我家は潮干狩りの時期と夏休みに海に行くことが多い。ビーチサンシェードとしては斜め置き、垂直置きのできるパラソルタープをメインで使用してきたわけだが、滞在時間が長い場合の日除けスペースに手狭感を感じることがある。そこで、パラソルタープより日除けスペースが広いシェードを諸々考えてみた。


目次
■ビーチでの留意点
ビーチサイドシェードで留意すべき第1の点は“強風”。そして乾いた砂浜はペグが抜けやすいことと、抜けたペグによ二次災害にも注意が必要。また、メッシュパネルは風の抜けが悪く、風が弱い時のフライ下はかなり暑くなるため、オープン仕様に替えられることも重要である。
≪ビーチサイドシェードの留意点≫
①耐風対策
②暑さ対策
■日除けシェードのラインナップ
日除けシェードには私見分類によると6つに分けられる。我家のビーチ用途を考えると③と⑥がマッチしているかな。
①ポップアップシェード
②ワンタッチシェード
③組立式シェード
④オープンタープ
⑤サンシェードシェルター(伸縮生地)
⑥パラソルタープ
①ポップアップシェード
ビーチサイドで最も良くみるのはポップアップシェード。展開は時短だが収納はコツを覚えるまで思いの外時間がかかる且つ強引に畳むとフレームが歪むリスクもある。ポップアップシェードは表面裏面が開放できるタイプが多いが、側面はメッシュにはなるが開放出来ないものが多い。そしてメッシュは意外に風が抜けずにシェード内はかなり暑くなるので春秋ならともかく真夏の使用は憚れる。高さがある製品は換気能が良いがその分強風時にはフレームが撓むでペシャンコになりやすい。
○時短展開
○安い
○収納時に薄くなる
×メッシュは風が抜けにくい
×撤収行程が難しい
×強風時フレームが歪む
・[キャプテンスタッグ/CSシャルマンポップアップテント]
一般的なポップアップシェード。両サイドはクローズ、前面はオープン、後面はメッシュ仕様。炎天下で風が少ない場合はシェード内は風が抜けずかなりの高温となる。
②ワンタッチシェード
ワンタッチフレームタープにはワンタッチ式と組立式の2タイプ。ワンタッチ式は展開がシンプルだが1人設営は難しい。組立式はパーツ数が多いが1人でも設営が可能。3人家族、収納時のサイズと風の影響を考えると200*200cm程のサイズが使い易い。
○パーツが少ない
○高さ調節が可能
○設営スペースが狭い
×1人設営が難しい
×収納時のサイズが大きい
×風の影響を受けやすい
・[クオルツ/スーパーコンパクトガゼボ180*180]
収納時のサイズは軽量コンパクト。その分日除けスペースが狭く、脚が細いため耐風性も気になるところ。
・[バンドック/ワンアクションタープ200*200]
3人家族ならこのサイズが一番バランスが良い。キャンプに転用するなら少し狭いかも知れない。
③組立式シェード
ポップアップシェードに比べ展開収納は時間が掛かるが、耐風性が高いのが魅力。また、四方を開放するタイプも多くシェード内の温度も上がり難い。
○強風時でもフレームが歪みにくい
○四面開放できるタイプが選べる
○設営スペースが狭い
×収納時のサイズが大きい
×パーツが多く設営撤収がやや時間が掛かる
・[コールマン/シェード スクリーンIGシェード+]
フレーム2本で組み立てるタイプのシェード。ダークルームテクノロジー採用の生地を使用しており、遮光性も高い。そして特筆すべきは四面オープン仕様になること。これは夏のビーチで使用する際の必須!四面メッシュ仕様にもなるのでキャンプの際のインナーテントとしても転用できる。サンドウェイトも付いているのでペグなしでも固定することも出来る。
・[ケルティ/サンシェード]
フレームポール3本で自立するドーム型シェルターシェード。サイドウォールも1枚付属。収納サイズがコンパクト。
・[コールマン/パーティーシェードライト300+]
ペグダウンなしで自立可能なシェード。ドーム型とトップベンチレーションにより耐風性が高く高さ調節も可能。
・[鎌倉天幕/カンタンタープキャンプカスタム260TC]
遮光性の高いポリコットン生地を採用。フレームは別売り。
④オープンタープ
その実、ビーチサイドでオープンタープを張っている人は少ない。理由は張り網のペグダウンスペースを含めると結構な設営スペースが必要となること、ペグが抜けやすいことが主な理由と考えられる。また、強風でペグが抜けると身内は勿論他人にも怪我をさせるリスクもあるのでペグは金属製ではなくプラスチック製を使った方が良い。
○タープアレンジが豊富
○収納時のサイズがコンパクト
×広い設営スペースが必要
×ペグダウン数が多い
×タープが飛ばされた時のペグ飛散による二次被害のリスクがある
・[Soomloom/レクタタープTC250*295]※所有
ポリコットン製の小型レクタタープ。
⑤シェードシェルター(伸縮生地)
遮光性のある伸縮生地と砂袋を使ったオープンタープ調シェード。実際にビーチで見かけたことは少ないレアなシェード。
○サンドウェイト付で強風で飛ばれさ多彩に二次被害リスクが少ない
×広い設置スペースが必要
×設置にコツがいる
×雨除け効果がない
・[KOOPRO/サンシェードテント]
フライにサンドウェイトが付いており、ペグと併用して固定することにより、強風時に飛ばされるリスクが少ない。1回試してみたいが、強風時に伸縮生地のフライが歪む可能性が高いこと、にわか雨時に雨除け効果が無いことが心配。
⑥パラソルタープ
ビーチでよく見かける大型アンブレラ式の日除けシェード。時短設営で風の抜けが良いのが最大の利点。
○時短設営
○時短撤収
○風の抜けが良い
×日除けスペースが小さい
×収納時の全幅が長い
・[アイリスオーヤマ/HUGELワンタッチシェード]※所有
斜め置きは簡単設置で風除け効果もあるがその分、風が抜けないのでタープ下の温度が上昇し暑い。垂直置きはビーチパラソルと同様の使い方で風の抜けが良い。当タープの遮光性は少し低いが直射日光を浴びるよりはかなりマシ。キャンプやテニス時にも使えるので汎用性が高い。
・[Sekey/ビーチパラソル]
一般的なビーチパラソル。傘の角度が変えることが出来るので太陽の位置によって日陰を調節することが可能。
■ペグ&ウェイト
砂浜用のペグやウェイトがあるとより応用が利く。
サンドペグ
・[キャプテンスタッグ/サンドペグ38cm]
38cm長のプラスチックペグ。製品名の如く返しが付いており、砂地でも抜けにくい。
・[オガワ/テント用 ペグ27cm]
27cm長のプラスチックペグ。
・[HIMIMI/U字型ペグ]
U字ペグ。メインだと心もとないが、サブとして使うには手軽で良い。
>スパイラルペグ
・[キャプテンスタッグ/スパイラルぺグ]
恐らく耐風性はピカイチ。反面、設置撤収が少し大変かも。
>ウエイト
・[Sutekus/砂袋6L(砂10kg)]
砂袋の重し。ペグと併せて使えば万一の強風時の際の被害エリアが広がらない利点がある。
・[iimono117/テント用重り注水タイプ8.5kg]
ワンタッチテントの四脚に取り付ける用の注水タイプのウエイト。予め水を入れて置けば手や足を洗うことも出来る。布タイプと違って未使用時のサイズが大きいのが難点。
■キャリーワゴン
ビーチサイドで使う場合は、幅広タイヤ仕様のキャリーワゴンでないと砂地に埋まってなかなか進まない。また、幅広タイヤ仕様でもサラサラ砂浜だと荷物を乗せ過ぎると進みにくいので注意が必要。
・[WAQ/キャリーワゴン]
幅広タイヤ仕様の小型のキャリーワゴン。ビーチ専用ならこのサイズが使い易い。
・[Tobeplus/キャリーワゴン]
外側にポケット満載でアクセスの多い荷物を入れておくのに便利。
・[MoonLence/キャリーワゴン幅広タイヤ仕様]※所有
大容量タイプの大型キャリーワゴン。
■まとめ
我家のビーチシェードの選択で重要視するのは①日除け、②風の抜けの2つ。それを踏まえ追加するとしたら以下の3製品が良いかな。または、キャンプで使用しているポリコットン生地の小型レクタタープ[Soomloom/レクタタープTC250*295]の転用だが張り網スペースとペグダウン数の多さがネック(>_<)。
・[コールマン/シェード スクリーンIGシェード+]
・[コールマン/パーティーシェードライト300+]
・[ケルティ/サンシェード]
■今後の展望
オープンタープ[Soomloom/レクタタープTC250*295]をサンドペグと砂袋を使って全方位の耐風性を考えて全高180cmでタトンカ張りなら実践投入できるかも。ポールアレンジも含め一度、公園で試張りしたいところ。それにしてもペグダウン数が10カ所か…多いな~

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