話題の新作テント[ゼインアーツ/ロロ]を所有テントやタープと比較しながら解剖検討してみた。

※メーカーHPより引用
■仕様
メーカーHPより抜粋した仕様はコチラ。
使用時サイズ 530*435*285(h)cm
収納時サイズ 75*35*35cm (キャリーバッグサイズ)
重量 約17kg
材質 本体:75Dシリコーンポリエステルリップストップ・遮光PU加工 ( 耐水圧1,500mm )
インナーテント(ウォール):68Dポリエステルタフタ
インナーテント(ボトム):150Dポリエステルオックス・PU加工 ( 耐水圧1,500mm )
センターポール:A6061 / φ32mm / 全長285cm
フレーム一式:A6061 / φ14.5mm・φ16mm
ロープ:ポリプロピレン / φ4mm
キャリーバッグ:150Dポリエステルオックス
ポールケース:150Dポリエステルオックス
ロープケース:150Dポリエステルオックス
セット内容 本体、インナーテント、センターポール、フレーム一式、ロープ、
キャリーバッグ、ポールケース、 ロープケース
価格:¥149,930(税込)
■所有3テント比較
[ゼインアーツ/ロロ]と所有3幕[オガワ/ロッジシェルターⅡ][オガワ/タッソTC][スモア/ディーパー]を比較してみた。
-上見イメージ比較
上見イメージからすると明らかにロロが一番広い。
-4幕仕様比較
[ゼインアーツ/ロロ]と[オガワ/ロッジシェルターⅡ]の最適使用人数(私見)は4名だが、[オガワ/タッソTC]と[スモア/ディーパー]は2名。
メーカー | Zanearts | Ogawa | Ogawa | S’more | |
製品名 | LOLO | Lodge Shelter Ⅱ | TassoT/C | Deeper | |
タイプ | ティピー&アーチ | 鉄骨 | ティピー | ドーム | |
ペグダウンなしで自立 | 不可 | 可 | 不可 | 可 | |
ポールをスリーブに通す行程 | 有 | 無 | 無 | 有 | |
外寸(cm) | 530*435*285(h) | 460*350*210(h) | 415*370*250(h) | 460*230*180(h) | |
パッケージ(cm) | 75*35*35(h) | 92*36*54(h) | 74*24*24(h) | 63*25*25(h) | |
重量(kg) | 17 | 26.1 (フライ9.7/ポール16.4) |
10.5 (フライ6.3/ポール1.0/付属品3.1) |
8 | |
フロア面積(m2)※予測値 | 20 | 16 | 9 | 10 | |
体積予測値(m3)※予測値 | 30 | 24 | 8 | 15 | |
暖房能(℃)※予測値 | 7 | 10 | 20 | 15 | |
フレームポール(本) | 6 | 15 | 1 | 4 | |
生地 | ポリエステル | ポリエステル | ポリコットン | ポリエステル | |
インナーテント | 付属 | 別売 | 別売 | 付属 | |
インナー寸(cm) | 395*230*280?(h) | 340*220*205(h) 340*150*205(h) |
360*150*200(h) | 210*140*140(h) x2 |
※正確な仕様は各製品HP参照のこと
■[オガワ/ロッジシェルターⅡ]比較
インナーテントサイズがほぼ同等の[オガワ/ロッジシェルターⅡ]と少し詳しく比べてみた。
-上見イメージ比較
インナーテントの広さはほぼ同等だが、ロロの方が前室が広い。
<インナーテント外寸>
・[ゼインアーツ/ロロ]:395*230cm
・[ゼインアーツ/ロロ]:340*220cm
-仕様比較
ロッジシェルターⅡはインナーが別売りで5人用TCインナー(7.5kg)含めた重量は33.6kg、PVCマルチシート(3.4kg)を含めると37kgとかなりの重さ。対してロロはインナーテント含めての重量が17kgでその差は20kgにも及ぶ!
メーカー | Zanearts | Ogawa | |
製品名 | LOLO | Lodge Shelter Ⅱ | |
タイプ | ティピー&アーチ | 鉄骨 | |
ペグダウンなしで自立 | 不可 | 可 | |
ポールをスリーブに通す行程 | 有 | 無 | |
外寸(cm) | 530*435*285(h) | 460*350*210(h) | |
パッケージ(cm) | 75*35*35(h) | 92*36*54(h) | |
重量(kg) | 17 | 37 (フライ9.7/ポール16.4/5人用TCインナー7.5/PVCマルチ3.4) |
|
フロア面積(m2)※予測値 | 20 | 16 | |
体積予測値(m3)※予測値 | 30 | 24 | |
暖房能(℃)※予測値 | 7 | 10 | |
フレームポール(本) | 6 | 15 | |
生地 | ポリエステル | ポリエステル | |
インナーテント | ○ | △(別売) | |
インナー寸(cm) | 395*230*280?(h) | 340*220*205(h) 340*150*205(h) |
※正確な仕様は各製品HP参照のこと
-比較所見
以下、ロロとロッジシェルターⅡの有利、不利だと思う私見ポイント。シルエットは1ポールとアーチテントが融合した独奏的なフォルムのロロの方が目立つかな。
◇ロロ>ロッジシェルターⅡ
-4人用インナーテントが標準で付属⇒ロッジシェルターⅡは別売り
-インナーテントサイドが開放可能⇒ロッジシェルターⅡの5人用TCインナーはサイド開放不可
-前室が広い⇒ロッジシェルターⅡの方が狭い
-重量が軽い⇒別売り品含めるとロッジシェルターⅡの方が約20kg重い
◇ロロ≒ロッジシェルターⅡ
-スカートが付属⇒ロッジシェルターⅡも同様
-前面両側面の三方がメッシュ仕様になる⇒ロッジシェルターⅡも同様
-フロントバイザー装備⇒ロッジシェルターⅡも出入口に庇が付いており雨天時雨が幕内に侵入し難い
-フロントパネルをキャノピー立上げ可能⇒ロッジシェルターは長辺側両面のパネルを片面もしくは両面キャノピー立上げが可能
-単独設営が可能⇒両幕とも単独設営が可能
◇ロロ<ロッジシェルターⅡ
-フライを地面に広げる必要がある⇒ロッジシェルターⅡはフライを被せる作業をスチールフレームの屋根の上で実施することが出来きるため地面に広げずに済むので雨天設営撤収時に便利
-ペグダウンなしで自立できない⇒ロッジシェルターⅡはスチールフレームを組んでから位置調整が可能
-区画レイアウトが難しい⇒ロッジシェルターⅡはフロアが長方形でサイトレイアウトが容易
-インナーテントの形状が台形でレイアウトがし難い⇒ロッジシェルターⅡのインナーテントは長方形でレイアウトが容易
-幕内にポールがある⇒ロッジシェルターⅡは幕内にポールは無い
-暖房効率が悪い⇒ロッジシェルターⅡのほうが暖房効率がやや良いと思われる
■所有4タープ比較
[ゼインアーツ/ロロ]は前室が広く3面メッシュ及びオープン仕様になるに加えフロントパネルを跳ね上げることが出来るためそもそも単独ファミキャンでのタープ併用の必要性は低いのだが、一応所有タープ4幕との併用イメージを考えてみた。上見イメージ比較はコチラ。

[ゼインアーツ/ロロ]は所有タープとの連結は一般的な区画レイアウトに配置するのは中々に厳しい感がある。併せるとしたら小型レクタタープの片方のルーフをテント入口側に被せる形で連結するのが良いかな。オガワ張りはティピーポール頂点から連結させれば可能だが、結構面倒そう。
■インナーテント代替
所有のインナーテント及びコットを配置してみた。デュオで使うならそもそも[ゼインアーツ/ロロ]は広すぎるため、インナーはやはり純正の吊り下げ型インナーが一番マッチしていると思われる。
■まとめ
[ゼインアーツ/ロロ]はティピー型及びアーチ型(トンネル型)を融合させた独創的なフォルムを有する2ルームテント。実際に公園で乾燥デイキャンをしている姿をみたがかなりカッコ良く目を惹いた♪設営行程はやや多い感があるが総重量20kg未満で2ルームテントとしては普通。「前室が広く前面両側面の3方が開放及びメッシュ仕様になること」「インナーテント及びインナーテント側のフライが開放できること」が魅力。幕内が広いため暖房効率が悪いので冬キャンは石油ストーブ1台だと寒いことが予想される(使用は自己責任)。非常に魅力的な幕ではあるが3人家族の我家でちょっと広すぎるし、石油ストーブ1台での暖房効率を考えると我家の導入するには至らず。というかそもそも入手が激困難だけど。

※メーカーHPより引用
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