アルペン店舗で展示されていたドーム型シェルター[ミニマルワークス/シェルターG]がソロキャンおこもり幕として気になったので解剖検証してみた。
目次
■仕様
【外寸】350*300*170(h)cm
【収納寸】φ25*65cm
【重量】6.4kg
【素材】スキン:リップストップナイロン40D 耐水圧2000mm、ルーフ:ポリエステル75D TPU、ポール:ジュラルミン
【セット内容】スキン*1、収納袋*1、TPUルーフ*1、メインポール*2、サブポール*2、ペグ*8
≪純正オプション≫
現時点では吊り下げ型インナーテントのラインナップはなく、入口パネルに装着できるクリアウォールとメッシュウォールが別売オプションとして設定されている。
・[ミニマルワークス/シェルターG用TPU ドア]
後付のクリアウォール。幕内から暖を取りつつ幕外の景色を望むことが出来る。冬キャンにあると便利。
・[ミニマルワークス/シェルターG用メッシュドア]
後付のメッシュウォール。虫の侵入を予防しつう、ある程度の換気も可能。
≪インナーテントイメージ≫
純正のインナーテントはないため、所有の[ヘリノックス/タクティカルコットテントソロインナーメッシュ]を使用するとするとこんな感じ。縦横どちらでも配置可能かな。
■タープ併用イメージ
[ミニマルワークス/シェルターG]はキャノピーアレンジが出来ない。また、生地が薄く遮光性も弱い。そのため夏の炎天下無風状態では前後面入口パネルを開放&フルメッシュ仕様にしても幕内はサウナ状態になることが必定(>_<)。ということで手持ち及び気になっているタープとの併用をイメージしてみる。尚、イメージ図は外寸で作成しているため実際にはルーフに角度が出来るためもう実査の設営での上空視点はもう少し小さくなる。
①[Soomloom/レクタタープTC300*385cm]
過保護張りや重ねて張るにはサイズが小さいため併用するなら単独設営がベター。

②[オガワ/フィールドタープレクタDX350*420cm]※未所有
過保護張りは可能だが、片ルーフ配置はかなりタイト。化繊モデルに加え今年TCモデルもラインナップ。日除け用途ならTC生地の方が良質な影を提供してくれる。

③[テンマクデザイン/PEPOタープ380*420cm]
過保護張りや片ルーフに重ねるアレンジが選択出来きサイズ感的には所有レクタタープの中ではベスト。タープ下のスペースも若干だが確保可能。

④[Soomloom/ヘキサタープTC420*540cm]
過保護張り及び片ルーフに重ねるアレンジが可能な上に、タープ下のスペースも広く確保することが出来る。所有レクタタープの中での相性はベストかも。

⑤[ゼインアーツ/GEU TP-003 490*530cm]※未所有
炎天下時はオープン仕様、雨天時はクローズ仕様で過保護張りが可能。タープ下のスペースも若干だが確保できる。ん~適正価格の在庫があれば是非補完したい!

■VS [オガワ/タッソ]
小生のソロキャン主幕[オガワ/タッソTC]と、化繊幕[オガワ/タッソ]を諸々比べてみた。
≪仕様比較≫
3幕の仕様比較はコチラ。
メーカー | ミニマルワークス | ogawa | ogawa |
製品名 | シェルターG | タッソ(ヘキサ) | タッソTC(ヘキサ) |
参考価格 | ¥118,800 | ¥46,200 | ¥58,300 |
フレームワーク | ドーム型シェルター | 1ポールシェルター | 1ポールシェルター |
ペグダウンなしで自立 | 可 | 不可 | 不可 |
外寸(cm) | 350*300*170(h) | 415*370*250(h) | 415*370*250(h) |
パッケージ(cm) | 65*25*25(h) | 74*22*22(h) | 74*24*24(h) |
重量(kg) | 6.4 | 6.8 (フライ3.1/ポール1.0/付属品2.7) |
10.5 (フライ6.3/ポール1.0/付属品3.1) |
フロア面積(m2) ※予測値 |
10 | 9 | 9 |
体積予測値(m3) ※予測値 |
14 | 8 | 8 |
最適使用人数※私見 | 1 | 1 | 1 |
最大使用人数※私見 | 2 | 2 | 2 |
ポール形状 | ポール*4 | I字型*1 | I字型*1 |
生地 | ナイロン | ポリエステル | ポリコットン |
付属ペグ(本) | 8 | 16 | 16 |
付属ガイライン(本) | 4? | 8 | 8 |
ボトム形状 | 六角形(準四角形) | 六角形 | 六角形 |
カラー | オリーブ/タン | ダークブラウン | サンドベージュ |
スカート | × | ○ | ○ |
サイドウォール | × | △ | △ |
ベンチレーション | 4 | 1 | 1 |
メッシュ | ○ | × | × |
別売オプション | TPUドア/MESHドア | ハーフインナー/メッシュスクリーン | ハーフインナー/メッシュスクリーン |
※正確な仕様は各メーカーHPを参照のこと
≪上空&側面イメージ≫
[オガワ/タッソTC]の六角形ヘキサスタイルとのイメージ比較。ボトム面積はタッソTCの方が広いが、ティピー型テントのため外周部のデッドスペースを考えると幕内有効スペースはシェルターGの方が広いと思われる。只、シェルターGは全高170cmのため身長175cmの小生は直立したばあい頭部が干渉してしまう。

≪甲乙比較≫
各項目別に独断と偏見による甲乙を付けてみた。
≪全高≫
シェルターGは全高170cmで身長175cmの小生は幕内で直立できるスペースが確保できない。腰痛持ちの小生にとっては幕内直立スペースが確保できると嬉しい。
シェルターG < タッソ/タッソTC
≪重量≫
シェルターGは6.4kgと一番軽い。タッソは6.8kgとほぼ同等。タッソTCはポリコットン生地のため最重量の10.5kgとなる。
シェルターG > タッソ > タッソTC
≪幕内空間≫
ティピー型テントは幕外周部のデッドスペースが多いためシェルターGの方が幕内有効スペースは広いと思われる。
シェルターG > タッソ/タッソTC
≪結露≫
タッソTCは言わずもがなポリコットン生地で結露は少ない。シェルターGはナイロン幕だがベンチレーターが4つもありタッソに比べると結露は少ないと思われる。
シェルターG ≧ タッソ < タッソTC
≪フレームワーク≫
タッソ/タッソTCはモノポールでフレームワークはシンプル。シェルターGのフレームポールは4本でポールをスリーブに通して撓らせる工程がある。但し、スリーブが広めなので雨天時の引っ掛かりは少なそう。
シェルターG < タッソ/タッソTC
≪ポールアレンジ≫
シェルターGはポールアレンジはできない。タッソ/タッソTCはポールアレンジが豊富。
シェルターG < タッソ/タッソTC
≪オプション≫
オプションのTPUドアにより暖を取りながら幕内から外の景色を眺望可能。これは冬キャンであると便利なオプション。
シェルターG > タッソ/タッソTC
■VS [ウィーオ/ヤクドーム350]
サイズ感の近い[ウィーオ/ヤクドーム350]を色々比較してみた。
≪仕様比較≫
メーカー | ミニマルワークス | ウィーオ |
製品名 | シェルターG | ヤクドーム350 |
参考価格 | ¥118,800 | ¥127,600 |
フレームワーク | ドーム型シェルター | ドーム型シェルター |
ペグダウンなしで自立 | 可 | 可 |
外寸(cm) | 350*300*170(h) | 350*350*185(h) |
パッケージ(cm) | 65*25*25(h) | 67*26*25(h) |
重量(kg) | 6.4 | 10.7 (グランドシート含む) |
フロア面積(m2) ※予測値 |
10 | 12 |
体積予測値(m3) ※予測値 |
14 | 16 |
最適使用人数※私見 | 1 | 1 |
最大使用人数※私見 | 2 | 2 |
ポール形状 | ポール*4 | ポール*4+1 |
生地 | ナイロン | ナイロン |
付属ペグ(本) | 8 | 8? |
付属ガイライン(本) | 4? | 8? |
ボトム形状 | 六角形(準四角形) | 八角形 |
カラー | オリーブ/タン | ブラウン |
スカート | × | × |
サイドウォール | × | × |
ベンチレーション | 4 | 2 |
メッシュ | ○ (入口パネルはメッシュレス) |
○ |
別売オプション | TPUドア/MESHドア | なし |
※正確な仕様は各メーカーHPを参照のこと
≪上空&側面視点≫
ヤクドーム350の方がボトム面積が広く高さもあるので幕内空間に余裕がある。

≪甲乙比較≫
≪全高≫
シェルターGは全高170cmで身長175cmの小生は幕内で直立できるスペースが確保できないがヤクドーム350は全高185cmで幕内で直立できるスペースが確保できるため腰に優しい。
シェルターG < ヤクドーム350
≪重量≫
シェルターGは6.4kgだがメッシュドア(0.33kg)やTPUドア(0.84kg)は別売り。各1枚ずつを追加したとすると総重量は7.57kgと軽いは軽い。
シェルターG > ヤクドーム350
≪幕内空間≫
2幕ともドーム型シェルターであるのでボトム面積が広いヤクドームの方が広い
シェルターG < ヤクドーム350
≪結露≫
両幕ともナイロン生地のためベンチレーターがあるとはフルクローズ仕様だと冬は結露が多いと思われる。
シェルターG ≒ ヤクドーム350
≪フレームワーク≫
フレームワークは同様だがヤクドーム350のほうがポールが長いためポール曲げのリスクは若干だが高いと思われる。
シェルターG > ヤクドーム350
≪ポールアレンジ≫
両幕ともポールアレンジはできない。
シェルターG ≒ ヤクドーム350
≪オプション≫
両幕ともオプションのTPUドアにより暖を取りながら幕内から外の景色を眺望可能。これは冬キャンであると便利。MESHドアを装着すればメッシュパネル化も可能。価格はTPUドア19,800円、MESHドア8,800円で各1枚ずつを併せると総計147,400円と結構な値段になる。
シェルターG ≒ ヤクドーム350
■まとめ
[ミニマルワークス/シェルターG]はベンチレーターも多く、換気能が高いのでどちらかというと冬幕というより3シーズン幕の味付けが強い印象を受ける。実物展示を見て冬のおこもり幕としてビビッときた幕であるが解剖検証の結果、我家での導入までは至らず。
◎オプションのTPUドアを装着することにより幕内で暖を取りつつ幕外の景色を見ることが出来る
○ティピー型に比べ幕外周部のデッドスペースが少ない
○ベンチレーターとメッシュパネルが豊富で換気能が高い
×全高が170cmなので身長175cmの小生が幕内で直立できるスペースがない
×スカートが無い
×ルーフフライが小さい
×冬キャン使用だと結露が多そう
×入口パネルがポケット収納式で雨天時や結露がポケットに溜まり乾燥し難そう
×オプションを含めると結構価格が高い
×キャノピーアレンジが出来ない
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