[ホールアース/アーストリッパーSC] ~解剖の儀~

前室が広く3面メッシュ仕様のソロキャン用自立式ドーム型テント[ホールアース/アーストリッパーSC]を同系2幕と併せて比較解剖してみる。3シーズン用のソロキャン幕としてほぼ理想的なスペックを誇る!


 

■仕様比較
3幕ともボトムサイズはほぼ同等だが、[ホールアース/アーストリッパーSC]は前室3面メッシュ、全高145cmと高く、スカートも付いており機能盛沢山のソロ用自立式ドーム型テント。機能が増えていくのと比例して重量も増えていくのは止む負えない。虫除け効果もあるようだがその点は余り興味はない。

メーカー名 ホールアース コールマン オガワ
製品名 アーストリッパー
SC
アテナワイド
ツーリング130
ステイシー
ST-Ⅱ
タイプ ドーム型
外寸(cm) 300*230*145(h) 305*230*130(h) 300*230*130(h)
ボトム面積(m2) 6.9 7.0 6.9
重量(kg) 7.5 4.8 3.9
収納寸(cm) 60*23*23(h) 62*20*20(h) 52*19*19(h)
生地 ポリエステル
フレーム(本) 4 3
ポール材質 アルミ
インナータイプ 吊り下げ型
インナー寸(cm) 215*140*120(h) 220*130*115(h) 220*150*120(h)
インナー面積(m2) 3.0 2.9 3.3
ベンチレーター 3 1 2
フライメッシュ 有(3)
インナーメッシュ 有(2)
ランタンフック 前室(1)/インナー(1) インナー(5)
キャノピー立上げ
スカート
ペグダウンなしで自立
ポールをスリーブ
に通す作業
参考価格 ¥52,800
※グランドシート別売
¥39,800 ¥46,200
※グランドシート別売

※正確な仕様は各社HPをご参照のこと



 

■ボトムイメージ比較
長方形でイメージしているが実物は台形なので実際はもう少し狭い。[ホールアース/アーストリッパーSC]のインナーはは他の2幕と比べて全長が5cm短いが、身長175cmの小生なら幕壁の傾斜を鑑みても頭頂部もしくは足先の干渉はないと思われる。

※正確な仕様は各社HPをご参照のこと

■フレームワーク比較
3幕とも同じ自立式ドーム型テントだが、それぞれフレームワークが異なるのが興味深い。[ホールアース/アーストリッパーSC]はポールをスリーブに通す行程があるため雨天設営や撤収時に作業し難くなる可能性がある。フレームワークが一番シンプルなのは恐らく[コールマン/アテナツーリング130]。尚、フレーム名は個人的に称しているもので一般的な表現ではないのでご了承をm(__)m。

※正確な仕様は各社HPをご参照のこと

■[ホールアース/アーストリッパーSC] VS [コールマン/アテナワイドツーリング130]
自立式ドーム型テント2幕の仕様をより詳しく項目別に比較してみた。各項目毎に[ホールアース/アーストリッパーSC] が優れていると思われる点はブルーバック(+1)、同等はイエローバック(±0)、劣っていると思われる点はレッドバック(-1)として集計したところ見事に合計点は±0。結局、自分のキャンプスタイルにおいて何を優先し何を妥協するかということだが悩ましい…

メーカー名 ホールアース コールマン アテナに比べてアーストリッパーは
製品名 アーストリッパーSC アテナワイド
ツーリング130
タイプ 自立式ドーム型 同等 0
外寸(cm) 300*230*145(h) 305*230*130(h) 全高が15cm長く幕内空間が広い 1
ボトム面積(m2) 6.9 7.0 ボトム面積はぼほ同等 0
重量(kg) 7.5 4.8 2.7kg重い -1
収納寸(cm) 60*23*23(h) 62*20*20(h) 収納寸は若干大きい -1
生地 ポリエステル 遮光性が高い 1
フレーム(本) 4 3 キャノピー側のリッジポール分が1本多い -1
ポール材質 アルミ 同等 0
インナータイプ 吊り下げ型 インナーを付けたまま畳むことが出来る 1
インナー寸(cm) 215*140*120(h) 220*130*115(h) 全幅が5cm短い -1
インナー面積(m2) 3.0 2.9 ほぼ同等 0
ベンチレーター 3 1 ベンチレーターは2つ多く計3個 1
フライメッシュ 有(3) 前室3面メッシュ仕様になる 1
インナーメッシュ 有(2) 展開後のローコットが入る。
虫除け効果がある
1
付属ペグ(本) 22 13 ペグの本数が多い -1
付属ガイロープ(本) 11 4 ガイロープの本数が多い -1
ランタンフック 前室(1)/インナー(1) バンキングチェーンが付いている 1
キャノピー立上げ 同等 0
スカート スカートが付いている 1
ペグダウンなしで自立 同等 0
ポールをスリーブ
に通す作業
ポールをスリーブ通し立ち上げる作業がある -1
定価 56,100円
※本体52,800円/グランドシート3,300円
¥39,800 16,300円高い -1

※正確な仕様は各社HPをご参照のこと

■[ホールアース/アーストリッパーSC]の所感
設営後の快適さは間違いなく前室3面メッシュ仕様で全高が高い[ホールアース/アースストリッパーSC]!気になる点はポールをスリーブに通す作業があることペグとガイロープの数が多いこと、そして重いことの3点。雨天設営&撤収を考えるとフレームポールを先行して組み立ててからフライを被せペグとガイロープ本数の少ない[コールマン/アテナワイドツーリング130]の方が良いかも知れない。

前室3面メッシュ仕様になる
前室が広い
全高が高い
○前室1面キャノピー跳ね上げが可能
○前室にデイジーチェーンが付いている
スカートが付いているので冬キャンも可能
○ベンチレーターが3つ付いており換気能が高い
○インナーメッシュに虫除け効果がある
×ポールをスリーブに通して撓らせる作業がある
×フレーム本数が多い
×フルセット時のペグとガイロープの本数が多い

×重い
×少し高値
×ソロキャン使用ではインナーが少し広い(デュオキャン向き?)

■所感
両幕とも魅力的なソロキャン幕。そして価格設定が絶妙でどちらの幕を選ぶかは結局、己のキャンプスタイルに依存する。冬のソロキャン幕は[DOD/ショウネンテントTC]を使用。3シーズン幕は[ネイチャーハイク/ハイビー3]を使用しているがインナーテントと前室が思ったより狭かったため今回、前室の広い自立式ドーム型テントを検討している。改めて今現在の自身のキャンプスタイルと照らし合わせてみると若干だが[コールマン/アテナワイドツーリング130]の方が優勢かな。急ぎ必要なものではないが、通常10月末に実施されているスポオソの20%オフセールが今年も実施されるのであれば31,840円となりかなり魅力度がUP。今年2月は未実施だっためやるかどうかは微妙だが。仮に[ホールアース/アースストリッパーSC]が30%オフでグランドシート込39,270円になるとこれまた悩むけど。

≪自問自答≫
■前室にメッシュが本当に必要か?⇒虫の侵入を防ぎつつ前室からの視界が保てるのは◎
■ベンチレーターは3つ必要か?⇒換気を考えると2つ以上が望ましい
■カラー&シルエットはどちらが好みか⇒アテナワイドツーリング130の方が好み
■スカートは必要か?⇒冬幕として使わないので必須ではない

■インナーテントの全幅は長い方が良いか?⇒ローコット使用を考えると長い方が良い
■時短設営を優先するか?⇒ソロキャンなのでペグやガイロープは少ない方が良い
■雨天設営を想定するか?⇒ポールをスリーブに通す行程が無い方が良い






 この記事へのコメント

  1. 菜の花畑 より:

     初めまして。子供とキャンプするためにホールアースのアーストリッパーSCを購入しました。ソロでも大きすぎないとの話で決定です。

     さて、唯一の弱点と思われる「結露」ですが、標準のインナーテントの代わりにDODのコットン100%「カンガルーテントS」を投入すれば解決し、最強のペア&ソロテントとなると思うのですが、無理な話でしょうか?

     どなたかご意見をお願いします。

    • chibamboo9 より:

      実際に試したわけではないので何とも言えませんがカンガルーテントSのフレームポールがアーストリッパーSCのフレープポールもしくはフライシートに干渉しなければ宜しいのではないでしょうか?干渉してインナーテントを前方に移動することになった際に前室が狭くならなければ良いですね。カンガルーテントSは私も所有しており、カンガルースタイルのレイアウトを所有テントで試してみましたがフライシートの干渉がありおもったより端に寄せることが出来なかった経験があります。

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