正確な仕様は各製品HPを参照のこと
≫ローチェア
・ローチェア ショート
展開寸58*65*69(h)cm/収納寸84*18*16(h)cm/座面高30cm/重量3.4kg。短めのハイバック及び肘掛付きのローチェア。実際に座ってみたが座り心地も上々♪。
・ローチェア30
展開寸58*65*86(h)cm/収納寸101*18*16(h)cm/座面高30cm/重量3.6kg。ハイバック及び肘掛付きのローチェア。実際に座ってみたが背中のカーブが小生の体形に合わず座り心地がイマイチ。
≫Takeチェア
・Take!チェア ロング
展開寸59.5*80*95(h)cm/収納寸128*15*10(h)cm/座面高36cm/重量3.5kg。丈夫な6号帆布と竹&アルミ製の脚部を使ったハイバックチェア。
・Take!チェア
展開寸55*63*75(h)cm/収納寸98*15*10(h)cm/座面高42cm/重量3kg。丈夫な6号帆布と竹&アルミ製の脚部を使ったローバックチェア。
≫開閉式チェア
・FDチェアワイド
展開寸59.5*58*84(h)cm/収納寸69*58*11(h)cm/座面高46cm/重量3.6kg。シンプルな構造の定番ハイチェア。肘掛は付いているがドリンクホルダーやスマホポケットはない。
≫ベンチチェア
・FDベンチ
展開寸109.5*33*36(h)cm/収納寸109.5*47*6.5(h)cm/座面高36cm/重量2.4kg。ワンタッチ展開のベンチチェア。
・フォールディングシェルフLight Bamboo
展開寸84.6*34*39.7(h)cm/収納寸84.6*47(h)cm/座面高39.7cm/重量3.5kg。竹天板タイプのシェルフ&ベンチチェア。パーツが2つに分かれているのがやや残念だが展開後の外観がかなりカッコイイ。
・フォールディングシェルフロングLight Bamboo
展開寸109.6*34*39.7(h)cm/収納寸109.6*47(h)cm/座面高39.7cm/重量3.8kg。ロング竹天板タイプのシェルフ&ベンチチェア。
■“Snowpeak”のスタイル構成
“Snowpeak”のテーブルとチェアのスタイル別構成を見るとローとハイスタイルの2つで製品構成もシンプル。テーブルは全高55cm付近のミドルスタイルに適応したラインナップは無い。
Snowpeak | テーブル | チェア | 計 | 構成比 |
ロースタイル | 4 | 2 | 6 | 55% |
ミドルスタイル | 0 | 1 | 1 | 9% |
ハイスタイル | 2 | 2 | 4 | 36% |
※高さ調節が可能な製品はその高さ毎に1種類としてカウント
※※ベンチタイプチェアを除く
≫ロースタイル
私見によるロースタイルの定義がコチラ。
≫ロースタイル
・テーブル⇒全高40cm(27~47cm)
・チェア⇒座面高30cm(23~32cm)
↓“Snowpeak”ローテーブルラインナップ
“Snowpeak”のローテーブルは4アイテム中3アイテムがIGT対応タイプだが我家ではIGTシステムの導入は考えていないため実質選択肢はワンアクションテーブルシリーズのみ。レギュラー仕様と軽量仕様の2ラインナップ。フォールディングシェルフシリーズを2つ並べてローテーブルとして使用することも可能。
≫全高(cm)
・ワンアクションローテブル→40cm
・ワンアクションローテブルLight Bamboo→40cm
・エクステンションIGT→40cm
・IGTスリム→40.8cm
・エントリーIGT→44cm
(・フォールディングシェルフ⇒39.7cm)
(・フォールディングシェルフロング⇒39.7cm)
高さ39.7cmのフォールディングシェルフシリーズ同士を2つ並べるとワンアクションローテブルより大きいローテーブルとして使用することもできる。
↓“Snowpeak”ローチェアラインナップ
≫座面高(cm)
・ローチェアショート→30cm
・ローチェア30→30cm
≫ミドルスタイル
私見によるミドルスタイルの定義がコチラ
≫ミドルスタイル
・テーブル⇒全高55cm(48~62cm)
・チェア⇒座面高35cm(33~37cm)
↓“Snowpeak”ミドルテーブルラインナップ
≫全高(cm)
・該当なし
↓“Snowpeak”ミドルチェアラインナップ
≫座面高(cm)
・Take!チェア ロング⇒36cm
≫ハイスタイル
私見によるハイスタイルの定義がコチラ。
≫ハイスタイル
・テーブル⇒全高70cm(63~75cm)
・チェア⇒座面高40cm(38~48cm)
↓“Snowpeak”ハイテーブルラインナップ
天板が90*70cmのレギュラーサイズと121.5cm*72cmのロングサイズの2種類でそれぞれ計量仕様のLight Bambooのラインナップというシンプル構成。全高は全て66cmで統一されている。
≫全高(cm)
・ワンアクションテーブル→66cm
・ワンアクションテーブルLight Bamboo→66cm
・ワンアクションテーブル ロング→66cm
・ワンアクションテーブル ロングLight Bamboo→66cm
↓“Snowpeak”ハイチェアラインナップ
ハイチェアのラインナップは2種類。Take!チェアはリラックスチェア、FDチェアワイドはダイニングチェア寄りの味付けになっている。
≫座面高(cm)
・Take!チェア→42cm
・FDチェアワイド→46cm
■“Snowpeak”のハイスタイル選択肢
FDチェアワイドはワンアクションテーブルシリーズとの組み合わせが想定されていて、肘掛が天板の下に入り、未使用時のフットプリントをミニマムにすることが出来る。
Snowpeak | テーブル | チェア |
定義 | ハイテーブル(全高63~75cm) | ハイチェア(座面高38~48cm) |
製品 | ・ワンアクションテーブル(全高66cm) ・ワンアクションテーブル ロング(全高66cm) |
・Take!チェア(座面高42cm) ・FDチェアワイド(座面高46cm) |
ワンアクションテーブルの長辺側にFDワイドチェアを1脚、ワンアクションテーブルロングには2脚配置することが可能。各々のテーブルの長辺側にチェアとしてフォールディングシェルフを配置するすることも可能。
■まとめ
“Snowpeak”はテーブルもチェアも高さ調節が可能なモデルは無く全高及び座面高別にロースタイルとハイスタイルタイプのシンプル構成となっている。我家に“Snowpeak”製品のみでハイスタイル構成を導入する場合は[Snowpeak/ワンアクションテーブル]と[Snowpeak/FDチェアワイド]の組合せが良いと思われる。[Snowpeak/FDチェアワイド]の肘掛が[Snowpeak/ワンアクションテーブル]の天板下に入るのも未使用時のボトムサイズが小さくなるので地味に便利。[Snowpeak/ワンアクションテーブルロング]の121.5*72cmのビッグサイズ天板は魅力的だが如何せん収納時のサイズが大きく車載イメージが湧かない(>_<)。
≫ハイスタイル構成代替案 by Snowpeak
テーブル⇒[Snowpeak/ワンアクションテーブルLight Bamboo](全高66cm)
チェア⇒[Snowpeak/FDチェアワイド](座面高46cm)
[Snowpeak/FDチェアワイド]2脚と[Snowpeak/フォールディングシェルフLight Bamboo]を合わせたらカッコイイかも。
最近のコメント