睡蓮ビオトープ2024 ~文月 観察記~

2024年7月上旬頃の睡蓮ビオトープのメンテ及び睡蓮含む水草、生体の様子を記す。

■睡蓮構成2024

2024年現在の睡蓮構成は耐寒性睡蓮9種、亜属間交配種睡蓮3種、熱帯睡蓮3種の計15品種。熱帯睡蓮“キングオブサイアム”はメンテナンス当日に到着したため後日植替予定。桃字は2024年新規導入品種、赤字は近々導入予定品種。

No. 分類 花色 親株名称 サイズ 内鉢2024 外鉢2024
1 耐寒性
睡蓮
(温帯
睡蓮)
ヘルボラ SS [セリア/FL植木鉢6号] [チャムオン/陶器睡蓮鉢17号]
2 マニーサイアム S [セリア/フルーラプランター] [ナフコ/角型タライジャンボ120]B
3 ローズ マグノリア M [セリア/フルーラプランター] [コメリ/角型タライジャンボ120]A
4 タンポン M [大和/ガレージコンテナ45型] [コメリ/角型タライジャンボ120]A
5 マンカラウボン M [セリア/フルーラプランター] [コメリ/角型タライジャンボ120]B
6 グレッグズオレンジビューティー M [大和/ガレージコンテナ45型] [ナフコ/角型タライジャンボ120]B
7 ペリーズダブルイエロー L [大和/ガレージコンテナ45型] [ダイライト/角型容器RL-500L]
8 ラズベリー M [大和/ガレージコンテナ45型] [ナフコ/角型タライジャンボ120]A
9 ペリーズファイヤーオパール L [大和/ガレージコンテナ45型] [ダイライト/角型容器RL-500L]
10 亜属間
交配種
睡蓮
アウグキー M [セリア/大鉢角型] [ダイライト/角型容器RL-300L]
11 サイアムパール2 M [セリア/FL植木鉢6号] [ダイライト/角型容器RL-300L]
12 フェイマクドナルド M [セリア/大鉢角型] [チャーム/凛RIN角型M]
13 熱帯睡蓮 キングオブサイアム M [セリア/大鉢角型]  [チャーム/凛RIN角型M]⇒[ダイライト/角型容器RL-300L]に移設
14 タイニムファ※夜咲 M [セリア/FL植木鉢6号] [GEX/快適繁殖ケースL]
15 ムラサキシキブ ※ムカゴ M [セリア/FL植木鉢6号] [セリア/バケツ10L]

※睡蓮名は販売名を使用、正式名称かどうかは不明

 

■睡蓮ビオトープのメンテナンス

ベランダビオトープ水槽から掬ってきた“ミナミヌマエビ”を練床水槽(300L)以外の水槽に投入!何故、練床水槽(300L)に投入しなかったかというと父親がメダカの採卵に“ミナミヌマエビ”が悪影響を及ぼすと知人に言われたようで投入しないで欲しいとの要望があったため。ちなみにミナミヌマエビはメダカの卵を食べるわけではないので関係ないと思うのだが…むしろメダカの卵の一番の捕食者はメダカ成体自身。


 

スネール大繁殖(>_<)。目立つ個体は逐次除去。

穴の開いた浮葉や花殻を根元から千切って除去。

“アオミドロ”もひたすら除去。

 

五右衛門水槽のモサモサが凄い“シュロガヤツリ”と“ミニシペラス”を2年ぶりに植え替え。根がビッシリで且つヘドロ臭がして容器から出すのが大変(>_<)。適当に植え替えたのでちゃんと根が張るかは微妙なところ。





 

■庭先ビオトープ水槽の観察記

13時半頃の車温度計は35℃、スマホ現在地気温は33℃。湿度が高く蒸し暑い…作業をしていると顔から汗が止めどなく流れてくる(´;ω;`)ウッ…。

メンテナンス後の庭先ビオトープ水槽がコチラ。

 

南側に置いてある水槽は日照時間が長く夏場は過度の水温上昇でメダカへの悪影響が懸念されるため、父親が家にあるもので日除けスペースを確保。睡蓮の成長には日照時間が必須なのだが悩ましい。次回、100均のスダレを使って程よい日除けスペースが作れないかを試してみる予定。

≫練床水槽(500L)

庭先ビオトープ最大容量を誇る水槽。生体はAYさんから頂いたタナゴに加え、自然孵化したメダカ、大型化した“ミナミヌマエビ”を飼育している。

水槽 水草 生体
練床水槽(500L) ≫耐寒性睡蓮
・ペリーズダブルイエロー(親)⇒4/14植替、6/22初開花
・ペリーズファイヤーオパール(親)⇒4/14植替
・マンカラウボン(親)⇒4/14植替

≫ミズトクサ
≫ロタラ ロトンジフォリア
≫ナガバ オモダカ

≫ウォーターミント
≫サルビニア ククラータ
タナゴ
ミナミヌマエビ
メダカ


 

耐寒性睡蓮“ペリーズダブルイエロー” が大輪の花を咲かせている。外鉢が多きため浮葉が大きく且つ多く成長しているからか花弁数も多く花形も綺麗(^▽^)/。

 

耐寒性睡蓮“ペリーズダブルイエロー” は昨年、開花した時に比べ色、形共に申し分ない。株分できなかったため、栄養が分散しなかったのが良かったのかも。父もこれまでで一番の出来映えといつになくスマホ写真を撮っていた。

耐寒性睡蓮“ペリーズダブルイエロー” の花形径は約15cm。

耐寒性睡蓮“ペリーズダブルイエロー” の花芽も既に3つ以上出来ている。

耐寒性睡蓮“ペリーズダブルイエロー” の最大計測葉径は約21cm、水深約17cm。


 

耐寒性睡蓮“ペリーズファイヤーオパール”はやっと浮葉が出始めた頃。計測最大葉径は約17cm、水深15cm。


 

耐寒性睡蓮“マンカラウボン”子株。植替後の立ち上がりが他導入品種の睡蓮を圧倒する程早い。最大計測葉径は12cm、水深19cm。


 

“ミズトクサ”は順調に成長。


 

“ロタラ ロトンジフォリア”と“ナガバオモダカ”。“ロタラ ロトンジフォリア”は水深のせいか横に寝てしまっている。




 

“ウォーターミント”は成長しすぎて倒れてしまっている。内鉢をもう少し大きいサイズにした方が良いかも。


 

タナゴが巨大化!?メダカもタナゴに捕食されておらず意外にも混泳が上手く行っている。大型水槽だからかもしれないけど。



 

≫練床水槽(300L)

越冬も兼ねた複種メダカ水槽で唯一鳥獣ガードを設置。2種の亜属間交配種睡蓮を沈めており、近々熱帯睡蓮を1品種追加する予定で配置スペースも空けておく。

水槽 水草 生体
練床水槽(300L) ≫熱帯睡蓮
・キングオブサイアム(親)⇒7/6植付(移設予定)
≫亜属間交配種睡蓮
・サイアムパープル2(親)⇒4/30植替

・アウグキー(親)⇒6/15植付
メダカ(複種)
スジシマドジョウ


 

亜属間交配種睡蓮“アウグキー”も順調に浮葉を展開。最大計測葉径は11cm、水深20cm。

亜属間交配種睡蓮“サイアムパープル2”も順調に浮葉を展開。浮葉の柄が斑模様でカッコイイ。最大計測葉径は10.5cm、水深18cm。



 

≫五右衛門水槽(235L)

“シュロガヤツリ”と“ミニシペラス”を植替して別水槽に移したため、水草はホテイソウのみ。ランチュウは4匹投入したのだが確認できたのは2匹。1匹は水草の中で堕ちているのが確認された(>_<)。水深が深いのと柿の木の下にあり落葉が入り込みやすいこともあり容量の割に水質が悪化し易いのかも。今回、ヘドロ臭がしたため、大規模な水替を敢行!

水槽 水草 生体
五右衛門水槽(235L) ≫ホテイソウ ランチュウ(2匹)
タナゴ

ミナミヌマエビ
レッドラムズホーン

“レッドラムズホーン”の生存も確認。結構な悪条件だが強い種のようだ。





 

≫グリーンタライ水槽A(120L)

“ランチュウ”を飼育しているグリーンカラーの120Lタライ水槽。金魚は一般的に悪食で水を汚しやすいこともあり緑水化し易い。今回は3分の2程の水替及び“ランチュウ”を4匹にして残り3匹は隣の80L水槽に移設。

水槽 水草 生体
グリーンタライ水槽A(120L) ≫耐寒性睡蓮
・ローズマグノリア(親)⇒4/30植替、7/6初開花(植替後)
≫シュロガヤツリ
≫ミニシペラス
ランチュウ4匹
ミナミヌマエビ


 

耐寒性睡蓮“ローズマグノリア”も植替後初開花!昨シーズンよりピンク色がやや濃くなっている。

耐寒性睡蓮“ローズマグノリア”の花型径は約10cm。

耐寒性睡蓮“ローズマグノリア”の計測最大葉径は約15cm、内鉢の水深は約17cm。

 

今回植替した“シュロガヤツリ”と“ミニシペラス”は当水槽にて成長を見守り、根張りが確認できたら五右衛門水槽に移設する予定。

ランチュウはまだまだ幼魚サイズだが色は付いている。



≫グリーンタライ水槽B(120L)

グリーンカラーの120Lタライ水槽には抜群の花上りの良さを誇る耐寒性睡蓮“マンカラウボン”が鎮座。

水槽 水草 生体
タライ水槽A(120L) ≫耐寒性睡蓮
・マンカラウボン(親)⇒4/14植替、7/6開花
≫ウォーターミント
メダカ(単種


 

耐寒性睡蓮“マンカラウボン”の開花!

耐寒性睡蓮“マンカラウボン”は花弁数が多く花形の整っており桃色と橙色のグラデーションも綺麗♪

耐寒性睡蓮“マンカラウボン”の花形径は約12cm。

耐寒性睡蓮“マンカラウボン”の計測最大葉径は17cm、水深17cm。



 

≫ライトグレータライ水槽A(120L)

ライトグレーカラーの120Lタライ水槽には耐寒性睡蓮“ラズベリー”が鎮座。

水槽 水草 生体
ライトグレータライ水槽A(120L) ≫耐寒性睡蓮
・ラズベリー(親)⇒6/1植付

≫ヒメコウホネ
メダカ針子


 

耐寒性睡蓮“ラズベリー”はやっと浮葉も出て来て無事根が張ってくれた模様。

耐寒性睡蓮“ラズベリー”の計測最大葉径は13cm、水深15cm。

≫ライトグレータライ水槽B(120L)

ライトグレーカラーの120Lタライ水槽には浮葉の成長が遅いもしくは沈黙している睡蓮を沈めてある。日照時間が多く且つ他の水草の葉の干渉を受けないよう開放水面を広く確保している。

水槽 水草 生体
グレータライ水槽B(120L) ≫耐寒性睡蓮
・グレッグズオレンジビューティー(親)⇒6/28植付
・タンポン(親)⇒6/28植替⇒沈黙
・マニーサイアム(子)⇒4/14植替⇒沈黙
・マニーサイアム(親)⇒4/14植替
≫ガガブタ
≫ウォーターミント
≫アンブリア
≫ホテイソウ
なし


 

耐寒性睡蓮“グレッグズオレンジビューティー”は浮葉が出て来て無事根が張ってくれた模様。計測最大葉径は6.5cm、水深15cm。


 

耐寒性睡蓮“タンポン”は沈黙。根茎が少し軟らかいので腐っているかも(´;ω;`)ウゥゥ。水深16cm。


 

耐寒性睡蓮“タンポン”と同鉢に植えてある耐寒性睡蓮“マニーサイアム”も浮葉が出ておらず沈黙(´;ω;`)ウッ…“マニーサイアム”は親株として植付したのだが成長が芳しくないため以後子株として取り扱うことに。


 

耐寒性睡蓮“マニーサイアム”の子株は浮葉が少しだけ出てきたので以後、親株として取り扱うことに。計測最大葉径は6cm、水深20cm。

枯れたと思っていた“ガガブタ”は浮葉が出てでて復活の兆しを見せる。


 

“ウォーターミント”はヒョロ長く成長。



 

≫グリーンタライ水槽A(80L)

各種睡蓮の子株鉢用の水槽。親株のバックアップ及び知人友人に譲渡用。ボウフラ捕食も兼ねてランチュウ3匹を移動。

水槽 水草 生体
グリーンタライ水槽(80L) ≫耐寒性睡蓮
・ローズマグノリア(子)⇒4/30植替
・マンカラウボン(子)⇒4/14植替
・マニーサイアム(子)⇒4/14植替
・ヘルボラ(子)⇒4/30植替
ランチュウ(3匹)
ミナミヌマエビ




 

≫陶器水槽(35L)

デザイン性の高い陶器鉢水槽には姫睡蓮、耐寒性睡蓮最小種と言われる“ヘルボラ”が沈めてある。浮葉は小さいが数が多い。

水槽 水草 生体
陶器水槽(35L) ≫耐寒性睡蓮
・ヘルボラ(親)⇒4/30植替
メダカ針子
ミナミヌマエビ


 

計測最大葉径は6cm。


 

水深8cm。

≫プラ水槽(22L)

プラ鉢水槽はブランク。

 

■ベランダビオトープ水槽の観察記

現在ベランダビオトープ水槽は3つでそれぞれ、亜属間亜属間交配種睡蓮“フェイマクドナルド”、熱帯睡蓮“ムラサキシキブ”、夜咲熱帯睡蓮“タイニムファ”を導入。

≫プラ水槽(78L)

ベランダビオトープのメイン水槽には亜属間交配種睡蓮“フェイマクドナルド”が鎮座。

水槽 水草 生体
プラ水槽(78L) ≫亜属間交配種睡蓮
・フェイマクドナルド(親)⇒6/15植付
≫ミズトクサ
≫マツモ
≫アナカリス
≫アオウキクサ
メダカ
スジシマドジョウ
ミナミヌマエビ


 

亜属間亜属間交配種睡蓮“フェイマクドナルド”は浮葉の数も少なく花芽も確認できず。日照時間が約5時間と短いことも立ち上がりの悪さの要因かもしれない。

浮かべてあるだけの“アナカリス”に花が咲く。開花時間は短く萎んでしまい花弁も直ぐ溶けたように消える。


 

庭先ビオトープで爆殖している“ミナミヌマエビ”を庭先ビオトープに移設するべく、アミでしこたま掬う…“ミナミヌマエビ”の飼育環境として適した環境なのかもしれない。メダカは偶に堕ちるのに…


 

そんな中、“レッドチェリーシュリンプ”と“ブルーチェリーシュリンプ”を発見!先シーズンベランダビオトープに導入した生き残りもしくは子孫と思われる。そういえば、掬った“ミナミヌマエビ”の中に微かに赤み係った個体や、青み係った個体がいる…“チェリーシュリンプ”は“ミナミヌマエビ”と同系主なので交配したのかもしれない。“ミナミヌマエビ”は少し地味なので、“チェリーシュリンプ”を導入するのも良いかも。





 

≫発泡スチロール水槽(25L)

発泡スチロール水槽には夜咲熱帯睡蓮“タイニムファ”が鎮座。

水槽 水草 生体
発泡スチロール
水槽(25L)
≫温帯睡蓮
・タイニムファ(親)⇒6/28植付
≫ウォーターミント
≫マツモ
≫アオウキクサ
メダカ針子
ミナミヌマエビ


 

“ウォーターミント”の成長が著しい。



 

≫バケツ水槽(10L)

10Lバケツには熱帯睡蓮“ムラサキシキブ”が鎮座。

水槽 水草 生体
バケツ水槽(10L) ≫熱帯睡蓮
・ムラサキシキブ(親)⇒6/28植付、7/4初開花
≫マツモ
≫アオウキクサ
メダカ
ミナミヌマエビ


 

植付後初開花2日目の熱帯睡蓮“ムラサキシキブ”。既に次の花芽も確認。



 

■所感

今回の開花水草は耐寒性睡蓮3種と熱帯睡蓮1種とアナカリスの計5つ♪特に“ペリーズダブルイエロー”の花形、色調、花弁数が見事(^▽^)/。“マンカラウボン”も昨年より花形及びグラデーションが良く出ており“ローズマグノリア”の薄桃色も綺麗♪“ムラサキシキブ”の白と紫のコントラストも美しい(〃艸〃)ムフッ。対して初めての購入先にて格安で購入した“タンポン”は根が張らず根茎がもブヨブヨ軟らかく腐りかけの兆候が出ている。“マニーサイアム”の親株は沈黙しているが幸い子株が根が張ってきたので何とか持ち直すかな。次回観察時に“タンポン”が沈黙したままなら来期改めて通常の購入先で購入し直す予定。

○耐寒性睡蓮“ペリーズダブルイエロー”“ローズマグノリア”“マンカラウボン”開花♪
○熱帯睡蓮“ムラサキシキブ”開花♪
○“アナカリス”開花♪
○“ガガブタ”復活
○“チェリーシュリンプ”生還!
×耐寒性睡蓮“タンポン”及び“マニーサイアム”、古代蓮の沈黙
×スネール大繁殖

 

 

■展望

今回の観察記を踏まえての今後の展望リストがコチラ。

其の壱)
庭先ビオトープの練床水槽(300L)に熱帯睡蓮“キングオブサイアム”の導入!


其の弐)
庭先ビオトープのタライ水槽(120L)の日除け対策の施工!


其の参)
ベランダビオトープ水槽のプラ鉢水槽(78L)にチェリーシュリンプを投入!


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