[アクアシステム/ルノアール450] ~解剖の儀~

目下気になっている45cmクラス水槽がある。その名は[アクアシステム/ルノアール450]。なによりそのデザインが目を惹く角曲げ加工、前面ラウンド加工、ガラス製台座を採用したフレームレス水槽!

■仕様

メーカーHPより抜粋した仕様はコチラ。台座の分だけ外寸が長いが、水槽枠の幅は45cm。

【製品名】ルノアール450
【本体サイズ】490*320*370(h)mm
【ガラス厚】5mm
【重量】10.5kg
【水量】45L
【付属品】ガラスフタ、フタ受け、保護マット


■フィルター

ルノアール450はフレームレス水槽のため上面フィルターは基本使えないため、フィルターは「底面フィルター」「外部式フィルター」から選択する必要がある。

-底面式フィルター(ソイル)

ルノアール450はアクアシステムが提唱する底面フィルターによるASPシステムのセットモデルが発売されている。以前はLED照明や水温計等のフルセットモデルも発売されていたようだが執筆時には取扱サイトはなかった。周波数タイプが50Hzと60Hzに分かれているので注意が必要。小生の住まいは50Hz仕様で、50Hz対応モデルの方が値段が高い。

-ASPシステムとは
ASPシステムとは「Aqua System Project」「Aquarium Success Program」「All Set Plan」の略で底面フィルターとソイルを組み合わせたセット。水槽の立ち上げりが早く、長期間水質も安定しており水替えの頻度が少なくて済む利点がある。難点はフィルター詰まり予防のため底砂の定期的な掃除が必要なこと、ソイルの寿命が来たら総取替が必要なこと。

メーカー アクアシステム
製品名 ルノアール450 ASP基本セット
参考価格 ¥18,800
フィルター式 底面
外寸 490*320*370(h)cm
容量 45L
重量 10.3kg
フィルター プロジェクトフィルタープラス
底砂 プロジェクトソイル 6kg
ガラスフタ
コンディショナー
照明 ×
保温器具 ×

-単品購入の場合
ちなみにそれぞれを単品で揃えた時とセットモデルとでは総額は殆ど変わらない。単品で揃える場合は、ソイル種を選ぶことが出来る。

・ルノアール450単品:7,380円
・プロジェクトフィルタープラス:5,736円
・プロジェクトソイル6kg:2,826円
・CLC500ml:880円
・バイオバランス500ML:1,664円
計18,486円

-プロジェクトソイルの種類
セットモデルに付属しているのは“レギュラー”。より黒さを追求した“エクセル”との価格差はほぼないが、プレミアムはレギュラーの約1.4倍の値段だが、ろ過能力が高く寿命も半年から1年半とレギュラーに比べて少し長い。

プロジェクトソイル PH カラー 2kg価格 6kg価格
レギュラー 6.7 ダークブラウン ¥942 ¥2,826
エクセル 6.7 ブラック ¥986 ¥2,958
プレミアム 6.7 ナチュラルブラウン ¥1,311 ¥3,933
プレミアム5.2 5.2 ナチュラルブラウン ¥1,923 ¥5,769
プレミアム7.2 7.2 ナチュラルブラウン ¥1,923 ¥5,769
水草 6.2 ナチュラルブラウン ¥1,580 ¥4,740
めだか 7.2 ナチュラルブラウン ¥1,311 ¥3,933

※価格は執筆時の通販価格を参照、正確な価格は最新のものを参照のこと

-底面式フィルター(大磯砂中目)

底面式フィルターと大磯砂(中目)を組み合わせて使用。大磯砂はソイルと違い、水質安定化作用は無いが、半永久的に使用でき且つ安価なため底面フィルターで使われることが多いみたい。

・[水作/ボトムフィルターM]

・[STクラフト/大磯砂利]


 

-外部式フィルター

底面式フィルターは過去、“ビーシュリンプ”を飼育していた際に経験があるのだが外部式フィルターは全くの初心者。「自動呼び水機能付き」「メンテナンスが容易」な製品から選びたい。

・[テトラ/プレミアムVX パワーフィルター75]


 

■照明

水槽枠幅は45cmなので汎用品が使用可能。

・[GEX/LED POWER III 450]


・[Hygger/水槽ライト]

■保温器具

容量45L適応のヒーターならどれでも使用可能。

・[GEX/AQUA HEATER セーフカバーオートヒーター 120]


・[テトラ/26℃セットヒターJ 150W]


■まとめ

[アクアシステム/ルノアール450]導入に当たり思うことがコチラ。利点難点に納得が出来てから再考しよう。当面は現行の[コトブキ/レグラスR400]でレイアウト含め色々と試してみてから方向性を考えよう。

ルノアール450のデザインは他の水槽に比べ頭一つ抜けている(私見)。
○ASPシステムの導入により水替えの頻度が減るのは喜ばしい。
○ASPシステムは外部式フィルターと違い、水槽周りがスッキリしている。
×ASPシステムはソイル寿命により半年から1年のスパンでソイルを交換する必要があること。ソイル交換はいわばリセット作業に近く1年に1回ならともかく半年に1回は中々の苦行な気がすること。
×底面フィルターと大磯砂利の組合せなら底砂の寿命を気にすることないが、ソイル程短期スパンではないが目詰まりを防ぐためにリセット作業が必要となる。
×ASPシステムと言えどもメンテナンスフリーというわけではなく、水替の頻度こそ少なくて済むもののプロジェクトソイルの目詰まりを防ぐために細かいゴミをネットやスポイトで定期的に掃除する必要はある。
×水槽内レイアウト変更が多いとソイルの寿命が短くなることが予想される。
×ブログやYoutubeでの使用レビューが少ない。使っている人が少ないということは、外部式フィルターや上部フィルターの方が長期的にみると使い勝手が良いのかもしれない。


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