ソロオコモリ幕として物欲の虫が疼いた[FUTURE FOX/FOX-BASE VILLA TC]の“解剖の儀”を執り行う!
目次
■本体仕様
[FUTURE FOX/FOX-BASE VILLA TC]はポリコットン生地採用のロッジ風トンネル(アーチ)型テント。グリーン基調のオリーブカラー。以下、製品HPから引用した仕様と私見特徴。
【展開サイズ】360*240*160(h)cm
【収納サイズ】60*35*35(h)
【材質】TC(ポリコットン)/スリーブ:ポリエステル(PU2,000mm)/メッシュ:ポリエステル/ナイロンファスナー
【カラー】オリーブ
【重量】約12kg(付属品含む)
【内容品】テント本体/各種フレーム*5本/ポール*2/ロープ*2/収納袋
【参考価格】59,800円(税込)
【備考】インナーテント、フライシート付属せず⇒別売オプションあり
【特徴】
・全方位10カ所のメッシュ窓を装備で通気性が良く幕内からの視界も良好
・天窓メッシュにより上方への視界が確保され且つ幕内料理の際の匂いの抜けも良い
・2本のアーチフレームと3本のリッジポールをスリーブに通し、8箇所ペグダウンをすれば完成
・メッシュ素材のスリーブにより雨天時でも水が溜まらない仕様
・上面パネルに庇がついているため雨天時でもベンチレーターを常時開放可能
※正確な仕様は製品HPを参照のこと
■純正オプション
純正の各種オプションはコチラ。
≫FUTURE FOX FOX-BASE VILLA 専用 フライシート⇒5,980円
外寸318*207cm/収納寸35*35cm/重量750gの70Dポリエステル生地を採用したフライシート。装着すると天窓メッシュから外の景色が見えなくなるが、大雨時や結露発生リスクの高い冬キャンプ時を考えると必須のアイテムだと思われる。
≫FUTURE FOX FOX-BASE VILLA 専用 インナーテント 一人用⇒15,800円
外寸210*140*150(h)cm/収納寸54*28*14(h)cm/重量2.6kgのソロでゆったり使えるサイズの吊り下げ型インナーテント。二重ファスナー式でメッシュ⇔クローズ⇔オープン仕様にチェンジ可能。吊り下げ型インナーテントは設置位置の自由度は無いが収納時のサイズがフレーム式に比べ軽量なのが利点。是非とも併せて購入したいオプション。
≫FUTURE FOX FOX-BASE VILLA 専用 グランドシート⇒15,800円
外寸290*230*5(h)cm/収納寸90*45(h)cm/重量4.5kgのバスタブ式グランドシート。土間スタイルの小生のキャンプスタイルでは必要なし。
≫FUTURE FOX FOX-BASE VILLA 専用 拡張前室 TC素材⇒17,800円
外寸240*140*127(h)cm/収納寸54*28*14(h)cm/重量2.3kgのポリコットン生地の薪ストーブ用の煙突穴付き拡張用前室。耐風性は弱そうだが、薪ストを使うなら便利な拡張オプション。小生のキャンプスタイルには必要なし。
≫FUTURE FOX FOX-BASE VILLA 専用 雨避けポール⇒3,980円
外寸157*φ1.5cm/収納寸47*φ4cm/重量300gのFOX-BASE VILLA のオプション品「拡張前室」の天井部分に雨が溜まらないようにするためのアルミ製の雨避けポール。小生のキャンプスタイルには必要なし。
小生のキャンプスタイルを鑑みると“フライシート”と“インナーテント”は必須アイテム。後、TPUドアオプションがあれば完璧なのだが。希望オプションを含む総計は以下の通り。仮に15%引セールがあったとしたら69,343円で約7万円購入可能。
・本体:59,800円
・フライシート:5,980円
・インナーテント:15,800円
総計:81,580円
■本体&インナーイメージ
別売オプションの吊り下げ型インナー仕様時にイメージ図はコチラ。ソロのおこもりテントとしてジャストサイズのサイズ感。残念なのは全高160cmと身長175cmの小生が幕内で直立できるスペースがないこと。腰痛持ちによって幕内直立可否はその実、重要なファクターの1つ。キャノピーは前面パネルのみ立上げ可能。後面及び両側面はオープン仕様にならないため、フルメッシュ仕様になるとはいえどちからというと夏以外の冬春秋シーズン向けの幕と言える。また、かなりざっくりとしたイメージ図であることをご了承あれm(__)m。
■4幕仕様比較
ソロオコモリ幕として気になっている2幕[ミニマルワークス/シェルターGP][Ogawa/オーナーロッジタイプ78R TC]及び所有幕[ネイチャーハイク/Dune10.9]の仕様比較がコチラ。[FUTURE FOX/FOX-BASE VILLA TC]は4幕中幕内空間は一番狭いがその分、暖房効率が高い。
メーカー名 | FUTURE FOX | ミニマルワークス | ネイチャーハイク | オガワ |
製品名 | FOX-BASE VILLA TC+別売インナー | シェルターGP | Dune10.9 | オーナーロッジタイプ78R TC |
タイプ | アーチ型 | ドーム型 | ドーム型 | 鉄骨型 |
外寸(cm) | 360*240*160(h)cm | 350*300*180(h) | 420*260*200(h) | 360*310*205(h) |
Cube値(m3) | 13.8 | 18.9 | 21.8 | 22.8 |
予測体積(m3) | 11 | 15 | 17 | 18 |
予想暖房能(℃)※フジカハイペット | 22 | 18 | 16 | 16 |
収納寸(cm) | 60*35*35(h) | 65*25*25(h) | 73*35*25(h) | 92*34*50(h) |
インナー寸(cm) | 210*140*150(h) | なし | 240*200*180(h) | 200*300*200(h) ※予測値含む |
フライ生地 | ポリコットン | ナイロン40D | ポリエステル150d | ポリコットン |
総重量(kg)※付属品除く | 14.6 | 7.4 | 11.8 | 31.8 |
フライ重量(kg) | ? | ? | 5.48 | 9.76 |
ポール重量(kg) | ? | ? | 3.48 | 14 |
インナー重量(kg) | 2.6 | × | 2.33 | 3.45 |
付属品重量(kg) | ? | ? | 0.38 | 3.35 |
フライ+ポール重量(kg) | 12 | 6.9kg? | 8.96 | 23.76 |
ポール数(本) | 5 | 4 | 3 | 15(+庇ポールx3) |
張り網(本) | 2 | 6 | 6 | 6 |
ペグ(本) | 0? | 8 | 16 | 25 |
ベンチレーター | 2 | 4 | 2 | 1 |
四面メッシュ | 可 | 可※両サイドは三角パネルのみ | 可 | 可※後面は上部メッシュのみ |
四面オープン | 不可 | 不可 | 可 | 可 |
キャノピー | 前面 | なし | 前後面 | 両側面+後面 |
※正確な仕様は製品HPを参照のこと
※※CUBE値とは全幅x奥行x全高を乗じた値でテントの広さの独自指標
■4幕イメージ比較
仕様比較でピックアップした4幕のイメージ比較がコチラ。
VS [Naturehike/Dune10.9]
[Naturehike/Dune10.9]の方がフライ、インナー共に二回り大きい。[FUTURE FOX/FOX-BASE VILLA TC]の後面はともかく側面がオープンにならないので暑い季節はTCメッシュフル仕様と言っても無風微風だと結構幕内に熱が籠りそうなので夏以外のシーズン向きの幕と思われる。

[FUTURE FOX/FOX-BASE VILLA TC]は幕内に175cmの小生が直立できるスペースを確保できない。
VS [ミニマルワークス/シェルターGP]
フロアサイズは[ミニマルワークス/シェルターGP]とほぼ同等だが、幕内空間はやや[FUTURE FOX/FOX-BASE VILLA TC]の方が狭い。
[ミニマルワークス/シェルターGP]はバージョンアップにより全高が170⇒180cmにUPしたことにより身長175cmの小生の幕内直立スペースが確保できるようになったのは嬉しいところ。
VS [Ogawa/オーナーロッジタイプ78R TC]
[Ogawa/オーナーロッジタイプ78R TC]の方がアウター、インナー共に二回り程大きい。[Ogawa/オーナーロッジタイプ78R TC]はファミリー転用も可能だが、[FUTURE FOX/FOX-BASE VILLA TC]はソロ特化と言った所かな。

[FUTURE FOX/FOX-BASE VILLA TC]の方が幕内空間が二回り程小さいため暖房効率は高く、冬のおこもり幕としては使い勝手が良さそう。
■4幕マッチング率比較
4幕の小生がテントに望む10の条件とのマッチング率はコチラ。[FUTURE FOX/FOX-BASE VILLA TC]は思ったより小生のキャンプスタイルとのマッチング率は低い。
メーカー名 | FUTURE FOX | ミニマルワークス | ネイチャーハイク | オガワ |
製品名 | FOX-BASE VILLA TC | シェルターGP | Dune10.9 | オーナーロッジタイプ78R TC |
ポールをスリーブに通し撓らせる行程なし | × | × | × | ○ |
フライを地面に広げる行程なし | × | × | × | ○ |
ペグダウンなしの自立 | × | ○ | ○ | ○ |
四方四面がオープン仕様 | × | × | ○ | ○ |
四方四面がメッシュ仕様 | ○ | △ | ○ | △ |
雨天時常時開放できるベンチレーター | ○ | ○ | ○ | △ |
身長175cmが幕内で直立できるスペース | × | ○ | ○ | ○ |
キャノピー立上げ | ○※前面 | △ | ○※前後面 | ○※両側面+後面 |
TPUドア仕様になること | × | △※別売 | △※別売 | × |
フライ&ポール重量が10kgであること | × | ○ | ○ | × |
○(2点) | 3 | 3 | 5 | 5 |
△(1点) | 0 | 3 | 1 | 2 |
×(0点) | 6 | 3 | 2 | 1 |
マッチング率 (合計点数/20) |
30% | 45% | 55% | 60% |
※あくまで私見
■タープ3種併用イメージ
タープ併用イメージは所有タープ2種及び同メーカーのレクタタープでイメージ。[FUTURE FOX/FOX-BASE VILLA TC]は高さが160cmと低いので小型のペンタもしくはレクタタープのオガワ張りがシルエット的にも雨天時の使い勝手的にもマッチすると思われる。
①[Ogawa/システムタープペンタ3×3]⇒300*300cm
②[Ogawa/システムタープレクタ]⇒350*295cm
③[FUTURE FOX/TCタープスクエア4×4]⇒400*400cm
+ [Ogawa/システムタープペンタ3×3]の直結張り
前面パネルがロッジ型のため庇ポール経由で[Ogawa/システムタープペンタ3×3]を直結することが出来るかもしれない。只、ロッジシェルターⅡのような頑強なスチールポールではないため耐風性は弱いので、強風時はオガワ張りにした方が安心かも。
+ [Ogawa/システムタープレクタ]のオガワ張り
[Ogawa/システムタープレクタ]をオガワ張りすればデュオでも使えるタープ下スペースを確保することができるかな。
+ [FUTURE FOX/TCタープスクエア4×4]のオガワ張り/並列張り/過保護張り
同メーカーの[FUTURE FOX/TCタープスクエア4×4]のオリーブカラーモデルなら色味的にもマッチすると思われる。テントサイズと比べサイズ的には大きいタープだが、オガワ張りや並列張りに加え過保護張りも可能。
タープ下の稜線下スペースを250cm確保できるようにオガワ張り。炎天及び雨天の際の動線が良く使い勝手が良い。雨天時でも雨に濡れない動線を確保することが出来る。只、4x4mの大判サイズ且つTC生地なので雨天時は水を吸ってかなり重くなるので強風時の使用には注意が必要になりそう。

[FUTURE FOX/FOX-BASE VILLA TC]はトンネル構造で雨天時でも前面パネルに雨が流れ落ち難いためタープルーフをテントに被せるように並列に設営しても雨に濡れない動線を確保することが出来る。

過保護張りもできるので雨天設営の際にタープを先行設営しその下でテント設営作業が可能。
■所感
カッコ良くてメッシュフルな外観に物欲の虫が刺激され“解剖の儀”を執り行ったものの、冷静に小生のキャンプスタイルを考えてみると、購入には至らないかな。開放感抜群のメッシュフル特に天窓メッシュは魅力的だが、雨予報の際は使えないし、小生は幕内から星を観ることもなく、幕内で調理した際の換気メッシュとしてしか使わない感じがする。とは言え、外観がカッコ良く張ってみたい幕であることは変わりない。TPUドアオプションが追加されオプション含む値段が5万円を切ったら購入しちゃうかも。
◎メッシュフルで幕内からの視界が良好
◎メッシュフルで換気調節幅が広い
○カッコイイ外観
○ポリコットン生地ののオリーブカラーがカッコイイ!
○フレームワークがシンプル
○暖房効率が高い
×身長175cmの小生が幕内で直立できるスペースがない
×ポールをスリー部に通し撓らせる行程がある
×ペグダウンなしで自立しない
×背面がオープン仕様にならない
×TPUドアオプションが無い
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