冬のソロキャンシーズン真っ只中だが[オガワ/タッソTC]のアレンジパターンについて改めて整理してみる。ヘキサとヘプタスタイルで実際にキャンプで過ごしたことを踏まえて各スタイルの所感をまとめてみた。
■タッソTCのアレンジパターン
[オガワ/タッソTC]は拡張辺パネルを2枚備えており、0枚開放だとボトムが六角形(ヘキサ)、1枚開放すると七角形(ヘプタ)、2枚開放すると八角形(オクタ)の形状に変化する。それに伴い高さも250cm⇒220cm⇒195cmと低くなっていく。オクタスタイルは身長175cmの小生にとっては幕内で直立できるスペースが極めて少ないのと、入口パネルの幕内からのチャックの開放が腰を曲げて低く手を伸ばす必要があり大変なので使用していない。

■仕様比較
独自算出方によるとボトム面積はヘプタの方がヘキサより1辺分広く体積もやや広くなる。ボトムが広くなることで冬キャン時の石油ストーブのレイアウトがし易くなる一方、幕壁の角度が水平寄りになりかなり屈まないと出入り口のファスナー操作が出来ない。
ヘキサスタイル | ヘプタスタイル | オクタスタイル | |
フライ重量(kg) | 6.3 | ||
ポール重量(kg) | 1.0 | ||
外寸(cm) | 415*370*250(h) | 430*430*220(h) | 480*480*195(h) |
全高(cm) | 250 | 220 | 195 |
ボトム形状 | 六角形 | 七角形 | 八角形 |
ボトム面積(m3) ※辺185cm正六角形/正七角形/正八角形と仮定して算出 |
8.9 | 12.4 | 16.5 |
幕内体積(m3) ※辺185cm正六角形/正七角形/正八角形と仮定して算出 |
7.4 | 9.1 | 10.7 |
■ポールアレンジ
ポールアレンジの軸となるのはヘキサ及びヘプタ共に2パターン。汎用性高いのはやはりヘキサスタイルだが、冬キャン且つ設営スペースが確保できればヘプタスタイル130cm*2のキャノピーアレンジが使い勝手が良いかな。
ポール | ヘキサスタイル | ヘプタスタイル |
140cm*1 | × | ○ |
130cm*2 | × | ○ |
190cm*1/130cm*1 | ○ | × |
190cm*1/130cm*2 | ○ | × |
-ヘキサスタイル
↓190cm*1/130cm*2
タッソTCの幕内アレンジ中最大の幕内空間を誇る。別売りOPのメッシュスクリーンを取り付けることも可能。


↓190cm*1/130cm*1
雨天時の雨の侵入の少ないキャノピーアレンジ。最も汎用性の高いキャノピーアレンジ!
-ヘプタスタイル
↓140cm*1
テント開放口が最小となるキャノピーアレンジ。


↓130cm*2
幕内からの視界が広いタープアレンジ。フロアもヘキサスタイルに比べ1辺分広いので石油ストーブを配置してもレイアウトし易いが、幕壁が寝ているので出入り時のファスナー開閉作業がやり難い。
■オプション
メッシュスクリーンとハーフインナーはメーカー純正オプションとなる。フルクローズ時の出入口ファスナーのアクセスはヘプタスタイルは幕壁の角度が寝ているため屈んで手を伸ばさないと開閉できないため地味につらい(>_<)。
オプション | ヘキサスタイル | ヘプタスタイル |
純正メッシュスクリーン | ○ | × |
純正ハーフインナー | ○ | × |
石油ストーブレイアウト | △ | ○ |
ハイコット | ○ | ○ |
出入口パネルのファスナー開閉 | ○ | × |
≪メッシュスクリーン≫
メッシュスクリーンを装着することにより幕内空間を最大化することが出来きデュオのみならずトリオにも対応可能。
≪ハーフインナー≫
インフレーターマット2枚、もしくはハイコット1個を設置することが出来る。タッソTCは虫のいない冬に使用することが多いので展開撤収が楽がコット寝にすることが多くその実出動の機会は少ないかと思いきや最近の冬キャンでは冬でも虫がいることが多く今後の使用頻度は高くなることが予想される。
■タープ併用
そもそもソロキャンではタープレスで事足りるが雨天時もしくは炎天時、そしてツーマンソロ、スリーマンソロキャン時は別途タープを張ると快適さが増す。以下、タープ連結アレンジ3種。何れもヘキサスタイルでタープを併用アレンジ。
・[オガワ/システムタープレクタ]
タープアダプタ経由で連結。雨に濡れない動線は確保できない。


・[オガワ/フィールタープレクタTC]
ヘキサスタイルの前面パッカーンスタイルのセンターポールに連結。色味が同系なので一体感がある。遮光性が強く火の粉にも強い。


・[オガワ/システムタープヘキサDX]
雨天時にタープを先行設営することによりタープ下でテント設営作業が可能。ヘプタスタイルだとタープポールが干渉して設営できない。
■まとめ
『ヘキサ>ヘプタ』
○設営スペースがミニマムで区画サイトにも収まり易い
○キャノピーアレンジパターンがヘプタより多い
○オプションのメッシュスクリーンを装着することにより幕内拡張が可能
○出入口のファスナー開閉がヘプタより容易
○暖房効率がヘプタよりやや高い
×幕内スペースがヘプタに比べ狭い
×耐風性がヘプタより若干劣る
『ヘキサ<ヘプタ』
○幕内スペースがヘプタに比べ広い
○耐風性がヘプタよりやや高い
×設営スペースが広く必要で狭めの区画サイトだと収まらない
×キャノピーアレンジパターンがヘキサより少ない
×オプションのメッシュスクリーンを装着することが出来ない
×出入口のファスナー開閉が幕壁が寝ているためヘキサよりやり難い
×暖房効率がヘプタより低い
ヘキサ&ヘプタ比較
ヘプタスタイルで何気に辛いのはフルクローズ時の出入口ファスナーの開閉作業(>_<)。幕壁が寝ているためかなりしゃがみ込まないとファスナー開閉作業が出来きず、雨天等で地面が濡れている場合は気を抜くとズボンが汚れる(´;ω;`)ウゥゥ。ヘキサスタイルでもソロで使う分には必要十分な幕内空間を有していること、狭めの区画サイトでも設営スペースが大体確保できること、キャノピーアレンジが豊富で別売OPのメッシュスクリーンにも対応しているため自ずとヘプタスタイルより出番が多くなる!
タッソTC | ヘキサスタイル | ヘプタスタイル |
フライ重量(kg) | 6.3 | |
ポール重量(kg) | 1 | |
外寸(cm) | 415*370*250(h) | 430*430*220(h) |
全高(cm) | 250 | 220 |
ボトム形状 | 六角形 | 七角形 |
ボトム面積(m3) ※辺185cm正六角形/正七角形/正八角形と仮定して算出 |
8.9 | 12.4 |
幕内体積(m3) ※辺185cm正六角形/正七角形/正八角形と仮定して算出 |
7.4 | 9.1 |
区画レイアウト | ○ | △ |
幕内レイアウト | ○ | ◎ |
幕内拡張 | ○ | × |
キャノピーアレンジ | ◎ | ○ |
ファスナー開閉 | ○ | × |
暖房効率 | ◎ | ○ |
耐風性 | ○ | ◎ |
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