[オガワ/ロッジシェルターⅡ] ~解剖編~

[オガワ/ロッジシェルターⅡ]を解剖してみる。評価するべき点は、自立型ポールをスリーブに通す作業がなく幕体を地面に付けずに畳めること。とどのつまり雨天キャンプの使い勝手の良さに魅力を感じる幕。雨天キャンプを想定しているためTCモデルではなく化繊モデルのほうが良い。難点はポールだけで16.4kg、幕体と5人用インナーテント+PVCマルチシートを含めると37kgというヘビー級の重さ。前に所有していたピルツ15TCとPVCマルチシート、ハーフインナー含めた総重量27.6kgと比べても10kg増(>_<)。尚、現在在庫切れで再入荷は2021年2月16日倉庫入庫、2月20日頃に店頭に並ぶ予定のようだ。

ポールをスリーブに通す作業がない(雨天設営が楽)
ペグダウンなしで自立可能(区画レイアウトがし易い)
○幕壁が垂直に近いため幕内有効スペースが広い
○フルクローズ⇔フルメッシュ⇔フルオープン仕様とフレキシブルに対応可能
○長辺側のキャノピーを分割立上げ可能、且つ中央部を連結できるため2枚立上げの際でもポールは2本で済む
○雨天設営&撤収時フライを地面に広げずに済む
○スカートを捲し上げれば撤収時乾燥し易い
×とてつもなく重く、デカイ
×風の影響を受けやすい
×結露し易い
×雪が積もり易い




 

■仕様比較
まずは仕様比較から。比較するのは3シーズン幕として所有している[オガワ/ファシル]、と同タイプの[ナショナルジオグラフィック/BASE CAMP T-2 メッシュスクリーン]、そしてTC生地仕様の[オガワ/ロッジシェルター2]の4幕。

ファシル ロッジシェルターⅡ ロッジシェルターT/C BASE CAMP T-2
外寸(cm) 495*265*180(h)  460*350*210(h)  460*350*210(h)  450*300*240(h) 
収納寸(cm) 72*30*30(h) 92*36*54(h)
90*34*20(h)
90*34*32(h)
90*34*20(h)
68*23*23(h)
115*25*25(h)
幕重量(kg) 6.0 9.7 11.8 6.5
ポール重量(kg) 4.3 16.4 16.4 16
付属ペグ数 22 26 26 20(26)
インナー外寸(cm) 250*200*175(h) 340*220*205(h) 340*220*205(h) 290*220*225(h)
インナー重量(kg) 2.7 7.5 7.5 4.0
PVCマルチシート 2 3.44 3.44  
総重量(kg) 15..6 37.04 39.14 26.5
参考価格(円) 107,800(本体)
11,550(PVCマルチシート)
159,500(幕体)
53,900(インナー)
11,000(PVCマルチシート)
計224,400
173,800(幕体)
53,900(インナー)
11,000(PVCマルチシート)
計238,700
62,480

■[オガワ/ロッジシェルターⅡ]と各幕の比較
上記4幕をポリコットン生地のAフレーム型テント[テンマク/PEPOテント]を加えボトム面積と比較ポイントを整理。

・VS [オガワ/ファシル]

・ファシルは焚火タープTCレクタと併せても18.4kgに対しロッジシェルターⅡは5人用インナーテント含めると33.6kgと約倍の重さ
・ロッジシェルターⅡの5人用インナーテントは単体でも7.5kgと重い
・ファイルの方がボトムの長辺側が長い
・ファシルは短辺側をキャノピー立上げ、ロッジシェルターⅡは長辺側をキャノピー立上げができる。


 

・VS [オガワ/ロッジシェルター TC]

・TC生地モデルの幕体は11.8kgに対し化繊モデルは9.7kgとその差は2.1kgと意外に少ない
・TC生地モデルの天井部はポリコットンではなく化繊生地
・ポリコットン生地のカラーはオフホワイトのため汚れが目立つ


 

・VS [ナショナルジオグラフィック/BASE CAMP T-2 メッシュスクリーン]

・BASE CAMP T-2はロッジシェルターⅡよりも総重量が7.1kg軽いが、短辺側のひさしがないのと脚フレームが伸縮式のため剛性は低い
・BASE CAMP T-2はメッシュ仕様とキャノピー併用は不可
・ロッジ型テントというより、自立型タープに幕壁が付いた印象
・別売りのフレームとインナーを併せても62,480円と圧倒的に安い




 

・VS [テンマクデザイン/PEPOテント]

・PEPOテントのボトム面積は7.8m2に対し5人用インナーテントは6.8m2
・ポリコットン生地のPEPOテントに比べ結露は多そう
・[テンマク/PEPOテント]の総重量が15.9kg、[鎌倉天幕/キャンプカスタム 260TC]のフレーム、サイドウォール1枚、メッシュスクリーン併せた総重量が17.1kg、2つ併せた重量が33kg。[オガワ/ロッジシェルターⅡ]と5人用インナーテントを併せた重量が33.6kgとほぼ同等。


 

■純正インナーテント
純正インナーテントは5人用と2人用の2種類ラインナップされている。TC素材のため少し重い。所有するマットとコットと併せたボトムイメージ。5人用にはハイピークダブルとコットワンを配置でき且つ、フォームマット2を敷きリビングスペースを設けることが出来る。2人用はハイピークダブルは配置できるがコットワンは置けない。尚、5人用インナーテントは現在在庫切れで再入荷は7~8月頃になるとのこと。ん~納期遅!




■[DOD/カンガルーテント]
DODのカンガルーテントはSとMの2サイズ展開。Sサイズは既に所有している。Mサイズは幕壁の角度を考慮せず、ボトムイメージだけからいうとハイピークダブルとコットワンを配置可能。




■5人用インナーテント仕様における幕内レイアウト
3人家族の我家には5人用インナーテントが一番マッチしそう。天候不順時にも幕内で完結可能。




■タープ連結イメージ
レクタタープ4種をメインポール250cm*2/サブポール180cm*4で設営した際のボトムイメージ比較。

・[テンマク/焚火タープTCレクタ]
縦横共に連結可能。稜線部を長辺側に取れば過保護張りは出来るが補強がないので少々心もとないかも。


 

・[テンマク/PEPOタープ]
縦横共に連結可能。4幕中汎用性が一番高いサイズ。イメージ図は250cmメインタープポールとしているが、280cmの方が良いかも。

 


 

・[オガワ/フィールドタープレクタDX]
横方向には連結可能だが、縦方向の連結はサブポールのガイラインが干渉してしまい難しいかも。


 

・[フィールドア/スクエアタープS TC]
縦横両方向共にタープのガイラインが干渉するのでロッジシェルターⅡと離さないと連結できない。


 

■所感
以下、[オガワ/ロッジシェルターⅡ]のカタログスペックからの所感。ペグが26本付属しているが取説を見る限りボトム8カ所、張り網6カ所、キャノピー1枚立上げ2か所の計16カ所16本のペグダウンで済むはず…残り10本はどこに使うんだろう?取説には書いてないけど裾部 or 2枚目以降のキャノピー立ち上げに使うのかな?今度オガワのスタッフさんに聞いてみよう。

≪本体≫

ポールをスリーブに通す作業がない(雨天設営が楽)
ペグダウンなしで自立可能(区画レイアウトがし易い)
○幕壁が垂直に近いため幕内有効スペースが広い
○フルクローズ⇔フルメッシュ⇔フルオープン仕様とフレキシブルに対応可能
○長辺側のキャノピーを分割立上げ可能、且つ中央部を連結できるため2枚立上げの際でもポールは2本で済む
○雨天設営&撤収時フライを地面に付けずに済む
×とてつもなく重く、デカイ
×風の影響を受けやすい
×結露し易い
×雪が積もり易い

≪インナーテント≫

○ダブルマット+シングルマットに加えてお座敷リビングスペースを確保可能
○結露が少ない
×重い
×幕内の半分のスペースを占有
×サイドメッシュなし
×高い

車載が許容できるなら3シーズン幕と冬幕を1幕にすることが出来るかも知れない。オールシーズンで使うならTC生地の方が良いかも知れないが、オフホワイトカラーで汚れが目立つのがネック。

現在 ファミリー ソロ
最低気温 10℃未満 10℃以上
テント [テンマク/PEPOテント] [オガワ/ファシル] [DOD/ショウネンテントTC]
タープ [テンマク/PEPOタープ] [テンマク/焚火タープTCレクタ] [DOD/オーマイタープTC]
未来 ファミリー ソロ
最低気温 10℃未満 10℃以上
テント [オガワ/ロッジシェルターⅡ] [DOD/ショウネンテントTC]
タープ [テンマク/PEPOタープ] [DOD/オーマイタープTC]

 

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