ベランダビオトープ2022 ~墜ちる原因とエアレーション対策編~

ここ最近のベランダ陶器ビオトープ水槽の墜ち率が高い。ちなみに屋内ガラス水槽の墜ち率は低く落ち着いている。ミナミヌマエビは生存しているため、水質の急激の悪化ではないように思える。

■墜ちる原因

墜ちた原因を思いつく限り考えてみた。

墜ちた主原因 副要因 対策
水質 アンモニア中毒、亜硝酸塩中毒、過密飼育、Ph、水温急変、油膜、肥料 水替え頻度UP
給餌 不足、過剰 量と頻度の調節
暑さ 猛暑、高水温 日除け、水槽用ファン
酸欠 過密飼育、高水温、水草過剰 水替え、エアレーション、噴水、水草減
病気 白点病、水カビ病、尾ぐされ病 早期隔離
天敵 ヤゴ、カラス、セキレイ ネット
寿命 飼育環境下では2~3年  

■対策

メダカ日誌から墜ちた際の傾向を考察し対策を考えてみた。

・最高気温36℃以上のときの墜ち率が高い⇒水温上昇による酸素不足
・生体投入後3~4日後の墜ち率が高い⇒窒素中毒
・体の大きい個体が墜ち率が高い⇒寿命、餌不足
・泳ぎが緩徐になった個体や痩せた個体は大体翌日堕ちている⇒病気、亜硝酸塩中毒、酸素不足

ここから導き出させれる墜ちた主な原因は水質悪化及び高水温の2つが考えられる。その対策として以下の2点を実施してみる。

①「エアレーションの導入」
「高水温時の酸素不足」、「夜間の水草による酸素消費」の解消を期待してエアポンプを導入しエアレーションを導入!

②「水替えスパンの短縮」
水替えの頻度を3日に1回とし、全水量の約4分の1(8L)を入替。入れ替えの時間帯は汲み置きした水と温度差が少ない早朝に実施。

効果検証のために懲りずにオロチメダカの若体5匹/550、プラチナ幹之目赤成体5匹/768を投入。紅白黒の3色のコントラストが綺麗♪

<水槽構成>成体⇒全13匹
・オロチメダカ若体(6)
・プラチナ幹之メダカ(5)
・楊貴妃メダカ(2)
※ミナミヌマエビ混泳

エアレーションはソーラーエアポンプ[Biling/ソーラーエアーポンプ]の導入も考えたが、我家のマンションのベランダには電源があるため、電源駆動タイプのエアポンプ[水作/水心SSPP-3S]を導入することに決定。




 

■エアレーションの設置

[水作/水心SSPP-3S]1510、[アクアライズ/チューブ2m]100、[アクアライズ/セラミック製エアストーン]200を接続。

 

成体投入の翌日に陶器水槽に設置。エア量は最小モードで容器の端に設置。エアストーンの泡が思ったより大きく結構な水流が発生したため“ミズトグサ”の横に、且つ産卵床で抑える形でセット。

以前キャンプで使っていた[ハヤタ/屋外用SK防雨型延長コード10m]を延長コードとして使用。


■結果

エアレーション導入日から天気が悪く朝方の水温も26℃と高くならず、昼型の最高気温も30℃程と低かったため高水温対策の効果の可否は分からず。2泊3日のキャンプから帰宅後、3体墜ちを確認したが原因は不明。

-エアレーション設置1日目⇒墜ち体なし
-エアレーション設置2日目⇒堕ち体なし、水替え、朝の水温26℃
-エアレーション設置3日目⇒自宅不在で未確認
-エアレーション設置4日目⇒自宅不在で未確認
-エアレーション設置5日目⇒堕ち体(-3)

エアレーション導入から5日間の自宅地域の気象データ。8/19以外は曇り空で気温も日照時間も少ないため、高水温対策が功を奏したかは不明。

項目 降水量計(mm) 平均
気温(℃)
最高
気温(℃)
最低
気温(℃)
平均湿度(%) 平均風速(m/s) 日照
時間(hr)
DAY
8月17日 7 27 31 23 79 1.9 4.8 day31
8月18日 6 25 29 23 85 2.1 3.8 day32
8月19日 0 27 33 22 63 2.5 12.2 day33
8月20日 2 26 30 22 85 1.5 2.1 day34
8月21日 1 26 29 23 83 2.1 0.6 day35

■まとめ

屋外ビオトープ水槽を立ち上げて約1か月が経過し恐らくバクテリアはある程度定着していると思われる。墜ちた原因として「高水温」「水質悪化」の可能性を考え、エアレーションの導入、水替え頻度を短縮を実施した結果、墜ち率は減ったものの、最高気温35℃を越える超猛暑日もなかったため、2つの対策が功を奏したとはまでは行かない。只、エアレーションにより水流が生まれ、容器内の水が循環している感があり、油膜も起こり難くなりメダカにとっては好ましい環境な印象があるため暫くエアレーションは続けていく予定。只、エアストーンの泡が大きく水流が思ったより発生してしまうため泡の細かいタイプに変更する予定。

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