ファミキャン仲間のHKさんが冬のソロキャンに興味が湧き、先走って既にアルパカストーブも購入。目下冬のソロキャン幕を検討しているとのこと。ちなみに第一候補テントは[ケシュア/2 SECONDS EASY 2]とのことだが、3シーズンなら兎も角、冬キャンのネガティブ要素を払しょくできないリスクを踏まえながら冬のソロキャンの傾向と対策を考える。
ちなみに冬キャンのポジティブ要素はコチラ。
■ポジティブ要素
〇虫がいない
〇人が少ない
〇景色が綺麗
〇焚火の暖の有難味を痛感する
冬キャンのネガティブ要素と対策を整理してみる。
■ネガティブ要素
×寒い
×体感温度の差が激しい
×結露が激しい
×底冷えが激しい
×寒い
冬なので寒いのは当たり前!嫁が冬キャンを敬遠する最大の理由。幕内は暖房が効いていて暖かいが、ホテルと違ってトイレに行くときは極寒の外に出ないとダメ。これまでの小生のキャンプ歴での外気温の幅は大体-8℃~13℃。
対策⇒『必須アイテムは石油ストーブ』
冬キャンで石油ストーブさえあれば暖を取るに事足りる。勿論、テント内での使用はメーカー非推奨のため、使用は自己責任で、一酸化炭素チェッカーの設置と十分な換気が必要。電源サイトなら電気ストーブでも良いが、駆動音が結構ウルサイ…ちなみに石油ストーブは静か。幕内のスポット暖房としてガスストーブ、就寝時は電気毛布+ポータブル電源、湯たんぽ等を補助的に使用すれば憂いはない。幕外で暖を取るのは勿論、焚火!
×体感温度の差が激しい
気温10℃で無風晴天ならアウターの必要はない位暖かい。逆に気温10℃でも風速10m/sだと体感温度が0℃近くまで低下してアウターを着ていても寒い。しかも強風時は焚火で暖を取ることが難しい。また暖房の効いた幕内の温度は25℃近くになりかなり暖かい。最低気温-10℃、最高気温10℃、風速0~10m/s、幕内暖房20℃の場合、体感温度は-20℃~20℃と体感温度の幅は実に40℃に至る。
対策⇒『服装はレイヤリング』
服装はレイヤリングが基本。主にベースレイヤー、ミドルレイヤー、アウターレイヤーに分けて服装を選び、脱着することにより最適体感温度を維持する。アウターレイヤーは焚火や炭の爆ぜ、火の粉による穴あきを防ぐために難燃性生地(コットン等)を選ぶのが吉。
×結露が激しい
冬キャンは幕内外の気温差が激しいため結露も激しい。ポリエステル生地のテントだと酷い時はテントが揺れた時に結露の雨が降る程。グランドシートの結露も酷い。しかも撤収時も気温が低いので晴天弱風でも中々乾かない。
対策⇒『ポリコットン生地&土間仕様』
ポリエステルではなくポリコットン、コットン生地のテントなら結露が少ない。また、火に強いため焚火で暖を取ることが多い冬キャンは使い勝手が良い。難点は重量が重くなることと、乾燥させないとカビの生え易いこと。尚、シングルウォールではなくダブルウォールタイプのテントなら結露は少ない。グランドシートの結露対策だがグランドシートを使わずに土間仕様にすればOK。土間仕様にすると暖房効率が下がるが、小型のテントなら気にする必要もない。
×底冷えが激しい
冬キャンは地面からの冷気が強く足元が冷え冷え。特に就寝時に底冷えを感じると快眠出来ない。
対策⇒『コットを使用』
就寝時の一番の対策はコットを使用すること。底冷え以外でも、地面の凸凹を気にする必要もないし、ハイコットなら下に荷物を置くこともできる。
■結論
寒さ対策を考えると[ケシュア/2 SECONDS EASY 2]単体での冬キャンプ使用は厳しい。寝るだけなら、電気毛布を入れれば可能だが、天候不順時に過ごすリビング・調理スペースを確保できない。別途タープを張るにしても冬は強風のリスクも高いので張りっぱなしで夜を超えるのは怖い。シェルター内でカンガルースタイルで使うには防水性は必要ないしオーバースペック。新調したアルパカストーブを前室に配置できるテントのほうが良いという結論に至る。
<冬のソロキャン幕に望まれるスペックとは≫
『ポリコットン生地であること』
『石油ストーブを前室に配置できること』
『前室が土間仕様になること』
・[テンマク/サーカスTC DX]
ノーマル版とDXを併せると冬のソロキャンで使っている人が一番多いといっても良い大人気幕の1つ。ポリコットン生地のティピー型テントでダブルジップになっているので薪ストーブをインストールすることも可能。ベンチレーターもあるため、石油ストーブを使用しても一酸化炭素中毒になるリスクは少なく、大型幕ではないため暖房効率も高い。前のキャンプで隣になった人によると寒さが厳しくなければガスストーブ(場合に寄っては2台)で事足りる。DX版はサイドフラップ付で雨天時の雨の侵入も少ないため汎用性の高い幕に仕上がっている。ベージュ&グリーンの2色展開。
・[テンマク/大炎幕]
小生の冬のソロキャン幕。小型2ポールシェルター。フロントパネルはコットン生地だがそれ以外はポリエステル。コットン部の結露はほぼないが、ポリエステル部の結露は酷い。上部ベンチレーターがないため石油ストーブ使用時は上部換気口を確保したり、定期的に十分な換気をする必要がある。ソロ使用なら、天候不順時でもおこもり出来る必要最低限のスペースを確保できる。別売りで純正のインナーテントも発売されているが、小型インナーテントを縦方向に配置したほうが広い幕内スペースを確保することができる。
・[オガワ/ステイシー]
小型のドーム式ツーリングテント。実際に使っている人が周りに居ないので情報は少ないが、ツーリングテントして使用している人も多いようだ。
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