屋内ガラス水槽2022 ~リセット編~

屋内ガラス水槽でミナミヌマエビが元気に繁殖している一方、メダカが次々に墜ちていくという事象に遭遇。その理由を考察してみた。

①酸素不足
ミナミヌマエビは酸素消費が少なく、溶存酸素が少なくても生存可能のため、溶存酸素低下のためメダカだけが墜ちた可能性がある。メダカは強い水流が苦手ということで壁掛けフィルターの流出をプラケースと産卵床で抑えたしまった結果、逆に水の循環が悪くなり、餌のやりすぎもあって水面に油膜が発生し更にメダカの酸素不足を助長してしまったのかもしれない。水草の入れすぎによる夜の酸素不足の可能性は低い。

②pH値
諸説あるが、メダカ飼育に適した水は中性~弱アルカリ性(pH7~7.5)、ミナミヌマエビ飼育に適した水は弱酸性~中性(pH7~7.5)と言われている。水質が弱酸性にかたむいたためにメダカは徐々に衰弱、逆にミナミヌマエビは元気になった可能性もある。

③水温
諸説あるがメダカの生存水温は2~38℃で最適水温23~26℃、ミナミヌマエビの生存水温は5~28℃で最適水温は23~27℃。屋内ガラス水槽の夏休みの水温は26~30℃で両種の最適水温より若干高かったが、主原因とは考えにくい。

屋内メダカ数が少なくなったこと、娘のメダカ観察日記の終了したこともあり、屋内ガラス水槽をリセットすることにした。


 

プラスチックケースに生えたコケを食べるために集まったミナミヌマエビも複数回に分けて屋外水槽に移動。少し前に生まれた稚エビも結構沢山いる。


 

メダカとスジシマドジョウ、ミナミヌマエビの生体、流木や水草を撤去し屋外水槽へ移動。“琥珀光”メダカは陶器水槽、スジシマドジョウは水深の浅い発泡スチロール水槽、ミナミヌマエビは各水槽に分散して引っ越し。





 

“オロチ”メダカは上見だと一見オタマジャクシにも見える。後、上見だと“幹之”と“楊貴妃”は見栄えが良い。“琥珀光”は一見地味だが高級感あるが、綺麗な尾びれは良く見えない。…メダカ成体を観察していたら針子を3匹発見!とりあえず2匹は発泡スチロールの稚魚ケースに移動。1匹は捕獲できず。どうやら知らぬ間に産卵孵化していた模様。産卵床には卵は無かったので流木もしくは水草に産卵したのだろう。







 

いざ、水槽をリセットしようと思ったら…水槽内にミナミヌマエビの孵化したばかりの極小の稚エビを多数発見!小さすぎて移動も困難(´;ω;`)ウッ…



 

とりあえず、水槽リセットを取り止め、屋外水槽に移動できるサイズに成長するまで見守ることに…水が濁っていたため水槽の水を半分程入れ替え。折角なので前々から気になってきた“淡水コシオリエビ”を導入しても良いかなと思い、ブロックレンガと石を使ってトンネルを作ってみた。混泳可能ならグッピーのペアも投入したいところだが増えすぎて困る未来も想定されるため悩み処。



 

“淡水コシオリエビ”は高水温に弱いとのことなので秋になったら導入しようかな…でも売っている店が少ないんだよな~。ちなみに再セットアップ時の水温は27℃。

<淡水コシオリエビ>
最大体長 → 3~5cm
温度 → 18~24℃
水質 → 弱酸性~中性
餌 → 生餌、人工飼料

・南米サウスコーンを中心に分布する淡水産のコシオリエビの1種。
・左右で大きさの異なる2本のハサミと後端の足が退化しているため6本に見える足が特徴でエビとなっているがヤドカリに近い品種。
・水槽内では物陰を好み、流木や石の下にもぐるように身を潜め、周囲にあわせて若干体色が変えることが可能で色の個体差がある。
・脱皮時の抜け殻には体色が残り、綺麗な形を留める。抜け側は捕食するので直ぐに撤去しない。
・水質は中性~弱酸性のきれいな水、水温は低水温を好むため高水温になる夏には水温管理が必要
・温和な性格のため混泳は可能だが理想は単独飼育、混泳する場合は土管や塩ビパイプや割った植木鉢等で隠れる場所を作った方が良い。
・雑食性で繁殖も可能だが、稚エビはかなり小さくて成体に成長させるのは困難

↓参考にさせて頂いたサイト

淡水コシオリエビ@チャーム


 

極小稚エビは沢山いるが一見すると空の水槽のようなので…屋外水槽から“楊貴妃”“スーパー幹之”“オロチ”メダカを1匹ずつ再投入。

容量26Lのガラス水槽にメダカ3匹とミナミヌマエビ稚魚と少ない構成なので水替え頻度は少なくても大丈夫そう。

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