通算29回の出動を誇る我家のファミキャン主幕[オガワ/ロッジシェルターⅡ]のこれまでの軌跡を踏まえて“夏の陣”と“冬の陣”のレイアウト及び状況別のタープレイアウトについて2024年の出動指針を整理していきたい。
目次
■幕内レイアウトの陣
幕内レイアウトは暖房機器を使わない季節の“夏の陣”、暖房機器を使う季節の“冬の陣”陣立て。ザックリだが最低気温予想が15℃以上なら“夏の陣”を15℃未満の場合は“冬の陣”、選択。小生の場合、最低気温が10℃以上あれば服装で何とかなるが、10℃未満だと暖房機器を使わないと辛い。ファミキャンでは嫁娘のことを踏まえて最低予想気温を15℃に設定している。また、“冬の陣”は電気機器を使用しするために電源サイトを選ぶことが多い。
≫最低気温予想10℃以上→夏の陣(換気能優先)
≫最低気温予想10℃未満→冬の陣(暖房能優先)
≫夏の陣
自立型インナーテントを2つ内包することにより四方四面を開放して風の抜けを良くすることを第一義とした幕内レイアウト
≫冬の陣
5人用インナーテントを装着し前室に石油ストーブを配置した暖房能を第一義とした幕内レイアウト。
インナーテント内はコット&インフレーターマット*2個を配置し、電源サイトであればその間に電気カーペットをレイアウト。
■“夏の陣”と“冬の陣”の主要ギア比較
“夏の陣”と“冬の陣”各々における主要ギアはコチラ。
陣立て | 【夏の陣】 | 【冬の陣】 |
アウター テント |
[オガワ/ロッジシェルターⅡ] ※ライナーシートレス |
[オガワ/ロッジシェルターⅡ] ※ライナーシート装着 |
インナー テント |
[DOD/カンガルーテントS] [フィールドア/ポップアップメッシュテント] |
[オガワ/ロッジシェルターTC5人用インナー] |
マット | [サーマレスト/ベースキャンプL]*2 | |
コット | [ヘリノックス/コットワンコンバーチブル] | [ヘリノックス/コットワンコンバーチブルインシュレーテッド] |
テーブル | [ノースフェイス/TNFキャンプテーブルスリム][笑’s/焚き火調理台700re] | |
チェア1 | [コールマン/ファイヤープレイス フォールディングチェア] | |
チェア2 | [ニーモ/スターゲイズラグジュアリー] | [ユージャック/リクライニングローチェア] |
シェルフ | [ユニフレーム/フィールドラック]*6 | |
バーナー | [イワタニ/タフまるJr.][ソト/FUSION ST-330] | |
クッカー | [ベルモント/8インチダッチオーブンBM-256][JHQ/マルチグリドル33cm][MiliCamp/メスティンMR-250][テンマクデザイン/ステンレスケトル2.0L] | |
ジャグ | [ノースイーグル/フレーバータンク4.2L] | |
コンテナ | [FUTURE FOX/アルミコンテナ FOX-BOX M]*2、[アルバートル/ギアコンテナ AL-OB100]*2 | |
クーラー1 | [シマノ/クーラーボックス VACILAND-PRO 40L] | |
クーラー2 | [EENOUR/車載冷蔵庫 25L] | – |
ランタン | [S’more/Twinkle Grande] [Jeebel/ランタン16000mAh][CREE/充電式LEDヘッドライト] | |
焚火台 | [ANCAM/焚火台 FIRE WHIRL L][SouthLight/焚火台グリル sl-fh3722-st] | |
ファン | [HOPWINN/キャンプ扇風機10000mAh] ※扇風機として使用 |
[HOPWINN/キャンプ扇風機10000mAh] ※サーキュレーターとして使用 |
暖房1 | – | [フジカ/ハイペット] |
暖房2 | – | [アラジン/シルバークイーン] [モフア/ホットカーペット176*88cm] |
電源 | [EENOUR/ポータブル電源EB120][ハタヤ/カーサリール 10m][ハタヤ/マッキュロ 2m] | |
その他 | [Susabi/ダブルハンモックスタンド][ユニジア/パラシュート生地ダブルハンモック] | – |
キャリー | [MoonLence/幅広大型タイヤ キャリーワゴン] | – |
■タープ拡張の部位
[オガワ/ロッジシェルターⅡ]は単体でもサイド長辺側のキャノピーを半面もしくは2面を連結して手ち上げることによりタープスペースを拡張することが可能。但し、就寝時フルクローズ仕様にする際はキャノピーを閉じる必要がある。
[オガワ/ロッジシェルターⅡ]にタープを連結してタープスペースを拡張することが出来るが、それぞれ“フロント”“右サイド”“左サイド”“トップ”の4方向にタープを連結拡張することが可能。
【フロント側】⇒短辺入口側に直結もしくは小川、並列張りにて日除け&雨除けタープスペースを拡張
【サイド側】⇒長辺側に直結もしくは並列張りにて日除け&雨除けタープスペースを拡張
【トップ側】⇒過保護張りにて雨除けタープスペースを拡張
■タープ拡張の選択肢
これまでロッジシェルターⅡと多種多様のタープの併用について検証を重ねた結果、2014年に出動するタープを以下の7枚にすることに決定。サブタープの2枚はロッジシェルターⅡのデフォルトで常備、メインタープの3枚は設営スペースと天候に応じて1枚選択、OP(オプション)も季節や天候によって出動可否を選択する。焚火場を設ける場合タープ併用レイアウトで区画を専有することは出来ないためそれも踏まえてのタープ選択となる。[ユニフレーム/REVOフラップ2]はサブタープオプションに準じるが通常のタープと系統が違うためリストからは除外。
分類 | [メーカー名/製品名] | 稜線長 (cm) |
ルーフ長 (cm) |
フロント拡張 | サイド拡張 | トップ拡張 | 天候 | 省 スペース |
||||||
直結 | オガワ | 並列 | 直結 | キャノピー | 過保護 | 晴天 | 炎天 | 雨天 | 風天 | |||||
サブ | [オレゴニアンキャンパー/メッシュシェード300] | 300 | 140 | × | × | × | × | ◎ | × | ○ | ○ | × | × | ◎ |
[オガワ/システムタープペンタ] | 295 | ◎ | △ | △ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | ||
[DDハンモック/DDタープ3×3] | 300 | × | ○ | ○ | △ | ◎ | × | ○ | △ | △ | △ | ○ | ||
メイン | [オガワ/システムタープレクタ] | 350 | 295 | × | ○ | ○ | ◎ | × | × | ◎ | ○ | △ | △ | ○ |
[DDハンモック/DDタープ3.5×3.5] | 350 | × | ◎ | ○ | ○ | × | △ | ○ | △ | ○ | △ | ○ | ||
[オガワ/フィールドタープヘキサTC] | 420 | × | ○ | ◎ | ○ | × | × | ○ | ◎ | △ | × | △ | ||
オガワ/システムタープヘキサDX] | 480 | 570 | × | ◎ | △ | × | × | ○ | ○ | ○ | ◎ | △ | △ |
※あくまで私見
[オガワ/ロッジシェルターⅡ] ~タープ13種&連結式18種の軌跡~
■併用タープの選択基準
単体アレンジが豊富で汎用性の高い[DDハンモック/DDタープ300*300]、時短展開&収納が可能な[オガワ/システムタープ350*295]は常備持参、メインタープはサイトの広さと天候によって1つ選択、OP(オプション)は季節と天候によって持参可否を決定。
≫サブタープ→常備
・サイトの広さがよく分からない場合
・1テントサイトの場合
・単泊の場合
・幕内で過ごすことが多い場合
≫メインタープ→1つ選択
・タープを併用できる設営スペースあることが予め分かっているサイトの場合
・2テントサイトの場合
・連泊の場合
・雨天炎天等タープ下で過ごす時間が長い場合
≫OP(オプション)→状況に応じて選択
・横からの日差しが強い場合
・雨が続く場合
■併用タープの実例
タープレイアウトの陣は泊数と天候、そしてサイトの広さによって選択。ロッジシェルターⅡの外寸は460*350*210(h)と2ルームテントの中では比較的小型の部類に入ることに加え張り網スペースもミニマムなので一般的な区画サイトならまず張れないことはない。また、ロッジシェルターⅡ単体でも長辺側キャノピー立上げに加え、四方四面をオープン及びメッシュ仕様に出来るためタープレスでも十分運用可能であるが、特に雨天もしくは炎天の場合はタープを併用することにより快適度が格段にアップする。雨天時はロッジシェルターⅡの短辺側にタープを併用、炎天時は長辺側にタープを併用もしくはキャノピーを延長することが多い。
≫泊数(1泊/2泊以上)
≫天候(晴天/雨天/炎天/風天)
≫サイトの広さ
≫延長の陣
・キャノピー連結(サイド拡張)
長辺側キャノピー立上げポールに[DDハンモック/DDタープ3×3]や[オレゴニアンキャンパー/メッシュシェード300]を装着し日除けスペースを延長。雨天時キャノピー上に雨水が溜まるためポール長を調節し雨が流れるようにする必要がある。
≫時短の陣
・[オガワ/システムタープペンタ3×3]の直結張り(フロント拡張)
ロッジシェルターⅡの庇ポール直結により後方ポールレスで省スペースにて展開可能。タープ下スペースは狭いながらも雨除け&日除けエリアを時短展開&撤収が可能。ロッジシェルターⅡの入口パネルをオープンすることにより前室とタープ下スペースが同フロアとして使えるのも便利。
≫晴天の陣
・[オガワ/システムタープレクタ]のオガワ張り(フロント拡張)
基本晴天で時々雨の天候時を想定。400cmセッティングテープを使ってのオガワ張り。セッティングテープの長さを変更することにより設営スペースの調節可能。基本、にわか雨を含む晴天時に適応。タープフロントに加えタープサイドからアクセスできるので導線が良いがその分ルーフが短く地面との距離があるため雨撥ね量は多いので雨が続く場合には向かない。
・[DDハンモック/DDタープ3.5×3.5]の直結張り(サイド拡張)
≫雨天の陣
・[オガワ/システムタープヘキサDX]のオガワ張り(フロント拡張)
400cmセッティングテープを使ってのオガワ張り。雨天時に適応。ルーフが長く、アクセスはタープフロントのみとなり導線が悪いが、その分地面との距離短いため雨撥ね量は多いので雨の時間が長い時に広い雨除けスペースを確保することが可能。
・[オガワ/システムタープヘキサDX]の過保護張り(トップ拡張)
過保護張り。タープを先行して設営すればタープ下でテント設営作業が可能。
≫炎天の陣
・[オガワ/フィールドタープレクタTC 350*420]のオガワ張り(フロント拡張)
400cmセッティングテープを使ってのオガワ張り。ポリコットン生地で遮光性が高く良質の影を演出してくれるがその分重く、雨天時は更に水を吸って重くなるため、耐風性を考えるとオガワ張りよりも並列張りにした方が良いかもしれない。
・[オガワ/フィールドタープレクタTC 350*420]の直結張り(サイド拡張)
タープループ辺をロッジシェルターⅡの巻き上げ時のループに装着し連結しサイドを拡張。
■タープ併用の選択基準の反映
ロッジシェルターⅡと併用するタープの選択基準を2023年のファミキャンに反映させてみたのがコチラ。下線はメインとサブのタープを持参して実際にサイトに行ってから併用するタープを選ぶと仮定し併用したタープ。こうみると9回中5回はサブタープを使用、メインタープの使用は6回。システムタープヘキサDXの出番は雨天撤収となった1回。尚、『しおさいキャンプフィールド』は強風のためシステムタープペンタを設営し場合に寄ってはタープレス、『駒出池キャンプ場』は2テントサイトだがゲストファミリーがいたためメイン及びサブタープを2枚設営した。
2023 年 |
キャンプ場 | 泊数 | 区画 | 天気予報 | 陣 | メイン | サブ1st |
3月 | RECAMP 勝浦 | 2 | 2テント | 曇天 | 冬 | システムタープペンタ300*300 | |
4月 | 大洗サンビーチキャンプ場 | 2 | 1テント | 雨天 | 冬 | システムタープペンタ300*300 | |
5月 | しおさいキャンプフィールド | 2 | 1テント | 風天 | 冬 | システムタープペンタ300*300 | |
6月 | 大洗サンビーチキャンプ場 | 1 | 1テント | 晴天 | 夏 | システムタープレクタ350*295 | |
7月 | オートリゾートパーク・ビッグランド | 2 | 1テント | 晴天 | 夏 | システムタープレクタ350*295 | |
8月 | 駒出池キャンプ場 | 2 | 2テント | 炎天 | 夏 | フィールドタープレクタTC350*420 | システムタープペンタ300*300 |
9月 | 大洗サンビーチキャンプ場 | 1 | 1テント | 晴天 | 夏 | システムタープレクタ350*295 | |
10月 | 赤城山オートキャンプ | 1 | 3テント | 雨天 | 冬 | システムタープヘキサDX480*570 | |
11月 | ファクトランドキャンプ場 | 2 | 1テント | 晴天 | 冬 | システムタープレクタ350*295 | システムタープペンタ300*300 |
■まとめ
2023年のファミキャン指針は以下の2点。
【Ⅰ】最低気温予想が15℃以上の場合は“夏の陣”、15℃未満の場合は“冬の陣”で臨む
【Ⅱ】デフォルトで持参するタープは[オガワ/システムタープペンタ300*300]と[オガワ/システムタープレクタ]の2枚、炎天や雨天キャンプの予報の場合は状況に応じてメインタープを入替、オプションを選択
最近のコメント