サンシェードを考える2021 ~ビーチサイド編~

ビーチサイドで強烈な日差しを遮るために必要な“サンシェード(日除け)”。我家はこれまで[スパイス/パラソルタープ]と[KingCamp/カーサイドタープ]を使用。今回は3~4人で使えるサンシェードをタイプ別に検討してみた。

■所有サンシェード

・[スパイス/パラソルタープ]
傘を開いてペグを2か所打つだけで非常に簡単に展開収納が可能。3人家族なら必要最低限の日陰スペースを設けることが出来る。ビーチサイドは基本暑くて風が吹いているため、四方に風が抜けるように斜めではなく垂直に設営することが多い。

・[KingCamp/カーサイドタープ]
ポールをスリーブに2か所に通し2本のポールで立上げて4か所ペグダウン。3方向に開放されており、背面もメッシュパネルがあるため風の抜けが良い。

■サンシェードに求める条件
サンシェード(日除け)用途を考えるとシェード下で如何に快適空間を設けることが出来るか否かがポイントとなる。メッシュパネルは思いの外風の抜けが悪く熱気が籠るため、炎天下のビーチサイドではオープン仕様が選択できるか否かも大切。最低でも三方、できれば四方がオープンになる製品なら風の抜けが良くてシェード内が涼しい。また、ボトムとフライの距離が近いと、シェード内はかなり暑いのである程度の高さを確保したいところ。高すぎると風の影響を受け易くなるので悩みどころではある。また、サンシェードはキャンプと違い宿泊するわけではないので時短設営、時短撤収出来るに越したことがない。

≪ビーチサイドで求めるサンシェードの条件≫
①風の抜けが良いこと
②ボトムとフライとの距離があること
③展開収納が簡単なこと

■タイプ別サンシェード

≪パラソル型≫
傘タイプのサンシェード。日陰スペースは少ないが展開収納は一番容易。

・[Sekey/ビーチパラソル]
チルト機能付きで陽の入り方によってパラソルの角度を変えることが出来る。直立設置型。


 

・[Sport-Brella/プレミアム UPF 50+ 傘シェルター9フィート]
斜め設置もしくは直立設置で使用できる9フィートサイズ(274cm)のパラソルタープ。サイズ違いで8フィートサイズ(244cm)もあり。


 

≪ポップアップ型≫
展開はとても楽ちん…収納は意外に手こずるイメージ。安価だが風の抜けが良くない。

・[キャプテンスタッグ/マーベル テント]
一般的なポップアップテント。両サイドがメッシュ及びオープン仕様にならず、背面もメッシュなので風の抜けはかなり悪く微風だと幕内はかなり暑くなることが予想される。また、強風時に幕体が撓む


 

≪ワンタッチドーム型≫
ワンタッチドーム型のビーチテント。ドーム型に加え最近はハーフドーム型もラインナップに加わる。

・[イーストヒルズ/デラックス強化版 ビーチテント]
個人的に気になっているハーフドーム型ワンタッチテント。デザインがカッコよく幕内からの視界が良いが、日除けスペースは案外少なかも。また、背面がメッシュ仕様だがオープン仕様にはならないため風の抜けは悪い。


・[KingCamp/サンシェードテント ハーフドーム]
ハーフドーム型ワンタッチテント。外観もカッコよく幕内からの視界が良いが、日除けスペースは案外少ない。構造上、風の影響を受けやすいがその場合は入口を風下側に向けると良さそう。メッシュパネルが3ヵ所あるので反対にしても幕内からの視界を得ることが出来る。


≪ワンタッチ4脚型≫
ワンタッチ展開型。サイドウォールを併用すれば広い日陰スペースを確保することが出来る。

・[カンタンタープ/カンタンタープ 180 ライトウェイト]
4脚タイプではミニマムクラスのタープ。


・[Sykooria/テント ワンタッチテント]
庇が付いており日陰スペースは多い。四面がオープン仕様になるので風の抜けもそれなりに良さそう。サンシェードというよりテントに近い。


・[kingcamp/サンシェードテント]
四面が三角形状になっているワンタッチテント。


・[クイックキャンプ/ワンタッチタープ2.5m]
展開収納が容易だが、強風には若干弱いかも知れない。


・[コールマン/サイドウォールフォーインスタントシェード300]
展開収納が容易だが、強風には若干弱いかも知れない。


≪フレーム型≫
比較的風に強いのでキャンプにも転用できる。

・[コールマン/シェード スクリーンIGシェード]
四面メッシュ仕様、前後面オープン仕様になるのでビーチサイドでも使い易い。フレーム式なので耐風性も強い。デイキャンでも使用可能。


・[ケルティ/カバナ]
3フレームのハーフドーム型サンシェード。


 

・[ケルティ/サンシェード ウィズウォール]
3点支持のドーム型シェード。サイドウォール1枚付き。


・[ケルティ/Shade Maker 2 Sun]
ケルティのスクエアボトムの4脚ドーム型サンシェード。


・[コールマン/パーティーシェードライト300]
サイドウォールを使えば広い日陰スペースを確保可能。単家族だと広すぎかな。


≪カーサイド型≫

カーサイドタイプだがポールを2本使用することによりサンシェードとして使用可能。3面から風が抜けるため通気性は良い。ガイロープスペースの確保とペグの砂地固定が必要・

・[KingCamp/カーサイドタープ]
メッシュパネル付きのカーサイドタープ。


・[FIELDOOR/カーサイドタープ]
メッシュパネル付きのカーサイドタープ。


 

・[オガワ/カーサイドタープAL-2]
オガワのカーサイドタープのミニマムモデル。


≪オープンタープ型≫
いわゆるオープンタープ。別途ポールを必要とするが幕生地自体の収納サイズは小さい。ビーチサイドて使い場合はガイロープスペースの確保と砂地にペグで固定が必要なため少々条件が厳しい。夏場の炎天下で使用する場合は遮光性が高く良質な影を演出してくれるポリコットン製のタープが良い。

・[テンマクデザイン/ムササビウィング13TC]
先端をポールで立上げてシェルター調に使用すればビーチでも応用可能。ガイロープスペースの確保と砂地にペグで固定が必要。


・[Soomloom/レクタタープTC]
シェルター張りならばビーチでも応用可能。ガイロープスペースの確保と砂地にペグで固定が必要。


 

■タイプ別に点数化
独断と偏見により各タイプのサンシェードを点数化(     )してみた。1家族(3~4人)使用ならやはり展開収納が簡単で風の抜けも良い“パラソル型”が一番使い勝手が良いかな。次点はサイドウォールアレンジにより日陰スペースを拡張でき風の抜けも良い“ワンタッチ4脚型”。3位は耐風性の高い“フレーム型”。

タイプ 展開 収納 風の抜け 日陰スペース 耐風
パラソル型(21) +++++ +++++ +++++ ++ +++
ポップアップ型(11) +++++ ++ + ++ +
ワンタッチドーム型(14) +++ +++ ++ +++ +++
ワンタッチ4脚型(19) +++ +++ ++++ +++++ ++++
フレーム型(17) ++ ++ ++++ ++++ +++++
カーサイド型(13) ++ +++ +++ +++ ++
オープン型(13) + +++ ++++ +++ ++

■サンシェード5選
物欲の虫が疼いた5製品を改めて比べてみた。

・[Sport-Brella/プレミアム UPF 50+ 傘シェルター]
・[KingCamp/サンシェードテント ハーフドーム]
・[カンタンタープ/カンタンタープ 180 ライトウェイト]
・[ケルティ/アウトドア サンシェード ウィズウォール]
・[クイックキャンプ/ワンタッチタープ2.5m]

仕様比較はコチラ。ボトム面積順でカタログ値が無いものは予想値を表記。

[メーカー/製品名] 外寸
(cm)
収納寸
(cm)
重量
(kg)
ボトム面積
(m2)
参考
価格
[カンタンタープ/
カンタンタープ 180
180*180*215(h) 100*16*16(h) 5 3.24 ¥12,100
[KingCamp/
サンシェードテント]
240*140*130(h) 85*13*13(h) 5.7 3.4 ¥7,680
[Sport-Brella/
傘シェルター]
270*270*180(h) 155*11*7(h) 4.63 5.5 ¥18,803
[ケルティ/
サンシェード ウィズウォール]
381*330*221(h) 61*23*13(h) 5.5 6.28 ¥25,300
[クイックキャンプ
/ワンタッチタープ2.5m]
255*255*200(h) 124*14*17(h) 5.6 6.5 ¥9,980

※正確な仕様は各メーカーHPを参照のこと

ボトム面積イメージはコチラ。サイズ感と風の抜けを踏まえるとビーチサイドで使い易い製品は[Sport-Brella/傘シェルター]と[クイックキャンプ/ワンタッチタープ2.5m]の2点かな。[カンタンタープ/カンタンタープ 180 ライトウェイト]はサイズが小さく、四方をオープンに出来ない[KingCamp/サンシェードテント ハーフドーム]はメッシュパネルがオープン仕様にはならないので風の抜けが悪く、[ケルティ/サンシェード ウィズウォール]は全幅奥行共に300cm超でビーチで設営するのに少し大きい。






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