キャンプ時の服装を考える上で重要なファクターは2つ!
『体感温度対策』
『火の粉対策』
まずは1つ目は『体感温度差対策』ということ。前回の『ほったらかしキャンプ場』を例にして気温の幅と体感温度を考察してみる。外気温の差は15℃、体感温度の幅は実に25℃にも至る!
・最高気温は10℃、最低気温は-5℃。
・外気温10℃の昼間無風晴天なら日差による暖気もあり、薄めのYシャツ1枚でも過ごすことが出来きる。設営撤収等の作業中ならTシャツ1枚でも事足りる。
・同じ外気温10℃でも風速10m/sの強風下なら体感温度(風速1m/sで体感温度は-1℃が目安)は-10℃の0℃となり結構寒いのでアウター+ミドルレイヤーも必要となる
・夜間は日光による暖かみもないため同じ温度より寒く感じる。-5℃で風速10m/sなら体感温度は-15℃。強風だと焚火で暖をすることも出来ず幕内に避難する他ない。
・石油ストーブ仕様により幕内温度は25℃に至る。外の気温が-5℃で風速10m/sだとすると体感は-15℃、1DAYの幕内との体感温度差は40℃!
そして2つ目は『火の粉対策』ということ。冬キャンにおける焚火は暖を取ったり料理をしたりとキャンプでは欠かせないイベント!…がその際に注意すべきは火の粉!薪は勿論、炭も爆ぜて火の粉が飛んで、通常のダウンジャケットなどはあっという間に穴が開いてしまう。また、高熱のバーナー機器類や薪ストーブの煙突等に触れると即、穴が開く(>_<)。枝等に引っ掛けて穴が開いた知人もいるため、軽くて保温性に優れるダウンだがキャンプでは着て行かないのが無難。小生もダウンが好きでキャンプにも着て行ったがが、これまでに2回程穴をあけてしまった経験あり(´;ω;`)ウッ…。
≪過去の失敗例≫
・格安炭の火起こしの際に炭が爆ぜてナイキのダウンジャケットに穴が開く
・薪ストーブの煙突にパタゴニアのダウンジャケットの袖が触れて穴が開く
・焚火中に薪が爆ぜてワークマンのズボンに穴が開く
『レイヤリング(重ね着)が肝』
上記の通り、冬でも晴天無風時なら暖かく逆に同じ温度でも強風なら体感温度が下がり寒い。気温差や体感温度の差に対応するためにはレイヤリング(重ね着)が大切となる。上着のレイヤーは大きく分けて①ベースレイヤー②ミドルレイヤー③アウトレイヤーに分けてコンディションに応じて脱着するのが実用的。タウンユースでは外と室内の2パターンで体感温度幅も少ないのでミドルレイヤーを抜いて、アウトレイヤーに保温性の優れるダウン量の多い[パタゴニア/フィッツロイダウンパーカ]を使用している。
ちなみに現在の小生の冬キャン時の主なスタイルはコチラ。
①ベースレイヤー⇒Tシャツ + Yシャツ
ベースレイヤーは速乾性のTシャツに厚手のYシャツ。設営撤収時には暑くて汗をかくことも多々あるため下着は速乾性のものが良い。
②ミドルレイヤー⇒フリースジャケット
以前はパタゴニアのダウンジャケットをミドルレイヤーとして使用してしており軽くて動きやすいので愛用していたが薪ストーブの煙突に触れて穴が開いてしまった(>_<)。それ以来、フリースジャケット[パタゴニア/クラシック レトロX ジャケット]に変更。防風効果もありかなり暖かいがミドルレイヤーとして使うと伸縮性がないので少しゴワゴワして動きにくい。
③アウトレイヤー⇒焚火ジャケット
火の粉でも穴が開きにくいコットン生地のアウター。デザインはカッコイイが、生地が少し固めでゴワゴワして動きにくい。雨天時はレインジャケットに代替。
④ズボン⇒ワークマン
ワークマンのズボンはとにかく動きやすい。屈んだり足ったりする際の動作が非常にスムーズで正にワークマン(働く人)を地で行くような製品。但し、冬用ズボンは気温10℃以上で使用すると暑くて汗をかいてしまってとてもじゃないが使えないので状況別に使い分ける必要がある。冬キャンでは昼間はジーンズかワークマンのノーマル、夜間はワークマンの冬用を使用している。
~冬キャンプの服装の5つの心得~
一つ)服装は体感温度調節が出来るレイヤリングを基本として選ぶべし!
(極暑ダウンンやジャケットは脱ぎ着による体感温度調節が難しい)
一つ)アウターは火に強いコットン生地を選ぶべし!
(冬キャンの重要な暖をとることのできる焚火の火の粉の影響を少なくする)
一つ)下着は速乾性のものを選ぶべし!
(冬キャンでも作業時や暖房の効いた幕内では汗をかきやすい)
一つ)格安で動きやすいワークマンブランドを大いに利用すべし
(破損時のダメージが少ない)
一つ)ダウンは着ていくべからず!
(爆ぜ、火器、引っ掛けによる穴あきのリスクあり)
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