[ネイチャーハイク/Dune10.9]の別売オプションが国内販売サイトからも購入できるようになったため所有幕[ノースフェイス/Evabase6]の代替となりうるかを改めて検討してみる。
■SPEC&Features
メーカーHPから引用した仕様と特徴がコチラ。
≫SPEC
製品HPから引用したSPECがコチラ。からし色となっているが、“コヨーテ”カラーと同じような感じかな。ポリエステル素材だが、フルメッシュ仕様を備えるため総重量は10kg超と少し重め。
【製品型番】sandtent10.9
【色】からしいろ-Dune10.9
【外寸】420*260*200(h)cm
【収納寸】73*35*25(h)cm
【インナー寸】240*200*180(h)cm ※高さは予測値
【素材】75Dポリエステル(フライ)、アルミニウム(ポール)
【重量】11.8 kg
【耐水圧】3,000mm
【最大収容人数 】3 人用
※正確な仕様は製品HPを参照のこと
≫Features
製品紹介から試験で特徴をピックアップしたのがコチラ。オールシーズンのオコモリソロ幕として魅力的な特徴が多い。
①四方四面フルオープン
②四方六面フルメッシュ
③吊り下げインナー
④拡張式キャノピー
⑤内側から開閉可能なベンチレーター
⑥“TOPキャップ”、“TPUドア”、“フットプリント”の専用オプションあり
※正確な仕様は製品HPを参照のこと
≫Image
身長175cmの小生の直立及び座位イメージを含めたDune10.9のイメージ。ソロ幕として使用する場合はやや広い感があるが、オコモリテントとして使いやすそうなサイズと言える。

主要ギアのレイアウトイメージ。吊下インナー仕様ならソロならお座敷スペースを設けることが出来る。インナーレス仕様ならコットもしくはコットテントを配置することにより前室を広く使っても良い。

■VS [ノースフェイス/Evabase6]
冬のソロキャンの主幕は結露の少ないポリコットン生地の[オガワ/タッソTC]であるが、初めて行くキャンプ場でサイトレイアウトが不明瞭の場合等はペグダウン無で自立できる[ノースフェイス/Evabase6]を出動となる。朝方に結構な量の結露が発生するのが難点だが。
≫SPEC比較
フロア面積及び幕内空間は[ネイチャーハイク/Dune10.9]の方がやや広め。フレーム数は[ネイチャーハイク/Dune10.9]の方が3本と少ないが、センターポールのフレームワークがやや難解なので設営時間はほぼ変わらないと思われる。[ノースフェイス/Evabase6]との違いはフルメッシュ仕様と拡張式キャノピー、別売りオプションとしてTPUドアを備えていること。
[メーカー名/テント名] | [TheNorthFace/Evabase6] | [Naturehike/Dune10.9] |
Type | ドーム型 | ドーム型 |
CUBE値(m3) | 19 | 22 |
体積(m3)※予測値含む | 15 | 18 |
フロア面積(m2)※予測値含む | 9 | 11 |
外寸(cm) | 310*310*200(h) | 420*260*200(h) |
収納寸(cm) | 68*25*25(h) | 40*30*10(h) |
インナー寸(cm) | 280*280*185(h) | 240*200*180(h) |
重量(kg) | 9.55 | 11.8 |
生地 | ポリエステル | ポリエステル |
フライ耐水圧(mm) | 2,000 | 3,000 |
メインフレームポール(本) | 4 | 3 |
サブフレームポール(本) | 1 | 0 |
キャノピーポール(本) | 0 | 0 |
最大使用人数(人) | 6 | 3 |
ベンチレーター(個) | 2 | 2 |
スカート | あり | あり |
煙突穴 | なし | あり |
ウレタン窓(個) | なし | なし |
フライメッシュ(面) | 0 | 6 |
インナーメッシュ(面) | 4 | 4 |
キャノピー立上げ(面) | 4 | 1+ |
ペグ(本) | 12 | 12 |
ガイロープ(本) | 4 | 6 |
グランドシート | なし | 別売 |
TPUドア | なし | あり |
拡張オプション | ハーフインナー 拡張テント2種 |
TPUドア/TOPキャップ/フットプリント |
参考価格※執筆時 | ¥62,273 | ¥62,690 |
※正確な値は各製品HPを参照のこと。
≫Features比較
2幕の特徴をそれぞれ比較してみた。
#フレームワーク
Dune10.9のフレームポールは3本と少ないが、メインフレーム2本が長く、サイドセンターのフレームワークがやや難解な印象を受ける。Evabase6のメインフレーム4本の内2本は短いため設営に関わる時間はEvabase6と同等と思われる。
#重量
Dune10.9はハーフインナー、Evabase6はハーフインナー含む重量。各々のフライ重量の記載はないが、フルメッシュ仕様のDune10.9の方が重くやや取り回しは悪いと考えられる。
#メッシュパネル
両幕共四方四面がオープン仕様にはなるがEvabase6はメッシュレスだが、Dune10.9は四方に六面のメッシュパネルを有する。メッシュパネルは風の抜けが思いの外悪いが、防虫及び防霧効果が期待できると共に細かい換気調整が可能となりオールシーズンでの使い勝手が良い。
#キャノピー
Dune10.9の入口キャノピーは2段階拡張可能でタープレス運用が可能。Evabase6も四面キャノピー拡張が可能だがタープ代替するには狭い。
#遮光性
Dune10.9のフライ裏地はシルバーコーティングが施されており、遮光性はポリコットン生地に比べると落ちるがEvabase6よりは高いと思われる。個人的にはあシルバーコーティングは安っぽく見えるので好きではないのだが。
#別売りオプション
Dune10.9はTPUドア/TOPキャップ/フットプリントの別売りオプションあり。TPUドアはフルクローズ時の幕内視界が広くなり、TOPキャップは結露が低減される。フットプリントはフルサイズだが、半分に折ることでインナーテントのグランドシートしても使える。
≫マッチングスコア
個人的なテントに望む20の条件とのマッチング率を算出してみたのがコチラ。
[メーカー名/テント名] | [TheNorthFace/Evabase6] | [Naturehike/Dune10.9] | |
設営行程 | 取り回しが良いこと | ○ | ○ |
フレームワークがシンプルであること | ○ | ○ | |
ペグダウン数が少ないこと | ○ | ○ | |
ペグダウンなしで自立できること | ○ | ○ | |
ポールをスリーブに通す行程が無いこと | × | × | |
フライを地面に広げる行程が無いこと | × | × | |
整形がし易いこと | ○ | ○ | |
シェルター転用ができること | ○ | ○ | |
アフターメンテナンスが容易なこと | ○ | ○ | |
オコモリ環境 | 身長175cmで直立するスペースがあること | ○ | ○ |
石油ストーブをインストールできること | ○ | ○ | |
結露が少ないこと | × | × | |
遮光性が高いこと | △ | ○ | |
TPUドアがあること | × | △(別売) | |
スカートがあること | ○ | ○ | |
フレキシブル環境 | 四方四面がオープン仕様になること | ○ | ○ |
四方四面がメッシュ仕様になること | × | ○ | |
出入口ファスナーの操作が容易なこと | ○ | ○ | |
キャノピーアレンジが可能なこと | ○ | ○ | |
雨天時開放可能なベンチレーターがあること | ○ | ○ | |
マッチングスコア | ◎(3P) | 0 | 0 |
○(2P) | 14 | 16 | |
△(1P) | 1 | 1 | |
×(0P) | 5 | 3 | |
スコア(MAX60P) | 29 | 33 | |
マッチング率 | 48% | 55% | |
出動回数 | 3 | 0 |
※マッチングスコアはあくまで個人的なキャンプスタイルにおける嗜好性
≫Image比較
2幕の全高は同じだが、フロアは[ネイチャーハイク/Dune10.9]は長方形、[ノースフェイス/Evabase6]は正方形に近く[ネイチャーハイク/Dune10.9]の方がやや広い。

カンガルースタイルにおける幕内レイアウト比較がコチラ。石油ストーブの暖房能はほぼ同等と思われる。

※あくまで予想イメージ
■所感
[ネイチャーハイク/Dune10.9]はオールシーズンのオコモリソロ幕として非常に魅力的な製品。[ノースフェイス/Evabase6]と比べてもフルメッシュ仕様、拡張キャノピー、TPUドアオプションの付加価値も高く、自分のキャンプスタイルともマッチしている。気になる点は3本のクロスフレームの設営負荷位かな。別売オプションのTPUドアも国内発売となったため近い内にぜひ導入したい!執筆時のフルセットにおける“Amazon”と海外サイトの“AliExpress”の総額はほぼ同等。
≪Amazon見積≫
本体:52,792円
TOPカバー:6,655円
TPUドア:6,231円
フロアシート:6,668円
▲72,346円-2170P=70,176円
≪AliExpress見積≫
本体:55,070円
TOPカバー:6,175円
TPUドア:6,175円
フロアシート:6,639円
▲74,059円-3,703C=70,356円
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