先の『北軽井沢スウィートグラス』のキャンプの際、雨天設営に加え雨天撤収に見舞われたわけだが、設営撤収共に雨というのは久しぶりの出来事!特に雨天撤収は作業負荷増大に加え、フライシートのカビ予防、ポールの錆予防のため可及的速やかな事後乾燥作業を要するため中々の負担増(>_<)。今回の体験を踏まえて雨キャンプの心得2022年度版を整理してみた。
Year2022-7th-CAMP#79@北軽井沢スウィートグラス ~振り返り編~
Year2022-7th-CAMP#79@北軽井沢スウィートグラス ~事後乾燥編~
目次
■雨キャンプの頻度
実際に雨のリスク頻度はどの位かを過去79回のキャンプ履歴から算出してみる。ソロキャンでは明らかな雨予報の場合はキャンセルすることが多いが、ファミキャンでは終日通して雨予報がない限りは強行することが多い。ちなみに終日雨、もしくは強風を伴う予想の場合はソロ、ファミリーに係わらずキャンセル。キャンプ通算79回の中でファミキャンは54回を締める。54回中の雨キャンプの頻度を見てみると以下の通り。キャンプ期間雨無は約40%と残りの60%はどこかしらで雨に遭遇していることになる。特に撤収時の雨は事後乾燥作業が伴うため負担増となるがその頻度は20%、5回に1回の割合で遭遇していることになる。
・雨天設営率:28%(15回/54回)
・雨天撤収率:20%(11回/54回)
・雨天設営且つ雨天撤収率:9%(5回/54回)
・雨無率:41%(22回/54回)
■テントの生地
ポリコットン生地は「結露が少ない」「遮光性が高い」「火の粉による穴あきリスクが少ない」等の利点があるが雨天時は「水を吸って重くなる」「事後速やかに乾燥しないとカビ発生リスクが高い」等の欠点が際立ってしまう。そのため、可能であれば吸湿性が低く濡れてもポリコットン生地よりは重くならず、カビ発生リスクの少ないポリエステルやナイロン生地等の化繊生地を選択するのがオススメ。我家のテント構成と生地はコチラ。
・[オガワ/ロッジシェルターⅡ]⇒ポリエステル生地
・[オガワ/タッソTC]⇒ポリコットン生地
・[ヘリノックス/タクティカルコットテント]⇒ポリエステル生地
■テントを設営する場所
雨が予想される場合は基本的に雨水の流れの軌道と雨水が溜まる場所を避けて設営する。雨水の溜まる場所や傾斜は雨量がある一定量越えないと分からないことも多いので難しい。
・下流を避ける
・窪地を避ける
・山裾を避ける
・盛地を避ける
■必須アイテム
①レインウェア(上下)
薄手のゴアテックス素材なら夏場でも蒸れにくい。雨天作業中は結構汚れるのでオールウェザーウェアよりも専用レインウェアがオススメ。また、小雨でも地味にぬれるのでレインパンツを着た方が良い。ワークマンレインウェア[ワークマン/バッグインレインジャケット 3L ブルー][ワークマン/レインパンツストレッチ3L]は暖かい季節だと少し蒸れて暑い。


ゴアテックス素材の[ザノースフェイス/マウンテンライトジャケット]はウォールウェザー仕様で蒸れ難く快適だが、作業時に泥汚れが付くため使用は避けたい。

②レインブーツ
特に泥地面の時には靴はぐちょぐちょになるため、レインブーツの装着がオススメ。常備車載すると嵩張るので折り畳みモデルがオススメ。小生は[日本野鳥の会/バードウォッチング 長靴 L26cm]を使用。
③レインキャップ
レインウェアのフードだと視界が悪いためキャップタイプの方が作業し易い。小生はゴルフのレインキャップで代用している。首回り用の生地があるものだと大雨時でも雨水が首筋から侵入しないのでオススメ。
④シャベル
使用する頻度はかなり低いが、大雨時には必須アイテム。特に幕内浸水防止にその真価を発揮。常備車載用として3つ折りタイプがオススメ。
⑤雑巾
ギアを拭いたり手を拭いたりと何かと使うので最低2枚できれば4枚位は用意しておきたい。
■あると便利な補助アイテム
①グローブ(薄手)
雨で手がふやけて怪我がし易いためあった方が良い。薄手タイプの方が作業し易い。
・[ワークマン/SGグローブ LL]392
サイト構成時の作業用に。
②ゴミ袋(90~100L)
撤収時に泥汚れが酷い時に使用。
③パラソルタープ
ミニバンのハッチバックの近くに設置することで雨に濡れないスペースを拡張することが出来る。時短展開撤収できるのも有難い。
④シェルフ
雨天時は地面がぬかるんでいるため我家では荷物置き場として[ユニフレーム/フィールドラック]を使用している。
⑤オープンタープ
スアンドアローンで先行設営するとタープ下でテント設営等諸々の作業が出来るので便利。雨天使用を考えるなら化繊生地のレクタタープが良い。
雨除けスペースを考えるとタープ単独設営ならレクタタープのタトンカ張りがオススメ!通称タトンカ張りとはルーフ中央をポールで立上げて両サイドをガイロープ経由で直接ペグダウンするアレンジ。タープを伝う雨水が左右に流れるのでタープ下の雨除けスペースが広い。
⑥フラップタープ
メインタープポールに設営スペースを拡張することなく取り付け可能。横風による雨の侵入を防ぐことが出来て便利。雨天使用を考えるなら化繊生地が良い。雨天キャンプ中は便利だが雨天撤収時だと事後乾燥する幕が1枚増えてしまうのが悩ましい…
■可及的速やかな乾燥作業
先のキャンプでは雨天撤収に見舞われ、フライシートやポール等がビチョビチョだったため翌日、乾燥デイキャンとなった。今回は翌日の天気が良く且つ休みだったので対応できたが、平日仕事の時はベランダで仮乾燥する必要あり。ベランダで乾燥すると砂や泥塗れになるので出来れば避けたいところであるがカビ発生リスクには変えられれない(>_<)。
①カビ予防
ポリコットン生地は2~3日以内、ポリエステル生地なら7日以内には可及的速やかに乾燥したいところ。

②錆予防
特にスチール製ポールは錆び易いので2~3日以内には乾燥したいところ。アルミ製は錆びにくいのでそこまで急ぐ必要はないが、出来る限り早く乾燥するに越したことはない。

③皺予防
テントやタープは実際に設営した状態で乾燥させると皺になり難く理想だが、難しい場合はベランダ等で仮乾燥すると良い。

■まとめ
雨天キャンプは日頃のキャンプテクニックが試される機会にもなる。晴天時何気なく出来ている作業も雨天時だとままならないことが多い。雨天キャンプは雨天キャンプなりに楽しめばよいという格言もあるが避けるに越したことはないが、終日雨無の確率は小生のキャンプ履歴からだと4割、残り6割はどこかしらで雨に遭遇する。キャンプはアウトドアで天候に左右されるレジャーであるからこそ、備えが必要で備えることで実際に雨に遭遇した際に慌てることなく対処することが出来る!正に『備えあれば憂いなし』の格言の如し!?
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