気になるテント2021 ~ティピー幕8選比較編~

冬が近づくとティピー型テントの有用性を改めて感じる。昨今のティピー型テントはキャノピーを大きく跳ね上げるいわゆる“前面パッカーンタイプ”が流行りの用だ。確かに昼間はタープ調に使って夜間はクローズできるのは季節と環境によってデフォルメできるのは便利かもしれない。小生の冬の所有しているソロ幕[DOD/ショウネンテントTC]と各種ティピー型テントを比較してみた。

≪ティピー型テントの特徴≫
◎空気循環が良く匂いや一酸化炭素が上部ベンチレーターから抜けやすい
◎フレームワークがシンプル
○風に強い(多角形になる程)
×ペグダウン数及びガイロープ数が多い
×外周部のデッドスペースが多い
×上部空間が狭い

■冬のソロキャン幕
小生の冬のソロキャン幕はポリコットン生地の[DOD/ショウネンテントTC]を使用。1ポール(ティピー)型テントだが、前面のフレームポールも必須なので縦型2ポールシェルターといった方がしっくりくる。尚、暖房機器の使用は自己責任下で実施。

絶妙な幕内空間で暖房効率が高い
○スカートも含めオールポリコットン生地で結露が少なく、火の粉による穴あきリスクが少ない
×スカートが短い
×インナーテントはローコットは入るが、ハイコットは入るが幕壁の干渉があり使えない

≪使用履歴≫全4回
2020年12thキャンプ#49@道志の森キャンプ場 ~検証編~
初実践導入。併せたタープは[鎌倉天幕/キャンプカスタム260TC]。

2021年2ndキャンプ#54@フォンテーヌの森キャンプ場 ~LookingBack~
完ソロ。併せたタープは[DOD/オーマイタープTC]。

2021年3rdキャンプ#55@スリーストーンキャンプ場 ~LookingBack~
タープレス。

2021年6thキャンプ#58@鬼怒川温泉オートキャンプ場 ~LookingBack~
併せたタープは[DOD/オーマイタープTC]。

■仕様比較(全幅順)
小生の冬のソロキャン幕[DOD/ショウネンテントTC]と昨今の一部ファミキャン幕を含めたティピー型系テント8幕を含めた計9幕の仕様比較。前面を立ち上げてキャノピー、タープ調になる前面パッカーンできるテントがトレンドになっている。カタログ表記が無い箇所は一部予想値としている。

[メーカー/製品名] 外寸
(cm)
収納寸
(cm)
重量
(kg)
生地
[OneTigris/TANGRAM ULダブルテント] 220*120*130(h) 43/7*18*16.9(h) 1.81 NL
[WAQ/Alpha TC 1人用テント] 240*240*150(h) 57*22*22(h) 6.5 TC
[DOD/ショウネンテントTC] 270*220*180(h) 52*22*22(h) 8.2 TC
[TOMOUNT/ワンポールテント] 300*300*210(h) 63*20*26(h) 7.8 TC
[オガワ/タッソTC] 415*370*250(h) 74*24*24(h) 10.5 TC
[テンマクデザイン/サーカス TC DX] 442*420*280(h) 63*27*27(h) 12.3 TC
[Soomloom/HAPI 4P] 450*430*280(h) 80*25*25(h) 15.8 TC
[ROBENS/ローベンス チヌーク ウルサ] 455*425*300(h) 106*30*30(h) 21.7 TC
[サバティカル/モーニンググローリーTC] 470*440*270(h) 77*36*23(h) 14.4 TC

※正確な値は各メーカーHPを参照のこと

■全8幕の感想

・[OneTigris/TANGRAM ULダブルテント]
ポールが付属していないため別途アルペンストックやポールが必要。生地もナイロン製で非常に軽量だが火に弱いので冬幕というより登山幕寄り。


・[WAQ/Alpha TC]
ソロ用のコンパクトティピー型テント。キャノピーアレンジにより風の抜けを良くすることも出来る。


・[TOMOUNT/ワンポールテント]
ティピー型では珍しい下部メッシュ付き。ソロで使うには少し広め、デュオ使いも可能な感じ。


・[オガワ/タッソTC]
ボトム形状から3つのスタイルを選択することが出来る。ソロだと六角形ボトムがメインとなりそう。キャノピーアレンジも豊富でポリコットン生地で影も濃いので夏キャンでも使い易そうなテント。


 

・[テンマクデザイン/サーカスTC DX]
冬のソロ幕の雄。ノーマルタイプやサブタイプ、取付オプション品等も豊富で冬のフリーサイトに行くと必ずと言っていいほど目にするメジャー幕。自己責任下だが石油ストーブをインストールすることも出来る。DXはキャノピーアレンジが可能でタープレスでも使い易い。


・[Soomloom/HAPI 4P]
タイプとサイズ感はサーカスTCとほぼ同等。価格が安い。


・[ローベンス/チヌークウルサ]
ローベンス幕はデザインが逸脱。大型ティピーでは珍しい前面キャノピー仕様が可能。値段は高め。


 

・[サバティカル/モーニンググローリーTC]
六角形ボトムタイプのベル型調ティピー型テント。前面がメッシュ仕様にもなり幕内からの視界も良好。何より張り上げたシルエットが美しい。過去2回抽選販売に臨むも全て落選し購入に至ってない。ソロ幕としては少し大きく、デュオ使いがベター。

※画像はメーカーHPより引用

■所感
冬のソロキャン幕として小生のキャンプスタイルを踏まえて導入しても良いと思えるのはミニマムティピーの[WAQ/Alpha TC 1人用テント]とキャノピーアレンジが豊富な[オガワ/タッソTC]の2幕。[オガワ/タッソTC]はポリコットン生地で影が濃いこことと、アレンジにより幕内への風の抜けを良くすることができるため3シーズン幕としても使えそう。




[テンマクデザイン/サーカスTC DX]もキャノピーアレンジが豊富で大人気ソロキャン幕だが少しサイズが大きい印象を受ける。同じく[ローベンス/チヌークウルサ]と[サバティカル/モーニンググローリーTC]もシルエットが逸脱だが、サイズ感を考えるとソロというよりデュオ幕かな。あくまで個人的見解だが。


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