火起こし器を考える2022 ~10製品比較検討編~

キャンプでのBBQ実施率が最近上昇しておりほぼ毎回のように実施している。理由は娘が焼肉の味が分かるようになり、リクエストが多いため。網BBQの炭起しとメンテナンスが面倒で、鉄板BBQに移行した時期もあったが、鉄板は厚ステーキを焼くには適していても、薄切り肉BBQで脂の多い部位を焼くと油跳ねが酷くて、今は脂が炭床に落ちる網BBQに戻っている。鉄板BBQの油跳ねを対策した製品もあり魅力的だが、火元がガスなので補完には至っていない。

 

網BBQに必須な炭起しで便利なのがチャコールスターターとも呼ばれる火起こし器!現在は[テンマクデザイン/5WAYチャコールスターター]を使用している。また、別途火消つぼとして[クオルツ/ステンレス炭火火消し壷]を持参している。


 

今回は“火起こし器”にスポットを当て、個人的に気になる10製品をピックアップし比較検討してみる。

■ピックアップ10製品

個人的に気になっている火起こし器を所有歴のある2製品含む10製品をピップアップ!

①[バンドック/フォールディング炭火起こしBD-496]
②[グリーンライフ/火おこし兼用火消しつぼ ステンレス]
③[ユニフレーム/チャコスタll]
④[コールマン/チャコールスターター]※過去所有
⑤[武田コーポレーション/2WAY火起こし火消しつぼ]
⑥[キャプテンスタッグ/火消しつぼ火起し器セットUY-7023]
⑦[キャンビングムーン/折りたたみ火起し器]
⑧[キャプテンスタッグ/チャコールスターターM-6638]
⑨[キャプテンスタッグ/火消しつぼ火起し器セットUY-7024]
⑩[テンマクデザイン/5WAYチャコールスターター]※所有


■仕様比較

オレンジ字は火起こし機能に加え火消し機能も備える製品。コンパクトに折りたたむことは出来ないが、火起こし器と火消つぼを2つ用意する必要はないのが利点。最近のキャンプ場だと灰捨て場が近くにあるので火消つぼなしでも自然消火を待って焚火台毎炭捨て場まで持っていき灰を捨てることが出来るため毎回必要なわけではないのが悩み処。尚、体積の項目は火起こし部の外寸からの想定値で炭量の目安として算出している。

※正確な仕様は各製品HP参照のこと

■10製品毎の特長

①[バンドック/フォールディング炭火起こしBD-496]

火消しつぼ&火起し器19*15*21(h)cm/収納寸22*15*6(h)cm/重量0.81kg。軽量コンパクトな折りたたみタイプの四角柱型の火起こし器。個人的に折りたたみタイプは開口部が三角形より、四角形の方が使い易い印象。

 

②[グリーンライフ/火おこし兼用火消しつぼ ステンレス]※火消つぼ兼

火起し器17.5*16*25.5(h)cm/左同/重量1.12kg。錆びにくいステンレス製の円柱型の火起こし兼用火消つぼ。使用が進むにつれ蓋の開閉がし難くなるというレビューが多いが、火消つぼ兼用モデルでは圧倒的な人気を誇る製品。安価なスチールモデルのラインナップもある。



 

③[ユニフレーム/チャコスタll]

火起し器17.5*16*25.5(h)cm/収納寸28*19*3(h)/重量1.2kg。三角柱型の折りたたみ火起こし器。BBQグリルの上で火起こしすることを考えると三角柱より四角柱もしくは円柱型の方が使い易い印象。

 

④[コールマン/チャコールスターター]

火起し器17.5*16*25.5(h)cm/収納寸28*19*3(h)/重量1.2kg。四角柱型の折りたたみ火起こし器。以前使用していた製品だが、使い勝手は上々。譲渡しなければ良かったと思っている優良火起こし器。価格が高めなのが難点。

 

⑤[武田コーポレーション/2WAY火起こし火消しつぼ]※火消つぼ兼

火起し器27*16.5*29(h)cm/左同/重量1.25kg。火消つぼ兼の円柱型火起こし器。安価。

 

⑥[キャプテンスタッグ/火消しつぼ火起し器セットUY-7023]※火消つぼ兼

火消しつぼ19*19*24(h)cm/火起し器16*16*20(h)cm/重量1.5kg。火消しつぼの内側に火起こし器がマトリョーシカの様に内包できる製品。火消し部と火起こし部が別々なので一体型に比べると蓋の開閉に支障が出難いという利点があるが、その分収納時のサイズが大きい。

 

⑦[キャンビングムーン/折りたたみ火起し器]

火起し器16.6*16.5*29(h)cm/収納寸30*18*3(h)/重量1.5kg。四角柱型の折りたたみ火起こし器。炭量は多め。

 

⑧[キャプテンスタッグ/チャコールスターターM-6638]

火起し器23*26*28(h)cm/収納寸28*22*38(h)/重量1.7kg。大容量タイプの変形四角柱型の折りたたみ火起こし器。標準サイズのラインナップもあり炭量は少ないが収納時が軽量コンパクト。


 

⑨[キャプテンスタッグ/火消しつぼ火起し器セットUY-7024]※火消つぼ兼

火消しつぼ:21.5*20*29(h)cm/火起し器:18*18*20(h)cm/重量1.7kg。火消しつぼの内側に火起こし器がマトリョーシカの様に内包できる円柱型の製品。火消し部と火起こし部が別々なので一体型に比べると蓋の開閉に支障が出難いという利点があるが、その分収納時のサイズが大きくなる。⑥の製品のサイズアップモデルに地面と距離を置ける脚も付属している火起こし&火消つぼのオールインワンパッケージ。

 

⑩[テンマクデザイン/5WAYチャコールスターター]※所有

火起し器20*20*30(h)cm/収納寸27.5*22.5*9(h)/重量2.83kg。火起こし機能以外に、焚火台、ロケットストーブ、スモーカー、BBQコンロの計5WAYで使用できる製品だが、我家では専ら火起こし機能のみ使用。炭量は多めで使い易いが、それ以外の機能を使わないなら1WAYもしくは火消しつぼ機能付きの2WAYタイプの方が使い勝手が良いかなと思う。

 

■タイプ別

火起こし器は以下の2つに大別される。形状は三角柱、四角柱、円柱の3種類があり、個人的には四角柱が使い易い印象。

【Ⅰ】火起こし器専用モデル

おりたたみ可能なモデルが多く収納時にコンパクトになるのが利点。火消つぼは別途用意する必要がある。

・[バンドック/フォールディング炭火起こしBD-496]
・[コールマン/チャコールスターター]
・[キャンビングムーン/折りたたみ火起し器]
・[キャプテンスタッグ/チャコールスターターM-6638]
・[テンマクデザイン/5WAYチャコールスターター]

【Ⅱ】火起こし器兼火消しつぼ兼用モデル

火消しつぼを別途用意する必要はないが折りたためず収納時のサイズが大きい。コンパクトな一体型と熱劣化の影響の少ない分離型に大別される。

≪一体型≫
・[グリーンライフ/火おこし兼用火消しつぼ ステンレス]
・[武田コーポレーション/2WAY火起こし火消しつぼ]

≪分離型≫
・[キャプテンスタッグ/火消しつぼ火起し器セットUY-7023]
・[キャプテンスタッグ/火消しつぼ火起し器セットUY-7024]

■まとめ

我家のキャンプスタイルに置いてファミキャンではオートサイト利用がメインで、灰捨て場も近くにあることが多いため火消つぼの昨日は必ずしも必要ではないが、ソロキャンではフリーサイトの利用も多く灰捨て場が遠いことが多い。そしてこれからはソロキャンシーズンに突入することもあり、火消壺兼用モデルで熱劣化の影響の少ない分離型の火起こし器が一番マッチしているという結論に至る。第一候補に選んだのがコチラ。

・[キャプテンスタッグ/火消しつぼ火起し器セットUY-7024]
火消しつぼ:21.5*20*29(h)cm/火起し器:18*18*20(h)cm/重量1.7kg。
折りたたみ不可で収納時のサイズも大きいが、火消しつぼ兼用で地面を保護する脚付きで機能的には申し分ない。最新モデルの型番はUY-7024だが前期モデルM-6625でもOK。


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