[コールマン/2ルームハウス] ~タフスクリーン&トンネル比較編~

テニス仲間のKKさんが今年ファミキャンデビューを考えているとのことで、テント購入の相談があった。ちなみに嫁と子供2人(4歳/2歳)の4人家族。以前の記事を基にテントの種類と特徴を説明。結果、1幕目はコールマンの2ルームハウスにするという結論に至る。現在、タフスクリーンかトンネルにするか悩み中とのことなので、改めて各モデルの仕様を比較してみた。コールマンはホームページで公式の設営動画が公開されており、取説も分かり易いのでキャンプデビューの人に優しい♪

テント選び談義2021 ~デビュー幕編~

■仕様比較
年次やカラーによって10種類近くのモデルが販売されているが今回ピップアップしたのが以下の6製品。“アテナ”はスポーツオーソリティオリジナルモデル、“MDX”はMサイズ、“LDX”は大き目のLサイズ、“+”はダークルームテクノロジーとインナーテント側のフライメッシュが付加されたモデル。ダークルームテクノロジーはは遮光性を高めフルクローズ仕様なら昼間でもインナーテント側が真っ暗になること、温度上昇を押さえる機構だが小生は日の出と共に起きるライフスタイルのためその実、魅力を感じない。天候不順時にフルクローズ仕様で使う場合に昼間でも暗めになるためLEDランタンを多めに用意した方が良いかも知れない。

※正確な製品スペックはメーカーHPを参照のこと

■タフスクリーン2ルームハウス
2ルームテントの中では比較的安価。フレームを2つクロスさせる構造で耐風性はそれなりに強い。大小のドーム型テントを2つ並べた感じになるのかな。“アテナ”はスポーツオーソリティ限定モデルでインナーテント側のフライはノーマルタイプと違いフレームをクロスさせないアーチタイプになっており外寸、インナー外寸がノーマルタイプに比べ若干小振り(前モデルと仕様が似ている)。MDXはノーマルモデルで一番安価。“+”はインナーテント側にメッシュ、ダークルーム、ルーフフライがプラス。LDX+はMDX+より外寸、インナー外寸が一回り大きい。ちなみにKWさんの第一候補は[コールマン/タフスクリーン2ルームハウスMDX+]。小生が選ぶなら[コールマン/タフスクリーン2ルームハウスMDX]かな。標準でルーフフライが付いていないので春秋口に使う場合は結露が発生し易いかも。後、前室部分はダークルーム仕様ではないのでそれなりに明るくなるのかな。



 

■トンネル2ルームハウス
4本のポールをアーチ状に並べたビニールハウス様のテント。フレームをクロスさせないので設営行程はシンプル。只、タフスクリーンと違いペグダウンなしで自立しないので、テント初設営の場合はコツをつかむまでピン張りが難しいかもしれない。MDXはラインナップされておらずLDXのみでボトムサイズが大きいので区画サイトの広さによってはレイアウトが制限さえるかもしれない。“+”はダークルームテクノロジーとインナーテント側メッシュがプラス、“アテナ”はスポーツオーソリティオリジナルモデルでダークルームテクノロジー非採用だが、インナー側フライメッシュとルーフフライが標準で付属している。



 

■タフスクリーンとトンネルの違い
大きな違いは以下の3点。タープレス運用及び3シーズンキャンプを想定するならば“タフスクリーン”の方が使い勝手が良さを感じる。ペグダウンなしで自立できるのもキャンプデビューには好ましい。また、小生のキャンプスタイルに当てはめるとダークルームテクノロジーとインナー側フライメッシュは必須ではないので選ぶなら[コールマン/タフスクリーンMDX]かな。ちなみにあくまで私見なのであしからず。

①フレームポールをクロスさせるのが“タフスクリーン”、クロスさせないのが“トンネル”
②キャノピー3面跳ね上げが出来るのが“タフスクリーン”、跳ね上げ機構がないのは“トンネル”
③外側に庇があるのが“トンネル”、庇がないのが“タフスクリーン”

≪①区画レイアウト≫
『1ルーム+オープンタープ』≫『タフスクリーン』>『トンネル』
区画レイアウトの自由度は1ルームテント+オープンタープには叶わない。トンネルはボトムサイズが大きいので区画レイアウトは制限させる。

≪②日除けスペース≫
『1ルーム+オープンタープ』>『タフスクリーン』≫『トンネル』
オープンタープアレンジによる日陰スペースを調節できる。タフスクリーンは3面キャノピー立上げが出来るためオープンタープに比べると自由度は下がるが、実用度は高い。トンネルはキャノピー立上げが出来ないのでフルオープン仕様にしても真夏炎天下無風微風だと暑くて前室で過ごすことは出来ないと思う。

≪③雨除けスペース≫
『1ルーム+オープンタープ』<『タフスクリーン』<『トンネル』
2ルームテントならフルクローズ仕様にすれば雨は完全にシャットダウンできるため、前室をリビングスペースもしくは料理スペースとして使うことが出来る。オープンタープはタプから流れ落ちる雨水の撥ね返りを考えると活動スペースは思いの外狭い。とは言え雨天時、BBQをしたい場合は煙が抜けやすいオープンタープの下でやるか、タフスクリーンのキャンピーを立ち上げてその下でやるしかない。トンネルはキャノピー立上げが出来ないため、短辺側入口を開放し庇の下でやるしかないが少々スペースがかなり狭くなる。

≪④風除けスペース≫
『1ルーム+オープンタープ』<『タフスクリーン』<『トンネル』
2ルームテントならフルクローズ仕様にすれば風はテント下からの吹き込み以外はほぼほぼシャットダウンできる。特に風に加え雨が降っている場合はオープンタープ下でもびしょ濡れになる。

≪⑤虫除けスペース≫
『1ルーム+オープンタープ』<『タフスクリーン』<『トンネル』
2ルームテントならフルクローズ仕様もしくはフルメッシュ仕様にすれば外部からの虫の侵入をほぼほぼ防ぐことが出来る。

≪⑥風通しスペース≫
『1ルーム+オープンタープ』>『タフスクリーン』≫『トンネル』
風通しは圧倒的にオープンタープが良い。その実メッシュ仕様はオープン仕様に比べ風の抜けは悪いため、夏場にフルメッシュ仕様にすると幕内に結構熱が籠ってしまいとてもじゃないが暑くて過ごすことが出来ない。タフスクリーンはキャノピー跳ね上げにより風通しの良いスペースを作ることが出来るのでトンネルより夏キャンプに向いている。

≪⑦雨天時の出入り≫
『1ルーム+オープンタープ』>『タフスクリーン』<『トンネル』
1ルームテントとオープンタープの組合せなら雨に濡れない導線を確保するように連結することにより雨に濡れずに出入りが可能。また、トンネルは外部に庇があるため、雨天時まずはここに入ってからチャックの開閉作業が出来るので濡れ難い。タフスクリーンは雨天時幕内に入る際に濡れやすい。

≪⑧雨天設営&撤収≫
『1ルーム+オープンタープ』≫『タフスクリーン』<『トンネル』
雨天設営&撤収はフレームをクロスさせる機構のあるタフスクリーンが一番大変かな。ポールをピンに刺すもしくは抜く作業も通常に比べやり難くなる。また幕を畳む際に地面に卸す必要があるので泥汚れや雨水吸収による重量増等、最早苦行の如く。1ルームテント+オープンタプは雨天時タープを先行設営しその下で作業が出来るので2ルームテントに比べと雨天時の設営は容易。

≪⑨雨天事後乾燥≫
『1ルーム+オープンタープ』≫『タフスクリーン』=『トンネル』
2ルームハウスはフライ自体が大きいので雨天時撤収後の乾燥作業が大変。理想は晴れた日にテント設営OKな公園で実際に設営して乾燥するのが理想。が中々時間が取れない時は止む無くベランダで干す必要があるが、乾燥後に泥砂がベランダに散乱するためその後の掃除もこれまた大変。雨天撤収後のベランダ乾燥を鑑みると1ルーム+オープンタープに分がある。

1ルームテントとオープンタープの組合せを含めた状況別の比較はコチラ。1ルームテントは[コールマン/タフワイドドームV 300]、オープンタープは[コールマン/タープ XPヘキサタープMDX]を想定。

【A】1ルームテント
+ヘキサタープ
【B】タフスクリーン
2ルームハウス
【C】トンネル
2ルームハウス
①区画レイアウト +++++ +++ ++
②日除けスペース +++++ ++++ ++
③雨除けスペース ++ ++++ +++
④風除けスペース ++ ++++ +++++
⑤虫除けスペース ++ ++++ +++++
⑥風通しスペース +++++ +++ +
⑦雨天時の出入り ++++ ++ +++++
⑧雨天設営&撤収 +++++ + ++
⑨雨天事後乾燥 +++ ++ +




■[オガワ/ロッジシェルターⅡ]との仕様比較
小生の愛幕[オガワ/ロッジシェルターⅡ]と5人用純正インナーを合わせた2ルームテント仕様と比べてみた。

【全幅】
ロッジシェルターⅡが460cmなのに対し、タフスクリーンは560cm、トンネルは660cmと100cmずつ変わってくる。トンネルの660cmは狭い区画サイトだとレイアウトが限定されるかもしれない。

【奥行】
ロッジシェルターⅡが350cmに対し、タフスクリーンは340cm、トンネルは330cmと各幕とも10cmの違いとほぼ同じ。

【高さ】
ロッジシェルターⅡは210cm、タフスクリーンは215/220cm、トンネルは200cmとどの幕とも成人男性が直立できる高さを有する。

【ボトム面積】
ロッジシェルターⅡが16m2、タフスクリーンが19m2、トンネルが22m2。ロッジシェルターが一番狭いがその分暖房効率は若干だが良さそう。

【重量】
ロッジシェルターⅡは別売5人用インナーシートとPVCマルチシートを含めた重量が約37kg、タフスクリーンは17/20kg、トンネルが16/19kg。ロッジシェルターⅡは他2幕と比べ圧倒的に重い

【設営方法】
ロッジシェルターⅡはヘビー級の重量と引き換えに小生の苦手とするポールをスリーブに通し撓らさせながら立上げポールをピンに刺すという一連の行程が無いのが最大の利点。雨天設営及び雨天撤収時の作業ロスも少なく、屋根畳みによりフライを地面に下さずに畳めるので泥砂汚れが付きにくいのが実用的。2ルームハウス両幕は特に雨天撤収の際にポールをピンから抜くポールをスリーブから外すフライを地面(もしくは別途シートを敷いて)に広げて畳む帰宅後の乾燥作業が大変、且つ乾燥した泥砂が多量に発生する等のデメリットがある。


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