2018年キャンプを考える ~雨天キャンプの心得編~

日本の天候の3分の1は雨模様。実際、2017年10日のキャンプで設営から撤収まで雨(雪)が降らなかったのは2回とそれ以上の確率での雨(>_<)。設営時3回、途中5回、撤収時1回の雨を経験したがやはり一番大変だったのは撤収時の雨。足場は泥でグチャグチャだし、幕は雨で重くなり且つ汚れし、ポールも滑ってピンから抜き辛くなる。また、雨以上に強風は難敵でテントが飛ばされたり、モノが飛んで来たりと様々なリスクがあるので設営時強風の際は中止も検討する。

【2017年】 ~設営時~ ~途中/一時~ ~撤収時~
#1北軽井沢スウィートグラス 小雨 中雨
#2北軽井沢スウィートグラス 大雨 大雨
#3こっこらんど那須 大雨
#4北軽井沢スウィートグラス 中雨
#5キャンプ&キャビンズ那須高原
#6ウッドルーフ奥秩父
#7北軽井沢スウィートグラス 中雨 小雨
#8北軽井沢スウィートグラス 中雨
#9メープル那須高原 (強風)
#10やまぼうし 小雪

・全工程が雨(風)⇒中止を検討する。
・設営時に雨⇒まずはタープを張りその下にテントを張る。
・途中に雨⇒テント&タープに雨が溜まらないにしておくこと、テント⇔タープを雨に濡れずに移動できるようにしておけば問題はない。
撤収時に雨⇒一番大変。テント&タープが雨に濡れて重くなる。泥サイトだと更に汚れが凄い。

ファミリーキャンプ用三幕の雨天タイプ別適性を整理してみた。「雨だからこそ大きい2ルームテントで引きこもる」か「雨だから小さいドーム型テントで設営撤収の時短を図る」かが悩ましいところだが、タープ下で過ごせないくらいの寒さなら2ルームの方がベネフィットが多いかな。

[オガワ/アイレ]⇒設営時もしくは撤収時が雨の場合でも大型タープの下で設営できるので一番使い勝手が良い。といっても撤収時が雨だとポールが抜き難かったり、幕が水で重くなったり、汚れたりとそれなりに難儀する。またスリーブ式インナーテントなので雨天時タープ下でないと濡れずにインナーを撤収するのは困難。

[コールマン/アテナ トンネル2ルームハウス]⇒気温が低くて外で過ごしのが厳しい場合は前室の広い2ルームが使いやすい

[オガワ/ピルツ15TC]⇒①ポリコットン素材で雨を吸収し重くなること、②オフホワイト色が汚れやすいこと③高さがありタープ下で設営できないこと、という理由で雨天使用は向いていない。

2ルームテント
[コールマン/アテナ トンネル2ルームハウス]
ドーム型テント
[オガワ/アイレ]
ワンポールテント
[オガワ/ピルツ15TC]
設営時雨  〇  ×
途中雨  〇  〇  △
撤収時雨  ×  △  ××

そして雨天時に必要なグッズはコチラ。前回の雨撤収で長靴なしで脚周りが泥でグチャグチャになって難儀したので今シーズンには補完する。

上下雨具…屈む作業が多いので上下別の雨具が良い
防水キャップ…雨具のフードだと視界が悪いので防水キャップがあったほうが良い
長靴…泥サイトだと靴が泥だらけになるので長靴があったほうが良い
80~100Lゴミ袋…雨でぬれたテント&タープを急ぎ撤収するためにあったほうが良い

雨天時でも使いやすい幕の条件を考えてみた。既幕で一番条件にマッチするのは[オガワ/アイレ]だが、スリーブ式インナーテントとであるため雨天時に濡れずにインナーテントを撤収するのは難しい。

①タープ下にテントを収めるサイズであること⇒高さ280cm未満
②雨弾きが良くカビ難いこと⇒コットン系ではなく化繊系の素材
③インナーテントが濡れずに撤収できること⇒吊り下げ式インナーテント
④撤収が容易なこと⇒ポール数が少ない
⑤家族3人で雨の日に引き籠れるスペースがあること⇒荷物を考えると10m2の広さ。

①~⑤の条件をすべて満たすテントは中々ないが雨天キャンプを想定して幾つかピックアップしてみた。設営撤収の時短を考えるとティピー型テントが良い。また、何れも高さ280cm未満なので高さ280cm大型タープ下に設営できる。

[テンマクデザイン/CIRCUS 300ST]
・ボトム立上がり部分が60cmあり、端のデッドスペースが少ない
スクエアなのでペグダウン数が少なめ
・サイド2カ所メッシュ、ボトム部分3カ所にメッシュ、天井部2カ所のベンチレーターがあり換気能は高め
・フロアは310*310cmと十分な広さ(インナーテントは275*275cm)
・高さも255cmあり圧迫感は少ない
・二又ポールで庇を作れるので濡れずに小雨時の出入りはできる
玄関部のみ土間仕様にできる
3/4インナーテントはポールを跨がずに設置できる⇒ピルツ15TCでも採用して欲しい!
・重量は14kgと普通

[オガワ/ピルツ12]※ピルツの語尾の数字は平米数表している
・フロアは390*390cm(径420cm)と広め
・ボトム部分が42cm立ち上がりデッドスペースを減少
・サイド2カ所とボトム部6カ所にメッシュ、頂上部と上部2カ所にベンチレーターあり
頂上部にメッシュあり
高さは265cmと普通
・重量は12.7kgと普通

[オガワ/ピルツ9DX]
・フロアは320*320cm(径350cm)とやや狭い
・ボトム部分が25cm立ち上がりデッドスペースを減少
・高さは245cmとやや低い
重量は7.1㎏と軽め

[コールマン/エクスカーションティピ325]
・ありそうでないコンパクトサイズのティピー型テント
・インナーフロアは325*230cmとやや狭い
・高さ200cmとややティピー型にしてはやや低め
・小さ目の庇があり小雨なら濡れずに出入りできる
重量は6kgと軽くコンパクトに収納できるので車載を圧迫しない

手持ちワンポールテント[オガワ/ピルツ15TC]をスペックを比較してみた。[オガワ/ピルツ15TC]と[オガワ/ピルツ12]のスペックは似ているが、素材と高さ、頂上部メッシュの有無、煙突穴の有無が違う。オプションのハーフインナーもピルツ12用は後面が開くので通気性は高い。雨天仕様を含め汎用性が高い幕は現状、[オガワ/ピルツ12]。通気性もある程度あるの真夏でも高原キャンプなら使えそう。ピルツ12TCもそのうち出そうな感じ。

[オガワ/ピルツ15TC]既持幕 [オガワ/ピルツ12] [オガワ/ピルツ9] [テンマク/サーカス300ST]
素材 ポリコットン 化繊 化繊 化繊
フロア面積(m2)  15 12  9  9.6
 フロア長(cm)  430*430(径475) 390*390(径420) 320*320(径350) 310*310
 高さ(cm)  310 265 245 255
ボトム立上(cm) 42 42 25 60
 重さ(kg)  17.6 12.7 7.1 14.0
ベンチレーター 頂上/上部*3 頂上/上部*3 頂上/上部*3 上部*2
メッシュパネル 前/後*2
ボトム*6
前/後/両側*4
ボトム*4
頂上*1
前/後/両側*4 前/両側*3
ボトム*3
PVCマルチシート(cm) 径465
7.46kg
径409
6.0kg
径340
3.8kg
フルインナー
(cm)
406*450*193(h)
4.6kg
365*390*180(h)
4.3kg
290*315*175(h)
2.7kg
275*275*220(h)
3.5kg
ハーフインナー(cm)  420*210*180(h)
2.4kg
390*197*180(h)
2.7kg
煙突穴  無  無  無
[オガワ/ピルツ12]+[PVCマルチシート]+[フルインナー]仕様の総重量は23kgと結構な重さとなるが、この構成が一番汎用性が高い。ちなみに[オガワ/ピルツ15TC]+[PVCマルチシート]+[ハーフインナー]では27.46kg。幕素材とインナータイプが違うが差は4.46kgと思いのほかない。

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