年長の息子と家族3人でファミキャンデビューを目論んでおり、小生のブログを愛読してくれている希少なSSさんとのテント選び談義。今までの談義と違うのはデビュー前にテント選びのブログ記事やサイトを読み漁っていることと、小生の幕選びの迷走の歴史の概要をある程度把握していること。
ぶっちゃけテント選びの肝って何だと思う?
キャンプギアの肝はズバリ“雨”と“風”対策を想定したテント選びですかね。
雨風を想定?
キャンプはいわずもがな屋外レジャー。毎度毎度、晴天無風といった天候が穏やかな時ばかりではないですからね。
でも雨風予報なら中止にしちゃえばいいんじゃね?
一日でも雨予報が出て中止してたら小生のキャンプ履歴から鑑みても3回に1回は中止になっちゃいます。例え穏やかに晴れていても、最近は急なゲリラ豪雨や不意の突風等天候急変も多いですし。
なるほど。そういえばブログでも良く雨に濡れない導線という表現が良く出てくるよね。
あの表現は過去、ゲリラ豪や天候急変で雨に濡れない導線を確保して無かったばっかりに人や物が濡れててんわわんやした苦い経験があるからですね。雨が降ったら物を移動させよう、雨が降ってからタープアレンジを変えようと思っていても、いざ雨が降ってからだとずぶ濡れになりながらの作業がなりがち。ならば最初から雨に濡れない導線を確保し、濡れてはいけないものは初めから幕内もしくはタープ下に移動しておくのが吉。特に夏場はちょっとお散歩に出かけている間ににわか雨にがあり、ギアがびしょ濡れになったキャンプ仲間の話も聞きますし。
雨対策の大切さは何となくわかったけど、風対策って具体的にはどんなことするの?
実は雨よりも風の方が怖いです。風速15m/s以上の予報が出ていたら中止にするのも英断だと思います。対策としては特別なものではなく“テントボトムとガイロープをペグでちゃんと打つこと”ですね。コールマンではストームガードという表現をしているとおりそれが一番の風対策になると思います。偶に天候が穏やかだからガイロープのペグダウンを省略する人がいますが愚の骨頂としか言えないですね。実際、過去不意な突風でテントやタープが飛ばされた風景を何度か見たことがあり反面教師にしています。自爆ならまだしもペグやポールが風に飛ばされて周りにも迷惑を掛けることになりますし。とはいえ長時間テントサイトを不在にしないのであれば、フルペグダウンではなく、ボトムとフライの各々4隅の計8カ所に打っておけば大体は大丈夫だとは思いますけどね。
なるほどね。初めてのテントって何を選べば良いと思う?
既に気になっているテントがあればそれを買うべきだと思います。勿論、メリット・デメリットの特徴を再確認してからですけど。KKさんは冬のおこもりキャンプに憧れて1幕目から[ノルディスク/アスガルド19.6]を選んだ事例もあります。とりあえずキャンプを始めたい、テントの種類もネットで調べても良く分からないという場合は、乱暴かもしれませんが、まずは練習用に安価な1ルームドーム型テントとレクタタープを購入。実際に何回かキャンプに行き設営と撤収、タープアレンジを練習した後、自身のニーズを確認し、それに合ったテントを改めて購入するのが良いのでは?使用後のテントは昨今はフリマサイトで売れますし。
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何で1ルームドーム型テントとレクタタープなの?
1ルームドーム型を選ぶ1つ目の理由としては基本、フレームが2~3本と少なくフレームワークがシンプルなこと。2つ目はペグダウンなしで自立するので立ち上げた後の位置調整も可能なのでサイトレイアウトも容易です。3つ目は価格帯が広く安価なモデルがあることのですね。
≪1ルームドーム型テントの主なベネフィット≫
①フラームワークがシンプルで時短設営
②ボトムがスクエアでサイトレイアウトが容易
③ラインナップが豊富で安価モデルがある
④ネットで設営方法・動画が豊富に掲載されている
レクタタープを選ぶ理由ですがタープアレンジの練習には向いているから。タープポール2本で設営できるヘキサタープに比べレクタタープは加えてサブポールが4本必要となり設営はやや面倒ですが、日除け&雨除け&風除けアレンジがやり易いです。練習という意味合いでは長方形ではなく正方形の形状を選んだ方が今後もタープ選びの指標にし易いですかね。
まずは1ルームドーム型テントとレクタタープを使ってテント&タープ設営、タープのポールアレンジを学んでから自分のニーズに合った幕を選ぶというのが良いと思います。まああくまで私見ですが。
ちなみにおすすめのテントとかってある?
ちなみに私の考える最強のデビュー幕はコールマンのタフドームⅣです。理由はズバリ価格。万一キャンプが自分もしくは家族の嗜好に合わなず止めちゃうこともあるでしょうし。タープは4*4mもしくは3.5*3.5m正方形タープ[DD Hammocks/DD Tarp タープ]あたりですかね。稜線部にもループがありタープアレンジの練習にはもってこいだと思います。
・[コールマン/タフドームⅣ]
・[DD Hammocks/DD Tarp タープ]3.5*3.5m or 4*4m
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なるほどね。ちなみにキャンプデビューまでの流れってどんな感じなん?
まずは公園デイキャンでテント設営とタープの立て方を練習。次に1泊2日で自宅から近いキャンプ場で実践練習してから2泊3日のキャンプに臨むというのが良いと思います。
≪キャンプデビューへの流れ≫
①デイキャンでテント&タープ設営、タープアレンジの練習
②自宅から100km圏内のキャンプ場で1泊2日で練習
③本番デビュー
でもさ、ネットで見てみると2ルームテントはタープ要らずでこれからキャンプを始める人にも最適って生地を結構見るけどそっちはどうなの?
2ルームテントのメリットは確かにその通りだと思います。但し、2ルームテントのデメリットもあります。実は私もその売り文句に釣られ、初幕はクロスポールタイプの2ルームテントを選択しました。結果、単独設営だったこともありますが大型幕であるが故に風の影響も受けやすく、設営と撤収時に時間がかかり、食事の時間を圧迫(>_<)。雨天設営撤収の際はポールがスリーブに通り難く、フレームワークに四苦八苦、帰宅後の乾燥作業も幕体が大きくて大変で最早苦行の域(´;ω;`)ウゥゥ。後、メッシュ仕様で夏でも涼しいという謳い文句も語弊があります。暑い時期且つ無風・微風だとメッシュ仕様でもかなり幕内は熱くてとてもじゃないが耐えられないです。やはり風の抜けはオープンタープが断然良いです!
≪2ルームテントの特徴≫
○天候不順時に幕内で快適に過ごすことが出来る。
○別途タープを張る必要が少ない。
○メッシュ仕様にすれば虫除け・霧除け・風除けになる。
○前室に石油ストーブを置けば冬でも快適(使用は自己責任下)。
○シェルターとしても使える。
×開放感は少なく、サイトレイアウトもし難い。
×重い。
×フレームワークが複雑。
×雨天設営&撤収及び帰宅後の乾燥作業が大変。
×メッシュ仕様は言うほど風が抜けない。
でも、2ルームテントって何だか魅力的なんだよね~。
確かに2ルームテントは通年を通して一番汎用性の高い幕だと思います。私も1幕だけ残すとしたら間違いなく[オガワ/ロッジシェルターⅡ]ですね。他のキャンプ仲間も同じ質問をしたら同様の回答になると思いますし。コチラも私見ですがキャンプデビューで2ルームテントを選択する場合はポールをクロスさせないタイプのものが良いと思います。いわゆるトンネル型、かまぼこ型、アーチ型と言われているタイプのテント。
≪メインフレームポールをクロスさせないテント≫
・[DOD/カマボコテント]
・[コールマン/トンネル2ルームハウス LDX]
・[サバティカル/アルニカ]
・[オガワ/ロッジシェルターⅡ]
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いやはや全ての条件を満たす幕は存在しないのでメリット・デメリットで何を優先するのかで選ぶしかないですね。大型幕は快適ですが雨天設営&撤収及び帰宅後の乾燥作業がこれまた大変で苦行の如くですし。キャンプ中でも人それぞれで個々の嗜好が出ます(>_<)
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