タープポールを“太さ”と“高さ”の視点から過去の経験も含め考察してみる。ちなみに現在の一軍タープはポリコットン生地のレクタタープ[テンマク/PEPOタープ]と[テンマク/焚火タープTCレクタ]の2枚。ヘキサタープは以前中型と大型のものを所有していたが譲渡してしまい今はない。市販されているタープポールの最長は280cmでそれを超えるものは調べる限り見当たらない。同期形状のポールを継いで280cmを超えることも可能だが、耐久性及び安全性が担保できないのかもしれない。
■タープポールの太さ
≪メインタープポール≫
タープの稜線端を支持するメインタープポールに求められるのは“耐久性”。昨今の亜熱帯化に伴い急なトップや天候変更の頻度が高くなっていることもあり、耐久性の高い径の太いポール(30mm前後)を選ぶ必要がある。また、無段階で長さ調整が出来るポールは便利だが雨の日に不意に短くなったり、耐久性に懸念が残るため今は使用していない。ガイラインは二又を使用しペグダウンは40cmクラスのものを使用。メインタープポールはポール折れやペグ抜けがあるとタープ倒壊に繋がるため雨天時は特に重要!
・[テンマク/PEPOタープ]
直径28mmの5本継ぎの[DOD/ビックタープポール250]を使用。
・[テンマク/焚火タープTCレクタ]
板厚1.5mm直径30mmと高耐久性の4本継ぎの[スノーピーク/ウィングポール280レッド]を使用。ピンのクオリティが非常に高く脱着しやすい。ブラックカラーの4本継ぎの[スノーピーク/ウィングポール240]も所有。
≪サブタープポール≫
ポール折れやペグ抜けが万が一起きたとしてもタープ自体が倒壊することはないため、軽量で取り回しの良い径の細いポールを使用。
サブポールは直径18mmの[テンマク/PEPOポール180]を使用。ピンのクオリティが低く偶に出てこない時がある。
■タープポールの長さ
タープポールの長さ、高低差に関するメーカーHPはスノーピーク位しか明記されるものが見当たらない。タープの種類毎に以下のように推奨ポールが記載されていた。スノーピークのポールセットモデルもこの長さに準じたものが付属している。理由は記載されていないが、高低差を付ける理由は雨天時に雨がタープの上に溜まらないよう雨の流れを考えてのことと推察される。ヘキサタープのメインポールの長さが違うのは高低差を設けることで雨が流れやすくしているため。尚、便宜上、メインタープポールを結ぶ線を“稜線”、屋根の全長を“ウィング”と称す。
タープ種類 | 外寸 (稜線*ウイング) |
メインポール長 | サブポール長 | 高低差 |
ヘキサS | 350*380cm | 240cm/210cm | – | 30cm |
ヘキサM | 475*420cm | 280cm/240cm | – | 40cm |
ヘキサL | 570*500cm | 280cm/240cm | – | 40cm |
レクタM | 340*415cm | 240cm | 170cm | 推奨70cm以上 |
レクタL | 440*550cm | 280cm | 170cm | 推奨100cm以上 |
我家の一軍幕は[テンマク/PEPOタープ]と[テンマク/焚火タープTCレクタ]の2枚のレクタタープ。実際に使用しているポール長と併せてスノーピークのレクタと比較してみるとこんな感じ。
タープ種類 | 外寸 (稜線*ウイング) |
メインポール長 | サブポール長 | 高低差 |
[テンマク/PEPOタープ] | 380*420cm | 250cm | 180cm | 70cm |
[テンマク/焚火タープTCレクタ] | 420*480cm | 250cm 280cm |
180cm 180cm |
70cm 100cm |
レクタM | 340*415cm | 240cm | 170cm | 推奨70cm以上 |
レクタL | 440*550cm | 280cm | 170cm | 推奨100cm以上 |
・[テンマク/PEPOタープ]
「2019年11thキャンプ#33@メープル那須高原キャンプグランド」の時のタープアレンジ。メインポール長は250cm、サブポール長は180cm/120cmを使用。雨は両サイド後方に流れる。テンマクデザインの推奨ポール長でもメイン250cm、サブ180cmとなっているが、PEPOテントと併せる場合はベストな長さであると実際に使ってみて分かった。


只、メイン250cm*2、サブ180cm*4を使い、セッティングテープを利用してオガワ張りだと、テントのクロスポールにタープが干渉してしまう。メインタープポールは280cmの方が良い。…がセッティングテープが長くなり強風時の耐久性が懸念されたため今後実践投入はしない。




・[テンマク/焚火タープTCレクタ]
「2020年6thキャンプ#43@赤城山オートキャンプ場」のタープアレンジ。メインポール長は250cm*2、サブポールは180cm*3を使用。タープウィング開放部のサブポールを180cm*2だと、大雨時、溜まった水が時折纏まって地面に落ちたり、雨水がカーテン状に滴り落ちてきて泥撥ね汚れが酷かった。またガイラインはテンションMAXだが若干タープ上に水が溜まって時折、大量の水が纏まって滴り落ちてきて泥撥ねが酷かった。サブポールの一方を120cmと低くし雨の流れを片側に誘導した方が良かったかも。
・サブポールの長さが長いと泥撥ね被害がのリスク↑
・サブポールの長さが低いと泥撥ね被害がのリスク↓(そのかわり幕内空間は狭くなる)




メインポールを280cm*2、サブポール180cm*3だとこんな感じ。ウィングに角度が付く分、タープ下のスペースはメイン250cm*2よりも若干狭くなるが、高低差が100cmあるので雨水がタープ上に溜まることはない。






開放部のサブポールを180→240cmにするとタープウィング端の雨のカーテンを防ぐことが出来そうだが少しカッコ悪い。180cmポールだと上から滴り落ちる雨による泥撥ねはある程度は否めないかな。雨天時はウィング端センターに180cmポールを使い、ウイング両端をガイラインで直接べぐダウンして雨水を左右に流した方が、機能的にも見た目的にも良いかも。


・メインポール長を280cmにするとタープ下スペースが若干狭くなる
・メインポール長を280cmにするとサブタープポール長のバリエーションが240cm/180cm/120cmと増えるので雨水の流れをアレンジしやすい
・メインポール長を280cmにすると雨天時タープ下でBBQや焚火(弱火)をやっても煙が溜まり難く、火の粉で穴が空くリスクも極めて少なく安心。但し、BBQ臭、焚火臭が付くのは覚悟の上だが。
■考察
今後のタープポールの構成は以下の通りで行く予定。
【タープ】 | [テンマク/焚火タープTCレクタ] |
[テンマク/PEPOタープ] |
【併せるテント】 | [オガワ/ファシル] | [テンマク/PEPOテント] |
【メインタープポール】 | [スノーピーク/ウイングポール280]*2 | [DOD/ビックタープポール250]*2 |
【サブタープポール】 | [スノーピーク/ウイングポール240]*2 [テンマク/PEPOポール180]*2 |
[テンマク/PEPOポール180]*4 |
[…] タープポールを考える2020 ~太さと高さ編~ […]