[テンマクデザイン/サーカス TC DX] ~解剖の儀~

冬のソロキャン幕のベストセラーのテンマクデザインのサーカスシリーズ。その中からサイドフラップ付きのポリコットンティピー[テンマクデザイン/サーカス TC DX]を軸として兄弟幕、同系幕を解剖比較してみた。ちなみにテニス仲間のMUさんが購入を決意したものの絶賛在庫切れで再納入は本年2月末頃のようだ。

■兄弟幕

サーカスの名を冠した製品は8種、カラー違いを含め全10幕のラインナップ。[サーカス720VC]のみティピー型ではなくクロスフレーム式2ポール型。尚、⑥[サーカスTC]は今季カタログ落ち。代わりに全高230cmと少し小振りの[サーカスTC コンフォート ソロ]が4月末頃に追加されるようだ。[サーカスTC コンフォート ソロ]は仕様が公開されていないため比較表からは除外。

①[サーカスST]
②[サーカスST DX]
③[サーカスTC DX ダックグリーン]
④[サーカスTC DX サンド]
⑤[サーカスTC DX スモーキーブルー]※EKALコラボレーションモデル
⑥[サーカスTC DX MID+]
⑦[サーカスTC]※2022年カタログ落ち
⑧[サーカスTC MID+]
⑨[サーカスTC BIG]
⑩[サーカス720VC]

①[サーカスST]
ポリエステル生地、サイドフラップ無のペンタ(五角形)ティピー。


②[サーカスST DX]
ポリエステル生地、サイドフラップ付のペンタティピー。

③[サーカスTC DX ダックグリーン]
ポリコットン生地、サイドフラップ付のペンタティピー。ダックグリーンは目立つが所有のタープと併せにくい。


④[サーカスTC DX サンド]
ポリコットン生地、サイドフラップ付のペンタティピー。サンドカラーは汎用タープと併せやすい。サイドフラップが付いたことにより、キャノピーアレンジが可能で雨天時でも入口側を開放出来き、炎天下の際も日除けタープとしても使用可能。また、後面パネルも開放でき風の抜けも良いので4シーズン対応できる。別売りオプション品も豊富。小生が購入するとしたらコレ。


⑤[サーカスTC DX スモーキーブルー]
2022年3月発売予定のURBAN RESEARCH内のブランド「EKAL」とのコラボモデル。良くも悪くも大人気幕であるが故のキャンプ場での被りは少ないかな。汎用タープと併せ難いカラーではあるがカッコイイことには変わりがない。小生もタッソTCを所有して無かったら欲しいと思わせる幕。同カラーのフラップも併せて発売されるようだ。

※画像はメーカーHPより引用

⑥[サーカスTC DX MID+]
ポリコットン生地、サイドフラップ付で全幅+57cm、高さ+30cmと一回り大きいペンタティピー。


⑦[サーカスTC]
ポリコットン生地、サイドフラップ無のペンタティピー。大人気サーカスシリーズの起原となる幕。サイドフラップが付いていない分、フレームワークがシンプルで幕重量もDXよりも軽い。


⑧[サーカスTC MID+]
ポリコットン生地、サイドフラップ無の全幅+57cm、高さ+30cmと一回り大きい最大サイズのペンタティピー。


⑨[サーカスTC BIG]
ポリコットン生地、サイドフラップ無の全幅+100cm、高さ+70cmと二回り大きい最大サイズのペンタティピー。レギュラーサーカスTCと違い、幕壁下部にメッシュパネルが付いている。


⑩[サーカス720VC]
ポリコットン生地、サイドウォール付のサーカスシリーズ唯一の2ポールシェルター。


 

■仕様比較

サーカスを称する製品全8幕の仕様比較。ペンタティピーの体積は辺の長さを基に正五角形錐と仮定して算出、[サーカス720VC]は横向きの三角柱として算出しているため正確な値ではない。尚、[サーカス720VC]はサイドフラップ(SF)ではなくサイドウォール(SW)を装備。

[テンマクデザイン] 素材 SF 外寸
(cm)

(cm)
全高
(cm)
ボトム
(m2)
体積
(m3)
収納寸
(cm)
重量
(kg)
参考
価格

(円)
[サーカスST] ST × 420*442*280(h) 272 280 12.7 11.9 63*22*22(h) 8.4 ¥26,400
[サーカスST DX] ST 420*442*280(h) 272 280 12.7 11.9 63*24*24(h) 10.1 ¥29,700
[サーカスTC] TC × 420*442*280(h) 272 280 12.7 11.9 67*25*25(h) 10.9 ¥34,980
[サーカスTC DX] TC 420*442*280(h) 272 280 12.7 11.9 62*27*27(h) 12.3 ¥43,780
[サーカスTC MID+] TC × 450*477*310(h) 296 310 15.1 15.6 69*28*28(h) 12.9 ¥43,780
[サーカスTC DX MID+] TC 485*462*310(h) 300 310 15.5 16.0 69*28*25(h) 14.9 ¥49,500
[サーカスTC BIG] TC × 520*547*350(h) 338 350 19.7 23.0 15.4 ¥54,780
[サーカス720VC] TC 720*360*220(h) 220 19.4 21.4 76*35*39(h) 24.9 ¥87,780

※詳細な値はメーカーHPを参照のこと

■上空&前面視点イメージ

一部予測値も含む。

■オプション

[サーカスTC DX]の純正メーカーオプション。

・[サーカス メッシュインナーセット4/5]
その名の通り、フロアボトムの4/5を占有する吊り下げ式のインナーテント。サイズも大きく、変形タイプなのでソロだと使いづらそう。以前ハーフサイズが販売されていたが現在はカタログ落ち。


 

・[サーカス インナーマット4/5]
4/5サイズのインナーマット。


・[サーカス グランドシートハーフ]
ハーフタイプの吊り下げ式インナーテントはカタログ落ちしているがグランドシートは残存。


・[サーカス フルサイズグランドシート]
全フロアお座敷化できるグランドシート。


・[サーカスTCDX フロントフラップ]
前面をポールで立上げ装着することにより幕内スペースを拡張できる。


・[サーカスTC DX専用窓付きフロントフラップ]
前面をポールで立上げ装着することにより幕内スペースを拡張できる。メッシュ仕様にもなるので虫の出る季節や霧キャンプにも対応可能となり4シーズンで使い易くなる。


フロントフラップコネクトサービス
フロントフラップをファスナージップでつなげるようにモディファイしてくれるサービス。これにより隙間が減り一体感が増す。

■同系幕比較(全幅順)

一部予想値含む。

メーカー名 オガワ テンマクデザイン Soomloom サバティカル
製品名 タッソTC サーカスTC DX テントHAPI 4P モーニンググローリーTC
タイプ ティピー(モノポール) ティピー(ベル型)
外寸(cm) 413*370*250(h)
※ヘキサスタイル
442*420*280(h) 450*430*280(h) 470*440*270(h)
収納寸(cm) 74*24*24(h) 63*27*27(h) 80*25*25(h) 77*36*23(h)
総重量(kg) 10.5 12.3 16.4 14.35
ボトム形状 6/7/8角形 5角形 5角形 6角形
ボトム面積(m2) 8.9
※辺185cm正六角形と仮定
12.7
※辺272cm正五角形と仮定
13.8
※辺275cm正五角形と仮定
14.3
※辺235cm正六角形と仮定
幕内体積(m3) 7.4 11.9 12.9 12.9
生地 ポリコットン
カラー サンドベージュ サンド/
ダックグリーン
サンド ライトベージュ
フレームポール(本) 1 4
(メイン2/サブ2)
ポール材質 アルミ スチール ? スチール
ベンチレーター
フライメッシュ
背面パネル 開放 メッシュ
(開放不可)
開放
付属ペグ(本) 16 16 22 14
付属ガイロープ(本) 8 5 7
スカート
スカート生地 ポリエステル
参考価格 ¥54,780 ¥43,780 ¥29,700 ¥43,780

VS [オガワ/タッソTC]
[テンマクデザイン/サーカスTC DX]より一回り小さいティピー。ボトム形状を6/7/8角形から選択することが可能でキャノピーアレンジが豊富。[テンマクデザイン/サーカスTC DX]の純正ハーフインナーはフロアの4/5を占めるが、[オガワ/タッソTC]は1/2。ハーフインナーはソロなら[オガワ/タッソTC]の方が前室も広く使うことが出来き形状も入口もストレートなので使い勝手が良い。


 

VS [Soomloom/テントHAPI 4P]
サイズ感は[テンマクデザイン/サーカスTC DX]とほぼ一緒。現行モデルは吊り下げ式のインナーテントが無くなったが背面パネルがメッシュ仕様となり通気性が良くなっている。初期不良が無ければかなりコスパの優れるポリコットンティピー。


 

VS [サバティカル/モーニンググローリーTC]
[テンマクデザイン/サーカスTC DX]より一回り大きいベル型調ティピー。ベーススタイルでメインポール2本、サブポール2本が必要となるがその分幕内空間が広い。キャンピーアレンジは出来ないが後面パネルは1面開放可で風の抜けが良い。ソロというよりはむしろデュオ幕としてのテイストが強い。HKさんは父は前室でコット寝、母子3人はインナーの計4人で冬のソロキャン幕としても使っている。

※画像はメーカーHPより引用

■所感

テンマクデザインに限らずメジャーなテントメーカーは流通物問題から全体的に品薄状態が続いているため現在入手困難(>_<)。以下、[テンマクデザイン/サーカスTC DX]の個人的な所感。サイズ感的には冬のソロキャン使用で暖房効率が良さそうな[サーカスTC コンフォート ソロ]も気になるところ。

サイドフラップ付きで雨除け&日除けスペースを設けることが出来る
キャノピーアレンジがシンプル(タッソTCの方がアレンジパターンは多いが実余生の高いのはタープ型、三角型で十分といえば十分)
○結露が少なく火の粉に強く、遮光性が高く影が濃い
○安い
○背面パネルが開放でき風通しが良く暑い季節でも対応可能
×五角形ボトムは幕内レイアウトし難い
×純正のインナーがソロでは大きく、且つ変形タイプ
×サイズがやや大きめ

 COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

Year2024-10th-CAMP#116@北軽井沢スウィートグラス ~1st...

[スノーピーク/ランドロックM] ~解剖の儀~

卓上グリルを考える2019 ~ファミキャン編~

[テンマク/PEPOテント] ~タープアレンジ想定編~

2021年1stキャンプ#53@朝霧ジャンボリーオートキャンプ場 ~1st DA...

コールマン/アテナ トンネル2ルームハウス ~タープ連結編~