今回は温帯睡蓮(耐寒性睡蓮)の小型種“姫睡蓮”の特徴と種類について考えてみた。
■睡蓮の種類
睡蓮は屋外越冬が可能な温帯睡蓮(耐寒性睡蓮)と、屋外越冬が難しい熱帯睡蓮の2つに大別される。更に耐寒性睡蓮の内、小型種を姫睡蓮と呼ばれ、普通種に比べ葉や花が小さく、小さめの容器でも育てることが可能のためベランダビオトープに導入し易い。
睡蓮の種類 | 温帯睡蓮(耐寒性睡蓮) | 熱帯睡蓮 | |
普通種 | 姫睡蓮 (小型種) |
||
耐寒性 | ◎ | ◎ | △ |
開花時期 | 5~11月 | 5~11月 | 7~10月 |
花弁数 | ○~◎ | ○ | ◎ |
花咲き | 昼 | 昼 | 昼/夜 |
花色 | 赤桃橙黄白 | 赤桃橙黄白 | 赤桃橙黄白青紫 |
花香 | △ | △ | ○ |
根茎 (植付位置) |
細長根 (内鉢端) |
細長根 (内鉢中央) |
球根 (内鉢中央) |
最大葉径 | 15~25m | 5~15cm | 5~15cm |
※分類は私見含む
■我家の姫睡蓮
現在、実家の35L陶器鉢水槽でコーナンドイトで購入した品種不明の姫睡蓮が開花したが、葉のサイズから見るととてもじゃないが小型種ではなく中型種のよう。
≫2023.3.31⇒植え替え
先シーズンベランダビオトープで導入するも葉は茂ったが開花せず。今シーズンは容器のサイズアップ及びリン酸比率の多い“マグァンプK”を導入し受け替え。

≫2023.6.11⇒蕾確認
最大葉径15cmと小型種らしからぬ葉のサイズとなり容器をはみ出す程の成長を見せ、植え替えから2か月強で蕾を付けてくれた。


≫2023.6.16⇒開花
実家の父親が開花を確認。今季初開花だが実際に視認は出来ず父親のガラケー写真にて確認。

■姫睡蓮12種
ネットで姫睡蓮として販売されている耐寒性睡蓮12種をピップアップ!ホームセンターで品種名が書いておらず単に“姫睡蓮(白)”、“姫睡蓮(赤)”の種は姫睡蓮の中でも大きめのものが多い傾向があるようだ。容器のサイズに制限が出やすいベランダビオトープに導入するには小型種の姫睡蓮の中でも小さめのものを選ぶと良いと思われる。姫睡蓮の中でも最小クラスと言わえる“ヘルボラ”を導入して検証してみたい。
①スノー プリンセス(白色)
②ヘルボラ(薄黄色)※姫睡蓮の中では最小クラス
③イエロークイーン(薄黄色)
④コマンチェ(薄橙色)※姫睡蓮の中では大き目
⑤レイディケリ ロゼア プロリフェラ(桃白色)
⑥リトル スー(桃橙色)
⑦ジョアンナ プリング(桃色)
⑧ピンクビューティー(桃色)
⑨アンドレアナ(濃赤色)
⑩アトレニー エルレッド(濃赤色)
⑪バーガンディ プリンセス(濃赤色)
⑫フロエベリ(濃赤色)※姫睡蓮の中では大き目
①スノー プリンセス(白色)
②ヘルボラ(薄黄色)※姫睡蓮の中では最小クラス
③イエロークイーン(薄黄色)
④コマンチェ(薄橙色)※姫睡蓮の中では大き目
⑤レイディケリ ロゼア プロリフェラ(桃白色)
⑥リトル スー(桃橙色)
⑦ジョアンナ プリング(桃色)
⑧ピンクビューティー(桃色)
⑨アンドレアナ(濃赤色)
⑩アトレニー エルレッド(濃赤色)
⑪バーガンディ プリンセス(濃赤色)
⑫フロエベリ(濃赤色)※姫睡蓮の中では大き目
■導入したい品種
最小種の黄色系の“ヘルボラ”、桃色系の“レイディケリ ロゼア プロリフェラ”、橙色系の“リトルスー”の3種が候補。
場所 | 水槽 | 大分類 | サイズ | 耐寒性睡蓮 | 花弁色 |
自宅 | プラ鉢(78L) | 普通種 | 中型 | マンカラウボン | 薄橙 |
発泡スチロール鉢 (25L) |
姫睡蓮 | 小型 | ヘルボラ | 薄黄 | |
実家 | 練り床鉢(500L) | 普通種 | 大型 | ペリーズ・ファイヤー・オパール | 濃桃 |
普通種 | 大型 | ペリーズ・ダブル・イエロー | 薄黄 | ||
普通種 | 中型 | ローズ・マグノリア | 薄桃 | ||
練り床鉢(300L) | 姫睡蓮 | 大型 | 品種不明 | 白 | |
タライ鉢(80L) | 普通種 | 小型 | マニー・サイアム | 白 | |
陶器鉢(35L) | 姫睡蓮 | 小型 | レイディケリ・ロゼア・プロリフェラ | 桃白 | |
プラ鉢(23L) | 姫睡蓮 | 小型 | リトル・スー | 桃橙 |
≫内鉢
姫睡蓮を受ける内鉢の目安は直径12~15cm、深さ7~11cmの5~7号の浅鉢もしくはそれに準じる容器のようだ。
-5号浅鉢
外寸15.5*15.5*7(h)cm/内寸13.8*13.8cm*6.6(h)cm/底寸9.5*9.5cm/重量0.5kgの常滑焼の容器。
-エコポット角型150
外寸15*15*12.5(h)cmの角型容器。
≫外鉢
-発泡スチロール鉢(25L)
現在フリーの外寸60*30*29(h)cmの[GEX/快適繁殖ケースL]には姫睡蓮最小クラスの“ヘルボラ”を導入したい。


-陶器鉢(35L)
外寸51*51*25(h)cmの[チャムオン/陶器睡蓮鉢17号]は現在品種不明の姫睡蓮を導入してあるが葉が外鉢の外にはみ出してしまっているため、練り床鉢(300L)に移動し、代わりに“レイディケリ・ロゼア・プロリフェラ”を導入したい。



–プラ鉢(23L)
現在フリーの外寸44*44*25(h)cmの[チャーム/睡蓮鉢14号]には姫睡蓮最小クラスの“リトル・スー”を導入したい。


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